日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)モノづくりとカネモウケ

φ_(:3 」∠)_

いや、何となくぼちぼち何か書かないと鈍るなあと思いまして。
一本分を減らしただけというのに、この妙な空っぽで気が急けるような感じは……?

昨日、サハラ~のプロット作成が三十二章まで終了しました。シーズン3の二話目、全体と
しては16エピソード目終了まで書き進められた所です。本作が二章前後編構成、1シーズン
で7エピソード分一単位を(個人的な)目安にしているので、大体もう一章くらいで予定の
1/3くらいになりましょうか。
先んじてツイッタ(小日記)やなろうさんの活報にも追記をしておきました。ペースとして
は早いのか遅いのか──まだまだ先は長そうですが、大雑把に年末から年明け辺りには再開
できたらいいなあと考えておりますm(_ _)m

夏が案外あっさりと退場してくれて、今年こそ秋が深まってくれると思いきや。

ここ数日、ぐっと冷える(暑くならない?)気候が続くようになりました。こちらでは霧に
むけるような雨がしとしとと降った日もあり、すわっまさか今年も秋を蹴飛ばして冬がやっ
て来るんじゃないか?と一抹の不安が。まぁ春秋の天気は変わり易いとは云うけれど、何故
こうも昨今この世界は「落ち着いて」推移することから離れよう離れようとするんだ……。

一見して平穏無事。だけどもその水面下では色々なものが動いている。というよりも、何も
波風が起きずに時間が流れるということ自体があり得ない──そんな現実。
実際、自分自身も毎日のようにあれこれとやるべきことが積み重なり、創りたいものが圧迫
される。その前者──お仕事は淡々とあまりエネルギーを消耗しないで済ませたい。だけど
後者・創作に関しては定期なコンテンツ以外も組み込みたい、もっと言うなら肥やしになる
「刺激」が欲しい。それも、厭気が差してモチベを損うようなリアルではなく……。

我が儘な欲求だと自分でも思うのですが、どうやらそうは問屋が卸さないようです。
前回の雑記でもつらつらと述べていた部分ですが、どうも耳に入るリアルの刺激は面倒臭い
というか、しばしば胸糞悪さすら伴います。この時期、このタイミングで嘆きを綴るのは、
サブカル界隈(インターネッツ)の住民の皆さんなら大よそ察しがつくことでしょう。

“そんなの、誰も幸せにならない──”

ただ自身の中のもやもやを(例の如く)言語化して吐き出したいだけです。近況報告だけで
充分だという方はブラウザバックないし他のコンテンツをどうぞ。それでも私のような者の
拙文に時間を割いてくださる殊勝な方であれば、続き部分をどうぞ。


2017年 9月末現在、この国のメインストリートとアングラ界隈を騒がせているのは次の二つ
と言ってよいでしょう。即ち『衆議院解散』と『9.25けもフレ事件』です。

前者は突如として安倍首相が発表した衆議院の解散を受け、小池都知事率いる「希望の党」
と民進党がにわかに急接近。あれよあれよという間に希望に民進が合流し、安倍自民打倒の
為のスクラムを組むことがほぼ確定しました。当初は意表を突き、まだ他党がゴタゴタして
いる間なら勝てると踏んでいた(と思われる)首相もこれには苦虫を噛み締めているように
思います。まぁ個人的には、首相の解散判断を「大義がない」「卑怯だ」等と批判していた
側の連中が、いざ蓋を開けてみれば“勝つ為には何でもする”という姑息さに出ているんだ
から、どの口が言うか……なんですが。
大体小池さん、あんた都政どうした? 結局都民は自分の野望の為の踏み台でしかない訳で
すか。あんなに選挙で金使わせて、豊洲を散々引っ掻き回して(ただでさえ一致団結もでき
ない国民感情の)オリンピック関連の日程も遅らせておいて、また渡り鳥ですか。その癖、
B層──いわゆる論理よりもフィーリングで物事を捉える中間層に対するプロパガンダだけ
は完璧と言っていいそのこす狡さ。民進党は小池さんの「人気」が欲しく、希望の党は発足
し立てで、野党第一党である民進党が持つ資金が欲しい(※解党ではなく合流であるのも、
もし解党の手続きを取れば、同党に支給されていた政党助成金を国庫に返さないといけなく
なるからだと言われています)
……それでも、自民一強への不安と“安倍疲れ”に陥っている人は、少なからずホイホイと
この野党連合に入れるんだろうなあ。既存メディアもきっと持ち上げるだろうし。民進──
旧民主党政権時のグダグダを繰り返すんだろうか? 自民側もきっと戦々恐々(いわゆる風
を小池さん側に盗られた)だろうし、結局小さ過ぎる己の一票を投じて結果を待つしかない
のだけど、もう既に選挙が始まる前からこんな醜態を大の大人達、それもいわゆる「先生」
方が晒しているのを目の当たりにしていると憂鬱でしかありません。

