日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)自沈せぬため執る筆の

(腰が痛い……)

どうも先週・先々週からのコンディション崩れが治りません。創作思案そのものは少しずつ
巡らせているのですが、どうも普段以上に霧散してしまうような。何よりも体力の消耗速度
が以前よりも早くなっているような気がします。あと座りっ放しの生活が響いているのか、
腰痛も顕在化したりで少なくとも調子が良いとは言えない状況ですね_| ̄|○

こいつ、何時もしんどい調子悪い言ってんな。
歳、なんですかねえ? 衰える時って一挙なのかしら……?

期せずして今週は中休みのあるシフト+祭日休みで連休を貰えましたが、結局この二日で特
に何かできた訳でもなく、無駄に寝ては起きて寝ては起きてを繰り返しただけな感が否めま
せん。もっとコンスタントに書く為の(ほぼ日的な)新しい企画を思案せど、もう何度も脳
内で「没」へ放り投げるの繰り返し。このままではいかん──そういう進捗も込めて、せめ
て何か書き物をしなければと筆を執った次第です。

こいつ、何時も間に合わせで書いてんな。
事件なら、リアルでほぼ毎日のように起こっている。ミクロにしろマクロにしろ、この社会
はきな臭い動向に満ちている。観測範囲上(インターネッツ)ではその度に一家言ある御仁
らが白だの黒だのと議論を交わし、或いはここぞとネタ発言だの上手いこと言いだのを狙っ
てキーボードを叩く。そんなものが、現実と虚構が入り交ざって、毎日を形成している。

……ネタなら多分在る筈なんです。そういう意味では。
でも、何だかなあ。毎度それに乗っからないとものが書けない・言えないとなる=習慣付く
っていうのはどうにも危険な気がするんですよねえ。ややもすればこの手の題材は右派左派
云々イデオロギー色の濃いものになってしまいますし、トピックを選ぶ際の恣意性にも偏り
を作ってしまいそうで。ああ勿論、単純に毎回(どうせ時間が経てば大人しくなる)ムーブ
メントに喰らいつく気概がないというか、疲れるというか……。

理想としては文章──物語の中に、殊更そういった毛色を含ませたくはない。実際全く混入
しない訳がない(何かしら書き手の思考は紛れ込む)にしたって、もっとそういう露骨さは
隠して然るべきだと思うのです。語らせる部分があるにしても、上から目線とか説教とか、
それ自体が目的ではなく、あくまで物語の流れその一貫として染み出るくらいが丁度いい。

少なくともそういう方面の熱量で賄おうとするっていうのは、何というか二流・三流の仕事
ではないかと。『だったら論文でも書いてろよ』ああ、全くだ。君のようにエンタメ精神に
自らを捧げ切れなかった自分でも、そのぐらいの違和感は持ち合わせている。もっと躍動感
を、箱庭の中で“生きている”キャラクタ達を。語る為だけの物語じゃ、何の為の物語なの
か分からなくなる。結局……何処までいっても独り善がりだから。

まあ、こうしてぶつくさ言っている時点で、有言不実行もクソもないんですけども。


知っている人は知っていると思われますが、つい先日和月伸宏先生(るろうに剣心の作者)
が児童ポルノ所持で書類送検されました。海外でも人気のある作品の生みの親だけに、衝撃
はかなり大きかったみたいです。勿論、二次元の児童ポルノ作品=撮られて売り物にされた
被害者がいる訳で罪は罪なのですが、ここぞとメディアは事件を盛り始めているようです。
(例:押収された動画は百本とあるが、実際に児ポ絡みのものは四本。残りは違法かすらも
怪しい=合法? 尤も本数の問題ではないのですが)

