日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)穴ぼこに落ち続けて

休養期間だと遊んでいたら、かなりガッツリと筆力が後退してしまった件_| ̄|○

何というか、頭の中が空っぽで引き出せない感じなんですよね。先週・先々週に悶えていた
文章を起こす力云々然り。もっと言えばその自分の中の資源(リソース)が真っ白に思える
くらいになっているようなここ数日で……。

流石に遊び過ぎたかなあ? お仕事の片手間に、他人様の創作物に触れる片手間に何かしら
自分の創作が膨らんでくれればと目論んでいるのですが、どうにも──前者に関してはそれ
だけ集中している証ならば好いかもしれないけど──今回はそこまで器用に脳味噌が立ち回
ってくれなさそうです。不意にぽっかりと空いた穴に落ちて、我に返って見上げると存外に
深くて困っているような……。そんなリカバリーの難しさを感じて、大分凹んでしまって、
これは拙いと(最早このパターンも例の如くというべきか)当稿を書いております。またも
や脈絡のない、ぼやっとした個人的な文章になることをお許しください。

ある人にはスランプ的なこと──まぁ気にすんなとは言われましたが、そもそも自分の技量
はそんな大それたレベルまで来ているだろうか。何というか、小手先の技巧やら間に合わせ
のネタでこれまで繋いで来た感があるっていうのに。
事実、もっとこう……自身にとっての根本的な「何か」を欲しているのは否定しようのない
ところではありましてね。戦略論として特定の属性・要素に噛み砕き、組み合わせ直すこと
で作品とするっていうのは存在しているし、知識としては理解しているんですが……いや、
そうじゃないと。もっと大きな意味合いでの自分の物語(セカイ)の“芯”みたいなものが
もっと一貫していないといけないんじゃないか? そうでなきゃ結局間に合わせの物語ばか
りで、いつ間に合わなくなるか──筆が途絶えてしまうか分かったもんじゃないぞ? と。
もう今に始まった事ではないけれど、すっかり中毒だ。書かなきゃ創らなきゃ落ち着かない
というだけではなく、それがより良いものにならなくては駄目だっていう向上心強迫観念を
も患ってしまっている。

悪癖。
何かにつけ、バッドエンド系に流れ過ぎる(発想の安易さ。固着?)
何かにつけ、作中に籠もるメッセージ性が鬱陶しい(或いは上手く隠す技巧が足りない?)

そして何よりも、新しく企画(物語世界)を立ち上げても畳み切れる気がしない……。


勿論、明るく順風満帆でほっこりする物語にしかニーズがない訳じゃない。
だけど、それらの方が圧倒的に(自他、ひいては社会全体の)精神衛生に寄与するのは言う
までも無い事実だと思うのです。こと純文学でもない限り、エンタメを意識しないことには
どのみち書き手としての己の生存域は狭く狭くなってくるし、何よりその精神性はいつまで
も“三流”のままに留まる気がするのです。自分が語りたい為だけに書く物語では、他人を
惹き込み、没入させることは限りなく困難です。なまじ昨今いわゆる鬱シナリオが持て囃さ
れてきた分、一方で「頭を空っぽにして観る」系の作品が定期的にヒットするのもその反動
では──こちら側の傲慢がもたらした現象なのかもしれないなと個人的には思う訳で……。

……悩ましいのは、そういう問題点?が分かっているのに、自身の嗜好がどうしてもそれら
と逆張りに逆張りに走っていこうとすること。相当の拘りというか、強情というか。
順風満帆で優しい世界が許せず──どうしても違和感が強くって、そんな都合のいい話など
あるか! と全部ひっくり返したくなってしまう。“真面目”に書こうとすればするほど、
どんどん世界観が重苦しくなってしまう。
新規連載をこさえた所で畳み切れる気がしないというのも、この点が大なり小なり噛んでい
る筈です。重苦しいからいい終わり──大団円にもし辛いし、そもそも世界観にぶち込んで
しまったものを且つ綺麗に回収しつつというのが(自分には)ハードモード。現状でもそれ
が出来ずにずるずる引っ張っているのに、また新しくこさえてどうするんだ? という躊躇
いが結局は現状維持に向かわせる。その癖、作品に対する自分の中での“鮮度”はすっかり
落ちているので、しょっちゅうモチベは下がるわ続かないわ……。

とはいえ、結局はやはり一時の気の迷い、膨れた不安なだけなのかもしれません。
ただ裏を返せば、気付けば何かの拍子でそこを脱したように見える「書けた」もまた、一時
のものではないか? 今までのパターンを振り返ると、僕にはそう思えてきてなりません。

今まで僕は、数だけは相当量をこなしてきたつもり──尤も『数を誇る内は三流』といった
言葉もありますけど──ですが、如何せんそれらは総じてやたらスケールが大きかったり、
大きくしがちだったり、或いは内側へ内側へと鬱々した思考を繰り返すといった形が多過ぎ
るように思うのです。そればかり繰り返しているようで……芸がないと思うのです。

