日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)冬将軍と執筆と私

暴力ッ……! まさに白い暴力……ッ!

暫くぶりです。気付けば十日が過ぎ、二週間が近付いています。長月です。
そして皆さんもご存知──大なり小なり厄介な目に遭っておられるであろうように、そんな
間に列島にやって来た大寒波。自分の住んでいる田舎は雪が降るのは珍しく、たとえ降って
も浅く積もって翌日には融けてゆく程度なのが常だったのですが、流石に今回も例外地帯に
はなれなかったようで……。

連日底冷えし、牡丹雪が降るわ降るわ。積もるわ積もるわ。
多分、地元でも十年に一回あるかないかぐらいの大雪だったんじゃないですかね? 積もっ
て一面真っ白になってしまったのは勿論、何より厄介なのは日を跨いで路面が凍ってしまう
ことですよねえ……。昨日一昨日と仕事に出てゆくのも難儀しました。そもそもに作業場が
自宅よりもずっと山間にあるものだから、そこを踏まえずに出発してしまうと痛い目に遭う
訳です。悪路って本当に怖い。ただでさえ最近までペーパードライバーだったのに……。
まさかこの歳になって連日雪かきをすることになるとは思いもしませんでしたよ。半端に融
けて水気を含んだ雪の重いのなんの、土や砂利が混じった時の小汚さったらなんの。
ここまで極端だと、もう愛でる気持ちすら湧いてきませんね(´A`)
寧ろヘイトすら溜まります。積もり過ぎて邪魔にしかならないし、除去するのさえ一苦労。
最早そのさまは暴力的ですらある……。
何事も程度物なんですよ。ここまでくると風情も何もあったもんじゃない。比べるのもおこ
がましいかもしれませんが、北国の人達の苦労ってものが少し分かったような気がします。

……さてさて。少しお天道様への愚痴が過ぎましたが。

先日、サハラ~の二十一章をUPしました。11エピソード目の前編です。これでシーズン2も
前半が終了、折り返しといった所でしょうか。今回も前話に引き続き、蝕卓(ファミリー)
のとある人物に焦点を当てたお話となっています。尤も本編中は「回想」を挟むという形で
語られているので、直接睦月達が知る・知ってどうこうするという性質ではないのですが。

また執筆モード中に小日記(ツイッタ)でも呟いていた通り、今章は全体の分量が控え目に
なってしまいました。一章二万字前後というのはあくまで自分の個人的な設定ラインである
にせよ、ちょっと物足りないですね。難儀した、疲労と併せての営みであることには変わら
ないのだから、という勿体無い精神もあるのかもしれません。まぁ作者の個人的な労苦やら
体感やらは、手に取る側にしてみればどうでもいいこと(重要なのは面白いかどうか?)な
のでしょうけれど……。

これで何とか、今年最初の月の長編系更新(x2)が済みましたφ(=_=;)-3

世間的には松の内も過ぎ、成人式も済み、高校生達は大雪の中センター試験を迎え──更に
阪神・淡路大震災から二十二年が経ち。

多分今年も、色んな事件が起こるんだろうなあ。
気の塞ぐ出来事がミクロにマクロに、矢継ぎ早にやって来るんだろうなあ。

それでもやっぱり、時の早さはそんなもの達さえ掃き捨てて、流れてゆくんだろうなあ。


たとえ十年に一度の大寒波が来ていても、コンスタントな更新だけは欠かさない。それが執
筆中毒者クオリティ(単に家から出られないから普段のインドアが割り増しになっただけ)

冒頭でも述べた通り、今回の更新稿はここ暫くの中でもかなり少なめの分量でした。
具体的に推敲後の増減も含めると、17700字半ば。一章で二万字前後を目安にし始めてから
では過去二番目に少ない水準です(ログを辿る限り、最少はサハラ~の五章。17300字弱)
実際、これでも人によっては多いぐらいかもしれませんけどね。なまじ僕の文体が硬い点も
加えれば、寧ろガンガン削った方が読み手には優しいのかなあとは思いますし……。

少し、その点で今回うだうだと呟き過ぎました。以前から執筆モードにおける進捗は、後日
確認できるように備忘録的に使えるようにツイッタ(小日記)にしたためているのですが、
今回はいつにも増して“分量フェチ”が五月蝿かったなあと。
……読む側からしたら大して重要じゃない。寧ろ、手間が増えるだけ。
例外としてその方と僕の書く物語(思考世界)が相性が良くて、ページを進める手が止まら
ないなんて現象が起きればそうでもないのでしょうが、そこまで自分は他人の快感に寄与で
きているとは思っていません。下手に自負を持っても邪魔になるだけというか。とにかく僕
の作家的な美学とは離れているなあと、今回書いていて呟いていて、途中ぐぬぬと自罰的に
なっていたものなのです。

