日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)歯車になるだけの人生

(週一程度で雑記を書くにしても中々ネタが)無いです。

田舎の秋祭りラッシュが終わったかと思えば、あっという間に今月も早半ばに差し掛かろう
としています。……はえーよ、毎度の事ながら時の流れが_| ̄|○
お天道様は相変わらず不安定ですが、空気はすっかり秋の、少々寒いくらいのレベルになり
ました。流石にもう半袖や半ズボンは御役御免です。ぼちぼち洗って箪笥の奥に押し込んで
おかなきゃいけない……。服装にあまり頓着しない人間としては、面倒臭いサイクルの一つ
ではあるのですが。

先々週の失敗を繰り返さぬよう、念入りに横になりながら。

まぁ先日の連休間に寝溜めたというだけの話なんですがね。掘り起こせば創るべきことも創
りたいことも際限なく自己主張してくるにも拘わらず、ふと気力がついていけなくなる時が
ある……。多分、MPの部分から身体が自身の活動に「待った」を掛けたのでしょう。自分も
若くはないし、従順であろうと心掛けています。尤もモッタイナイで悶えはしますがヾ(x3ノシヾ)ノシ

この週は、tktkをメインにかねてよりの創作思案を黙々と掘り下げる作業をやっていた
ように思います(祝日で一日、休みが多かったですしね)お仕事の方も、自分も含め大概の
面子がその内容に慣れ、品の捌ける速度が以前よりもぐっと上がっている実感があります。
……ただ、そうなると肝心の依頼がくる頻度に追いついてしまう訳で、気持ちこれまでより
もローペースを意識している数日です。それでも杓子定規に、作業がイコール仕事をしてい
る実感となっている方も少なくなく、所長の東奔西走は止められそうになくて……;

一般企業とは別種の場所というのもあり、うちの作業場は全体的に緩い職場です。
なのでその一方で、父や母が毎日ぐってり疲労して帰って来る──ある種の苛立ちや愚痴の
吐瀉を見ていると申し訳なく思えます。

……ぐちぐち五月蝿いな。そんなことを言える資格なんて、自分には無いんだ。
ただでさえ一度病気になり、まともな稼ぎ人にはなり得なくなった身。寝込んで失意の底に
あった頃は暴言の百や二百くらい軽く抱えていたし、実際にぶん投げた時だってあった筈。
今だって家計の穴を二人掛かりで埋めて貰っているようなものなのだから、それぐらい受け
止めて受け流せるくらいの器の大きさを持たねば罰が当たる──。最早癖のような自罰思考
だけども、普段不器用・偏屈な人間としては、感謝の念というものは抱いても抱き過ぎるく
らいがちょうどいい(抱ける余力が生じる分だけ本来はまっとうである)のではなかろうか
と思うのでありまして。

生きるためには食わねばならない。

食うためには働かねばならない。

当たり前というか、既に久しき大前提なのだけど、ちゃんと首を縦に振れるようになるのに
随分と時間が掛かってしまったなあ……。掛かり過ぎたよなあ……。


日本人の自殺は年間三万人と俗に言われますが、小耳に挟んだ話によると、これは憶測でも
何でもなく氷山の一角に過ぎないのだそうです。
どうしてかというと、公的な統計で「自殺」として扱われるのは、あくまで遺書などの明確
な物証が残されていた場合だけなのだそうで、それ以外は「不審死」という括りで分けられ
ているからなのだとか。他にも、生を疎んだ末の暴飲暴食・危険運転、結果的には病死や事
故死として処理されるものでも一つ一つのケースを詳らかにしていけば緩やかな自殺とでも
いうべき命があったでしょう。勿論、全部が全部ではないでしょうが、それらを含めた概算
を取ると、年三万人どころか十数万人という規模にまで膨れ上がるというのです。
(そりゃあ、国や自治体としては真っ正直に回答なんざしませんよね。少ない方がいいに決
まっています。それがたとえ書類上の調整であっても、その実個々の命の軽視であっても)

何故こんな話を思い出したかというと、言わずもがな。
当庵は元よりインターネッツに生息する諸氏ならば既にご存知のことかと思いますが、先日
大手広告代理店・電○の新入社員の女性が過労死──自殺するという事件が起こりました。
ネット上ではそれこそ「祭り」となり、かねてよりザ・日本の暗部と言われ続けた電○及び
その影響下にあるメディア達のブラックぶりが改めて掘り起こされているようです。
当然ながら、テレビといった公器では殆ど報じられている様子はありません。寧ろコーナー
を組もうとした局に圧力が掛かって中止になったという話も……。五輪エムブレム騒動の際
も、初期のデザイン案の決定過程に深く関わり、大きな利益を得たにも拘わらず、いざ世間
が取り上げ炎上した頃にはその相関図から削除されていたりと、知る人ぞ知る巨悪(という
表現は、如何せん短絡的で宜しくないのですが)の一つですね。
まぁ当の批判はこの辺にしておいて消されるかもしれんし、更にどうしようもないなぁと思
わざるを得ないのは、こうして過労死──人一人死なせたにも拘わらず『100時間程度の残業
で自殺するなんて情けない』と発言した某大学教授が炎上、遂には大学から処分を喰らい、
巷の書き込みも人一人が死に追いやられた憤りよりも「俺の方が働いてる」的な、いわゆる
奴隷の首輪自慢をしている人間の方が多い。或いは「自殺するよりも、社長の頭をショット
ガンで撃ち抜くぐらいのことをしてこなかった俺達(労働者)にも責任はある」等といった
ブラックジョークで場を濁す方向に走っていくツイッター芸人(?)の皆さん。
……いや、そうじゃないでしょ。そりゃあ僕も“義憤”に衝かれてムーブメントに呑まれる
ような正義感はいけ好かないけれど、また苦笑いをしてやり過ごしていいの? って。