物語世界内の政治とか軍事とか、無駄にマクロなものよりももっとミクロなことを。
“自分”の吐瀉(ゲロ)をキャラに託すのではなく、そのキャラに生命を吹き込む何かを。

所詮は作者の頭の中、そこから生まれた偽物ではあるけれど……。
でも僕自身、そもそも表現に向かったのは他でもない、リアルにおける様々な五月蝿さへの
反発と厭気であった筈だ。こうも五月蝿い、こうも不毛だ──整理して、自分にも視えるよ
うにしたかった。その為の箱庭、物語であってきたのだと思う。
なのに結局、お前が描いているのは同じ“五月蝿さ”じゃないか……。
そしてだからこそ出来上がったものはリアルを真似た偽物で、だけども触れれば必ずしも心
地良いものではない。裏返し、反面教師と言ってしまえばそれで済むのかもしれないけど、
はたしてそこからもっと出て──昇華させて、手に取った誰かを鬱々以外の感情で揺れ動か
せなければ、自分は書き手として今以上の成長はないんじゃないか? 延々と“批評家”達
と同じように、不快を何度も何度も掘り返して彼らに見せつける、嫌な奴以外にはなれない
んじゃないか……?

冒頭で述べたような、あくまで「属性」や「要素」の錬金術としての創作術は確かに創るに
は困らない──ビジネスとしてやっていくには確かにより効率的なのだろうけど、自分の心
は『違う』と言っている。だけどもその心──この捻くれた心根が紡ぎ出す言葉は、作業場
に通うようになっても未だに、人間に対するネガティブを拭えない。油断すればすぐ性悪説
やら極論(もう○○なんか滅べばいいのに的な)にもっていかれがちで、青臭い。言葉とし
て昇華され尽くしていないと後悔することになる。自分の未熟さに後れて存分に恥り、いつ
ものように自罰することになる。……どうすればもっと人間というものに対してポジティブ
になれるのだろう? 救いのあるセカイを創れるのだろう? それを“違和感”だとのたま
って許せず、虚構ですら自ら壊したがるのは、他でもない自分がそこに居なかったからでは
ないか? 仮に居れたとしても、居続ける根気(勇気)が足りないのを棚に上げているから
ではないのか……?

かくしてこの身は「穴」に落ち続ける。
もっと最初の頃はただ楽しくって書いていた、創っていた筈なのに、何でこうも難しく考え
るようになってしまったんだろう? あれも駄目だ、これも駄目だと粗ばかり探して思うよ
うに進めなくなってしまったんだろう?
……だから正直、純粋に創作それ自体を楽しんでいる人は羨ましいなあと思います。そして
やはり考え込んでしまいます。彼らがそれをできているのは、単純に自身の嗜好に“素直”
だからなのか。そこを越えて藝術を目指す──個の嗜好というものを僕自身が何処かで一段
低いレベルだとして見下げている節があるからなのか……。
(だとすればそれはきっと高慢に違いない。趣味嗜好に貴賎などない。あってはならない。
と言うより、ないという大前提がないと、論理的に僕らは誰も創作的なものを楽しめなくな
ってしまう訳で。個々人の中で守備範囲の違いがあるのは仕方ないが、それを世に広く根回
して“当たり前”にさせしむ──強制していいなんて発想は、行動の有無を取り除けば表現
規制派の連中とまるで同じ精神性なんだから)

……頭の中の真っ白が回復してきて、また少し散り散りになってきた(実は日跨ぎ二日目)

要するに、ある種の自信が必要なんだと思う。自負というか、思い込みというか。
その点において、僕は自身の物語にどうにも「絶対」を持てないでいる。持ちえず、寧ろ持
ってはいけないとさえ罰し続けている。それはひとえに、天狗になることを、自分でも異常
だと思うくらいに避けようとするからだ。いつ誰かがぽつっと『つまんないよ』と哂ってき
ても受けるダメージが最小限になるように、いつだって自衛(まも)って保身(まも)って
予防線を引き続けてきた。

……あほくさ。そんなに怖いなら止めちまえ。

だけども十中八九、そんな己への罵声すら予防線の一環で、自分以外の他人からみればこの
上なく寒くて鬱陶しいのだろう。愉しみで纏まるよりあくまで求道者であろうとするなら、
やはりこんな吐瀉などに時間を割かず、黙々と創り続けなければならない筈だ。尤も数ばか
りこさえたって精神面・技術面諸々の問題が解決する訳ではないのだろうけど……。

なのにまた性懲りもなく吐瀉(ゲロ)をする。

せめてこの手の言葉たちは限られた場所に留めて、次の執筆に繋げられればいいのですが。

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  1. 2017/02/17(金) 21:00:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
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