『創作者はただ作品を作ることに専念すべきだ。やたら顔を出したり、販促目的のあれこれ
に嬉々として出ていくような姿は美しくない』

古臭い、今日の事情を知らない虚言だとは自覚しているのですが、如何せんこういう昔気質
のセンセイのような在り方が、僕の理想の作家像でありまして……。

先に挙げたつらつらツイッタで私情を吐き出している姿もそうですが、今日びどうもそうい
った“露出”が目に付く──当たり前になってきてしまったよなあという気がします。まぁ
プロの作家というのは詰まる所自由業なのだから、寧ろ下手なサラリーマン以上に自分の力
で営業をしないとそもそも仕事が取れない=コミュニケーションが厭だから作家になりたい
的な動機が先ずもって(イメージで語られ過ぎてて)間違っている、というのはしばしば言
われたりはしますが。……それでも、やっぱり僕としては、大きな意味での「作家」さんは
メディアに堂々と出て欲しくないなあというのが正直な感想です。何というか、基本言の葉
を編み込んで「作品」にすることを仕事にしている人が、そういう“出た者勝ち”みたいな
場所で「作品」でない手段でメッセージを発するというのが卑怯臭いというか何というか。
それに全員が全員ではありませんが、そういう方向──タレント業?にお仕事がシフトして
ゆく中で変に“思想家”に変貌してしまって興醒めする、なんて人も少なくありませんし。

あと、ここ最近の界隈でよく回されているのが『自作品を必死になって宣伝する作者』につ
いてのあれこれ。そういう姿は見たくないという人もいれば、一方でそうしなければ食って
いけない(初動の原本売り上げでその後の発行云々が決まる)現状を知っているからこそ、
必死になって何が悪い&好きな作家なら文句を言うより買って売り上げに貢献しろと説く人
もいる。……僕は、どちらかというと前者なんですけどね。後者の言い分も知っているし、
デビューしたけど結局鳴かず飛ばすになってしまった物書き仲間さんもいる。中途半端に業
界の話を耳にしているから、どちらか一方に立って喧々とやろうという気概すらない……。

そもそもの解決を求めるなら、シリーズ的なものを出しておきながら反応次第ですぐ切って
しまう今の出版業界、そのシステムを変えることなのだろうけど、じゃあ何故そういう業態
になっているのかと手繰ってゆくと、そもそも毎月の新刊数が多過ぎる──作家の供給過多
という現実が顔を出すようで……。
じゃあ結局「もうワナビ来んな」ってこと? 僕たちワナビが増え過ぎたのも原因じゃない
のかという話になってしまう。いや、昔だって作家を目指している人達は一定数いた筈だ。
つまり今は単にそういった裾野の広い人材を見つけてはじっくりと“育てる”のではなく、
とにかく片っ端から“刈り取る”ことで何とか利益を維持しようとしているのでは? 即ち
今日の経済事情がどんどん長い目でみることを許せなくなっている? 元より小説──本は
多くの人々にとって必需品ではないから、尚の事厳しい……?

……誰が被ってるんだか、悪いんだか。

まぁ実際の所、お互いに非はあって被ってる所はあって、それらが何度もこんがらがる内に
二進も三進もいかなくなってるというのがより正確な表現なのだろうなあと。だからこそ余
計に版元が“育てる”手間暇や愛着よりも、すぐに“刈り取って”当座の利益を出すことを
選ばざるを得なくなってしまうんだろうなあと。……悪循環。逆回りはこっちが願った所で
うんともすんとも出てくれないのに。
だから、相応の事情があるから、巷の御仁達ほどには責められない。ただそれでも、当座の
稼ぎの為にホイホイ日の当たる所へ出ていってしまうのは美しくないなあというのが、やっ
ぱり保守的で偏屈な人間の感想。

確かに、文章ただ一切それだけで他人に手に取って貰えているとは思えない──困難なのだ
とは思うけれど、だからこそプロアマ問わず日々インターネッツでも自作の宣伝(と拡散を
期待してのし合いっこ)がもう日常的な光景になってしまったけれど、それも度が過ぎれば
やはり「作品」を創る・メッセージを込める。その本来であった筈の営み以外の能力ばかり
鍛えなきゃ、競わなきゃいけなくなる。……そういうのは(デビューしたら)先ずは版元が
やる仕事なんじゃないの?

古いのかなあ。もっとミーハー?な原作者・消費者にならなきゃ駄目なのかな。

どうも僕は未だにそういう「場」を作られて、演じるように収まって映ってという画に抵抗
があるようです。テレビをめっきり観なくなったのも同じような理由なのかもしれない。今
や点けられているだけで基本“雑音”にしかならないし、画面の向こうで“露骨”に面白さ
を作ろう・○○という意図を刷り込ませようという思惑には反発心ばかり起こる。共通して
いるのは美しいかどうか、なのかもしれませんね。それだってお前、結局恣意的なモンじゃ
ねえかと言われれば否定はできませんが、うーん……中々どうして譲れない所ではある。

……連日の寒さで、余計に頭が固くなってしまっているような。

よい物語とは? 文章とは? 表現とは?

結局今年も、僕は相も変わらずあさってな方向にばかりスキルを磨こうとしているらしい。

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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
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