日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)だから放っておいてくれ

どうやら今月は、久しぶりに更新記事数が二桁を下回りそうです。まぁ寧ろ今までが無理に
でもコンスタントにこさえようとし過ぎてきたのかもしれませんがφ(=_=;)

うーむ。改めて十日スパンは少々間が空き過ぎる感じがしますね……。今回だってそうです
が、頃合かなと思って数日の雑感を振り返ってとしている内に、その目安の日数自体が過ぎ
ているなんてケースもままあり……。

当稿現在、ユー録のプロット作成はあと一章分を残すのみとなりました。ただ如何せんその
一章一章を片付けるのに毎度時間がかかってしまうのですが。なので、月の残り日数と完了
後のインターバルを考えても連載再開は再来月──六月中に何とか済ませ、七月からとなる
ものと思われます。結局まるっと三ヶ月掛かってしまいましたが、例の如く気長に生温かく
お待ち・お付き合いいただければ是幸いですm(_ _)m 流石に来月中に終わらない筈は。

ただまぁ、長々と掛かっていた事もあり、前回(第Ⅵ部分の作成時)に比べて大分ノウハウ
が溜まったように思います。
ざっくりと全体の章数を決める→大まかな各ステージの期間(言うなれば○○編的な)を割
り振った上で→順を追って各章内のシーンを列挙→演出的に映えそうな順番に並び替えたら
→清書を始める、といった具合。結局やっている作業自体は、大きな区切りから中くらいの
区切り、小さな区切りとミクロに段階を踏んでいくにしても起承転結を作ることの繰り返し
には違いないのですよね。少なくとも(凡才の自分では)そんなしょっちゅう天啓のように
話全体が一気に降ってきて形になる、なんて事はありません。地道に埋めてゆくしかない。

これを機に、長期的な目でみても、継続的にプロット作りを日々のルーティンに捻じ込んで
もいいかもしれませんね。ネタ供養というか、断片的な妄想自体はあるんだから、少しでも
形にできるよう近付けておかないと勿体無い(イコール残弾にもなります)し。

……楽しまなきゃ。何の為の趣味なんだと。

どうもここ暫く──随分と長い間「仕上げてUPする事」に拘り過ぎていたように思います。
アマチュアなんだから、その締め切りやノルマといったものは、あくまで自分で課した制約
に過ぎないだろうに。ただでさえ硬いのに、挑む心持さえ強張らせていたら余計に文章に出
てしまう。そんな物語ばかり書いたって、はたして誰が得をするんだろう……?

正直を言うと、こう悲観と楽観の間をふらふらしている有り様自体、美しくないと思ってい
ます。そして例によって、そんな“理想”ではない自身を自分は責める。空虚ささえ抱けば
責めがちである──最早自罰なり卑下は癖のようなものですが、いい加減何とかしたい。臥
せっていたから、そうなるに値するメンタリティだったから。そう言ってしまえばそれまで
の、言い訳終了ではありますが、せめてそこから『だから自分は駄目なんだ』とループへ向
かよりは『だから如何にそんな性分と折り合ってゆくか』とある種の楽観的な向き合い方を
したいなあと思うのです。
(病気だ!異常だ!治らなきゃいけないんだ!という気負いが却って自分を追い込むし、周
りの人達を巻き込むというパターンが個人的な経験・見聞上でもまま見受けられるので)

叶うのなら、なるべく穏やかに心乱されずに過ごしたいものです。

それは──創作なり物書きなどの思考で感情を動かすことは別としても──自分の普段の立
ち振る舞いからくるものであるし、何より“相手を乱さない配慮”でもある訳で……。


さて、この十日余りの間に二・三、感情がざわつく出来事がありました。
一つ目はリアルの方でとあるトラブルに巻き込まれたこと。二つ目はインターネッツの観測
範囲でとある炎上案件をみたこと。そして三つ目は今週も今週とて、闘争と嘲笑の綯い交ぜ
から僕らは逃れられないのだなと思い知らされたこと。

一つ目は……まぁプライベートなので詳しい内容は割愛します。ただ個人的には今回のトラ
ブルそれ自体よりも、巻き込まれた事で結果、家人から浴びせられた(詰られた?)言葉の
方がずーんと心を重くしましたね。『最初にガツンと言わないから舐めらるんだ』『世の中
なんてのは皆、こちらが弱いと分かったら幾らでもつけ上がってくるんだぞ』──実際そう
いうタイプの人達はいて、実体験からくる忠告・正論だったんだろうとは思うのですけど、
だからと言ってこちらも拳を振り上げながら他人と関わり合いになるなんてのは嫌だなぁと
いうのが正直な感想。……それも所詮、弱さの証明に過ぎないのか。

