日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)次に必要となるもの

(変にハイになっている時より、少し間を空けてからの方がまだ落ち着いて文章を書けるか
もしれない?)

暖かい日が続き、暦的にもそろそろ春だなあと思っていた矢先、一転して気付けばここ暫く
何日も雨降りが続いています。時には風が強くて嵐のようになる時分もあり、そう自分達に
都合よくお天道さんは微笑んではくれないんだなあと思わされます。このへそ曲がりめ。

先日、サハラ~の三十二章をUPしました。16エピソード目後編です。前章を含めて、今回は
いわゆる幕間的なお話だったのですが、如何でしたでしょうか? 多少の程度差はあれ、各
ジャンル全般に言えることではあるのでしょうが、こと特撮系・変身ヒーロー物という題材
は物語の形式(構造)がワンパターンになりがちなんですよねえ。なので今回は、少しそこ
から外れたものを挿れてみようと試みたんですが……結局、これまでの「枠」を越えられた
かというと微妙な所でしたね。奇を衒おうとも半端だったというか……(´・ω・`)

ともあれこれで、今月分の執筆スケジュールはほぼ終わりました。後は月が替わるまでの間
に成る丈、できる細々とした作業を見つけては捌いてゆこうかなと考えています。

……それにしても疲れた。最早例の如く、今回も難産したし……。

単純に歳のせいだとは限らないと思われるのですが、どうにも集中力が落ちていっている。
持続時間は勿論の事、その質(密度)も。確かに一旦ぐぐっと物語セカイに“埋没”できれ
ば、普段以上の量を書き進めることも未だ不可能ではない(今回がそうだった)のですが、
如何せんそういった状態にエンカウント──自分の中のスイッチ?を強力に押し込んで熱を
帯び、対象の物語セカイに深く深く同化できる、その遭遇率自体がそもそも低いので。いわ
ゆる結果オーライ、生みの苦しみだものと云ってしまえば簡単ですが、いい加減その時々の
「勢い」のみに頼り続けるのは安定しない。一方で現実、ある程度「作業」として執筆を捌
けてしまうことも、それはそれでソウルを失っているんじゃ? とも思ったりもする。まぁ
何でも程度物というか、バランスが大事──ものにしたいんだよなあと思うのです。一番何
が辛いって、この勢いだの作業的だのの片方ばかりへ、時と場合によってぐわんぐわん偏っ
ては揺り戻り、偏っては揺り戻りするその“振れ幅”の大きさなんですよねえ……○| ̄|_

それってつまり、もっと「楽に」創りたいってことなのだろうけど、如何せん他ならぬ自分
自身の性分が立ちはだかる。基本的にただ愉しければいいや、他の人と交流したいんだって
いうよりは、もっと究めたいというか求道的になりがち(孤独を選びがち)その癖その求道
的に「良い」物語って基準が、自分の中でぼんやりしているものだから、多分無駄な所まで
も他人のあれこれを気にしてしまう──比べてしまうんだと、思う。


まだまだ足りない。技術も、その研鑽を下支えする純粋な情熱も。

何より喫緊の課題は「構成力」なのだろうと。
どれだけ分量は多い物語を、時間と(個人的)労力を掛けて書いても、究極小説とは読まれ
なければ意味がない。『面白い物語を書くのではなく、面白そうな物語を書け』──先日、
とある作家さんのそんな言葉を聞いて、ああなるほどなと思ったばかりです。そもそも手に
取られなければ、読み進めて貰えなければ「面白い」かどうか判断すらして貰えないのに、
先ずその“取っ掛かり”に力を注がなくてどうするよ? と……。そういう意味で「面白い」
ではなく「面白そう」なのです。実際にどうか、よりも先ず、興味を惹いて手を伸ばして貰
える。そこにだって僕らは心を砕かなくっちゃならない。

ほら、普段誰かの小説なり漫画なりを手に取るとする時だって、見出しやあらすじを読んで
から何となく……じゃないですか。その一連の行動は確かにぼんやりとして、直感的だけど、
こちらが先ず自分の物語の面白さを端的に表せないことには。
つまりは肝心の物語を面白くする為のロジックを、自分の中で明文化しておく必要がある。
その為には、前提として自他の物語の「面白さ」を抽出、分析して自分の中にストックして
おくいわば“眼力”のようなものが必要な筈で……。でも忌まわしいかな、僕は勿論、少な
からぬワナビたる人達はそれが充分にできていないのだろうと(先述のとある作家さんの弁
を聞いて)自罰しました。こうした──愚直な分析眼を獲得する努力を、僕は怠ってきたん
じゃないか? あれこれ理由をつけて、後回しにしてきたんじゃないか?
その原因は、自分自身に訊いてみて明らかです。自尊心(プライド)です。創作人としての
レベルが上がるよりも先に、そんなあさっての方向で吠えるプライドが邪魔をして、長らく
“我流”なり自分の拘りなりに閉じ篭ってきた。そんな働きを後押してきたのが他でもない
この過ぎた自尊心(プライド)ではないかと思うのです。……よく云いますよね? これと
いって卓越した仕事をしている訳でもなかろうに、妙に変な自負=プライドだけは持ってし
まっている。そんな若造に、上司が一言。

