日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(企画)週刊三題「輝差(きざし)」

──これから毎週、小説を書こうぜ?

毎週一回、ツイッタの「診断メーカー」で出たお題で小説を書いてみるという
自己鍛錬、 それがこの『週刊三題』であります。
さてさて。紡がれる文章は良分か悪文か、或いは怪文か?
とある物書きの拙文晒し、此処に在り。

【今週のお題:世界、脇役、幼女】


 自分がこの世界の主人公ではないと解ったのは何時だっただろう?
 子供の頃、周りのセカイは自分を中心に回っているかのように錯覚していた。或いはそう
いった感覚すら、子供心には客観的に自覚できていなかったのかもしれない。
 時の流れとは無情だ。そんな人間一人一人の思いなど一切お構いなしに、淡々と過ぎ去っ
ていっては周りのセカイを変貌させる。
 自分が変わったのか? 他人びとが変わったのか?
 答えは十中八九両方なのだろうけど、その事実を受け入れ、呑み込んでしまえるにはあの
頃の自分は若過ぎたし、頑なだったのだろうと思う。
 ……認めたくなかった。自分がいてもいなくても変わらない、この世界は何の支障もなく
回っていく現実を。認める訳にはいかなかった。自分が自分である証と、想い、拘ってきた
ものすら結局はちっぽけで、替えなんていくらでも利くんだということを。
 若気の至り、と言ってしまえばそれまでだけども、随分と時間が掛かってしまった。
 その間にはたして自分はどれだけ“成長”できたのだろう? 下手なプライドなどゴミ箱
に捨てて、もっと上手に生きる道を選んだ方が良かったんじゃないか?
 ……仕方ないんだ。
 だけども一度進んでしまった道は戻れなくて、時は戻せなくて。
 今日もまた、自分は惰性のままに生きている。

 ***

(──うん?)
 朝から画面に向かい、液タブにペンを走らせていたその日、弥太郎は玄関の方から呼び鈴
が鳴るのを聞いた。
 ハッと我に返って顔を上げる。薄手のカーテンで絞った、光も完全に入り切ってはいない
部屋の中。デスクトップ右下で時刻を確認した。確認して思い出す。ああそうだ、今日は確
か姉ちゃんが来るんだっけか。
「おはよう。弥太郎」
 のそのそと椅子から立ち、チェーンロックと鍵を開けた。
 アパートの玄関先にはびしっとスーツできめた中年女性と、その彼女に手を取られてこち
らを見上げている小さな女の子が一人立っている。
「おはよう、姉ちゃん。……明美ちゃんも」
「うん。よろしくね、ヤタロー」
「……おじさんと呼びなさい」
 姉・栄子と、その娘・明美であった。
 すっかり見慣れた相手となって、且つ母の弟ということも分かって舐められているのか親
しまれているのか、決まって彼女は自分をそう呼び捨てにしていた。願わくば「お兄さん」
なのだが、実際叔父さんだし、お兄さんというほど若くないのも事実である。
「朝から仕事してたのね。……もっと部屋を明るくしなさい。陰気よ」
 弟の後ろから覗く部屋の中、薄暗い中で点いているPCと液タブなどを見、栄子はそうま
るで挨拶代わりに言った。へいへい。それも今や慣れっこのように、弥太郎も生返事を返し
て茶を濁しておく。
「で? 出張だっけ?」
「ええ。今回は三日ほど。お父さんの方は五日だそうだから、迎えも私が来るわ」
「ん……。了解」
 姉が姪っ子を連れて来るのは、実は今回が初めてではない。
 同じく都内に住む姉夫婦は共働きの役所勤めで、その仕事柄しばしば周辺地域の現場に出
向くことがあった。どちらかが平常勤務ならいいのだが、今回のように二人ともが外回りで
数日家を開けてざるを得ない事態が発生する。
 そういう時に限って、いつしか彼女は弟・弥太郎に自分の娘を預けに来ていた。ある程度
成長していれば一人にしても大丈夫だろうが、明美はまだ幼稚園児。一人娘の可愛さも相ま
って心配の種は尽きないのだろう。だからこうして、事前に連絡を入れた上でしばしば我が
子を肉親である弥太郎(おとうと)に看て貰おうとやって来るのだった。
 きょろきょろ。既に当の明美は部屋に上がる一歩手前で、部屋の中を覗き込んでいた。
 やれやれ……。もう今に始まった事ではないにせよ、弥太郎は内心小さく嘆息する。しが
ない漫画家という職業柄、この姪っ子にあまり妙な悪影響を与える訳にはいかない。実際連
絡を受け、既に教育上宜しくない資料──要するにエロ本の類はこの子が届かない本棚の高
い位置に移し替えてある。
「じゃあよろしく頼むわね。はい、これお小遣い」
「あいよ。……別にそこまで気ぃ回してくれなくてもいいんだがな」
「何言ってるの。弟とはいえこちらから頼んでるんだから、これくらい筋でしょ。それに普
段独り身のあんたにそんな余裕ないでしょうに」
「……まぁ、そうだけども」
 明美が靴を脱ぎ、ぱたぱたと部屋の中へ入っていく。
 栄子は財布から一万円を抜き取り、弥太郎に握らせた。これも恒例となった、子守の駄賃
という奴である。理屈は分からないでもない。だが弥太郎はいつまで経っても一人前と認め
られていないような気がして、ついそう強がってしまう。すると栄子はすかさず痛い所を突
いてきた。口篭るこの弟の隙を突き、万札を手の中に押し込む。
「そんな一丁前の口を叩くなら、もっとちゃんとした仕事に就きなさないな。私にはよく分
からないけど、ただ昔から絵を描くのが好きだったっていう理由だけじゃ勤まらない仕事な
んでしょう?」


