日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)スルースキルな毎日に

(暦が)長月です。(私は)長月です。

暫くぶりです。オフ会レポートという体で間を繋いでおいたとはいえ、それでも何のかんの
で十日ほどは雑記の間隔が空いてしまいましたか。

暦は変わり、九月。今年もあと四ヶ月を切ったという事実に夏が一年に占める(体感的な)
長さを思いつつ、されどまだ残暑は喰らい付き、加えて次から次へと台風が来るここ暫くの
状況に天気予報との睨めっこが欠かせません。
いずれ秋を呼ぶ嵐──とはいえ、その代償はどうも年々大きくなるばかりな気が。毎年のよ
うに日本の何処かが被災し、深い爪痕を残す。幸いうちの田舎は直撃し易い地勢にないのか
そのようなケースに巻き込まれた事はない(自分が生まれる前に一度氾濫があったくらい)
のですが、一方でこういう現実があるとおいそれと台風一過で過ごし易く……と気楽に笑っ
てもいられないですね。何の力にもならないかもしれませんが、祈りを。

さて本題ですが、先日ユー録の七十七章をUPしました。
聖都編もそろそろクライマックスです。加えて今回の更新を以って、なろうさんにて本編が
累計500部分を突破しました\(^o^)/いやぁ、もっさりもっさり。実際プロットの段階から
頭を捻っていた所ではありますが、このターム、存外に長くなってしまった。導入部分も合
わせると現・第Ⅵ部の半分以上は掛かってるんではないか……? いやまぁとうに部の締め
までプロットを書き溜め、こうして執筆のゴーサインを出して久しいので、別にごそっとや
り直そうという予定はないのですがね……。

これで先月末から続いていた、ワタワタした執筆スケジュールが一段落つきました。
まあ一週はセーブして、再来週ぐらいには次はサハラ~なんですけどね。一時は分量ばかり
で無駄が多いのではと感じていた自身の文章も、言葉を選びつつ、しかしシーンを積んでゆ
けば相応の量になるというケースが増えてきました。尤も、傍からみた数字はそう変わって
いないのですから、ユーザビリティという点で結局改善しているのか? という自問は残る
のですけど……φ(=_=;)
創作以外のこちらの近況。お陰様で?相変わらずお仕事(作業場)と自宅──創作活動を往
復する日々です。平穏無事といえば聞こえはいいけれど、如何せん自分から意識的に外出し
ないと新しい刺激(インプット)ってのは中々入ってこないもので、そこには気をつけなけ
ればいけません。暇を見つめては積ん読を消化し、積みゲーを嗜み、ツクったりと色々手を
出してはいますが、少なくとも現状大きく花開くという感じではない。でも、ただ病に鬱々
として日がな寝ていただけのかつてに比べれば、ずっと健康で文化的な生活の筈です。

──表面的には平穏無事であり、そうあるように周りに気を配る日々。
でも内心は勿論、はたと感情の起伏というものはあって、こと気が立っていると自分の感情
を上手く言語化し切れなくて御せなくなることもある。漏れ出し吐き出してしまえば、自己
嫌悪も伴う。だからなのか、それ以前に物書きとしてのメンタリティなのか、そうした膨れ
上がる感情を自分はしばしばキロバイトに換える。

業深いのかな。やっぱ。


私事ながら、先日母と喧嘩してしまいました。
理由は夕食中、連日のように聞かされていた同じ愚痴(同僚への陰口)に僕がキレてしまっ
たから。徒党を組んで上司に直訴するなり、意趣返しの一つでもすればいいものを、僕と父
に延々同じような内容を話してくるものだからつい……。
でもね? 女の愚痴って“アドバイスをくれ”じゃないんですよ。“聞いて欲しい”ってだ
けなんですよね。男の自分からすりゃあ面倒臭いなぁとは思うんですが、それが彼女らの習
性ならもう仕方がない(諦)基本的に、パートナーからの愚痴は聞き流す&たまに相槌を打
ってやるのが正解です。本当に何とかして欲しいなら、そうきちんと言ってきた時だけにす
ればいい。分かっていたのに……つい、カッとなってしまった。

