日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)強いとは何だろう

('、3_ヽ)_ → (:3 _ )=

先月末からの疲労を栄養剤で誤魔化し、月明けから執筆モードに入って「イケるイケる」と
掘り進んでいた矢先のこと。今回の更新稿が書き上がったその直後、まるで効果切れになっ
たかのようにガクンと反動がが──。

何だか誕生日を跨いでからというもの、回復に要する日数がそれ以前よりも増えたように感
じられます。三十路とアラサーとはこうも懸隔あるものか。
念入りに仮眠を取りながら何とか踏ん張り、UP作業だけは完遂しました。一日シフト休みで
ゴロゴロとし、それでも未だ少し足りずに肩凝りが残り、だけどもお仕事で身体を軽く動か
したり昼休みに仮眠を取り、やっとのこさ気力も戻ってきた──当稿現在φ(=_=;)-3

せっせかと時間ばかりが過ぎ、気付けば早十月になりました。
こんにちは、神無月ですが長月です。そして今年はもう残り三ヶ月を切ったのだという事実
に思い当たるとにわかには信じられず……。あっという間だなぁ、本当(泣)
先日、ユー録の七十八章をUPしました。今回で聖都編が終了となります。Ⅵ部全体の1/3以上
を占めていたにせよ、存外に長く掛かったなあという印象です。物語は次回から舞台を移し
てゆきます。宜しければお付き合いください。……プロット、少なくなってきたなあ(´・ω・`)

今秋に入ってから立て続けに発生した台風も、先日でまた一つ迫っては消えてゆきました。
どうせ本体が引き寄せてきた遠くの雨雲が時間差でやって来るでしょうし、束の間の秋空で
はあるのでしょうが、こちらは気持ちのいい台風一過です。少なからぬ爪痕を残したろう他
の地域・国などのことを考えれば手放しで悦んではいけないのでしょうけど、さわっと冷や
っこいぐらいのこの風がなくっちゃ。秋じゃない。少なくとも大分過ごし易くなった。

……私事ですが、ここ数日はどうにも周りが騒がしくって、内心気持ちが苛々しがちだった
んですよね。だからせめて物理的な環境だけでもこう穏やかでいてくれると、救われる。

自分の文章は面白いのか? 利他的(エンタメ)ではない。利己的(インサイド)だ。でも
より広く手堅く人々の娯楽に資する物書きになる為には、前者の方がやはり有利だと思う。
時と場合、個々人の趣味。ある種の純文学的な──読者自信が内心に問いかけられる類の面
白さもまた一つの形ではあるのだろうけど(これも自分の偏見か)そういった形式の娯楽と
は中々世人には理解され難いと思うし、かといって「奴らは解ってない」「愚かだ」と見下
して平然としていられるほどの面皮の厚さは持ち合わせていない。そもそも題材と文体が合
致していないんじゃないか? 考えれば考えるほど、疑いは濃くなる。だが考えないままで
はいられない、いけない。それは“戦略”を放棄することなんだから──。

もっともっと、この筆力を変革して、その方向へ深化し直したいのに、現実にはリアルでの
雑事が次々に纏わり付いてくる。投げられてくる。身内だったり遠距離の世間様だったりが
日々垂れ流す雑音が忌々しい。お仕事(作業場)を行き来するのは仕方ない、吝かではない
けれど、それ以外に自分を煩わせてくれるな……。

我が儘だとは、解ってはいるんだけども。
器もセカイも、小さく小さく押し潰してゆくようなものなんだろうけど。

それでもいいや……。と思ってしまう自分もいる(諦)


こんな風な思考がぐるぐるして止まないのは、120%『諍いが厭いだ(煩い!)』に過敏にな
ってしまっている僕自身のメンタリティのせい。

願わくば没頭したい。自分の好きなことを、好きなだけ。
でもそんなのは現実問題として不可能な訳で。学生には学校があるし、社会人になれば仕事
がその大多数を占める。それに加えて地域や組織内コミュニティの付き合いだったり、その
肥やしも兼ねて世間を騒がす(というか騒ぐようにもっていかれてる?)時事にも目を通し
ておかざるを得ないケースがままある。それでもごく偶に没頭することを許された──権威
になった御仁はいるけれど、その人だってその地位に至るまでに数え切れない葛藤やら無理
解を跳ね除け、且つ運を掴んできた筈で……。だから結局大多数の世人には不可能と言って
しまって支障はない。何より実際、それ「だけ」に関わり続けることが能率や成果の豊かさ
という意味からみても最善だとは思えないですしね(他の事をやっていると閃く類のあれ)

それでも、やっぱりいざさあ「没頭」しようと思う時、雑音があると僕は駄目です。
テレビの音や家人の気配、余計に捻じ込まれた畑違いのタスク──元々バイタリティ溢れる
人種でもない僕は、それらが在る、それだけで意識のリソースが取られちゃう。雑音の元か
らは遠ざけ、排除しなければならないし、雑事を頼まれたら先ずはそれを全部片付けてしま
わないと中々ホッとできない。深く集中する為の空きメモリを死守するというか……。
尤もこれも性分の問題なんでしょうけどね。自分でも面倒臭いなぁと思うことはしばしば。
(というか何で他の作家さんってファミレスとかで原稿書けるの? ATフィールドなの?)