 いつものように、姉は弥太郎の日常を気持ち引っ掻き回してから帰っていった。明美は既
にベッドの上に寝転び、持ち込んだ携帯ゲーム機で遊んでいる。
(……やれやれ。またスケジュールが遅れちまうな)
 弥太郎はまだ幼い姪っ子の手前、彼女が起きている間自分の仕事はすまいと決めていた。
 何せ職業・漫画家といえど、連載は長く続いた試しも通った回数も少なく、その実はイラ
ストの依頼で何とか食い繋いでいるような状態だ。となると、その内容は今日び萌え絵──
何の耐性もない一般人からすればえっちい絵ばかりである。流石に姪っ子を今の段階でそっ
ち方面に染め上げてしまうのは気が引けた。結局こうして子守を頼まれると、仕事に集中し
て掛かれるのは彼女が寝静まった夜にならざるを得ない。

『もっとちゃんとした仕事に就きなさいな』

 何かにつけ、姉から何度となく言われてきた台詞だ。
 最初の頃こそ「何を!」と一丁前に反発心が芽生えたものだが、今となっては彼女に理解
して貰おうとさえ思わない。そんなことに労力を費やすなら一件でも仕事をこなしていた方
が得だし、実際姉に比べれば不安定な仕事であるには違いないのだから。
 ……では何故、そんな愚弟に娘を任す?
 始めは他に頼る人がいない、託児所ではお金が掛かり過ぎる、何より同じ都内に住んでい
て心安いからだろうなどと──ああ、こなくそと思っていた。
 だけども最近は少々その心境も違ってきている。
 あれはあれで、姉なりの自分への心配だったのだろうか? と。わざわざ娘を預けに来る
ついでに、好き勝手に生きている(ように彼女には見える)弟の様子を確認していく意味合
いもあるのかもしれないと考えるようになったからだ。……だからこそ、弥太郎は余計に彼
女に頭が上がらない。ある種卑屈なまでに自分の仕事を格下のように引っ込め、この姪っ子
とその背後にいる姉夫妻に“配慮”してしまうのだ。
「明美ちゃん。お昼どうする?」
「ん~……何でもいい。でもお母さんが美味しいもの食べさせて貰えって」
「さいですか」
 ベッドの上でごろごろ、カチカチ。
 とりあえずデスクに着いて椅子を姪っ子の方に回し、弥太郎は訊いてみた。遠慮してくれ
ているのかいないのか、それでもしっかり母経由で要望をしっかり付け加えていたりする。
「……じゃあ、お寿司でも食べようか。前にも行った回る所」
「うん。あ、でも一度回らないお寿司も食べてみたいなあ」
「……止めてください。あの手の店は高いから」
 というかおじさん、この歳になってもホイホイ食べられる稼ぎじゃないんだよ。


