日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)自由と理想と闘わぬことと

(´・ω・`)。oO(ここ暫く、がっつり継続的に創作する状況を確保できていないなあ)

まぁそれだけ毎日のお仕事が忙しいというか、それ単体で存外満ち足りているというか。
だけども家に帰って来て、家人やテレビの雑音から遠ざかって部屋に籠もって、さあ何の作
業から手をつけよう? 創っていこう? と思案をし始めても、結局それだけで一晩が終わ
ってしまう。また翌朝には出掛けて(物理的に)遮断される──禁断症状と呼ぶには些か大
仰に過ぎるんだろうけど、どうももどかしい。如何せん一般的なサラリーマンとは言えない
仮のものとはいえ、そういう生活に埋没してゆくことが、きっと「普通」に生きる事なんだ
ろうと思いはするんですが……。中毒者もとい、ヲタクから足を洗えぬという証左かしらん。

どうもこんにちは。先週の執筆モードを経て、現在小休止(インターバル)期間を過ごして
いる長月です。ただ如何せん、例の如くぱたっと一転して書き物をしていない日数が嵩んで
ゆくと、いざ次の執筆となる時に思ったようなものが書(描)けない感じがするジレンマ。
かと言って一回ガス欠した後は、足掻いて消費期間をだるだる延ばすよりも、大人しく回復
するのを待った方が早いし効率自体は比較的マシという経験則。もどかしいφ_(x3 」∠)_

……ぼちぼち、次の執筆予定(今回だと土日のサハラ~次章)に向けて筆感覚を取り戻して
おかねば。というより、毎回その“助走”の為に雑記や三題を使ってしまっている感、現状
が否めないんですよねえ。前者はともかく、三題は元々書くことの練習用タスクとして始め
た訳ですから。手段と目的が挿げ替わってしまって久しい……クオリティの追及……。

「数をこなせば質だって付いてくるさ」と、当初はまずゼロからの経験値の蓄積を優先する
選択をしましたが、はたして実際問題その付いてくる質の向上は望むほどの正比例になって
いるのか? 仮に望むほどではなくても、地道な曲線を描いてくれていればいいのだけど。
目に見えぬものだからこそはっきりとはしない、だからこうやってしばしば発作?のように
不安になる。それも含めて求道的行為だと捉えようとすれど、やはり自分以外のその他大勢
の作り手さん達を眺めていれば欲が出てきてしまうのが人情か。具体的には承認欲求という
か、個人的にはきっと「書いてていいよ」という許し。その免罪符、看板(お墨付き)とし
ての作家業の夢なのでしょうが……現状そこへ挑戦する(し続ける)行動力も弾丸もなく。
大体なること自体が目的じゃあいかんでしょう? あとプロとして求められるクオリティと
ペースを刻み続けられるだけの肉体的資本ね。普段のお仕事と併せた今=趣味レベルの余力
さえ往々にしてボドボドなのに、下手すれば心より体が先に音を上げる未来が見える……。

(そんな皮算用はさておき)うーん。どうもクオリティ云々を意識し出すと、自縛自滅して
しまうきらいがある。具体的には己の“思想”を練り込むことをベターではないと、美しく
ないと企画段階で撥ねてしまうから(没って進まない)んだろうけど……。かと言って名作
と呼ばれている物語が全くの中道かというとそうではなく、言うなれば『作者本人ではなく
そのキャラクタがその思想で生きている』ように描けている・見せられているとでも形容す
べきか。作者が出しゃばらない──読みたいのは物語であって、お前じゃねえよというか、
メタ構造を見出してしまうことへの辟易、それに対する恐れというか……。

でもなあ。“思想を持たないって姿勢も、厳密に捉えれば一つの思想”なんですよねえ。

まぁそれを言っちゃあキリが無いんだけども。先方からすれば屁理屈なんだけども。
(だけどそこを解らず、自分の“信仰”の正しさを一生懸命説こうとする人は結構多い)


──どうせまた、オタク趣味の痕跡とかが見つかったら「やはり犯罪者予備軍だった!」だ
の「規制すべき!」って言うんだろ?

