日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)下限に合わせずんば

この数日でとんと寒くなったなあ。とにかく風が冷たい……(>_<)

先日、東京が大雪に見舞われたそうですね。田舎はこちらなのに、数時間の霙で済んだ程度
でした。まぁ毎年去年みたく、通勤も危なっかしいドカ雪が降られても、それはそれで困る
のですけど……。最近、異常気象と呼ばれるものが地方と街とでしばしば逆転して起こって
いるような気がしますね。人の営み、文明が生む歪み──なんて言えばそれっぽいけども、
実際には日本中そこかしこで天災の類は起こっている訳で。そうぼやっと考えていた傍から
草津の雪山噴火のニュースが出てましたしね……。

今月分の長編系更新も済み、束の間のフリー期間。
寒くて外出が一層億劫なのも手伝って、先週・先々週に引き続き、自分はずっと新作のプロ
ット練りをやっていました。二稿目って奴です。前回の雑記でも言及した、某創作コミュニ
ティに出したものを、仲間の皆さんからのアドバイスを元に改善を加えていました。

……まぁ、かと言って100%それらを反映できた、とは言い難いのでしょうが。
引きを強める為に序盤のシーン追加・差し替えを行ったり、心理描出(を此処に入れる的な
旨のメモ)を結構加筆したので、結局一稿目と比べて倍の分量になってしまいました。もう
これでほぼ本文でも読み物になりそうな……\(^o^)/ここまでガッツリ書き込んだ試しは
なかったので、少なくとも経験値にはなった筈ですが、如何せん「準備運動」ばかりに力を
注いでしまったという側面も否めません。ちゃんと本執筆もやれば問題はないのだろうが。
再提出の後、また時間確保とエピソードの追加を果たせれば、新しい連載としてUPしてゆく
準備に入りたいものですね。

創作が楽しい。

厳密に言うと創ろうとする「思案」が、ですが。ネタを練って書き出して、その間にもまた
別のネタの断片がぽつっと浮かんでくる──どうやら良い循環に入っているようです。如何
せん実際に形にして、更新としてUP完了するという頻度は相変わらずのローペースですが、
出来ない出来ないと焦って自分を責めても、状況は大抵好転しないんですねえ……。どうせ
これらもモチベやコンディションの上下(波)と連動しているのでしょうが、のんびりやっ
ていくよう心掛けたいなと思います。一日に一つ出来れば上々、ぐらいの気持で。

やりたい事、すべき事はどんどん浮かんでくるし、行く手に立ち塞がってくる。

その辺りの焦りは例の如く、長年臥せっていた反動もあるのでしょうが、実際一人前を名乗
れるほどの生計(自活力)を……というのは避けられぬ課題なのですけどね。
(ならば尚の事、創作に現を抜かしている暇はない? でもそうは心(とんや)が卸さない)


私事というか、厳密には関係者ですらないのですが、先日観測範囲──というかツイッタ上
でとある出来事があったようです。同じ(と僕が呼ぶのもおこがましいのですが)ツクラー
さんの一人がご自身のツイッタ垢を消されたとの事。

何でも『絵でユーザーを釣っているのはずるい』と粘着が現れたとか。僕個人直接の交流は
ありませんが、この方はシナリオからグラフィック、スクリプトやUI作成まで全てをお一人
でこなせる、ツクラー界隈ではかなり貴重な人物です。名前だけならば、フリゲをある程度
触っている人は聞いた事があるんじゃないかな……?
そんな方が、今回その執拗な口撃を切欠に、僕らが知れうるチャネルを切ってしまった──
今後はご自身のHPを拠点(窓口)にするようです。尤も人伝にこの話を聞き、同ブログの
記事を拝読させていただいた限りは、別に今回の粘着が直接の原因という訳ではなかったよ
うですね。前々から似たようなこと思うことがあって、止め時を探していたとか。創作活動
自体を辞める訳ではなさそうなので、外野ながらホッとしたというか何というか……。

しかし、絵でユーザーを釣る──それの何処が悪いって言うんだろう? そりゃあ作品自体
のクオリティも比例しているに越した事はない(少なくともこの方のゲームは独自の世界観
もあって決して陳腐の域ではない)けれど、そもそもグラフィックとは視覚的なインパクト
が最大の武器の筈。まだ画像関連の技術が発展していなかった一昔二昔──初代ドラクエの
ような時代ならいざ知らず、こうもビジュアルもプログラミングも存分に精緻さを発揮でき
るようになった今日においてその批判は的外れだろうと……。というか、こちとら普段から
いち物書きとして、絵描きさん達の視覚的アドバンテージが「いいなあ」と思っているって
いうのに……(まぁ逆に向こう側からは、言葉一つで複雑な情景を描けるのが「いいなあ」
と思われている訳であって。その表現媒体によって一長一短。隣の芝は何とやら)

そう、ある程度名の知れた“仲間”だから、この方の垢閉鎖を知った他のツクラーさん達は
軒並みこの切欠となった粘着者に対して怒りや嘆きの声を寄せていました(僕がこの方の垢
云々を知ったのもそれらをTL上で見かけたから)
曰く、だったら同じものを創ってみろよ、とか。
曰く、ただの醜い嫉妬だからスルー安定。創る側の苦労ってものを知らないか、仮に創る側
の一人だとしたら相当の馬鹿だ、とか。
或いは「他人に頼んで書いて貰っていたら知らんがなとなるが、○○さんは全部自分でだか
ら辛いよなあ」とか「はいはいワロスで受け流しとけばいいんだが、性格によってはそれも
出来ないからなあ」と今回の判断に理解を示す声も、こちらでは確認しています。