 幼い頃から、絵を描くのが好きだった。
 よく授業中に板書そっちのけでノートに描いていたのを覚えている。おかげでただでさえ
そう得意でなかった勉強も、しばしば赤点を取って母に怒られたっけ。それでも好きで好き
で仕方なくて、止められなくて、いつしかこれを仕事にしたいなどと夢見るようになった。
 ……でも、夢は所詮夢なんだ。好きであることと、充分に腹が膨れるかどうかは全く別の
問題であるとその頃は本当に解ってはいなかった。いや、寧ろ両者は時に対立し、どちらか
を捨てなければならない瞬間が何度も訪れる。
 自分の場合、捨てたのは前者だった。真正面からプロになる事を諦め、卒業後は点々と職
を変えながら──フリーターをやりながら絵を描き続けた。折に触れてコンテストに応募し
てみるという生活を何年も繰り返した。
 そして痛感した。自分は「好き」だけど、技術や経験ってものはまるで無かったんだと。
 次々に登り詰めていくライバル達。プロデビューして紙面を飾る面識のない同期。大手を
振るってプロを名乗れる彼らを、自分は酷く羨ましがった。憧れた。そして鬱々と、彼らと
自分の違いを思い知る度におかしくなりそうだった。
 それでも描く事を止められなかったのは……最早業の域だったのだろうか。自分なりに日
夜勉強し、技術を磨き続けた。たとえそれが結局先に往った彼らの通った道で、別に自分で
なくても人材はいくらでもいるのだと気付いてしまっても、後戻りはできなかった。
 やっとイラストで多少は食べていけるようになっても、敗北感は消えなかった。上を見れ
ばいくらでもいる。プロの漫画家という大看板は結局この手の中には留まることを知らず、
達成感はじき落胆へと変わっていく。気付けば「好き」だからではなく「食う為」に描く事
が当たり前になっていた。それが仕事だと、かつて自分を苛んだ悲鳴すらくだらぬプライド
だと押し付けて押し殺して。

