日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)方向音痴の気煩いは

まだ早いかなと先延ばし、執筆後の方がいいだろうと先延ばしにしている間に、気が付けば
二週間近く経ってしまいました。

尤も月初めの雑記が遅くなるのは、今に始まった事では──長編系のスケジュールを詰め出
して以来、物理的に仕方ないのですが。
雑記にしたためるべき(たい)事柄が頭の中に浮かんでこないという事は、それだけ日々が
それなりに平穏無事である証。確かにいち創作人としては、感性のアンテナ達が鈍っている
傾向なのかもしれませんが、かと言って「考える為に考える」は本末転倒ですし……。

さて、先日ユー録の九十三章をUPしました。神樹アゼル編(仮)もいよいよ大詰めですね。
つまりは手元プロットの計算上、次回で第Ⅶ部全体の2/3が終わる訳であって……。大分長い
こと書いていたという感覚が──月1の頻度だから余計に──あるのですが、それでも尽き
る時は尽きる、必ず来るという訳で……。もう半年くらい先の話にはなりますが、今から既
に続きをどうしたもんかなと考え始めなければおっつかないφ(=_=;)

また、加えて今回の更新(なろうさん換算)で本作の累計文字数が250万字を超えました。
ついこの前は三題がこれに追いついてきた(現在210万ほど)なあと思っていた所だったの
ですが、これでまた一つキリ番。次は300万かな? まぁ上を見ればキリがなく、しばしば
『数字を誇っている内は三流』とも云いますし、あくまでいち通過点という程度の認識で。
相も変わらず遅筆鈍行ですが、今後とも気長にお付き合いくださればと存じますm(_ _)m

……ただ、一方でこう“同じ”物語を何年も続けていると、どうしても自分の中での鮮度と
いうか、モチベーションの大きさには振れ幅が出てきてしまいますね。
三題は一話完結式なのでそれこそ本当に根気と習慣の問題なのですが、ユー録の執筆はそれ
こそ惰性──ここまで物語を進めてきたのだから、きちんと最後まで書き切らないと気が済
まない、という至極個人的な拘りによって支えられていると言っても過言ではありません。
ポジティブな言い方をするならば「思い入れがある」とか「看板作品だから」といった表現
になるのでしょうが、生存戦略としては不器用そのものですしねえ。第一、胸を張れるほど
クオリティが伴っているかどうか……。かと言って一つが収まらぬ内に違う企画を起こし、
連載ベースに乗せられたとしても、結局どちら共が中途半端になるか、後発のそれが振るわ
ぬままフェードアウトさせるというのが関の山のような気がします(というか、個人的経験
はまさにその繰り返しな訳で)
正直“過去の自分”くらいは、越えたいのですけどね……?

○○だよ××だよと報われている、成長している。ないしは足りない、あさっての方向を向
いている──せめてそういった明示は欲しいよなあとは思いますが。

寧ろ自分の出来ることと言えば、これからも黙々と積み重ねるくらいなのでは? とも。


これは一種の職業?病なのでしょうが、折に触れて例の如く、今回もまたむくむくと自分の
中で頭をもたげております。

“──自分の文章は、間違ってはいないだろうか?”

技術的なあれこれは勿論ですが、それ以上に心構えだったり作風だったり、ざっくり言えば
今の「方向性」が合っているのか? という不安。

尤も創作(藝術)にそんな画一的な解は存在しない──寧ろ存在してしまっては、半ば創る
という意味がなくなるのだろうとは思うのですが、それでも少なくとも僕個人というレベル
にまで落とし込んだ上での“最適解”とは何なのだろう? どういう方向性で書いてゆくの
が一番いいのだろう? とは、一度考え始めると中々離れないのですよね……。

拙作らを読んでくださっている方には分かると思うのですが、僕の書く文章・物語達は如何
せん“ちぐはく”です。僕自身その自覚があります。
文章は間違いなく堅苦しい部類。だけども、物語の題材は往々にしてファンタジー色を持つ
ものに頼っていることが多い。
これはひとえに、僕自身が「現実世界」の範疇内で物語を起こし、収束させるだけの構成力
や想像力を獲得し切れていないからだと考えています。ファンタジーという「何でもあり」
な要素を作中に引き込むことで、広がらぬセカイを補っているというか……。

そんな自覚があるものだから、はたっと身につまされたのでした。
至極個人的なことですが、そういった感慨に関連する出来事が続いたのです。

一つはかねてより創作仲間さんに見せていたプロットでした。とあるコミュニティにて見せ
合いっこ・評し合いっこする企画の為に(これはいい機会だと)かねてより温めていたネタ
の一つをがっつり書き起こしたものです。面々の中で何度かやり取りをし、僕も改稿を加え
るなどしていたのですが、そのコミュ主さんが、どうも僕のプロットをどう評したもんかと
悩んでいるようなのですよねえ……。もっと○○したらいい、みたいな内容を主さん自身が
納得するまで言語化できないでいるというか。だから僕は内心思ったものです。書いた当の
僕は(日数が経って)すっかり“過去”のプロットになっているのに、こうもうんうん唸ら
せてしまっている。本当に申し訳ない。後こうして先走って?文面に起こしていることも。
やっぱり僕の書く物語は、何処か致命的な齟齬があるのではないか──。

