日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)棚に上げたがる性(さが)

₍₍(ง˘ω˘)ว⁾⁾

秋の気配を感じつつのんびりとしていたら、もう今月も半分が経過しようと……(早い)
以前より多少機材がゴチャゴチャせざるを得ませんが、外付けキーボードの環境にすっかり
慣れました。PC自体は生きているので、もう二年くらいは頑張って貰おうと思います。

先日、ユー録の八十七章をUPしました。
久しぶりに二万字越え強の分量となり、個人的にはホクホクとしていますが、どうにも自分
が良しと思った場合はあまり突出してレスポンスはなく、逆にどうかなあ……?と懐疑的な
場合の方がはたっと受けるといったジンクスが自分にはあるような気がします。
まぁどちらにせよ、楽しく書けるのなら万々歳。
熱中できるものがあるというのは、大よそ幸せなことかな。
例の如く長い・硬い・臭いの三拍子が揃っている拙作らですが、今後とも気長に生温かくお
付き合いくだされば是幸いですm(_ _)m

……さて、実は先月辺りから、とある創作コミュニティ内の企画用にと一つ新しいプロット
をこさえておりました。サハラ~ではなく、別の新しいお話です。以前から温めていたネタ
の一つではあったのですが、そんな企画──プロットの見せ合いっこと批評会──をやろう
という話になり、これもいい機会だと執筆にこぎ付ける前段階・残弾を作る目的で取り掛か
っていた次第です(ただ、身内ではあっても見せ合いっこが“未発表の作品”に抵触するの
では? とも思うので、後者に関しては怪しい所ですね……)

一方で(肝心の)サハラ~のプロット作りは、まだ下準備も下準備。
シーズン2までの資料集加筆と月々の長編更新を挟み、ようやく次編(シーズン3)全体の
骨組みを組み立てる作業が埋まりそうです。尤もそれが済んでも、各章→エピソード前後編
内での構成、その後清書という工程を繰り返すので、こさえ終わるのはもっと先。三ヶ月を
みていましたが、場合によってはもっと掛かるかもしれませんね。上述の別企画のプロット
が片付いたので、今後はサハラ~の方に専念できる筈なのですが……。

所詮は気分の浮き沈み。
この熱量も、いずれまたふと冷めるのだろうとは思うけれど。

ここ暫く、創ることが楽しくなってきました。作業自体は相変わらずやり散らかしで、果て
が無いようにもみえるのに、捌き回る(空想する)のが楽しいここ暫く。いい感じです。如
何せん物理的?には作業量のしんどさが相殺してくるものですが、それを経てもまだ多少な
りともこういった気持ちが余ってくれば、創り甲斐があります。何より持続性──精神衛生
的にも非常によろしい。後はこのウヒョーを過信せず、身体を休めるべき時はきちんと休め
ることを忘れないって所でしょうかね。

「創作の秋」も足音近く。

どうやら今年は、去年よりも長めに続いてくれそうですね?


話はゴロッと変わりますが、先日観測圏内でとあるイベント(と言っていいのか)が開催さ
れていたようです。
ざっくり纏めるのなら、いわゆる「ヘイトスピーチ」に対するカウンターデモ。ですがその
手法に関して、ネット上では当初から批判が続出していたようで……。

具体的には「ヘイトスピーチ」ないしその擁護論を呟いたツイートを大きくプリントアウト
し、貼り付け一枚の大きな紙にした上で、それを参加者達で踏みつけながら反対云々のプラ
カードを掲げて抗議するというもの。しかも決行場所がツイッターの日本支社──要するに
運営に「ヘイトスピーチ」的な呟きを規制(禁止)させよと圧力を掛ける意味合いもあった
んでしょうね。

僕は田舎暮らしで、都会を中心とする“市民”の皆さんのアクションを間近で見た経験は殆
どないのですが、ざっと情報を読んでみた限り……酷いなと。踏み絵って手法がまず野蛮で
すし、引っ張り出してきた個々人の言葉・精神を侮辱する為としか考えられない(マクロな
例を挙げるのなら、敵国の国旗を踏んづけたり燃やしたりするようなもの?)まぁいわゆる
ヘイト発言という時点で、その相手方を侮辱(差別)している訳ですから、お互いどっこい
どっこいと言えなくもないですけど……。

