日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)正しいけれど、正しくない

sageなきゃ(使命感)

あっという間に五月になりました。ぼうっとしているor根詰めているに関わらず時間は淡々
と過ぎ往き、世間でいう所の大型連休もこれまたあっという間に終了──自分も今日からお
仕事の通常運転が再開した所です。
皆さんはどのような連休だったでしょうか?そもそも無かった人すらいかねないこんにちは、
前回から一週間ぶりです。長月です。

最新記事(案内用を含め5件)がどわっと埋まっている時点でお察しかとは思いますが、先日
拙作『サハラ・セレクタブル』の設定資料集を新たにUP致しました。7記事分です。ちょうど
前回の更新でシーズン1が終了したのを区切りに、この連休の間にせっせこせっせこ書き起
こした次第であります。ユー録のそれと同じく、本編の進捗に合わせて適宜加筆・修正を行
っていきたいと考えています。宜しければご参照ください。また、同様の内容はなろうさん
にもUPしましたので、もしかしなくてもあちらの方が整頓されて見易くはあるかもですね。
まぁ誰得である点には変わりないのですけど……φ(=_=;)

今後の予定としてましては一旦サハラ~をプロット作成のため暫く休載とし、三題とユー録、
週1と月1のペースで執筆・更新を続けていこうかなと。カレンダー的な余裕が暫しできる
ので、後者は今より一週ほど後──キツキツ月頭の更新に拘らない感じになると思われます。
(実際、当稿現在の時点で終わりかけてますからね。今月の一週目)なので来週末くらいに
はUPできるようにしようと思います。暫しお待ちをm(_ _)m

……しかし何ですね。お仕事が始まる前、最初の頃は執筆の暇が取れるのかと(そも優先度
的に間違った)懸念があった筈なのですが、いざ蓋を開けてみると何だかんだできちっと時
間を作ってスケジューリングをしてってのが出来てますよね……もしかしなくても、なまじ
日がな毎日が日曜日(もとい療養生活)だった頃より能率は上がってるんじゃないか……?
(まぁそれでも、推敲などには纏まった時間が欲しいなぁというのは続いてるんですけども)
分からんものです。限界ってものは。これからもいい意味で、その自身のリミッターという
か稼動域を都度身体と相談しながらレベルアップさせていきたいものです。

ただ一つ思うのが、スケジューリングと言えば聞こえはいいものの、要するに自分の創作が
「こなす」ことに力点がいき、本来の「生み出す」ことにエネルギーを注ぎ切れていないん
ではないか? 求道としては違う──上滑りな形にやってやしないか? というような。
まぁ基本中の人の四苦八苦ってのは世の受け手にとってはどうでもよくて、とにかく面白い
ものを書き楽しませてくれるか否かしかない、という自嘲(わら)い方・割り切り方はさも
当然の如く存在するのですが……。

難しいなぁ。でもあんまり(意味なく)考え過ぎても心身に毒なだけですし。

何がベストかなんてのは勿論人によりけりな筈なのだけど、どうも自分の場合、こうやって
思考を捏ね繰り回していると「一つの正答」があると前提を置きがちで、そこへ何とか自分
をもっていかなければ、という自縛自傷になりがちに思います。

まぁその辺りの囚われが、結局凡人の凡人たる所以なのか。

或いはそうした性こそが、人間の人間たる所以なのか。


今回はちょっと話題を海外に向けてみましょう。という体のネタ探しです。
時折日本にも報道でちらほらと情報が入ってきますが、アメリカの次期大統領選、随分とま
たカオスというかきな臭いというか。

いわゆる“トランプ旋風”ですね。知り合いの娘さんが米国人と結婚なさっているのではた
と向こうの話題が出ることがあるのですよ。
補足までに述べておきますと、現在米国では「民主党」と「共和党」が二大勢力としてしば
しば大統領選の度に国のトップを輩出し、文字通りの相手方から政権を奪ってごそりと交替
する……なんてパターンがみられます。また彼の国の選挙システムは(国土がものっそ広い
からなのか)特殊で、先ず党ごとに大統領“候補を選ぶ為の選挙”が行われます。民主党な
ら民主党、共和党なら共和党のメンバー達が州ごとに何人か代表となり、彼らによってどの
候補者がいいかを選びます。そして最終的に得票数の合計が過半数なり最多なりを超えた者
を党対党の大統領選挙(本選)に出馬させる──という方式なのです。要するに予選→本選
という二段構えのトーナメント式と考えてください。