新潟の女児殺害・遺棄事件、犯人が見つかったそうですね。当稿現在、厳密には容疑者です
けども。人を、それもこの国の未来を担う子供を手に掛けるなんて(ただでさえ少子化だっ
てーのに)大前提として論外なのですが、如何せん犯人像が報道されてゆく中で例の如く、
いわゆるロリコンだの何だので一括りにされて攻撃されるんだろうなあと思うと個人的には
非常にもにょります。まぁ僕個人にそっち方面の性癖はないのですけど(子供という生き物
がそもそも苦手なので)ただ今日びの世間的には、≒オタクと認識されがちなのでね……。

尤も今回の本題は、そこへ真っ直ぐ切り込むものではなく。
その辺りと関連するというか、時系列的に繋がっているので引き合いに出したというか。

先日から、とある御仁らによる「表現の自由」についての議論をウォッチしています。存在
は前々から知っており、時折自身のTLに流れてくる発言群を頭の隅に置いていたのですが、
どうも彼(彼女?)らのそれが先述の殺害・遺棄事件の先にあるものと僕には重なって見え
てくる気がしたのです。
……厳密には、表現の自由というよりは思想信条の自由に近いのかな? 少なくとも○○と
思っていること、その発露を(実害を出さない限り、最大限ギリギリまで)社会の人々がお
互いに認めることという命題としては大よそ似通っていると考え、話を進めたく思います。
要するに、ロリコン性癖やオタク趣味といった特定の属性を、社会ないし規範を作り出せる
勢力が良い悪いと断じ、尚且つ(後者ならば)政治的・社会的に滅ぼしても構わないとする
昨今──古今東西の向きに関して。

僕は、明確に否です。病身の経歴や染み付いた性分から、自身がどう足掻いても「一般人」
ではないという自覚もありますし、だからこそ今日のそういった(広い意味での)サブカル
界隈が死滅されると困るという本音もあります。いち消費者としても、創作側としても。何
より「実害を出さない限り」を守っているその他大勢までそんな撲滅活動に巻き込むなんて
乱暴じゃないですか。基本法とは、犯罪と規定された行為を裁き、その行為へのゴーサイン
を出した当人の判断を指弾するものです。個々人の尊厳と、何より思想をその芽から摘む事
は本来(刑事)法とは切り離されるべきものだ。僕らは現存する独裁国家をしばしば哂うけ
れど、ややもすれば日本にも欧米以下先進国にも、そういった二者を峻別しないことを企む
連中が蠢いているという現実を、本当なら僕らはもっと唾棄しなければいけない……のかも
しれない。

ただ……それはそれで、僕個人の“信条”なるものとは相反するのですよねえ。件の表現の
自由に強く拠って立つ御仁がた(とその主張に疑問符なり嫌悪感=偽善だとの反感?を抱く
人々と)の議論を観ていると、段々とまるで僕まで一緒に前者に責められているかのような
感覚が生まれてくる。多分錯覚というか、考え過ぎなのだろうけど。

曰く、自分たち人間は一体何が正しいのかなんて分からない(時代と共に価値観なんてもの
はゴロッと変わるし、何より他の誰かは自分が思いもしないような考え方を持っているかも
しれない)だから、徹底して議論を重ねてより良い判断を続けてゆく為にも、個々人の現状
の敵味方を問わず、その考え方=価値観ないし可能性は過ぎるくらいなるべく保護してゆく
べき。いわんやそれを他である自分達が知れる、表現の機会をや。『私は君の言うことには
反対だ。しかし君がそれを言う権利は命をかけても守ろう』──だからこそ時の為政者なり
社会によって特定の言論が封じられることはあってはならないし、その為なら自分達は断固
として闘ってみせる──。

……うん。理屈は凄く分かる。というか、当のご本人もなるべく色んな人にこの表現の自由
の大切さを伝えようと懸命で、非常に気を配っておられるからこその論理構成で。尤もそん
な深い思い(多分)を発揮せども、反発や疑義を打ち返してくる人々は、いつまで経っても
一定数以上は湧いて出てくるらしいという所が何とも果てが無いなというか、甲斐が無いな
というか、傍から観ていてこっちが辛い部分ではあるのですが。ただねえ、かく言う僕自身
も、諸手を上げてこの手の方々に賛同し難いという本音がありまして……。