二つ目は、ネット民の方なら既に見ているかもしれませんが、某大学の研究チームがpixiv内
の投稿小説を引用した結果炎上、公開していた論文を閉じるにまで至った事件。
これの何が拙いって、引用したのがBL小説だったんですよねえ。それがURLや作者名まで載
せられてウェブの海に解き放たれてしまった──壮大な晒しに遭ったという点であって……。
一部の論理的思考を重んじる方々は『引用手続き自体に問題はない』『それと引用される事
による影響を混同して論じるべきではない』と朗々と語っていたようですが、そりゃあ無理
ってものですよ。一般小説でも恥死しかねないってのに、個人の性癖を込めた文章が公機関
によって断りなく表舞台に引き摺りだされたんですもの……。実際、投稿者さんは自作全て
を非公開にし、創作活動を辞めようかとも考えているとかいないとか。
(ネット上にUPしている癖に貧弱。そんな程度で折れるなら公開するなとドヤ顔で毒を吐い
ている方もおられるようですが、いざ自らに降りかかっても同じ事が言えるのか。創作人と
いう生き物を分かっていない外野か、或いはクローズドな環境の安全圏に篭もっている者の
言い分ですね)
大体、件の論文は確か人工知能によるゾーニングを扱っていたと記憶していますが、引用さ
れた小説自体きちんとR-18タグを付けて既にゾーニングが施されていた物ですし、pixiv自体
も閲覧にはアカウントを取っていないといけない、一定のクローズドさを担保する仕組みを
取り入れている場所です。そこから本人の許可を貰わずに論文に引っ張ってきた──しかも
「有害図書」を判別するモデルケースとして。
……いや、既に間仕切りしてある所から引き摺り出してきて、有害ガーって。
学者先生ってのは、ウェブ小説を規約無用のフリー素材か何かとでも思っているのか?
ただまぁ、僕自身物書きであり、小説という棲んでいる畑にドストライクだったからこそ、
ふと見かけたこの騒動に感情的になってしまっただけ──なのかもしれませんが。

三つ目は、同じくネットの観測範囲上から。
それは普段から時折観ている保守系論客のチャンネルで、LGBTの社会運動について語っている
動画でした。保守系=右派ということもあり、動画内の論調はこうした人々の「目立ち」に
ついて大なり小なり苦言を呈する性質のものでしたが──二度・三度見返してみても、その
論客は哂っている。僕はノンケですが、彼の醸し出す様(以前よりの変化)を観ていてどう
にも違和感を覚えてなりませんでした。そしてそれはどうも僕一人の思い過ごしではなかっ
たようで、実際コメント欄にもLGBTの人達を嘲笑するような態度はやめろ、不愉快だという
旨のものが幾つかありました(尤もこのコメ主自体が左派的なアンチという可能性も充分に
あります。事実他の常連?にも片っ端から噛み付いているようでしたし……)
左派右派関係なく、僕は他人を哂う人間が大嫌いです。もっと言うと、知性に胡坐をかいて
人を見下さないとものを語れないような人間に、僕自身なりたくないという嫌悪感の裏返し
でもあるのでしょう。一つ目と同様、何かしらの力でもってマウントを取ることがコミュニ
ケーションの始まりと信じて疑わないような人間とは、おそらく一生反りは合わないし仲良
くしたいとは思いません。まぁ保守を掲げているチャンネルという性質上、LGBTを含む自由
主義的・個人主義的な価値観には否定的に振る舞わざるを得ない(固定客が来ない)部分が
あるんでしょうけどね……。

……うん。こうして書き起こす為に思い出していると、またモヤモヤとしてきた。

今回これらの出来事に巻き込まれ、観ていて思うのは、やはり安易に“他人を理解しよう”
とする行いが如何に薄っぺらくて現実を見ていないか、という感慨に尽きると思うのです。

ヒトは解り合えない。それは一かゼロかの極論というよりは、総合的に観てそう言い表すの
が適切だろうという意味です。某劇画家さんの言葉を借りれば『他人の二割は何があっても
味方してくれ、六割は状況次第でどちらにもなる。そして残り二割は自分が何をしても敵対
する。人間であるという共通点以外は何もない全くの他人と思うこと』って奴でしょうか。
個人が自身の中に持っている価値観の順位は違う。なのにそれを無理やり“善の外圧”で押
し殺し、解ろうと努力しようとしたって、心は頷きませんよ。全部が全部を受け入れるなん
てことはできない。できないからこそ、却って反発が生まれる。先述から例を挙げるならば
左派的な何でもかんでも自由にしていこう──認めてくれないお前は「正しく」ないと烙印
を押されかねない潮流に対する反発心の集合。反作用的なエネルギー、勢力の醸成。