何だっけ。“生者に厳しく、死者に優しい国”だったか。

まるで働く為に生まれてきて、働いたが故に磨耗し、死ぬ。
それはある意味間違ってはいないのだけど、一方でそれを全肯定してはいけないのだと思う。
だって労働とはあくまでお金を得る手段であって、世のインフラを回す為の歯車であって、
個々人にフォーカスした際の目的ではない。生きる意味なり理由を問うというのは哲学的・
宗教的ではあるけれど、必ずしもがむしゃらに働くことだけが人生の存在理由ではない筈だ
から。豊かになる為だ。物質的に、そして衣食住を知りて礼節を知る──この心をより高み
へと磨き上げる為に。僕はそう思う。確かに「で? それで?」と言われればそれまでだ。
どうせ死んでしまえば(無神論的には)またゼロに戻るだけなんだから、徒労じゃないかと
返されればそうなんだろうけど、それならば働く為だけに生まれて、磨耗させられて、ただ
死ぬのであれば、それこそ一体僕らは何の意味があって生まれてきたのだろう? インフラ
を回して世の中を維持する為? 自分ではない誰かを生かす為……? いや、相互に生かさ
れているだという主張は一面の事実を捉えてはいるのだろうけど、少なくともその云いを盾
に身を粉にすることを強制されるのは違うんじゃないかと僕は思う訳で。
真に自発的に働き、役立つことを喜ぶのならそれはいい。だけども哀しいかな、現実という
のはそんな善意の上に胡坐を掻き、言い包め、体よく使い捨ててその甘い汁を独り占めした
がる狡い人間達が存在する点(何より厄介なのは往々にしてそういう人間達の上位種こそが
世の中を牛耳っている事実)な訳で……。

一々それらに直接敵対し、叩き潰そうとまでは思わない。所詮成り代わるだけの不毛だし。
だけどもいい加減、この「使い潰して何ぼ」「俺だってしんどいんだよ!」「文句があるん
ならお前が上に立てばいい」といった一連の誰も幸せにならない“苦痛の強制共有”みたい
な社会構造・精神論、どうにかならないモンですかね……?

やっぱりというか、結論ありきの文章だけど、もう右へ倣えで疑問も抱かない・抱かせない
という社会は無理があると思うのです。往々にして自分勝手とも言われる生き方の自由──
多様性が叫ばれているのに、いずれはこの“労働者”の枠に収まらざるを得ない。それでも
人に恵まれればいいけれど、大抵の場合は使い潰されて何ぼで生き抜いている人達だから、
優しい訳がない。余裕がない。それがお互いをお互いに、一層追い詰めていくのに……。

過去にも書きましたが、僕が通っている作業場は就労支援B型作業所──「普通」のレール
に乗り続けられず、色々なパターンで痛みを抱え、拗れてしまった人達が集まってきます。
それは身体的に明確な病気で脱落した場合もあれば、一見するだけでは解り難い、精神的な
部分での脆さを一度は隠し切れなくなった人達です。

うちの作業場だけでも十数人。即ち氷山の一角で、この国この世界にはもっと痛んだ人達が
隠れるように生きている筈です。それでも尚、この社会は変わらず邁進し続けるのでしょう
か? 犠牲を払い、前提とした富を求め続けるのでしょうか? あくまで、僕らが「弱い」
ことが悪いのでしょうか?

自主規制されたメディア越し、遥か遠くの大都会、僕とは全く接点のない誰か。しかし自殺
なさった方は、世で言えばエリートコースを歩んできた方だそうです。
だけども隣の青い芝でも、彼女は死ぬことを選んだ。磨耗を強いる周りのセカイに耐えられ
なかった。世人の多くが「勝ち組」と呼ぶ組織に入っても、その中でも更に持つ者と持たざ
る者に(始めから)分かれていた。その現実に、事実に、当たり前と化した戦略の構造に、
本当に僕らはどうしようもないのか? 弱ければ、歯車を果たし続けられなければ死んでも
仕方なしというのか? 代わりは幾らでもいる──誰かの不幸せを繰り返すのか。

僕はまだ、今に遠回りしてきたからこそ、幸いでいられた。
でもどうだろう? これまでに費やしてきた歳月は? 労力は? これから先も進める当て
はあるのか? 遅々とした足取りだから、結局は常人よりも劣ったまま追いつけぬまま途中
で力尽きるのがオチなのか?

……本当にどうしようもないのか?

昔の自分よ。実際、そこまで考えて拒絶したのか?


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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
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