ただねえ。五輪が迫っていたり、昨今の闘うリベラルの跋扈・台頭という現状があるもので
すから、名のある人物を捕ったのを梃子に、サブカル表現自体を浄化(クレンズ)しようと
いう企みがあるのではないかと疑いたくもなるのですよ。ただでさえいわゆるロリコン性癖
ってのは、イコール犯罪者・非人間の烙印を押されて久しいですからね……。
(勿論、繰り返しておきますが、実害に及んだ時点で誰であろうとアウトです)
しかしその一方で、僕が思うのは、かくも特定の趣味嗜好をここまで「抱くこと」さえ根絶
させようと躍起になるのは、凄く怖い──薄氷の上の正義なんだよ?という点。似た例を挙
げるなら煙草ですね。あれも気が付けば、吸ってるだけで歩く害みたいに認識されている。
まぁ実際に副流煙や分煙の手間などの実害も存在しているので、一概に彼ら喫煙者達を擁護
するでもないのですが、今「正義」を振りかぶって何かを根絶しようとしている人達って、
自分の譲れない好きなものとかって無いんだろうか? いつ貴方のそれがイコール社会の悪
認定されるか分かったもんじゃないのに……。

案の定、ツイッタ上なり何なりで今回の件を切欠に「議論」のムーブメントが起こっている
ようです。リベラル派ないし子供への被害を重んじる人、そもそも性的云々が大嫌いな人々
と(表現規制全般に繋がりかねないと)懸念と示し、何とか論理的にやり過ぎだと主張しよ
うとする人々が大きく分かれていますが、やはり彼らが分かり合える様子はなさそうです。
そもそも──少なくとも前者は“交渉して妥協点を見出したい”のではなく“自分の不快な
もの一切を視界から排除したい”のであって、後者の必死の弁説は届きません。というか、
仮にロリコン趣味だのエロ本だのが社会の表舞台から一掃されたとしても、この手の人達は
また何処かから「不快」なものを引っ張り出してくるので、キリが無いんですが。

──社会にとっての害悪。そのロジックでもって、○○を排除する。

それ、まんま前世紀における人権抑圧を推し進めてきた者達の論理なんですがね。まぁ彼ら
のその実はロジカルよりもエモーションであって、闘争する者達とはかくも時代を越えて受
け継がれるものなのだろうなとも。

それが「普通」なのか、僕が割と放ったらかし(いちサブカル界隈の人間)なのか、どうも
現代の“先進的”な人々ってのは、性が絡むと情と論が一緒くたになりますよね。あと暴力
云々も。実際に振るえば勿論犯罪だけども、この手の話題になると何故か、フィクションに
もその適用範囲を拡大して当たり前という風潮がある。
お前ら、要はサブカル批判したいだけじゃねーの?──空想まで犯罪扱いされちゃあ、僕ら
は何処で生きればいいんですか。リアルにどっぷり浸からない人間は不可解ですか。そりゃ
逃げたくもなりますよ。こんな迫害ばかりの壮大なクソゲーになんか。

……脱線した。いかんね、私怨が混じってきた。

繰り返しますけど、何が一番怖いかって特定の嗜好それ自体が「悪」として根絶される──
されても当然だっていうこの社会の空気ですよね。勿論、それが実害を出せば罪だし、その
度に粛々と取り締まりはすべきなんだろうけど、いつそれまで「合法」だったものが「違法」
になるか分からないってのは、それこそ社会を萎縮させる害悪だと思うんですよ。今でこそ
リベラル的な人達の鬨の声で掻き消されてますけど。結局「正しいかどうか」というよりも
「数の力を得られたか否か」のパワーゲームの様相じゃないですか。だから、僕はどうにも
この手の闘いには与できない。是の側の言論も、非の側も言論も、そういう意味では等しく
五月蝿くて掻き乱すものである訳です。

こういう時の処世術ってのは──とにかく「スルー」に限る、と云われて久しい。白にしろ
黒にしろ、こういう闘争の前線にいる人達にはなるべく関わるな。巻き込まれるし、現実的
庶民的なメリットなんざ殆ど無いぞ──かくいう僕自身も、こういう忌避感情には大いに賛
同していますし、精々交わされる意見を抜粋して観察するくらいに留めています(まぁそれ
でも、精神衛生的なダメージがゴリゴリ入ってくる事も少なくはないんですが)

