日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(資料)サハラ・セレクタブル-Data Note-

※本稿は拙作「サハラ・セレクタブル」の所謂設定資料集です。
 記載内容は本編の進捗に併せて随時加筆・修正をしてゆく予定です。
 尚その性質上、ネタバレ要素を含んでいます。閲覧の際はご注意下さい。
 (本文は追記内に記載しています↓)



■■About-粗筋-■■
物語の舞台となるのは、VRを始めとした様々な技術が発展した近未来。
「新時代」の到来はそれまでの世界の有り様を大きく変え、それは日本(このくに)も例外
ではなかった。大改革──国土強靭化──時の政治家達のトップダウンで断行された一連の
改革はこの趨勢に上手く乗り、人々を空前の繁栄の中に埋没させていた。
そんな繁栄の象徴と言うべき「集積都市」の一つ、飛鳥崎。
そこに物語の主人公となる少年・佐原睦月は住んでいる。
訳あって母一人子一人。それでも隣家の幼馴染達とその家族、友人らに助けられながら、彼
は何となくこのまま彼女らとの日常が続いていくものと信じていた。
しかしある日彼は、ひょんな事からこの街の抱える大きな闇を知ってしまう。
人々の願いを貪り、この現実世界(リアル)に侵食する電脳の怪物“越境種(アウター)”。
期せずして彼は、そんな怪物達と戦う秘密兵器の装着者となってしまう。
無尽蔵の欲望、電脳の怪異、そして彼らを操る謎の勢力。
これは0と1の間で揺れ動く、人と、人ならざる者達の物語である──。
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▼シーズン1『Begining the Vanguard(Ep1~Ep14)』
Episode-1.Prologue/運命は電脳と共に
:集積都市の一つ・飛鳥崎に暮らす睦月は、幼馴染や友人に恵まれ、平坦ながらも穏やかな
 日々を送っていた。
 そんなある日、睦月は何時ものように研究に没頭する母・香月の為に衣料品を渡しがてら
 彼女に会いに行くが、そこで人生を変える出会いをすることになる。
 一つは母の作った最新鋭のコンシェルの少女・パンドラ。
 そしてもう一つは、研究所に迫る不穏な影で……。

Episode-2.Prologue/超越者の誕生
:第七研究所(ラボ)での初陣からの検査入院。
 そこで睦月は電脳の怪物・越境種(アウター)の存在と母らの関わっている戦いについて
 知る。彼らとの戦いにおける切り札──対アウター用装甲システム。それを装着する事の
 できた唯一の人間として、睦月は彼女らと共に戦いの中に身を投じる決意をする。
 そんな折、早速アウターが現れたとの報告を受け……。

Episode-3.Girls/少年・佐原睦月
:正式にアウター対策チームの一員となり、日々警戒と戦いの訓練に勤しむ睦月。
 そんな中、路地裏で不良達を惨殺して回るアウターが現れた。
 力に溺れる召喚主、凶悪なアウター。睦月は敵ながらも誰かを気付けることに迷いながら
 も、現場に身を投じる。
 その頃幼馴染である海沙と宙は、それぞれに幼き日の睦月を思い出していた……。

Episode-4.Girls/近くて遠い距離
:アウターに逃げられてしまった睦月ら対策チームの面々。
 必死にその足跡を追うも、自身のここ暫くの動きに疑問を持ち始めた海沙が気掛かりで、
 宙にもフォローをするよう手厳しく釘を刺されてしまう。
 戦うって決めたじゃないか。自分にしかできないことなら。
 再び相対したアウターに対し、睦月は戦う。
 もしこのまま人殺しを続けられて、自分の大切な誰かが奪われてしまうのなら……。

Episode-5.Vanguard/歪みを表す者
:飛鳥崎市内で爆弾テロが発生した。
 市民に走る衝撃、アウターかどうかも分からない状況ながら、心配になった睦月は単身で
 事件の調査に乗り出し始める。
 そこで出会った“爆弾魔(ボマー)”とこれを操る男。
 これまでにない能力を持つアウターを前に、睦月に絶体絶命のピンチが襲って……。