……まあ、それでも政治に関わる失望・不信(期待薄)に関しては、別に今に始まった事で
はないのですけど。

それよりも、いち創作人としても気になっているのは、後者です。9.25けもフレ事件です。
一応、事情をよく知らない人の為にざっくりと説明しておくと、少し前から大きなブームと
なっていたCGアニメ『けものフレンズ』制作の屋台骨であり、ここまでヒットさせた功労者
である所の「たつき監督」が、先日自身のツイッター上で同コンテンツのプロジェクトから
外された打ち明けたことから始まった、ファン達にとっては突然の大事件。しかもその内情
というのが、版元であるKADOKAWA(出版大手のグループ)による無茶ぶり──当初は見向き
もされていなかった同コンデンツが、たつき監督が関わってから大ヒットしたことで、結果
「金の生る木」として目を付けられ、製作チームの中核・ヤオヨロズ(たつき監督や総責任
者である吉崎観音氏が所属している)がその権利関係を根こそぎ奪われるのを拒否してプロ
ジェクト自体から降りざるを得なかった?──であると判り、ファン達の怒りが爆発し、今
も炎上状態が続いているというのが大まかな概要です。加えて発覚後のKADOKAWA側の対応が
ことごとく悪手(あくまで向こうから蹴ってきた、たつき監督が好き勝手創り散らかすのが
悪い、終いには社員ではなく出演声優に謝罪をさせ、コンビを組んで同作を盛り上げてきた
たつき&吉崎氏の不和が原因であるかのように声明を出しているなど)であり、そもそもKA
DOKAWAが過去にも人気となったコンテンツに干渉──根こそぎ自分達のものにしようとして
作品自体をぶち壊してきた、いわば“コンテンツクラッシャー”な前科を重ねてきたため、
古参のサブカル人達の怒りに余計に火を点けている……という面もあるようです。

詳しい事、間違いない真相というのは結局分かりません。いわゆる“大人の事情”なので。
ですが、そもそもアニメや漫画、小説など創作作品に浸るのは、現実(リアル)の日々を送
る上で受ける理不尽な仕打ちだったり、繰り返される醜い争いなどに嫌気が差して癒しを求
めての安息──こと「けもフレ」は“けものはいても、のけものはいない”など優しい世界
が受けていたからだというのに、今回こうしてコンテンツそれ自体に対してリアルの汚い部
分がくっ付いてきた訳で……。僕個人はまだ全話視聴していませんが、そりゃあトラウマ級
にファン達はキレますよ。KADOKAWAの歴史を知る古参勢にとっちゃ、ダメージ二倍三倍どこ
ろではない地獄絵図ですし。何よりアニメ(空想)の世界を観ていた筈なのに、いきなり現
実に──それも暗黒面に引き戻された、その喪失感と憤りがここまで事態を大きくさせてい
るのでしょうね……。

おそらく今回の騒動とは、世の『コンテンツを楽しみたい』大半のユーザー達と、あくまで
『金儲けの手段』としてしかコンテンツを見ていない版元──経営者側とのある種避けられ
ない溝が改めて露呈した出来事だと僕は考えます。資本主義の現代、世に出回るコンテンツ
はKADOKAWAなどの版元=企業が資金を出し、拾い上げ、プロモーションを掛けて“消費”さ
れてゆく娯楽でしかないという現実。でもサブカル界隈の人々、いわゆる僕たちオタクは、
その現実を知識では分かっていても普段そこまで意識しないよう努めている。何故ならば、
そんな「どうしようもない」構造を踏まえてコンテンツに接すれば、生み出そうとすれば、
間違いなく冷めた眼になる──興が削がれるからだ。誰も好き好んで「どうせ」と死んだ眼
でアニメを観たくない。漫画や小説を読みたくもない(まぁ中にはそうやって斜に構えつつ
世を哂って過ごすことで精神を保っているような人種もいるのでしょうけど)そのある意味
で暗黙の了解、いわば“夢を売る商売”を、あろう事か売る側の方が破った。「どうせ」金
なんだろう──? 今まで抱いていなかった訳じゃないけど、そこはお互いなあなあで誤魔
化してwin-winの関係を装っていたものを鼻で笑うような真似をして、ユーザー側がブチ切れ
ざるを得なかった、と。
事実、たつき監督が版元の情報工作が始まる前に「降ろされた」発言をしなければ、巷の眼
は善悪(加害者と被害者)を逆に捉えていた可能性が高い。尤も古参──KADOKAWAのこれまで
をしっている蓄積あるサブカル人達までは騙されないのだろうけど、もしかしたら力関係上
中々歯向かうことが難しいたつき監督の、ささやかな抵抗だったのかもしれない。

