日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)纏まらぬ、その一点で

人は一致する(まとまる)

先週にはこれでもかという程に空気が熱を孕んでいたと記憶しているのですが、ふっと気付
けばここ数日は、あの日の茹り具合が嘘だったかのように大人しくなっていますね。日差し
自体は未だカッと照っていますが、多少風も吹いて、寧ろ軒下から見上げる空や緑は気持ち
良いぐらいです。……お盆が近いからかなあ? もしかして先週のあれが今夏の峠で、よう
やく下降曲線に入ろうとしているのか。でもまぁ、夏が完全に過ぎ去るにはまだ暦が早いで
すし、もう一熱波二熱波来てもおかしくはないですが……。言ってた傍から残暑キタ━━\(^q^)/━━!!
(そもそも和らいだのは自分の住む田舎周りだけの話で、街の方はまだまだ暑いのだろう)

どうも一週間ぶりです。こんにちは、長月です。ぼちぼち帰省ラッシュも始まっているよう
ですが、自分は次の執筆に備えて身体を休める事をメインに過ごしていました。前回の雑記
でも触れたように、お盆間はみっちりサハラ~の次章を書く心算です。UPまでもう暫くお待
ちくださいm(_ _)m 私事ですが、今月の後半はやや予定が忙しなくなるので、成る丈更新の
類は先に済ませておきたいというのもありますし……。

脳内イメージを捏ね始めなければ。まぁ一旦取っ掛かり(書き出し)さえ掴めれば後はプロ
ットを軸に何とかこれまでやってきたのですが。
しかし毎度ながら何というか、ぐぐっと気を結構に溜め込まないと中々自分が頷けもしない
というのが手間──厄介ですよねえ。元よりそれくらい己のエネルギーを消費して行われる
営みだとはいえ。この物語は他人に資するだろうか? 自分にとって意味があったろうか?
一見すると二項対立する自問(とい)のようで、おそらく最善の回答(こたえ)は「両立」
或いは「気にしない」こと。本当の本当にこのスキルで生計を立てていく“覚悟”であるの
なら、またこの両者の按配を詰め直さなければいけないのでしょうが、如何せん自分は現状
半ば惰性のように書き続けているばかりです。夢だけで、行動を起こす勇気がない。必ずし
もプロだけが道ではないにせよ、身の振りってものをいい加減固めてしまわないとちゃんと
した大人になれないままかもしれませんね。お仕事、今ある幸いに埋没する──そういえば
ここ暫くこの言い回しでもって自分に発破を掛けることを怠っておりました。

じりじりと、相変わらず四方八方に陣取る蝉達は喧しく叫んでいます。
相変わらず見上げた空は青く高く、遠くを見遣れば時折孕んだ熱が地面を歪ませます。

“向こう側”には何があるんだろう?

まぁ着いたら着いたらで、またすぐ更にその先の遠くばかりを眺めて益体のない思考に耽る
のが自分という人間なのでしょうが……φ(=_=)-3


とかく暑くて敵わんという頭が先行しがちなこの季節ですが、何気にイベントの類が目白押
しな季節であったりもします。
学生以下は既に夏休みだし、お盆もすぐそこ、先日は広島・長崎で71回目の原爆の日を迎え、
今年からは「山の日」なる祝日が施行されるみたいです(直前まで思い出しもしなかった)
甲子園もありーの、あといち創作人的には夏コミも忘れてはいけません。行けないけど。
加えて今年は四年に一度のオリンピックイヤー。先日から遠く日本の裏側でリオ五輪が始ま
っており、僕個人はそんなに興味はないのだけども、誰それがメダルを取った取れなかった
とほぼ毎日のようにニュースが書き立てるものだから、否が応にも耳には入ってしまいます。

……ただねえ。そりゃあ確かに開催前から現地の経済低迷・財政危機やそれらに伴う治安の
悪化、ジカ熱の拡散など不安要素もあり、実際ぽつぽつ五輪圏内で事件も起きているらしい
とも耳を挟むのですが、それを梃子に「それみたことか!」「東京も明日は我が身だぞ!」
「五輪なんてやってる場合じゃない!」などと“祭り”に水を差すというか“一体化したら
死んじゃう病”の人達がやはりちらほらと涌いてるのを見て、うーん……と。

事実として、今日の五輪はただ純粋にスポーツの祭典ではありません。国と国の面子がぶつ
かり合い、また四年に一度の巨大な商機として裏で莫大な金が動く。誘致合戦やら決定後の
インフラ新設などで自国の経済を梃入れする、前々都知事の言葉を借りれば『国民にまた夢
をみて貰いたい』など少なからぬイデオロギーも絡んだ良くも悪くも大規模なイベントです。
だからそんなもの見せられても面白くないわい! どうせ俺達の税金をジャブジャブ使って
甘い汁を吸いたいだけだろ! なんて反発心が疼く人達も少なくなく……。実際、四年後の
東京五輪に向けての競技場建設や公式ロゴの一件でだいぶすったもんだしたのも皆さん記憶
にあると思います。それだけ不信というか、誰もが一昔のように『一つになれる』訳ではな
くなった、その目に見えた証だったんだろうなあと僕は今更ながらに思っているのです。海
の向こうで一足先に始まった前大会を眺めつつ、四年後この国にもやって来るであろうその
人々を掻き乱すビッグウェーブに若干憂鬱な気分を抱えて。

以前の雑記でも書いたような気がしますが、五輪招致から決定に至るまでにも、そのムーブ
メントに反対する人達が存在しました(或いは今も存在しています)
曰く「原発事故」があったのに祭りなどケシカラン。
曰く「癒着構造」のままごり推す祭りなどケシカラン。
曰く「巨大地震」が続いている(この先起こるかもしれない)のに祭りなどケシカラン。
そして「国民が一丸となって」を俺達に強いるんじゃない。ケシカラン──。