Episode-6.Vanguard/新たな都市伝説
:アウターを操る男の名は井道。市外に住むが故に、病に倒れた妻を救えなかった男だ。
 集めていった情報の断片から、睦月達は井道が飛鳥崎──集積都市そのものに復讐しよう
 としていることを知る。
 悪とは何だ? しかし実際に多くの死傷者を出し、尚も復讐に突き進む彼の前に睦月は再
 び立ち塞がる。このままでは、自分の大切な人達が巻き込まれるかもしれない……。
 彼は現れた井道と対峙し、断じる。
 『……決めるよ。あんたは、僕の“敵”だ』

Episode-7.Seven/元凶を求めて
:アウター対策チームの重鎮達に招かれた睦月。
 そこで提案されたのは、敵の本丸と思しきH&D社──TAの製造・販売元を探ってくれ
 ないかという特別ミッション。危険は大きいが、少しでも戦いが早く終わることになるの
 ならと睦月は承諾し、満を持して同社の生産プラントへの潜入を試みる。
 秘密主義ゆえ謎多きH&D社の生産最前線。
 そこに現れたのは、今までに遭ったことのない強力なアウター達で……。

Episode-8.Seven/家族達(かれら)の肖像
:潜入作戦は、睦月の重症と行方不明という形で盛大に失敗してしまった。
 連絡の途切れた睦月を探し、奔走する皆人や香月以下対策チームの面々。
 一方その頃当の本人は、偶然にも自分を助けてくれた刑事・筧に介抱されて目を覚まし、
 尋問の間際にあった。
 そんな中、守護騎士(ヴァンガード)追討の命を受け、市中で暴れ始めるアウター達。
 睦月は筧が留守になった隙を突き、怪我を押して現場に急行するのだが……。

Episode-9.Gaps/潔癖症の怪物
:幼馴染の一人、宙がアウターらしき者に襲われた。
 現場に出くわした睦月は激昂し、これを猛攻の末に撃退するが、彼女が事件に巻き込まれ
 たことは対策チーム一同にとって大きな悩みの種となった。
 何故宙が? 犯人は一体……?
 捜査を開始する中で浮かび上がってきたのは、彼女が所属する水泳部の部長・法川で……。

Episode-10.Gaps/君が私を許さぬのなら
:法川の目的は、新生水泳部を理想のチームに育て上げ、最初の公式戦で結果を出すこと。
 その意味で性格的に真逆であり、しかし実力もある宙は目の仇にされていたようだ。
 事件の捜査に乗り出す警察、当時の記憶を失っていた宙、結晶を操るアウター。
 自分達の正体が広まらないよう、睦月は市民プールに練習に出たという法川を追う。
 そこで始まる、アウターとの再戦。
 しかしそこにいたのは、かつて睦月を斃しかけた上級アウターの一人だった……。

Episode-11.Emotion/結社M.M.T
:海沙がある日、睦月達に打ち明けてきた、ストーカーらしき何者かの存在。
 大事な幼馴染のピンチだ。放ってはおけない。睦月達は早速彼女の協力も得つつ、犯人探
 しを開始する。
 そこで浮かび上がったのはM.M.T(海沙さんマジ天使)と名乗る海沙の非公式ファン
 クラブ。その会長を務めるクラスメート・大江の存在。
 だがどうやら彼には、ストーカーをやっているという自覚はないようで……?

Episode-12.Emotion/持たざる者の矜持
:犯人は別にいた。大江を問い詰めた帰り道、睦月と皆人はリアナイザを取り上げた以上受
 ける筈のないアウターからの襲撃に遭ってしまう。
 もしかして、自分達はそもそもの出発点を間違っていたのか……? 更に翌日から大江が
 行方不明になり、事件は風雲急を告げる。
 『俺達は汚点を出した駄目なんだよ。ひっそりとやらなきゃいけないんだ』
 かつての仲間の変貌を知り、憤り哀しんだ大江。その心の叫びは。