……何でこう、ラブアンドピースを訴える人達ってのは、手法が往々にして自由とは真逆の
思想の「布教」や「統一」に向かいたがるのか。
いやまぁ、それは別に右派だろうと同じ傾向ではあるんですが。左派が台頭して久しい昨今
に対する反作用として、右派(的な第三者群)は彼らで、そのアンチな価値観を如何に布教
させるかを議論している。もし権力を握ればずずいっと実現しようとする(と、左派は主張
して「危険だ!」と批判する)
結局はパワーゲームなんでしょうか。個々の未だマイノリティな価値観・性質を認めて貰お
うと行動に出ると目敏く、闘争に利用される──いわゆる“差別利権”化するのか。
なら別にいいや……。そう僕個人は思いますけどね。社会とガチンコに戦ってまで、自分の
思いを絶対にマジョリティにしなければならない、なんて欲はない。持つべきじゃないとさ
え思っている。それは即ち征服欲であり、他人びとの価値観を“善”で均して統一したいと
いう傍迷惑な過ぎた願望なのだから。

鑑賞の好みとしての官能小説も、自身の持って生まれた性質としてのLGBTも。

「認知」されればラッキー、ぐらいでいいのかもしれない。「理解」されて皆が絶対に配慮
しなければならない! みたいな義務感の空気にまでならずとも、ああそうなんだとそっと
見守って通り過ぎてくれるだけで、僕らサブカルだのマイナーな性(さが)を宿した人間に
とってはありがたいのです。……そうは思いませんか? 研究の為ダーなどとそんな大上段
から構わないで欲しい。所詮あんたら社会の多数派・常識人にとっては僕らは「蛮族」──
異文化扱いのマイノリティなんだから、放っておいてくれと。理解に苦しむ? 論理的では
ない? 情緒的だ──我が儘だ? そりゃそうだろう。言い換えればパッとで解らないから
こそ、あんたらにとっちゃ「外」の界隈なんだよ。いわば異国だ。その境界線──『領分』
を軽々しく越えるから互いに痛い目をみる。件の論文炎上事件一つとってもみろ。相互理解
どころか、寧ろ相互不信さえ生まれつつある。論理的思考と、情緒的反応。その界隈に属し
ていない人間と、どっぷり浸かっている当事者な人間。何もこれは文化だけの話じゃない。
政治経済あらゆる世の中のマターにおいて、言えること。

……いっそ、放っておいてくれ。
根気強く寄り添う気すらないってのに、近寄るな。関わろうとするな。その程度の「強さ」
で相手が「理解」できると思っている──何が致命的かって、その浅慮さが許せない。僕ら
のセカイを踏み荒らしてくることが我慢ならないんだ。閉鎖的だ? 独善的だ? お互い様
だろう。自分のテリトリーに土足で踏み込まれて、それでも尚心穏やかな人間がいるのか。
エモい(感情的である)との反論は確かに「正しい」と思う。だけどそう感情を込めて反感
が飛んでくるのは、あなたが論理的ではないと言って眉を顰めるのと何故同レベルではない
と断言できるのか?

何のかんので、人間は感情の生き物だと僕は思います。たとえそれが脳内物質の伝達による
物理現象であっても『分かるが、てめぇの言い方が気に入らない』で交渉事もご破算になる
というパターンは現実この世の中に満ちている。しばしば人は、自身の感情を正当化する為
に論理を組み立てることだってある。それが争いの元になるとも思わずに……。

僕自身は論理的だと思うのですが、如何せん経験則に因っている部分が否定できない。

百パーセント(に近い)相互理解が現実的に不可能・困難ならば、いっそある程度各界隈が
徹底して棲み分けるべきだと僕はかねてより考えています。努めて棲み分け干渉しない──
もし違反すれば罰もあるし、界隈から界隈へ“移住”したいならどっしり腰を据えることを
前提として──その方がよほど要らぬ争い(踏み荒らすことで起こりうるトラブル)が避け
られると思うのですが……。

善は微に入り、細に渡って行わなければならない。

本当で最強の「強さ」とは、寄り添い続ける覚悟なのだろうと僕は思う。
(だから、僕は一向に持てる気がしない。差し伸べるべき相手にも粗を見てささくれるから)

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  1. 2017/05/29(月) 23:30:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
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