日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)それはリソースの問題

例の如く、執筆モードが明けて更新が完了したら、どっと反動(疲れ)が襲う。
にも拘らず、今ではすっかりもう、そんな更新直後から「次」を探して都合を思案し始めて
妙に落ち着かないんだよなあ。それが結局できるようになるのは、肉体的にガス欠が回って
きてようやくといった具合で……φ_(:3 」∠)_

この原稿を書いている現在は、しとしとと雨が降っていますが、ここ数日また日差しが一層
暑くなってきましたねえ。熱が程良いレベルを越えてしまったというか、質を異にしたそれ
に入れ替わって久しいというか。カッカと照ったり、かと思えばバケツがひっくり返された
ように一気に降る時もあるし……。どうも「梅雨」と呼ぶにはまだ雨量のパンチが足りない
(まぁ暦的に、もう半月ほどすればやって来る?)仮にこのまま一気に夏に駆け足で向かっ
てしまうと、身体的にしんどいですよねえ。この時期はただでさえ、適応が遅れて、存外に
体力が奪われがちですから。もっと昔は、自分が子供の頃は、こんな激しくはなかったと思
うんですがねえ……これも衰えなのか……。皆さんも、水分補給はこまめに。

先日、サハラ~の三十四章をUPしました。17エピソード目後編です。章数の上では、次回の
お話で、現行のシーズン3も折り返しになる計算ですかね? 如何せん亀足更新なので、先
の事になりますが……。気長に生温かくお付き合いくだされば是幸いです。
また同作がなろうさんにて、累計アクセス12000PVを突破しました。当日の活報にも記載して
はありますが、重ねて御礼をばm(_ _)m

……本編を手に取ってくださっている方なら、既にお気付きかもしれませんが、サハラ~の
各章題に接頭している英字は、そのエピソードにおけるキーワードとなっています。

今回、17エピソード目(三十三・三十四章)のそれはFaith──訳としては『誠意』『約束』。
「アウターを倒す義務」を負う睦月達と、斃されたその「仲間の遺志を継ぐ・弔いの為」に
戦いを挑んでくるヘッジホック。作中ではそんな後者の大義名分を、既に起こした罪状でも
って帳消し──否定し、自らの戦いに正当性を持たせようとしていますが、どうもこの善悪
という役所に対してちぐはぐな演出を多用し過ぎてしまっても、却って物語の全容がややこ
しくなってしまっているような気が、ここ暫くの執筆中にしています。
“安易な勧善懲悪に流れない”──それはそれで一つの毛色なのでしょうが、過ぎれば単に
へそ曲がりの露悪趣味にしかならないのでは……? Aにも正義(事情)があるし、Bにも
正義(事情)がある。そうした王道打破的な構造の物語は、昨今持て囃されてきましたし、
あまつさえ出尽くした感がある中、はてさてそんな複層サイドを捏ね回す作品は、今や人々
にとって「疲れ」を催していないだろうか? と。皆が皆、複雑な物語=深いとは考えない
でしょうからねえ。あくまで娯楽なり暇潰しに物語を手に取る人ならば、寧ろ簡潔(楽)な
方がいい訳で。求める訳で。
なまじっか自分が、硬くて長くて重い文章を書きがちなので尚の事……。
(尤もそっち方面の愛好家さんからすれば、自分はまだまだ“闇”が足りないそうですが)

如何せん他人様に比べて人生の経験値が乏しい分、物語を一から起こすにも己の想像力頼み
という面が否めない。その癖、その突破口たる発想力に関しては、平凡を越えられない自覚
だけがある(´・ω・`)

勉強しなきゃなあ。ただ漫然と繰り返すだけじゃあ……。


何か一つのタスクに集中し始めると、他の事にてんで手が回らなくなる。そもそもその一つ
に取り掛かることそれ自体に、少なからずエネルギーを費やさねば動かない燃費の悪さ。

単に優先順位というか、興味関心の違いと言ってしまえばそれまでなのでしょうが、ふいっ
と周りを見てみると、本当に僕らはそれぞれに出来ること・やりたいことが大きく異なって
いるんだなあと。
言わずもがな、僕の場合は小説です。もう少し広く定義すれば創作全般ですが。先日もそう
だったのですが、執筆モード中は「このシーンをどう直す?」「次のシーンをどう書く?」
といった考えばかりが頭の中をぐるぐるし、正直他の雑務はやりたくない。ただでさえ長続
きしない集中力が、全く別の活動をする中で間違いなくプツッと途切れてしまうし、体感的
にも実際にも、同時並行はあまり効率がよろしくない。唯一例外があるとすれば、仮眠です
かねえ。身体を休めるということ以上に、一旦頭の中をまっさらにすることで、次のシーン
を書き始める態勢を整えるという意味合いを持たせているというか……。

だから常々、ネットないし各種メディアで「議論」を捏ね回している人達のリソースや優先
順位って、本当どうなってるんだろう? と思うんですよね。なまじ発言はログに残るもの
だから、無知のまま下手なことは(割と言っちゃってる人もいますけど)言えない。何より
前段階として、対象となる問題について調べて知識や理論を深めるといったプロセスも必要
であるでしょうし……。それが仕事になっている人はともかく、そんな厖大な営みを選んで
いたら、人生(時間)が幾つあっても足りないような気がするんですけども。