Episode-13.Justice/復讐鬼との邂逅
:司令室(コンソール)が設置していた監視カメラの一つがロストした。
 現場に赴いてみるとカメラは壁ごと鋭利な刃で真っ二つにされ、睦月達は思わずアウター
 の仕業ではと疑う。
 はたして、その予感は当たっていた。相手は復讐鬼。自殺した弟の無念を晴らす為に殺戮
 を繰り返す少年・瀬古だった。
 立ち塞がるのはこれまでにない強力なアウター。睦月達は一旦撤退を余儀なくされ、更に
 その力に対抗するにはリスクを伴う「強化換装」しかないと告げられる。
 不安を抱えたままの再戦。睦月は仲間達の危機を前に、決死の換装を試みるが……。

Episode-14.Justice/正義感症候群
:懸念されていた力の暴走により、睦月は三度入院を余儀なくされた。
 目を覚まさない睦月。それでも復讐を続ける瀬古を止める為、皆人達はせめて自分達だけ
 でも戦おうと彼の母校・玄武台高校に張り込みを続ける。
 されど状況は保身にばかり心を砕く大人達によって更に悪化。自殺の一件は広く世間の知
 る所となってしまい、追い詰められた瀬古は最後の戦いに現れる。
 破壊される校舎、昏倒する警察隊、今にも首を跳ね飛ばされそうになる校長。
 ……そこへ現れたのは、病室で眠っていた筈の睦月だった。

▼シーズン2『Another one Vanguard(Ep15~Ep28)』
Episode-15.Father/来訪者と第二幕
:新たな力、強化換装を駆使してタウロス・アウターを倒した睦月。しかし事件の後、瀬古
 勇は現場から逃げ去り、行方知れずとなってしまった。
 それでも、睦月達を取り囲む日常はある意味変わらず流れてゆく。期せずして退院祝いの
 宴席に現れた──帰省した海沙の兄・海之も加わり、束の間の安息が流れる。
 しかしこの時、既に新たな戦いの足音は迫っていた。
 神父風の男(ラース)の命により、各地より腕利きの刺客達が集まろうとしていた。

Episode-16.Father/狙撃手は何処だ
:睦月が偶然にも助けたのは、現文化教育大臣・小松健臣。玄武台の事件に心を痛め、視察
 の為にお忍びで飛鳥崎を訪れていた矢先のことだった。
 彼が──自身にも深い縁ある人物とは知らないまま、睦月は彼の命を狙うアウターと戦う
 ことになる。
 現れた刺客達、本来ならば出会うことのなかった再会。
 飛鳥崎に今、幾つもの奇縁が交錯する。

Episode-17.Storm/守護騎士、離島にて
:季節は初夏のはしり。睦月たち高等部一年生は、臨海学校で飛鳥崎遠洋の離島・天童島を
 訪れていた。
 先日の刺客達の追撃を心配する睦月。だが警戒すべき相手は、もっと身近にいて……。
 束の間の非日常。しかし島に現れたとある人物が、睦月達を板挟みの困難へと陥れる。
 『我が名はストーム! 守護騎士(ヴァンガード)よ。これまで多くの同胞達を討ち続け
 てきたその底力、見せてみろ!』

Episode-18.Storm/天を裂く一矢
:武道家たる亡き召喚主の全てを受け継ぎ、非常に高い戦闘能力を備えるストーム。
 その圧倒的な力の前に、睦月達は撤退を余儀なくされた。こんな狭い島では、他の生徒達
 を巻き込みかねない……。作戦会議という名の時間稼ぎを続ける睦月達に、あくまで正々
 堂々の勝負を望むストームは動き出す。
 『この嵐は私のものだ 嵐の見える浜辺で君を待つ』
 陸の孤島全ての人々を守る為、睦月は決死の戦いに挑む。

Episode-19.Lovers/お嬢様と黒執事
:仁がネット上で見かけた、不可解な集団搬送事件。
 アウターかもしれない。確認の為に潜入した睦月と冴島が出会ったのは、被害に遭ったお
 嬢様学校・清風女学院の生徒、淡雪とその執事・黒斗だった。
 唯一昏睡せずに難を逃れた彼女に、詳しい話を訊こうとする二人。だがそんな彼女に迫る
 者は他にもいたのだ。
 毒をばら撒く麝香(ムスカリ)のアウター。
 危険を察知して救出に入った二人の前に、更に正体を現したのは──。