……こういう話(業界の闇的な)をすると、しばしば『そんなの、誰も幸せにならない』と
言って話を切ってしまおうとする向きがある。事実それは間違っていないし、僕らがどれだ
けあーだこーだと言った所で、結局暗澹とした気持だけが残る愚痴大会になるのは火を見る
よりも明らかだ。

……でも、だからって何も言わない、ただ笑ってさえいればいいというのは違うと僕は思う。
この手の言い回しを使う作家先生方には申し訳ないし、少なからずがその「大手」版元の存
在によって食えているのだから下手な事を言えないのは理解しているけど、それでもやはり
コンテンツがただ「金の生る木」として伐採され続ける宿命にあるなんてのは──受け入れ
難いのです。
勿論、ただ楽しければいいというだけでは世の中は回らないという現実(社会の仕組み)く
らいは理解しているつもりです。どれだけ面白い作品を創っても、それを伝える者がいなけ
れば他人には知られない。その作品を届ける者がいなければ、他人は「楽しむこと」さえも
できない。ことムーブメントが大きくなればなるほど、それらを捌くプロ達が必要になる。
創ることに専念する為にも、プロモートするプロ達のアシストが必要になる。彼らの商売に
よって金は回り、ひいてはまた次のコンテンツが世に出る土壌が整備される……。

ただねえ。こうして闇というか、コンテンツというものに対してこうも捉え方の違う人達が
上層部にいる(版元である)現状があると知られてゆくと、それこそ「創り手志望」の人間
が減っていくんではないかと僕は思うのです。実際僕自身、今回のゴタゴタ──は、もしか
しなくても始まったばかりなのに──を観ていて『ああ。こんなならもう別にプロじゃなく
てもいいかな……』なんて思いましたし。確かに売れて、生計になってくれるなら万々歳で
すけど、その為に受け手さん達にひた隠してまでこうした業界の闇の一翼を担わなければな
らない(生みの苦しみ以外の余分な苦労を背負い込まされる)のなら、今の趣味の立ち位置
の方が僕自身幸せなのかもしれません。
(まぁこれも取らぬ狸の何とやら、ですけどね。元々拘りの強い性格に、商業ベースからの
要求が馴染むのかと不安要素ばかりで、これまでも何かにつけ「もしプロになれなくても」
の予防線を引いてばかりいますし……)

(自身、けもフレ本編にどっぷり触れていないのもあってか)怒りよりも先ず哀しい。それ
が正直な僕の感想です。やっぱり求道とエンターティナー、趣味の世界と商売の世界には埋
め難い溝があるのかなあって。両立なんて出来ないのかなあって。

今回の件でもしばしば言及されるけど、金儲けそれ自体が悪い訳じゃない。あくまでそのや
り方に“倫理”が無いからここまで反感を買うんだ。ヤ○ザばりにパワーバランスに物を言
わせて、根こそぎ奪い取ってやろうというのが透けて見えたから、失望したんだ。

楽しむ事と儲ける事って何故ここまで共存できないのだろう? 他の業種ならいざ知らず、
娯楽──コンテンツが事業主体なのだから、コンテンツが──アニメや漫画、小説それ自体
を愛して止まない人がトップに立つべきだと思う。立たなきゃ駄目だと思う。だから金儲け
の道具程度にしか考えない。そこに注がれる手間暇とファン達の感情──熱量が解らない。
(実際、金儲けの観点のみでコンテンツに干渉し、切り捨て、一時代を築いたタイトルを衰
退させたような経営者というのは割といる。場合によっては利益主体としては甘受していて
も、自身の感情としてはサブカルは嫌いという人もいますしねえ。ただまあ、現実経営能力
があるような人間ってのは、そもそも創る側には不向きだったりします。逆も然り)

いっそ中世みたいに、この手の分野(クリエイター的、芸術肌なもの?)に関しては、資本
主義のゴリゴリの利益追求よりも誰か“パトロンのような「物好き」な出資者を中心にした
集まりで創り、発信していった方がいいのかもしれない。主に関わる側大多数の精神的幸福
の為に。

……荒唐無稽ですけどねえ。

でもそれぐらいばっさり棲み分けないと、また何時資本というパワーの前にクリエイターが
泣くかもしれない。そう繰り返すしかないというのなら、いっそ……。

突き詰めれば、創作人なんてのは金の為じゃなく、とにかく描きたいから描いているような
人種なんですから。描いて描いて、皆で笑ったり泣いたり、哲学することでしか上手く生き
られない(と自覚してしまった)人種なんですから。

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  1. 2017/09/28(木) 22:30:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止します。

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