それでも、ネット上で──不思議ですよねえ。大手メディアで報じられたような話はあまり
聞きません。されていたとしても、どうせ参加者達が「正義」の側扱いでしょうし──わあ
っと批判の声が挙がったのは、何もこういった手法が今に始まった事ではないからに他なり
ません。いわゆるリベラルと呼ばれる人達、その活動家らが、敵とみなした相手(勢力層)
に対して如何せん過激すぎるパフォーマンスでもって批判を展開するというのは、少なから
ぬ僕たちの知る所です。問題はその正義が正しいのかどうかではなく、彼らが往々にして、
『我らこそが正義(=悪たるお前達は踏みつけられて当然)』だと大手を振るうその高慢さ
に帰結するものだと理解します。

……ただ、これはやっぱり難しい話で、じゃあ彼らは“間違っている”のか? と訊き返さ
れると、僕らは表現を慎重に選ばなくてはなりません。言論の自由と統一的された「正義」
との兼ね合い──ここを重箱の隅を突くように、論点をすり替えてゆけば、僕らはすぐにで
も事の本質を見失う。
ここからは、特に僕の考え方です。諍いが大嫌いだという、闘争それ自体に否定的・忌避感
を持つ一介の人間の私情(かんじょう)も大きく絡んでいると思われます。

まず第一に、大前提として他者(出自でも価値観でも何でも)に対する侮辱や差別、偏見に
よる言動それ自体は、そもそも“発するべきではない”ということ。法律云々という話では
なくて、極々当たり前の倫理規範としてです。いち物書きとして、言霊──実際に声に出す
ことで他人に周囲の環境に影響が及ぶということを僕は経験もし信じていますが、その一方
で“思っている”段階にまで干渉すべきではないとも考えるのです。人間、皆が聖人君子な
訳がない。もしそうだったら世の中はこんなことに患うことなく、もっと平穏に──無感情
に営まれている筈です。日々人が誰かに、何かの切欠やふとした印象で悪感情を持つことは
基本的に避けられません。
(周りに好感情しか抱かない人間なんていれば、それこそ度の過ぎたポジティブ教徒だし、
そうでなくとも大よそ長年の憎悪経験が一周回って“諦めの境地”に入っている状態に過ぎ
ないと思います。尤もその辺りまで至られるのなら万々歳でもあるのですが)
にも拘わらず、そういった内心の悪感情──事実上、特定の国々対するヘイトを社会は法を
新設してまで禁止しようとする向きになった。いわゆるヘイトスピートやデモへの規制条例
です。大阪など都市圏で既に施行されており、既にその種の発露だと“認定”された企画に
対して公権力が待ったを掛ける。……やり過ぎではないかなあ? というのが、僕個人がか
ねてより抱いている正直な感想です。
……だって、本当に新設しなければならなかったのでしょうか? 悪感情とはいえ、特定の
思想を表現する場を奪ってまで、守らなければならない「正義」だったのでしょうか?
僕はやはり懐疑的です。名誉毀損や威力業務妨害など既存の罪状でも取り締まることは可能
だったと思うのです(実際、ヘイトデモなどをされた側・代理人はそういう名目で賠償訴訟
を起こしたりしていますし)結局警察組織というのも、権力を持ったヤクザのようなもので
すし、匙加減次第でその辺はもっと柔軟に対応できたと思うのです。まるで、特定思想への
特殊警察のようです。もっと言えば、新たな“差別利権”が一つ生まれただけじゃないか?
そう(斜に構えているだけかもしれませんが)思うのです。

(自称)正義の勢力が断定した特定の「悪」を、その思想の段階から根絶やしにする──根
絶やしにしたいというある種の熱意。執念。

勿論、先述したように悪感情を表明すること自体は決して褒められた行為ではありません。
自由だ自由だと言いながら、誰かの自由・平穏を損ねたのなら、その点においては法に基づ
き粛々と裁かれるべきなのは言うまでもありません。
ただ、その「悪」を『誰が』判断するのか? その「悪」は『如何』定義されるのか? 何
よりその「悪」を取り締まる者達が、本当に『正義』なのか──。