Episode-20.Lovers/色欲(あい)という不可解
:淡雪を狙うアウターと、彼女を守らんとするアウター。
 今までにない構図に皆人が困惑する中、睦月達はこのアウター・黒斗と一時的な共闘関係
 を結ぶことになる。
 両親の不仲と喪失、孤独だった魂。
 淡雪が願ったのはだた彼に「傍にいて欲しい」というもの。その一途で、高潔な魂を守る
 べく、睦月達は再びムスカリとその召喚主・東條と対峙する。

Episode-21.Wrath/或る信仰者の破綻
:唯一生き残った神父風の男(ラース)よりの刺客、トレード。
 元々支援を本領とする彼に突きつけられたのは、最後通牒だった。
 逃げ続け、後のなくなったトレード。幼馴染達から疑いの目を向けられる睦月達。
 そしてそれはまるで、幕間的に。
 そんな中、断片的に語られるのは、とある神父の苦悩と反転に至る運命──。

Episode-22.Wrath/或る信仰者の墜天
:追い詰められ、自暴自棄になったトレード。夜の街を破壊する変貌した彼に、睦月達は決
 死の戦いを挑む。
 一方で、かつての若き神父は堕ちた。消えない罪を犯してしまった。
 しかしそんな彼に宿り、掻き消えることのなかったものは「怒り」。
 そう。これは蝕卓(ファミリー)幹部・ラース誕生の秘密である。

Episode-23.Heroism/義賊は街を闊歩する
:トレード暴走の一件により、その存在をより噂されるようになってしまった守護騎士(ヴァンガード)。
 このままでは拙いと思案した皆人ら対策チームは、時を前後して浮上した謎多き義賊こと
 “セイバー”をそのカモフラージュに利用することを思いつく。
 しかしその正体は、歪んだ正義感を持つ男が操るアウターだった。
 相手の力を吸収してしまう剣。対峙した睦月こと守護騎士(ヴァンガード)は絶体絶命の
 ピンチに追い込まれるが……?

Episode-24.Heroism/君がいるから憧れた
:睦月こと守護騎士(ヴァンガード)に憧れていたという天満。
 期せずして“セイバー”の刃から逃れることができたものの、自らの存在が歪んだ私刑人
 を生んでしまったことに苦悩する。本来の目的であるカモフラージュと、セイバー打倒の
 為の秘策。様々なものを断ち切るため、睦月達は再び彼らと相対する。
 一方その頃、海沙と宙の幼馴染コンビは、とある出会い(ターニングポイント)に差し掛
 かろうとしていた……。

Episode-25.Friends/弱過ぎた密命者
:パンドラ曰く「自分達を覗いている者がいる」。
 秘密の保持の為、今後の憂いを断つ為にも、睦月達対策チームは一芝居を打ってこの謎の
 ストーキング犯を捕まえることにした。
 ……そうして捕らえられたのは、全くの瓜二つな少年達。
 『こ、降参だ! 僕達に戦う意思はない。か、カガミンは、悪い奴じゃないんだ……!』

Episode-26.Friends/異形にココロは宿るか
:相手と寸分違わぬ姿に変身する能力を持つアウター・ミラージュと、その召喚主の二見。
 「友達が欲しい」そんな願いだった故か、アウターの本分など忘れてすっかり打ち解け、
 人間社会に溶け込んでいた二人。しかし幹部“プライド”が守護騎士(ヴァンガード)の
 データを採るように命じてきたのだという。
 戦いたくないし、向いていない──助けを求めてきた彼らを、渋る皆人を説得して睦月達
 は匿うことにする。
 人とアウターだって、解り合うことはできるんだ……。
 睦月の願い、これまでの虚無。
 だがそんな希望は、他ならぬ「彼」によって破られることになる。

Episode-27.Bahamut/復讐鬼との再会
:瀬古勇が死んだ。そのニュースは飛鳥崎は勿論、国中を駆け巡った。
 玄武台元校長・磯崎を殺害した本懐の後、警官隊に見つかって射殺。しかし彼と直接戦っ
 た睦月達も、現場で捜査の第一線に立ち続けた筧達も、そんな「大本営発表」に疑問を抱
 いていた。
 真相を探る為、動き出す面々。
 そこで出会ったのは死んだとされた筈の勇と、彼の纏う新たな力だった。