僕は、諍いが大嫌いです。
具体的には目の前で争って欲しくはないし、巻き込まれたくないし、ましてや自ら何かしら
の争いに首を突っ込むなんて以っての外。大抵の“問題”について自分は大多数たる外野の
一人に過ぎないし、たとえ多少の学はあるとの自負はあっても、自分より頭のいい人など世
の中にはごまんといるのだから、基本そういった“問題”はその道の専門家の皆さんに任せ
ておけばいい。問題解決(公的な処断というべきか)には当局が動くのだし、僕にはそれら
に関わらなきゃいけない“義務”はない(だからこそ、いざ関わるのであれば、相当の覚悟
と知識、欲を言うなら経験を携えるべきだと考える)──長らくそんな風に自分なりのロジ
ックを組んでは崩し、組み直しながら生きてきました。
でも……この御仁の主張からすれば、まぁ前々から自覚はしていたけど、僕のこのスタンス
は結局“逃げの一手”なんですよねえ。諍いが厭で、闘うことも殆ど放棄するベクトルへ向
いている訳ですから。自分達の自由や権利を守る為に、それらを脅かす者らと戦う……僕の
感覚ではそれも等しく諍いなのです。諍いに自ら首を突っ込むことになるのです。他人びと
に対して、観ていて、彼らの義憤(いかり)をしばしば『諍いの元凶』『最大の罪』などと
眉を顰めている自分ですが、それらと自分達の自由や権利~(略)は何が違うのか? 所詮
その時々の都合による正当化じゃないのか? でも論理的思考としては間違いなく御仁の側
の方が“正しい”ですし、彼らのロジックですれば、僕のようなある種の根っこの闘いから
も逃げる軟弱者は、仮に弾圧されても「俺らは知らんぞ」となるかもしれない。ニーメラー
牧師の言葉として知られる『彼らが最初共産主義者を攻撃した時、私は声を上げなかった』
から始まる一連のフレーズを引き合いに出せば、たとえ直接の利害関係のない誰かの表現や
思想信条の自由が迫害されても、いずれ自分に回ってくるかもしれないと考えもっと早く、
外堀外堀から立ち上がるべき──広く万人のそれを守る為に闘うべき、なのに。
(ただ、件の御仁らの姿勢を楽観的に引用すれば、こんな“非協力的”な僕のそれも守ろう
としてくれる可能性はある? 少なくとも後ろめたさが付き纏い続けますが……)

彼らに反発してリプライ欄に突っ込んで来る人達も、もしかしたらそういう言論的な正しさ
でぐうの音も出なくて、却ってへそを曲げてしまっているというパターンも含まれているか
もしれませんね(論理的であることの弱点なのだと思う。『理屈は分かるが、てめぇの言い
方が気に食わねえ』的な感情部分での説得力。アプローチするベクトルのそもそもの齟齬)
まぁ一回そういった人達を刺激してしまうと、全員を宥めて納得させるのは事実上不可能な
ので、ある程度の所で打ち切る他ないんでしょうけど(それもそれで、こいつは話を俺の話
を聞かない!とか、頭がいいからって見下してる!と、火に油を注ぎうるんですけどねえ。
僕には到底完遂できる気がしない。でも、それを根気よく続けることを知性と呼ぶらしい)

如何せん僕の主義主張というか、スタンスは内に内に籠もるタイプの、逃げの一手。耳を塞
いでじっと耐えて待つ、他力本願な美学というか何というか。
でも自創作では、そんな“思想”とは逆に──さも反面教師を気取って、その世界に生きる
人々の諍い(業?)をこれでもかこれでもかと描いている……つもり。創作という虚構の中
だからこそとも言えるのかもしれないが、ホント屈折してるよなあ。

……ねえ、御仁さん。
こんな僕でも、何かを「語る」ことは許されますか?

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  1. 2018/05/16(水) 23:00:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

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