「──はふぅ。美味しかったあ」
「なら良かった。お粗末様」
 初日の昼は通りに出た一角にある回転寿司だった。二日目はファミレス、三日目は近くの
コンビニで買ってきたお弁当だった。
 子守(こっち)も、何だかんだで手馴れてきたものだ。
 最初の頃こそ三十近く離れている歳の差、接したことのない「子供」に戸惑いっ放しだっ
たが、彼女が自分に懐いてくれたことで随分と楽になった気がする。まぁヤタローと呼び捨
てにされている現状はどうなのかとは思うが。
 会計を済ませ、弥太郎は明美の手を取り、暫く腹ごなしも兼ねて辺りを歩くことにした。
平日だというのに割と子供連れがいるように思えた。大人と子供──当たり前と言えば当た
り前の事だが、自分たち大人が必死の思いで働いているのに、あの子達はまるで分からぬと
いうように駆け回っている。笑っている。無邪気に存在する。
 ちょっとした緑地公園まで足を運んだ。ペットを連れた人、幼子とピクニックよろしく敷
物を広げて昼食後の談笑をしている家族連れ。明美も弥太郎の手を離れ、ぱたぱたと何が面
白いのか一人で何やら遊んでいる。
「……」
 暫く、黙ってそんな風景を眺めていた。しかしその内心は寧ろじりじりと怒りすら込み上
げているのを自覚する。
 俺は、何をやっているんだろう? 今ある依頼(しごと)を片付けなきゃいけないのに。
呑気に子守なんてやっている暇はない筈なのに。
 眉間に皺を寄せて、明美を見ていた。五感に周囲の声が雑音のようにやけに神経に響く。
 険しくなる一方だった。ぎゅっと目を瞑って一度冷静になり、込み上げてきてしまってい
たその感情を密かに激しく自罰する。
 ……八つ当たりじゃないか。あの子達が自分に何をしたっていうんだ?
 大人になって、寛容な心をどんどん失ってきたような気がする。それとも昔から自分はこ
んな感じだっただろうか。絵が好きで、それしかないと思い込み、今日の今日まで報われぬ
道を突き進んできた馬鹿さ加減やら何やらという意味でも。
 何を苛立っている?
 この人生は全部、自業自得じゃないか……。
(うん?)
 だからこそ次の瞬間、弥太郎は目を見張ったのである。
 明美が見知らぬ他の子供の傍に寄っていた。どうやらスケッチブックを広げて絵を描いて
いるらしい。……少し苦笑した。大方親に買って貰ったのだろう。いいよな。お前達の頃は
気軽で、何も考えずに描く事ができて──。
「ヤタロー! こっち来て~!」
 と、明美が自分を呼んでいる。何だろうと弥太郎は片眉を上げながら彼女と、この場即席
で友達になった小さな子達の群れの中へと近付いていく。
「おじさん、漫画家なんだって?」
「ねぇねぇ、私達にも絵を教えて?」
「凄いなー。見てみたいなー。本物に会うなんて初めてだよ~」
「……」
 どうやら明美が、自分が本職だとこの子達に自慢したらしい。
 羨望の眼差しが眩しかった。……止めてくれよ。俺は、そんな大層なもんじゃない。
 だけども促されるがままに、スケッチブックとペンを受け取り、試しに向こうに見える木
やベンチに座っている人達を模写してやった。おお……! 明美を含めて子供達がサラサラ
と描き進められるそのさまに感嘆している。弥太郎は小っ恥ずかしかった。業界ではできて
当然の技術でも、子供達には珍しく見えてしまうという事か。
「わああ……凄~い!」
「魔法みたい~!」
「ね? 凄いでしょ? ヤタローは世界一の漫画家さんなんだから!」
「……」