Episode-28.Bahamut/黒き竜と少女の想い
:黒い守護騎士(ヴァンガード)。勇の新たな力は、まさにそう形容するに相応しい。
 禍々しい力と強烈な憎悪でもって振り下ろされたそのパワーは、一度は睦月を圧倒する。
 しかし彼の狙いはあくまで睦月──守護騎士(ヴァンガード)。睦月以下対策チームは、
 彼を止めるべく動き出す。
 その一方で、海沙と宙の幼馴染コンビも動き出していた。
 ようやく二人っきりで話のできた海沙と睦月。長い間溜め込んでいた想いが、睦月の心の
 闇を照らした、その時──。

▼シーズン3『Justice for Vanguard(Ep29~Ep42)』
Episode-29.Control/睦月、最大の危機
:勇こと龍咆騎士(ヴァハムート)を辛くも退けた睦月達は、遂に彼の幼馴染・海沙と宙に
 自分達の正体を明かした。戸惑いながらも新たな仲間を迎えた対策チームの面々は、引き
 続きかねてより自分達を嗅ぎ回っていた筧及び由良への対策に注力しようとする。
 だがしかし、運命の悪戯は尚も続く。
 とある野望をもって、睦月=守護騎士(ヴァンガード)を狙う新たなアウター達の出現。
 一度は「心」を通わせたが故に、非情に徹し切れないジレンマ。込み上げた迷い。
 そんな時、彼らを迎え撃とうとした睦月の身に、異変が──?

Episode-30.Control/越境者の条件
:突如として、睦月が守護騎士(ヴァンガード)に変身出来なくなった。
 開発者でもある母・香月は、彼が“安堵”した──強烈な欲望が消えてしまったからでは
 との見解を示す。
 目の前に山積する課題を先送りにせざるを得ない状況にもどかしさを感じつつも、代替策
 とシステムの再調整に奔走する面々。ことその遠因となってしまった海沙は、密かに責任
 を感じて哀しみ、親友・宙もそんな姿を傍らで励ますしかない。
 0と1の狭間を行き来する存在。対アウター用戦闘システム、守護騎士(ヴァンガード)
 を纏うに値する資格とは何か?

Episode-31.Tomorrow/最も長い前日譚
:睦月達の通う飛鳥崎学園は、期末試験を目前に控えていた。
 この学生最大の試練──本分を過ぎれば、夏休みに入る。先の事件で現れたアウター達、
 バイオ一派を掃討すべく、対策チームの面々は市内での警戒を続けていたが……そこで更
 に“人知れず”事件が起きる。
 試験前日、七月三日が何度も繰り返されているというのだ。
 まさかアウターの仕業? 
 これまでに例を見ない怪人の暗躍に、睦月達は戸惑いながらも調査に乗り出す。
 ただそんな思いは、どうやら当の召喚主も似ているようで……?

Episode-32.Tomorrow/明けない夜はない
:パンドラ=人間ではないコンシェルの少女の告白によって、睦月達は七月三日という一日
 が人知れず繰り返されていることを知った。
 一体誰が? 何の目的で? 冴島らに件の刑事、行方不明になった相棒・由良を探す筧の
 監視を任せ、睦月達はこの「ループ」を崩しに掛かる。
 そして明らかになる召喚主の正体。優等生とばかり思っていた、クラスメートの苦悩。
 だがそこには既に、スロースら蝕卓(ファミリー)の魔手が伸び始めていた──。

Episode-33.Faith/その遺志を継ぐ者
:頭目を失ったバイオの盟友、ヘッジホックとトーテムは、彼が生前不器用ながらも自分達
 を想って抱いてくれていた願いを叶える為、蝕卓(ファミリー)の本拠地を訪れる。一方
 その頃、無事期末試験を終え、夏休みに入った睦月達は三条家で勉強会を開いていた。
 いつまた、現在進行形でアウターや筧・由良の懸案を抱えている以上、のんびりと休んで
 いる訳にもいかない──ある意味最大の敵たる宿題を早々に片付けようと各々が奮闘して
 いたその最中、突如として現れた勇から思いもよらない“助言”を受けることになる。
「ヘッジホックが、お前達の刺客として宛がわれた」
「さっさと奴を倒せ」