……話の軸がブレてきた。ええと、つまり何か「問題」が自分の意識下で顕在化してしまう
と、中々それを外に置いておくことができない性質なんですというか……。
小池都知事、最近では蓮舫新代表もそうですね。何というか、僕はやはりああいう手合いと
は馬が合いそうにない。とにかくああいう人達って「敵」を作るじゃないですか。その上で
自分こそが正しいのである、と、口外はせずともそういう前提でものを言う──周囲の現実
を掻き乱すじゃないですか。でもそういう人達を、世間(といっても実際はそう誘導せんと
するメディア側?)は往々にして「強い」リーダーだの変革者だのと言うじゃないですか。
……僕には違和感があります。それって、本当に「強い」人なのかなって。

既に別の御仁が似たようなことを言ってくれて(僕の中のもやもやを纏めてくれて)いまし
たが、ああいういわゆる劇場型──敵味方をはっきりと設定する、巨悪に立ち向かう我らが
リーダー、みたいな構図って要するに“正論で殴る”以外の何物でもないと思うのですよ。
正論とはある種、暴力です。逃げ場の乏しい劇薬です。それをセイギノミカタを標榜する彼
らは棍棒にしてぶん殴る。悪と設定された他者(キャラクタ)をボコボコに殴って勧善懲悪
拍手喝采とする。それ──この劇場に参加して喜んでくれる人々を、味方にして自身の優位
性を確保している訳です。
でもね……。じゃあ悪と設定された人達は何処に往くんだろう? 考えた事ありますか。
確かに巨悪だの黒幕だのと呼ばれる人間はいる。法や道徳を犯したのなら、相応の罰は受け
ないといけない。でも、実際に巨悪だの黒幕だのと呼ばれる存在も結局は一個の人間に過ぎ
ない筈です。彼・彼女が悪鬼邪神の如き力を持っているというよりは、彼・彼女に従う他者
数の膨大さ、冷徹な執行能力、ないし構造の抜け道を突いているというアドバンテージ──
事細かに調べられるのだとしたら、悪とは“一個の王”ではなくその悪=甘い汁に“ぶら下
がる群体”ではないかと思うのです。一個人の罪というよりは、構造的欠陥を繕わなかった
が故に起こった必然ではなかったのかと、そう思ってならないのです。そりゃあ勿論、罪を
問おうにも「頭」を獲るか「尻尾」を切り続けていくかの二択ぐらいしか無い、というのも
また実情ではあるんでしょうけども……。

僭越ながら、拙作らの中でも、そういった「虐げられた者達」はしばしば一概に断罪して即
終了とはいかない悪として描かれて(描いて)います。いつぞやコメントを残してくれた方
の言葉を借りれば──『安易な勧善懲悪に走らない』さま。痛めつけられれば、必ずとは言
わないにせよ、彼らと痛めつけた側との間には容易には修復し難い溝が掘られてしまいます。
互いに見えないからこそ、見にいこう・踏み込もうにも届かないから、その敵意や反発心は
無闇に、自己・味方同士の中ばかりで膨らみがちなのではないかと思うのです。
そうして……今度は彼らがやり返す。或いはその兆候、反抗のさまに「やっぱり生かしては
いけない」と言って更に念入りに殴り殺して回る……。
悪人と呼ばれる者達にだって「理由」はある。
それは確かに、セイギノミカタやセケンサマからすれば許せない・怠惰なものかもしれない
けれど、その“義憤”一方だけが正しくて、彼らが全面的な悪であると抵抗すら許されない
のなら、そりゃあ彼らは必死になって「守り」に入りますよ……。で、それをまた「強い」
リーダーが保身だの既得権益だのと口実にして、正論で殴り殺す。観客達は拍手喝采する。
「強い」って、そんな単純な話なんだろうか……?

「強い」って何だろう? 目の前の現実(趨勢)に順応し、これ(に与する味方)を肯定し
続ける(と同時に、そうでない敵を否定し続ける)者のことをいうのだろうか?

「弱い」って何だろう? 目の前の現実(趨勢)に順応せず、これ(に与する勢力)を否定
し続ける(と同時に、そうでない身内を肯定し続ける)者のことをいうのだろうか?

そうじゃないだろう。本当に強さっていうのは、そういう一面の心で他者の全面の心を踏み
荒らす、そんなどうしようもない現実、人の性を実際に経験するなり見聞として知っていて、
でもそれでも、人というものを憎み切れずに留まっている人達の在り方のことだ。せめて自
分だけは繰り返さないようにと押し込め、痛んだ人達に寄り添う──寄り添い続ける覚悟を
深々と自身の芯に突き刺して立っている、耐え続けているような人達のことを言うんじゃな
いのか? 僕自身が福祉系の作業場に通っているからかもしれない。僕自身が一度は(手前
勝手に)痛んでドロップアウトした人間だからかもしれない。だけど、少なくとも「強い」
とは、ただ単に敵と悪と設定した誰かを叩きのめす能力だけを言うんじゃないと思うんだ。
争いを作り出す人間じゃなくて、争いを止めうる人間のことだと思うんだ。

……僕は「弱い」人間かもしれない。落伍者だし、守る為に闘うことすら忌避している。

でもそんな、隔絶に酔うばかりの順応性が「強さ」だというのなら、僕はそんな「強さ」は
要らない。この先も、持てないままでいい。

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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
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