これにいち創作人として付け加えるならば、五輪に向けた環境整備の名の下「表現規制」に
拍車が掛かるのがケシカラン。ですかね? まぁそれはあくまで切欠であって、いつの時代
も僕らの界隈を潰したくて堪らない勢力ってのは一定数存在するものですけど……。

リオ五輪──いわゆる祭典というものを眺めていて、ぼやっと思考の端に思うのは、決して
“統一”される事はないのに、しかしそれでもその夢を諦め切れない左右上下様々な人達の
息を荒げ、或いは斜に構えて哂う姿。
原発事故や地震などの天災を引き合いに出す不謹慎論者。業界癒着を糾弾したがる陰謀論者。
何より“一体化したら死んじゃう病”の皆さん。……誰も彼も、見ているものが違うのです
よね。いや、それぞれが「見たいもの」を見続けているだけ、と言ってやるべきなのか……。
甚大な事故が起こった! ○○を忘れない! と叫び続ける人にとってはそれが自身の中核
を占めるファクターであるし、癒着などの不正を糾弾し続ける人にとってはそれが自身の中
核を占めるファクターであるし、何か国レベル国民レベルで「結束しよう!」という向きを
毛嫌いする個人主義ないしアナーキーな人にとってはそれが自身の中核を占めるファクター
であって、それ以外の情報は言ってしまえば「邪魔」なのです。寧ろ何故この○○をお前達
は気にも留めない!? 間違っている! と叫ぶし、憤る。それが外側に発散され且つ徒党
を組むコネクションが出来てしまえば、いわゆる世間で報じられるアンチ勢力となる。更に
これと最後のアナーキーな人達と対極にあるのが、五輪などのイベントを梃子に国民全てを
「一体化」させたい人達──彼らに言わせればガチガチの保守とか、右翼とか、時代遅れの
老人などと呼ばれる手合いであり、勿論この人達もまた「一体化」こそが自身の中核を占め
るファクターになっている。それを阻む者、従わない者は端的に言ってしまって「邪魔」な
存在なのです。

……ものの見事に噛み合わない。ただ一点、噛み合うとすれば、それは(敵性勢力と)纏ま
らないこと、その一点に尽きるのだろうなあと思うのです。
皮肉なものだ。チームお通夜モードにしろ、ジャーナリズム暴走特急にしろ、アナーキーの
信徒にしろ、復古ナショナリスツにしろ、その渇望するものは『俺が見えるものだけの世界』
という点で既に“統一”されている筈なのに誰一人としてそこへ着地する者はいない。いや
できないのだ。其々にとって「邪魔」なものが混じるからだ。あくまで彼らは自分に見える
ものだけを存在させる、イコール見たくないものは存在させない。させる訳にはいかない。
ただその一点の譲れない拘りによって、渇望するものは決して得られず、一方自身が嫌って
いるものは(反発の動きとして)この世界にこびり付き続ける……。

正直言って僕自身も、五輪で誰それがメダルを取ったとか取らなかったとか、さぁ皆で応援
しよう!国民は一つ!みたいなキャンペーンは好きではないです。同調圧力というか、自分
の“好き”すら自分で選ばせてくれないの……? というか。
かといって露骨にそういう世間のムーブメントに反対するのも大人気ない、美しくないなぁ
とも思います。水を差すというか。じゃああんた達はあんた達で好きにやってくれや。こっ
ちはこっちで好きにやるから。お互い邪魔せずにいよ? というか。

基本、それで丸く収まる筈なんですけどねえ。しかし如何せん、己の理解の外にあるものは
攻撃したくなるのが人の性なのか。攻撃して叩き潰さないと安心できない人は割と多い。そ
の存在感を抹消させておかないと「自分の世界」が侵される、そんな感覚に囚われてしまう。
実際、叩き潰したからって侵される不安がなくなる訳じゃない。それは世間──僕達がずっ
と繰り返してきたことで、とうに自明の理なのだけど、戦わずにはいられない。

昔、友人に「自分の世界」という意図で「我城(がじょう)」という言い回しを使った。
勿論そんな熟語は辞書にはなく、友人に「牙城」と解釈されて『お前のそれはそんなに大層
なモンかよ』とキレられてしまった。釈明しようにも上手く言えなかった。……思えば彼と
は何度かそういった意図のファウルボールでギスギスした。僕が田舎に戻って来て物理的に
会うことがなくなってしまったそれ以前から、彼はもしかしなくても僕という人間を見限っ
ていたのかもしれない。やはり自分から近付いていった人とは長持ちしないジンクスがが

……流石に邪推か。というか、チラ裏とはいえウェブにこうして当て擦るのは性が悪い。

ともあれ、また長々と雑記もとい益体のない雑感をしたためてしまった。したためている。
五輪だメダルだとメディアが騒いでいるのをチラ見しつつ、ぼんやりとこうやって批判的な
ことを書いている時点で僕も充分「アンチ」かな? 個人的にはもっと左右関係なく万人の
在り方を統一したがる人達は御免被るなぁという感慨くらいの心算なのだけど……。

『不快に思う人もいるんだから止めてください』と言う。
『愉快に思う人もいるんだから放っておいてよ』とも言う。

無理なんだって、何もかも“統一”だなんて。精々上っ面の共通項で滑るくらいだって。

好きなこと、嫌いなこと。
見たいこと、見たくないこと、どうもでいいこと。
人によってそれぞれ違う。

当たり前の筈なのに。

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  1. 2016/08/11(木) 23:00:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

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