『そんなプライド、ごみ箱にでも棄てちまえ』

……壊さなくっちゃ。
多分、少なくとも僕個人については、先ずそこから。

分量を誇っている内は三流と、しばしば自分で言葉にして自戒してきたつもりでも、その実
本心ではそこに「自負」を抱いてしまっている。分量と面白さとはイコールじゃないのに。
寧ろ件の“取っ掛かり”の易さで言えば逆効果ですらある。一応がっつり読みたい、文字を
読むことに慣れている人ならそうでもないのかもしれないけれど、現実もっと他人に資する
物語を書こうと思えば、自分が「軽い」「物足りない」と感じるくらいには分量も文体も、
作中の世界観(重さ)を開いた方がいいんではないか? とは、かねてより考えてはいる。
ただでさえ僕の文章は、その文体と題材の硬軟がミスマッチしている節があって……。それ
は自他共に既に何度も指摘されている所。方策としては主に二つ。文体の方に寄せて、もっ
とラノベ的よりも純文学・一般文藝寄りに作風を変えるか。或いは一から文体の硬さを砕い
ていって、ラノベ寄りにするのか。尤も個人的な感覚では、前者の方がやり易そうではある
のだけど。そう文体の「拘り」を優先して、尚も楽を採ろうとしているからこそ、他人に資
する──ぶっちゃけて言えば万人受け、認められたいという欲求が叶わないのだろうけど。

……いや、本当ね? これ(上述のような立ち回り)が出来る人って何なんだろうなって思
うんですよ。柔軟だなあって。或いは偶々自分の文体と題材、周りのニーズが最初から巧く
噛み合っていたのか。はっきり言ってジェラシーですよ……何で自分はこうも、受け手側が
求めるニーズやそれに応じる為のメソッドに「頷け」ないのだろう? 自分の拘りばかりが
我を張って打ち破れないんだろう? サクっとそこに嵌め込めた人達と違う──比較的初手
の段階でハンディを抱えてしまったんだろう……?

そこも含めて、忌々しい自尊心(プライド)が取り繕ってくださりやがったんですよねえ。
いや自分はどうせニッチだから、万人受けするとは思っていないから──そうやって言い逃
れを積み重ねて、騙し騙し自分の拘りで好き勝手書いてきた。それが全く100%の「悪」だと
断じてしまうのは(実際趣味で創っている人達もいるのだし)流石に画一的な価値観、押し
付けになりやしないかと思うのですが、如何せん僕個人はそうではならなかった──そこに
留まることを良しとはしなかった。……まぁぶっちゃけ、交流とか上手く出来ない&分から
ないのコミュ障──ある種のトラウマが尾を引いているのも大きいんですが。ともかく自分
の文章・物語をより磨く、次のレベルへと誘うには、もういい加減「読んでくれる他人」の
眼を念頭に入れざるを得ないよなあと……。

色々なものを書きたい、構想もあるけれど、果たしてそれが“ユーザーフレンドリー”か?
書いた所で自分以外の誰かが喜んでくれる物語か?

まぁこういう考え方、戦略を練らないと高みの登れないってのは凡才の発想、プロセスなん
でしょうけどねえ。逆に他人びとをして自らブームを作る、自分の書きたいものを世の少な
からずの読みたいものに変えてしまうってのが、いわゆる天才なんだと思いますよ。それが
容易に出来ないから、僕らは前者を採ってゆく他ない訳です。でも結果論からすれば、後者
のような「書きたいものを書く」が、収益的にも精神衛生的にも最強であるという面もまた
否めない……ちくせう……。

やはりインプットだなあ。分析だなあ。未だもって下手糞だけど。

とにかく僕自身の「原風景」は、どうも旧いラノベやら古典やらの限られた調理法なモンだ
から。先ずは“今”を中心にガンガンそれらをアップデートして、知識・記憶の量を増やし
ていかないことには。幅を広げないことには。

……磨き切れずに半端に生み落としても、その物語はきっと浮かばれない。セカイの中身は
虚しいものになってしまう。これまでの自戒を込めて。

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  1. 2018/03/22(木) 18:30:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止します。

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