 その絵は誰の為のものか? そういう事をあまり考えなくなったのは何時からだろう。
 十中八九、仕事だと割り切りそれに感覚を麻痺させて(ならして)久しくなるどこかであ
ると思う。クライアントの為? 違う。自分の生活の為? それもあるが、最終的にはコン
テンツとして形になったそれを手に取る、名も知らぬ誰かの為であった筈だ。
『意外だな。もっとおじさん、小馬鹿にされてたと思ってたのだけど』帰り道、弥太郎はそ
う何ともなしといった風を装って明美に訊ねていた。自分が描いた分を破り取っ手大事そう
に胸元に抱え、彼女はちょこんと小首を傾げながら言う。
『? ヤタローは馬鹿にされて欲しかったの? そういう趣味?』
『ち、違ぇよ! というか、何処でそういう言葉を覚えてくるんだ……』
『うーん。もしかしてヤタローは知らない? お母さん、何だかんだでヤタローのお仕事褒
めてるんだよ? 自分の好きなことをやり続けられるなんて自分にはできないって』
『……』
 てっきり、姪っ子にも姉にもあまりよくは思われていないと思っていた。姉からは会う度
にまともな仕事に就きなさいと言われてきたし、この道が食う為という目的からすれば効率
の悪いものだとは重々理解している。
 だから、せめて姉夫婦には飛び火させまいと思った。この子にも然り。萌え絵という特殊
なジャンルを最初に、というのは如何なものかという配慮があった。てっきり画家など、も
っと高尚な絵描き像というものを、姉らは想像しているとばかり思っていた。
『私や友達だって漫画くらい読むよ? 家だとお母さんが難しい顔をするからこっそり部屋
で読んでるけど』
 故に一つの可能性に至った。姉はこの職業自体を疎んでいるのではなく、不安定な仕事だ
と分かっているからこそ、出来れば娘に弟と同じ轍を踏ませたくなかったのではないかと。
 ……じゃあ仕事してる所を何が何でも隠さなくてもよかったのか。弥太郎が呟くと、明美
は頷いた。ヤタローさえいいのなら、一度見てみたいとさえ言って笑顔をみせたのだった。
 それからは二日目、三日目。姉夫婦の代わりに幼稚園へ迎えに行ってやり、家に帰ると彼
女に実際の作業を見せてやったりした。
 物珍しかったのだろう。あれは何? それは何? と機材や画面を指しては色々と訊いて
きた。その度に弥太郎は子供にも分かり易いように大まかなことを教えてやり、一方でそれ
でもえっちい絵だけはモロには見せまいとした。
『うわ~、うわ~。凄いなあ……。ヤタローのお仕事ってこんななんだ~……』
 文字通り、目をキラキラと輝かせている。
 左右、後ろから忙しなく見つめられる。弥太郎はこの時努めて冷静に仕事を進めようと振
る舞っていたが、その実、胸の奥では煌々とむず痒いほどの熱量が生まれ始めていた。

「──またね~、ヤタロー!」
「ありがとうね。元気でやりなさいね?」
 三日後、約束通り出張を終えた栄子が明美を迎えに来た。
 アパートのエントランスで二人を見送る。弥太郎はぶんぶんと手を振ってこちらに笑みを
向けてくる姪っ子にフッと破顔し、小さく手を振り返していた。

 ……大切なものまで、押し込めて見えなくしていたのかもしれない。

 弥太郎は思う。自分の描く絵が誰に届くのかを思い描き、目指すのは自分の苦悶の表情で
はなく誰かの笑顔だということ。考えてみればそうだ。誰が鬱々とした人間の絵を、藝術な
らいざ知らずエンターテイメントとして楽しめるのだろうか。
(嫌な大人になっちまったもんだ)
 何より、自分は子供の頃の、あの絵が大好きだった気持ちを忘れていなかったか。
 くだらないプライドだと、ゴミ箱に捨てていたかつての日々を、中から取り出してそっと
皺を伸ばしながら元通りにする。尤も一度くしゃくしゃにしてしまったものが完全に戻る事
はないが、それでも胸に留めておくべきものは取り戻せたのかなと思う。
 何かを創り、楽しませることは、他人の明日(みらい)を応援することだ。
 それは言い換えれば、その明日(みらい)を担う子供達を育むことでもある。
「ああ。そっちも、達者で」
 エントランスの軒下で小さく手を振る。ぼうっと弥太郎は思っていた。あんな小さな子に
諭されるなんてと思いつつ、しかし自分を縛る悪癖(もの)が見えたようで少なからず気持
ちが軽くなった。
「……ありがとよ」
 ぽつり。弥太郎は言う。満面の笑み。母の手を引かれながら、明美は笑っていた。
 当人に聞こえてはいない。だけど弥太郎は口にせずにはいられなかった。
 大先生にならなくてもいい。世界の中心にならなくてもいい。
 ただこの場所で、精一杯に端役を務め切ってやろう。

 春の穏やかな日差しが降り注ぎ、斜線を描く。
 遠く小さくなっていく二人を見送って、弥太郎はそっと静かにこの澄んだ青を仰いだ。
                                      (了)

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  1. 2016/05/15(日) 18:00:00|
  2. 週刊三題
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自己紹介

長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
します。

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