……ぶっちゃけた話、このツクラーさん達の発言が全部答えなんですよねえ。僕ら創作人だ
って人間だし、リソースにはどうしても限りがあるし、悪意をもって否定してくる人達より
も(好意的ではなくとも)普通に手に取って遊んでくれる人達に向かってエネルギーを使っ
ている方がよっぽど良い。加えて、これも他のツクラーさんの弁ですが『あいつには出来て
俺には出来ない』は間違いで『お前がやらなかったが全て』だという……。自分が持ってい
ない技術に嫉妬して、あまつさえ攻撃している暇があるのなら、自身の手持ちスキルをより
磨いたり、他種のスキルを開拓・習得するよう努めるのが筋だろうが──。

他人を貶すことは、安易に優越感に浸れる方法な分、一度そこに慣れ切ってしまうと自身が
レベルアップする為の行動すら取れなくなる底なしの泥沼です。早くそのこと気付き、抜け
出して健全に切磋琢磨していたなら、そういった「上」の方々とももっと違った形で交流が
できただろうに……。
ただ僕自身、一度“腐った”経験があるからこそ解るのですが、それがキチンと出来るなら
そもそも「下」にはいないのですよね……。いや、この上だの下だのっていう言い方は直截
的過ぎるかな……? 「レベル」の低い者には低いなりの理由がある。それは絵なり文章な
りプログラムなり、技術的な話ではなくて、精神的なもの。必ずしも一本道と言ってしまう
べきではないのだろうけど、ある程度人が人と関わってゆく中で身につけておくべき段階と
いうもの。ぶっちゃけ実績云々以上に、その「レベル」の差というものは良くも悪くもえげ
つない現実を僕らに突きつけるのです。……粘着さん、聞こえますか? どれだけ優位に立
とう認めさせようと“間違った”方法を採ろうとも、錬磨を厭わない人達は己の「レベル」
以下の外野とは先ず付き合おうとは思いません。残酷かもしれませんが、ある種の階級的な
ものですよねえ。勿論、中には分け隔てなく行き交う御仁もいますが、クリエイターにしろ
何にしろ、こっちだって実りのある交流がしたいじゃないですか。

……自分で言ってて辛くなってきた。僕も決して、少なくともツクールや小説においても、
高みにいるとは言えないからなあ。今いる此処が至上だとは思わないし、多分安穏としては
僕の心と技の「レベル」はそこで打ち止めになる。一回病気をして世の中を恨み、どん底に
まで堕ちた身であるからこそ、この粘着さんを一方的に叩き返す気分にはなれない。
(尤も、擁護する気も更々無いのですがね。この手の輩が、厭になる諍いや雑音を量産して
ゆくんだもの……)

知り合いかどうでないかも含め、この一件でめいめいに物申している他のツクラーさん達を
見ていましたが、結局僕は表立ってこの流れに便乗してツイート(いわゆる粘着への批判)
をする事はありませんでした。
理由は二つ。僕らが義憤(いかり)を掲げて騒ぎ立てることで、垢を閉じたご本人に迷惑が
掛かってしまう──炎上するを避けたかったのと、仮にそうなったとして、当の粘着氏本人
に果たしてプラスの働きかけになるのであろうか? という、個人的で懐疑的な思いです。

「レベル」の低い人間は心が発展途上で、つまり対外的にも失敗が多く、加えてその現実に
気付かず受け入れずを繰り返す限り、その「レベル」の低さから脱することはない──。

それでも確実に、彼らには怨嗟があるのです。鬱積した失敗の経験・記憶がこびり付いて離
れないのです。そこに“正論”や“自己責任”論で上から叩きのめしても、逆に奮起して上
ってくる人は決して多くはないでしょう。寧ろそういった目的で投げ掛けるのは逆効果で、
一層その暗い劣等感に火を点けてしまう可能性の方が高い。そしてまた同じようなことを誰
かに対して繰り返す──まぁ、とは言っても、そこで「こなくそ!」と奮起する気概を持っ
て貰えなければ彼らを救えないというのも、一方で事実なのですが──。

僕は少し危惧しています。今回観測したこの一件を梃子に、ぼやっと考えていました。

「レベル」の低い者達の醜態に対し、既に(程度差はあれ)高みに上った・上り始めた者達
がその低さをもって詰る。それは後者にとっては究極“自衛”であり、付き合う相手を選ぶ
自由且つ権利なのですが……果たしてそれらを突き詰めた先にあるのは、本当に“救い”な
のだろうか? と。
そのメカニズム、ゲーム理論で考えれば、経済とは「特定少数」ではなく「末端」にまで富
が行き渡らなければ真の意味で豊かになったとは言えない。社会全体のある種理想の指針・
モデルである筈なのに、一方でこう個々の対他者との関係に落とし込まれるともれなく、如
何に自分がローリスクを取れるか? その為に(害成す、ないし資さない)他人を切り捨て
て進むか? という闘いになるパターンが多い気がする。或いはそういった“自衛”のコン
センサスが今の世の中ではすっかり醸成されてしまったような気がする。実力至上主義的な
教育方針でもしばしば言われる。『下に合わせていては、全体のレベルが下がる』……。

「レベル」の低い者達の努力を端から期待しない。甘やかす。そういう話ではないのだけど。

何とかならないものだろうか? 互いの溝を、何とか埋められないものだろうか? いや、
もう実際現実に「埋めなくていい」と思う人達が一定数いて、市民権を得ているのだとも。

一概には言えない?──そうかもしれない。如何せん僕自身、福祉の世界に片足を突っ込ん
でいて「レベル」の低い人達、痛んでしまった人達の“弱さ”を散見しているから。僕自身
もまた多かれ少なかれその一人だから。確かに、先ず自分がやられないのが一番だ。

……難しいなあ、人間ってのは。

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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

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