『そこは黙って聞き流しておけばいいじゃないの!』
『そうやって感情的になるから、普通の会社にだって勤められないのよ!』

グチグチ飯時に面と向かって喋り続けてたのはそっちだろう……。自分の醜態を棚に上げて
逆ギレとはいいご身分だよなとは思いつつ、そこはぐっと抑えました。経験的にも言い返し
口論を続けたって、何も得るものはないんですから。不毛というか、残るのは居心地の悪さ
だけですし。論理的ではない、我が儘だと「理屈」を捏ねて批判することなら幾らでもでき
ようものですが、こういう時の女性って「感情」の生き物ですからね。そもそも土台が違う
のに通じる筈はない。
──“先にキレた方が負け”なんです。

ただまぁ、反撃から僕の不適格性まで突っ込まれるのは正直腹立たしいったら。
親子だからこそぶっちゃけてしまえる、という部分もあるのでしょうが、発症から八年近く
経った今でも、時折こうして垣間見える無理解さと凡人さに絶望──気持ちが折れるそうに
なる瞬間がない訳ではない。

……まぁいいんですよ。事実ですから。僕はもう「普通」の会社であくせく働くという形に
は馴染まない。何よりも心も体もついてゆけない。現実、年齢とかキャリアという面で彼ら
とは何週遅れにもなっている訳ですしね。
(それでも必死に努力して追いつく、という社会復帰の形もあるにはあるんでしょうが)
思うのは、怒りです。
やはり怒り──感情を爆発させるのは、大よそにして害にしかならない。
僕は、人は感情を露わにしてはならない。何の「工夫」もなく、ただ直接的に行き場のない
想いをぶつけたって……誰も幸せにならない。皆さんも見聞きしたり、身に覚えがあるので
はないでしょうか? 大きな声を立てて叫んだり、徒党を組んで訴える者達がいても、僕ら
は往々にしてそれを冷たい眼で見ている。とにかく「五月蝿い」し、心が乱される……。

少なくとも僕がその吐き出した側に立ってしまった時、一番強く自覚するのは気まずさです。
そして何よりじわじわと押し寄せる“衝動に負けたという自己嫌悪”です。中には──こと
自分達の思い、正当性を訴えることで「高揚」する人種もおられるようですが、僕はそれよ
りまず内向きでそう苛々・鬱々としてしまいますね。
救いなのは、一晩ほど経てば母も昨夜のことを忘れている所でしょうか。吐き出して楽にな
ったからなのかもしれません。尤もそこをまたこちらから突いて掘り返す愚はやりませんが、
一方内心で「じゃあ一体昨夜のあれは何だったんだ……?」という脱力感・虚無感がない訳
ではありません。

気が弱い、負けん気が足りないと言えるのかもしれませんね。
でも僕はだからこそ「こんな事になるならいっそ……」という思考がどうしても過ぎります。

誰かと、誰かが揉めて痛むのなら、感情なんて磨り減ってしまえばいいんだ。

巷、ことインターネッツではこれを“スルースキル”を呼びます。煽りなどに逐一反応せず、
無視する。こと煽ってきたり誇示してきたりする手合いというのは自己顕示欲やら承認欲求
が強い──反応があることを望んでいる・反応があればエスカレートするのですから、徹底
的にないものとして扱っていればいずれ向こうからフェードアウトするという理論です。

それは、あながち間違ってはいない。実際この電子の海で生き残る為の処世術であるには違
いないのですから。
……でも、それはややもすれば「考えないこと」「感じないこと」を自身の是、当たり前に
してしまうという極端も孕みます。感情を殺し、機械的に処理し、上辺で付き合う──それ
もそれで、はたして僕らが心の底から望んでいた世界なのか。