雄弁は銀、されど沈黙は金。先人はかくも見抜いていたもので、きっと世の中の多くの人達
は、言われるでも知っているでもなくこれに従っている。……というか、議題に煩う暇さえ
無いんですけどね。こんなご時世です。日々の生計を立てる事ですら手一杯。毎日仕事から
還って来た頃にはクタクタだ。何で好き好んで小難しい、辛い物語を見なきゃならんのか。
実際に(一般ではないけれど)お仕事に通うようになって僕も思います。まぁ自分の場合、
創る側の労苦も合算されているのですが、余力なんて(数える程しか)無いんですよね……。

だから黙っている。現実を観て、諦観して噤んでいる人もいるし、このようにただ単純に語
ること自体頭にない人も少なくはない。

でも僕は……業深いかな、前者らしい。そこまで器用には生きられなかった。世間様の言う
当たり前にすっぽりと自分を嵌め込められなくて、受け入れられなくて自壊する道を辿り、
一度何年も伏せる結果となった。ここ二・三年はお仕事という免罪符が肩の荷を降ろしてく
れたけれど、だからといって未来への不安・今在る苦しみがすっかり消えて無くなった訳で
もない。厳密には在ったのだけど、意識しようとしなかっただけだ。少しずつ片付けている
のかもしれないけれど、未だに問題は山積している……と思う。

僕は……作家になりたかった。だけどその為には気概も体力も、何よりそこへ繋がる努力も
足りないし、怖がって手を伸ばさないままでいた。その癖──だからこそ無理を押してでも
書き続けなきゃならないと、今まで薄氷の上を渡り続けてきた。でも……鍛え上がったのは
ほんの一時で、それ以上に衰え鈍る度合いの方が大きい。大きい気がしてならない。

雄弁よりも沈黙を取る。それは処世術としては「正しい」。
なのに、一方でそのスタンスが故に世界──物事への感性が欠落してゆく。ピッタリと頷き
嬉々として文章を起こせるという瞬間がどんどん少なくなってゆく。まるで自らが設定した
スタンスでもって、自らを支えるものを封じて回ってゆくような。

他の人達は……何をもって生きているんだろう? 生きがいって何だろう?
僕が半ば「立派」なレールに乗ることを悲観しているのは、時に無理をしてでも書き続けよ
うとしているのは怖いからだ。少なくとも僕にとって創作とは、書くこととは自分を生かし
ていることそのものだから。たとえ処世術として正しくても、この並みに毛が生えた程度の
感性さえちびて無くなってしまったら、書くことを止めてしまったら、きっと自分はまたあ
の頃の闇の中に転げ落ちる。それが怖くって、縋るものがなくって、これまでずっと沈黙は
金であるという自戒と、書き続ける=思考して形に出す営みとの隙間を何とか確保しようと
してきたんだ。

だけど……それもいい加減限界なのかもしれない。どうしたって「深く」考えないことには
見つめないことには、リアリティ(を踏まえたエンタメ的コンテンツ)は描けない。結局は
その場しのぎでこしらえた小賢しい言葉を足掛かりに、ただ硬くて重苦しいだけの物語もど
きしか描けない。そうホイホイ名作なんてものは生まれないにしても、そんな“小手先”を
続けているだけでは、これ以上物書きとしての自分は伸びない気がする。少なくとも日頃の
物事に対して「沈黙」する態度を続けるのなら、せめてそこから意義ある自分なりの回答を
作らなくっちゃ。気付けばここ暫くは、そんな努力さえ怠っていたように思う。

“感情を表に出すのはみっともない(人間的なレベルでの敗北だ)”

まぁそう自戒しておきながら、此処(雑記)ではしばしばゲロっている訳だから、一貫性も
クソもないっちゃあないのだけども。

感情を封じ込め過ぎて、書き手としてその濃縮した自他の闇に呑まれない為に。

時々でいいから吐き出さなきゃ。願わくば、それがなるべく自然で上澄みされた物語に──
露骨にイデオロギーだったり重いだけの物語にならないことを。

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  1. 2017/11/23(木) 23:00:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

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