さて、今回の大統領選挙では民主党からはヒラリー氏(ビル・クリントン元大統領の妻)、
共和党からは実業家のドナルド・トランプ氏がその最有力候補として挙がって来ています。
……問題はこのトランプ氏なのですよね。既に報道でご存知かと思いますが、かねてより彼
は過激な発言で物議を醸している人物です。それは移民排斥だったり、女性蔑視だったり、
こと日本に対しては米軍在留に掛けている金をもっと払えとか、一方的にこっちがリスクを
負っていて損ばかりしているとか(尤も実際、今日の米国は『世界の警察』を張れるほどの
余力を失っている、という側面があるからなのでしょうが……)
それでも、そんな“金持ち暴言王”などと呼ばれ、大統領としては不適格だと方々から散々
非難されようとも、蓋を開けてみれば予備選挙では明らかに第一勢力。当初何人もいた対立
候補が一人また一人、諦めて立候補を取り下げる(これ自体は珍しい事ではない。ある程度
勢力図が決まってくると党として一致団結する必要が出てくるため)といった事態になり、
遂には先日、事実上の党の大統領候補と認められてしまいました。
上記のような発言もあり、国内外の政治・経済に関わる人達は戦々恐々です。ヒラリー氏が
勝っても安穏とは言い難いですが、少なくともこのまま突き進まれれば今の国際秩序がしっ
ちゃかめっちゃかに掻き乱されるのは必至でしょうから。
(まぁ米国自体、昔から自国が弱ってくると「強いアメリカを取り戻す!」と叫んで排他的
になって孤立して、また元気になったら外に喧嘩売って……の繰り返しをやってきた国では
あるんですが)

……なのに、現実は支持が不支持を上回った(少なくとも投票の上では)
それは十中八九、氏がポピュリズムを味方につけたからでしょう。上述の通り、国内の自分
達の暮らしが苦しくなる・生き辛くなると、人は「犯人」探しをしたくなるものです。そこ
へ上手く氏の暴言──言い換えれば「毒舌」が入り込んだ。普段は差別だの何だのとして口
にすること・思うことすら憚られてきた思いを、彼が大々的に代弁してくれることで溜飲が
下がる思いをするのでしょう。僕個人は同氏をそんな“毒舌キャラ”の一種だと観ています。
但しご存知のように、この手の人材?は世の中に不満が燻っているから、何かしらの“敵”
が出てくるからこそ成立するパフォーマンスであって、それ自体を自分の実力を勘違いして
驕ってしまえばおそらく悲惨な末路が待っています。……まぁどうもクローズアップされて
いる暴言以外にも、金持ちとして成功した人間だからこその豪胆な人生哲学も語られている
ようなので、それもまた支持者を惹き付ける役割を果たしているようなのですが。

ぼやっと考えます。
嗚呼、人間ってのはどこまでいっても根っこは感情の生き物なんだなぁと。

ポリティカルコレクトネスという言葉があります。政治的・社会的に公正公平中立で、差別
や偏見を含まない言葉のこと──ざっくりと言ってしまえば「差別や偏見を許さない語法」
全般を指します。いい意味でも悪い意味でも、こうした態度を是とする価値観、風潮は今日
びすっかり認知されました。寧ろ「配慮」しない人間はどんどん鞭打っちゃって構わないよ
ってくらいの暗黙の了解すらあるように僕は思います。
……でも同時に、同じくらい人々は心の底で『知るかよそんなモン!』と怒りや反発を溜め
込んでいるのかもしれないなと僕は感じたのです。
確かにポリティカル(以下略)はとても“綺麗”な概念だと思います。現実に長い歴史の中
で○○だから、××だからという理由で差別され、迫害され、時には殺されるべき理由にも
なってきたそれらとそこから発生しうる暴力を何とか止めたい。人間の理性によって駆逐し
たいという願いは分からない訳ではない。
……だけど、多分それは究極的には叶わないんだろうなぁと思います。推し進める事はでき
ても、きっと何処かで大きな揺り戻しがくる。例として挙げたトランプ旋風はその一つでは
ないだろうかと思うのです。