もう一つは先述のように、僕自身が現在長年続いている作品について、楽しさよりも作業感
や義務感、惰性の延長線上のような使命感でもって書いている──苦しみのようで苦しみで
でない(何故なら書き終えればホッとするし、投げ出さずにその物語のことばかりを考え、
こと執筆モードの間は過ごすから。おそらくは「純粋な楽しさ」よりも「求道」に大きく傾
いているからなのだと考えます)何かでもって書き続けていることへの疑心です。先日僕は
つい、そういった最近また募っていた不安を、他の人──前段の主さんとは別の方です──
に相談してしまったのです。その方は割と緩々というか、自由人的なので、僕の“症状”を
解決すべき心理状態と判じたようです(僕が期せずして“相談”してしまったのだから必然
の流れなのですが)気楽にしなさいな、という言葉の他に、今連載している環境(サイト)
を変えて反応の差を──もしかしたらずっと来易いレスポンスに力を貰ったらんじゃないか
ともアドバイスをくれました。ぶっちゃけ、今でも此処となろうさん、あとpixiv小説にも
追加掲載という形で載せているので、手間というか管理が煩雑になるなあと思っていまいち
乗り気ではないのですが……。

僕ただ一人なら、まだ「気の持ちよう」「喉元過ぎれば」で済んでいたかもしれません。
ですがこうして、期せずして立て続いて他者からの追認?があったものですから、いよいよ
僕は自分の文章がコレデイイノカとなってしまった。致命的な齟齬(仮)を何とかして修正
しなければならない。何よりそれ以上に、その作業を僕の“心が頷く”形で完遂しなければ
ならない。これが非常に厄介だ。少なくとも現状、僕という物書きは、この硬い文体と中途
半端にファンタジーな題材選びに慣れ過ぎてしまっている──。

前者の主さんにも、以前他の物書き仲間さんにも、同じようなことを言われました。『文体
がこんな感じならば、ジャンルももっと一般文藝寄りにした方がいい』とか、逆に『文章を
もっと崩して、ラノベに合うようにした方がいい(硬めのラノベも在るにせよ)』とか。

……分かってはいたんですが、歳月を経てまた同じようなことを言われているという事は、
物書きとしての自分はあまり成長していないんだなあ。最初の(齟齬を持った)拘りを捨て
られずに、同じ過ちを繰り返しているんだと。分かっちゃいるんだけど、そうサクっと方向
転換できない。やってゆくにしても少しずつで、下手したらこれまでの自分の蓄積をごそり
と剥ぎ取らざるを得なくなるかもしれない。

もっと、巧くならなきゃ。その為には、色々なことを知らなきゃ……。

どうにも僕は自分の物語を創るばかりで、他人様のそれを能動的に鑑賞する──インプット
することを怠ってきたように思います。手に取ろうにも、中々「消費者目線」で楽しむのが
難しくなってしまったなあとも感じています(いわゆる創作中毒の症状の一つらしい)

それでも、まだ「小説」は比較的受け手として読める。まぁ裏を返せば、まだまだ一度の通
読できちんと分析できるほどの知識・知力を持ち合わせていないだけとも言えるのですが。
……先日、一冊読み終えました。どうしても「いざあ!」と一回気合いを入れまくらないと
中々突撃できないのですが、一度腰を据えてしまえば割とそれ一本にお熱という感じに没入
できます。そこはまだ救いだったのかな? 僕自身が読み始めたら小分けにせずに一気に派
とうのもあるのでしょうが……。活字がもっさり脳味噌に詰め込まれてゆく感覚というのは
いいものですね。疲れましたが気持がいい。……話が逸れてきました。改めて他人様の作品
を読み込む──インプット作業は大事だなと痛感します。能動的に、この先忘れぬ内にこう
いった作業を日々のルーティンに組み込むよう調整しなければなりませんね。執筆と執筆の
合間とか、無為になりがちな通院待合中とか。引き出しが足りない(のでファンタジー要素
に走る)のなら、増やせばいい。

……正直、最初は自他からのコレジャナイをどうしよう? という方向で書こうかなと考え
ていたのですが、久しぶりの読書で脳汁が出ているのと、今回のユー録のアクセス(PV)が
自己ベストを更新してしまったという嬉しい報せで結局ひっくり返ってしまいました。全く
現金なものです。その点では気の持ちようなのかなあと思いますし、気分が上向いただけで
件の“致命的な齟齬”が解決した訳ではないのでしょうが……。

堅苦しい文章と、中途半端に詰め込んだファンタジー。
自分は一体、何処へ転んで往ったらいいものか?

ともあれ、日々の研鑽と知層を重ねることだけは、続けるに越した事はなさそうです。

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  1. 2018/03/07(水) 22:30:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止します。

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