大きく思うことは二つ。もしかして僕は、そういった他人びとに比べて手持ちのリソースが
圧倒的に不足しているのだろうか? という疑問と不安。そしてそんな(言論という)営み
を選んでも、実際問題“甲斐がない”としか思えないのだが、その辺を当人達はどう考えて
いるのだろう? と。

まぁぶっちゃけた話、そんな風に傍目から観ているのは、ひとえに僕自身がそういった今日
の「議論」=往々にして諍いをとかく否定的に捉えているかならのでしょう。建設的に、お
互いの主張を磨り合わせることもままならず、その殆どがAとBの対立──如何に自陣営の
味方を増やし、敵の言動を嘲笑うかという不毛な闘いになっていることへ失望と辟易──。
政治という大上段な言葉は使わずとも、実際「調整役」という存在達は世の中を回す上では
必要であるにせよ、何も僕らが皆、その厖大なる不毛の地に踏み込まなくてもいいではない
か。専門家とやらに基本は投げておけばいいではないか。ただでさえ僕らは皆、決して潤沢
とは言えないリソースを、カツカツに配分しながら生きてゆかざるを得ないのに……。

『「分からないもの」に対して安易に「分かった」とレッテルを貼るのではなく、かといっ
て「一生分からん」と投げ出すでもなく、「分かりたい」と思い対峙し続ける態度のことを
「知性」と呼ぶ』

いつだったか、とある方が言っていた言葉だったと記憶しています(細部はうろ覚え)
少し重きを置く足元(土俵)が違うような気もしますが、前回の雑記で取り上げた、表現の
自由=いつひっくり変えるか分からない「正しさ」の為にも、その多彩なものの見方を誰で
あろうと保証すべき、と考える御仁も、この方と似た(雰囲気)の信条を持っているように
僕には感じられます。職業柄──それぞれが足を突っ込んでいる業界が「言葉の力」による
所が大きく、結果彼らもまたその力をなるべく肯定し、信じているからなのでしょう。

……でも僕は、正直そこまで彼らのようにはなれそうにない。一応いち物書き、言葉を得物
とする人間の一人ではあるのですが、どうにも「疲れ」てしまった。少なくともその力が、
必ずしも純粋で綺麗なものであるとまでは考えないし、何よりもそう“信じ”て異なる思い
の他人びとと「議論」したって、中々伝わらないのだから。寧ろ熱心に語ろうとすればする
ほど、事実と論理を積み上げて“冷静”に話し合おうとすればするほど、相手は反比例して
へそを曲げてしまうことだって少なくない。結局自分達がやっていることは、一方通行で、
本質は「ポリコレ棒」──相手を“正しさ”で殴る(殴られているように錯覚させる)こと
に行き着いてしまってはいまいか? 伝え切れなかった自分の力不足を責め、或いは解って
くれない相手を詰った所でその「議論」の為に割いた時間・リソースは決して戻ってこない
ですし、この世界全体で見れば、あらゆる争いの傷口を一つ、自らの手で広げてしまった可
能性だってある。……甲斐がない。そこで諦めずに対峙し続けるのが知性だ、理性的なんだ
と力説されても、僕には難しそうだ。無理だ。なまじ言論を行う者としてのレベルや蓄積が
足りない(のだから、徒にばら撒くべきじゃない)と理解している分、そこから敷衍して、
まだ諦めずに闘っている人達を見ると妙にもやもやする。
大丈夫ですか? 報われていますか? その人は、貴方がリソースを割いても大丈夫な相手
ですか? 端から『結論ありき(特定のベクトル)』の人ではありませんか? そうやって
只管「理性的」に振る舞おうと頑張り続けて、心の中でぶち切れちゃってはいませんか?
(まぁ人間なのだから、何も感じないことはないんだろうけど。だからこそ逆説的に、そこ
を峻別し続けられる人はとても強いなあと思う。だからこそ徒労に終わるような人間と対峙
してしまったら、正直気の毒だなあと思う……)

僕は諍いが大嫌いです。目の当たりにするのも、巻き込まれるのも、自ら関わるのも厭で、
結果“逃げの一手”と言ってしまっていい、他人との距離感をデフォルトに暮らすようにな
ってしまった。中途半端な所で理知的であること、論理的であることを諦め、己がリソース
を「議論」という営みに費やす好事家(ひと)達にそれを丸投げしてしまった。今更そんな
営みから滲み出る諍いの気配を、勝手に感じ取ってうじうじぶーたれるのは筋違いだと百も
承知ですが、やはり未だにこういった営みに自分は希望を見出せない。どだい人並み以下の
自分のリソースを、創作の方に振って逃げてしまおうという欲求がしばしば頭をもたげる。
「議論」なり言論なりというハイソな?日常よりも、仕事とかもっと即物的で、実益を伴う
日常に各々のリソースを割いた方が賢いんだ(当たり前だろ?)と嘯いてみせる。ある種の
絶望──いっそこのまま、全員消し飛んでしまえば──幼稚な破壊願望を何処かで抱えなが
ら、今日もその「言葉の力」を捏ね回す。自分が“解ってくれない人達”に敵わぬのなら、
それらを全部、始めから無かった事にしてしまいたい……。

まぁ至極個人的に過ぎるし、歪んだ完璧主義ではあるんですけどね。

せめて「嘲笑」を知性と履き違えないように(かと言って、徒に悲観しててもどうなのか)

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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

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