物書きだから、物書きの沼にずぶずぶと足から腰から沈むことを選んだからこその価値観な
のかもしれませんが、僕はそれは嫌です。確かに徒に感情を剥き出しにすることはスマート
ではないけれど、かといって想うこと自体まで誰も彼もが封じてしまう、禁止されてしまう
ような世界を望んでいた訳じゃない。
(合理的思考“だけ”というのは、前提次第に如何様にも「狂える」のだから)
思ってもいいけど、いざそれを外に出す、誰かに伝える時には工夫しなくてはならない。
それは何も共有し易くするユーザービリティという理由だけではなく、直截的ではどうして
も溝を作ってしまう僕らの感情対感情を折り合わせ、何とかこの一つの大地の上で生存して
ゆく為の、環境構築の術でもある筈なのだから。

……後付け感は否めないけど。物書きというのはその点で一つの体系なのかなあ。

(名指しで罵倒するなどは論外だけども)文章で思いを文字に残し、伝える。個人の思いで
あってもいいし、物語という箱庭(オブラート)に込めたもっとぼんやりとした思いの集合
体であっても形にできる。
某厭世主義な哲学者の言葉を借りれば『世間に復讐しながらもそこに居られる』的な。
尤も、僕ら物書きないし創作人は今日びそこまで“特権階級”ではないと思う──インター
ネッツの有志達がその気になれば、幾らでも身元やら何やらを発掘して引き摺り下ろせると
いう(負の)現実があるからだ──が、創作・藝術にそういった逆張り?の性質があるのは
否定しようのない所だろう。

しばしば膨れ上がる感情をキロバイトに換える。
それはあたかも、直接口撃してしまう己を回避するかのように。
尤もどのみち吐き出す──形にさえ残すのだから、その業は寧ろより深いのでしょう。

心が磨耗して分からなくなってしまう前に。
さりとて心のままを放てば、動き過ぎれば角が立つ。

難しい。

スポンサーサイト
  1. 2016/09/07(水) 17:00:00|
  2. 【雑記帳】
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<(企画)週刊三題「足りないもの」 | ホーム | (長編)ユーヴァンス叙事詩録-Renovin's Chronicle-Ⅵ〔77〕>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://higurasisouann.blog27.fc2.com/tb.php/777-c97e6156
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

自己紹介

長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
します。

訪問者累計

最新記事

最新発言

検索窓

月別履歴

03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -

分類/索引

【案内板】 (2)
【小説:短編】 (20)
本の蟲 (1)
硝子野不動産店 (1)
夏の日の幻影 (1)
四番線の彼女 (1)
夢視の宿 (1)
線を曳く町 (1)
炬燵の神様 (1)
三者三盗噺 (1)
色眼鏡 (1)
奴らは攻城戦師 (1)
詰め替える (1)
同じ籠の狢 (1)
二十年後の遺言 (1)
轍の先 (1)
水に流せば (1)
真夜中の御二柱 (1)
いつか見た夢 (1)
神様達の初詣 (1)
白い花束 (1)
丸の代償 (1)
【小説:長編】 (141)
Amethyst League (6)
アンティーク・ノート (3)
ユウキのヒカリ (5)
NIGHT GUNNERS (5)
レディ・ルーン-Bonds of RU'MEL- (6)
ユーヴァンス叙事詩録-Renovin's Chronicle- (83)
死に損いのデッドレス (5)
Dear SORCERY (4)
サハラ・セレクタブル (24)
【企画処】 (315)
週刊三題 (305)
その他参加物 (10)
【資料庫】 (15)
【落書帳】 (6)
【詩歌帳】 (6)
【雑記帳】 (303)
【読書棚】 (30)
【遊戯倉】 (23)
path. (4)
decide: (3)
ユー録FW (15)

記事録

交友関係

このブログをリンクに追加する

(RSSリンク)

(QRコード)

QR

@long_month からのツイート