「正論」というのはなるほど、正しい言葉です。ですがあまりの「正しさ」は人に反発する
余地すら与えず、往々にして抑圧し続けます。反発──そういった「正しさ」への否定とは
即ち今日において自分は理性的ではない、獣の側にあると白状するようなものです。それは
脱魔術化された現代社会において体裁上の死を意味するでしょう。よほどの狂人か、信仰を
抱き締めて離さない者でない限り、その死=逸脱に、烙印に人は耐えられない。
だからこそ他の“毒舌キャラ”がいてくれると救われるのです。溜飲が下がるという皮の下
の感情だけではなく、更にもっと剥いた中の魂の部分、自尊心の部分・自己保存で(束の間
とはいえ)安堵できるのです。……もっと噛み砕いて言いましょうか。思想でお腹は膨れま
せん。中には死んでもその思想信条は手放さないという御仁も存在しますが、衣食住に足ら
ぬ人間に公正やら平等やら、ましては博愛などどうして持ちえましょうか? 逆説的ですが、
だからこそ死しても思想を貫いた人は「英雄」視されるのです。何故なら矮小な自分達では
成しえなかったことをやった人だから。彼・彼女を祀り上げることによって、彼らとまるで
違う自分達という現実を忘却する(誤魔化す)ことができるから。
斜に構えた見方でしょうか? でもそんなものですよ。
人間とはそんなにホイホイと聖人君にはなれないのです。それでも現れうるから素晴らしく
って、どうしようもない阿呆なのです。腹が減り過ぎたら倫理なんてモノを捨て置いてでも
他人の食べ物を盗るし、それは他の欲望とて然り。それらを繋ぎ止める──人を獣ではなく
市民として維持させる為の法律であり、倫理であり、最終的には良心という奴なのでしょう。
「正しさ」は必ずしも万人の、あらゆる場面においての絶対律とはなれない。僕らが個々に
思い悩み、食って出して寝て死ぬ以上、それこそ全てを管理統制する仕組みでもない限り、
僕らは“自分の利益”にならない概念など二の次にしてしまいうるのですから。

……とまぁそれらしい事を言ってみましたが、今日びの人達は「正しさに疲れてる」んだと
思うんですよ。あれを言えば差別になる、これを思えば偏見になる──そうして気が付けば
社会のあらゆる所に張り巡らされた「正しくない」によって監視され、均されるような向き
がある。それが自分達が各々納得して出したコンセンサスならまだいいが、往々にして日々
世に生まれてくる「正しい」概念とは何かしら特定の勢力・団体によってプッシュされたも
のである場合が多い。たとえばジェンダーとか、ロリコン死すべしとか。現実にある不利益
を是正する為ならまだ我慢しようかとなるかもしれないけれど、最早『特定の価値観を駆逐』
することが目的に転じてしまっているならそれは戦争ではないか。手前らに都合のいい思想
だけで人々を均し、社会を統一しようとする目論みではないか。心を、殺すだけでなく殺さ
れることを「正しい」とする言い分ではないか。そりゃあキレるよ。厭にもなるさ。大手を
振るって闊歩する“綺麗”な概念に、人間の醜悪な獣が反発して当たり前さ──。

……そりゃあ確かに相応の場所には、相応のジェントルメンたれ、なのかもしれないけど。
そうやって弾き出してそこを綺麗にしたいってんなら、少なくとも何処かで止まらなきゃ。

パージしておいて追いかけて、まだ「汚い!」って理性ぶるのは、違うでしょうよ……。

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  1. 2016/05/06(金) 18:30:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

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