少なくとも、相手が「悪」だからという価値判断のみで、彼らを侮蔑し返すことに正当性が
あるとは思えません。そこを自惚れて、マジョリティを取った「正論」の棍棒でもって殴り
つける事に後ろめたさの一つも持たなければ、反撃に出た者達も彼らとその本質は何も変わ
らない筈です(尤もだからと言って、彼らが悪感情をぶつけていい、というロジックにはな
りませんが。この辺りなんですよね。極端というか簡単に二項対立に持っていこうとすると
いうか。芯は決めておかないと、話の筋がズレてゆく)その「正論」の棍棒を振りかざす事
に嬉々としてのめり込むのが高慢でないというのなら、何を高慢と呼べばいいのか? 所詮
正義とは多面的で、その時々に優位性を勝ち取った勢力が謳歌する、飽きる事なく繰り返さ
れるパワーゲームの産物に過ぎないのではあるのだろうけど。どうしたって逃げられないの
だろうけど。……だから僕は、極端なくらい「闘争」そのものが大厭いなんだ……。

何もリベラル的な価値観の“布教”もとい改宗への強要に留まらない。こと僕らは、自分の
聖人君子レベルを棚に上げて、他人に潔癖なまでに「正しい」を求め過ぎる。
昨今の文春砲しかり。不倫や金銭問題、暴言や失言の類──誰かがそれを“問題だ”と言い
始めて、火をくべる。そうすると他の人間達も次から次へと乗っかってゆく。その提起され
た問題にコロッと義憤(いか)る者もいれば、ただその実一家言を語ってみたいだけで、故
に寄って来る者もいる。自分はどうか? 本当にこんな事はしないか? という厳しい自問
をほっぽり出して、石を投げるのだ。自覚すらせずに、或いは投げている間は自分と差別化
できるから、安心できる。ただそれだけの理由で毎日毎年、自分ではない他の誰かが犠牲に
なる。なって貰わなくては困る──。

僕は、この手の向きがとても不安になります。不安になることがあります。
どれだけ文脈を捉えたものであろうと、穿った眼に至った発言であろうと、既に世が「悪」
と断じたものを引き合いに出してしまえば、即座に炎上しかねない。ヘイト規制条例などに
関しては、そのまま“法”の名の下に前科持ちにさせられてしまいうる。

……萎縮するよ。言葉に出すべきじゃない、言い様があるようなケースはままあるにせよ、
そうやって(特定の思考・思想を)内面から禁止しようとすれば、大抵の人間は「じゃあ語
らないでいよう。考えるのを止めよう」という向きに流れるのは目に見えている。そこまで
リスクを取りたくない。関わりたくない。その結果の無関心で、声の大きい連中ばかりが世
を跋扈する今日のありさまではないのか? そんな「正論」というお墨付きをもぎ取った棍
棒で殴り続けられてきたから、いわゆるリベラルな貴方達への反発も一部が過激にならざる
を得なくなったんじゃないか? 前にもここに書いたけれど、トランプ氏が(政治家として
は素人にも拘わらず)大統領にまで登り詰めてしまったのだって、そんなアンチ的な勢力を
結果的に育ててしまったからではないのか……?

僕はもっと昔、まだ若くてもっと愚かだった頃、当時の友人とそんな「内心」への干渉につ
いて口論になったことがある。僕は言った。そんな“クズ”みたいな奴は、いなくなってし
まえばいい──。多分あの辺りを切欠にして、彼とは疎遠になった。時の流れと、地理的な
隔絶も勿論あったろうけど、そうやって言葉一つで僕らは簡単に袂を別てる。思い上がった
言動一つで絶対な「駄目」になる。そんな決して取り戻せない失敗というものが、この世界
には少なからず存在している。

その「悪」を打倒する為に、一体何を捧げる?

でも貴方が、一人で静かに「善」を生きようとするのなら、そんなものは些末な供物だ。

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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止します。

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