Episode-34.Faith/その遺志を挫く者
:再び現れたバイオ一派の残党・ヘッジホックと戦う睦月だったが、途中彼が口にしたその
 動機に、思わずこれを取り逃してしまう。
 ここぞという時に非情になり切れなかった睦月と、それを咎める皆人。ほぼ同時期に現れ
 た新たなアウター達に筧と冴島隊を攫われた対策チームの面々は、一旦二手に別れてこれ
 を追討・救出に向かう。
 一派の潜む廃工場のアジトに突入した睦月こと守護騎士(ヴァンガード)。
 全身に鋭利な棘を生やし、デュークの盾すら貫きかねないヘッジホックの厄介な能力に、
 睦月が見出した攻略に糸口とは?

Episode-35.Eternal/永遠(とわ)を望んだ罪
:バイオ一派の三巨頭の内、バイオとヘッジホックが斃された。
 期せずして蝕卓(ファミリー)の一人・スロースに保護された残る一片割れ、トーテムが
 辿り着いた先は、今は表向き閉鎖されている筈の研究所だった。
 冴島以下隊士達を圧倒し、筧を攫った“合成”アウター。同研究所がその開発拠点でもあ
 ると知った睦月らは、彼らの救出とこの破壊を目的に潜入を試みる。
 しかしそこに待ち構えていたのは、決死の覚悟でこの“合成”を受けて進化した、復讐に
 燃えるトーテムの姿だった──。

Episode-36.Eternal/自由(あす)を求めた罰
:暗躍する蝕卓(ファミリー)の幹部、プライド。
 幾つもの思惑と事件が水面下で交錯する中、睦月達は亡き仲間らの弔い、その遺志の成就
 に執念を燃やすトーテムの新たな力に苦戦を強いられていた。
「何でそれだけの力がありながら?」
「あんたは、何も分かっていない……」
 一方その頃、睦月達の潜入時間を稼ぐ為、もう一人の幹部・スロースと相対していた仁ら
 は思わず問う。それは彼女の、召喚主(オリジナル)に関わる隠された物語でもあった。

Episode-37.Fakes/容疑者・筧兵悟
:幾つもの困難を乗り越え、行方知れずの相棒を捜し続けた筧の行き着いた先は──まるで
 身に覚えのない濡れ衣だった。
 バイオ、ヘッジホック、そしてトーテム。一派の主力全員を倒した睦月達対策チームは、
 一息をつく暇もなく筧に掛けられた“由良殺し”の陰謀を打ち破るべく行動を開始する。
 手がかりを求めて筧の元妻・郁代の下を訪ねた睦月達は、その帰りにとある不審な男から
 の妨害に遭う。
 それは他ならぬ筧と旧知の元詐欺師にして私立探偵・杉浦──そのオリジナルに取って替
 わったアウター、ライアーだった。

Episode-38.Fakes/想い、交錯する先に
:捕らわれの刑事・筧にかけられた同僚殺しの容疑。その濡れ衣を晴らす為にも、睦月達は
 彼の身柄を握っているであろうライアーの追跡を急いでいた。
 自身のオリジナル、詐欺師・杉浦の思念を継ぎ、筧に対し“復讐”を遂げるべく卑劣な罠
 を張るライアー。一方でその間、勇ことエンヴィーは、プライドの命令により思いもよら
 ぬ人物との遭遇を果たすこととなる。
 “嘘を現実に変える”極めて特殊な能力を持つライアー。
 立ち塞がるこの難敵に、皆人が講じた策とは。

Episode-39.Assault/君が為の攻略戦
:紆余曲折の末にライアーを倒し、筧を救出した睦月達。
 彼の証言により、蝕卓(ファミリー)の幹部・プライドの正体を見破った対策チームは、
 その冤罪を晴らし且つ打撃を与えるべく、敵の一大拠点──飛鳥崎中央署への潜入・攻略
 を決断する。
 かつてH&D社に潜入した際に匹敵する、大規模作戦。
 表向きは容疑者・筧を警戒して厳戒態勢が敷かれる地上を避けて、睦月達は同署敷地内に
 繋がる街の地下水道を進むが……?

Episode-40.Assault/今明かされる都市伝説
:地下水道内で立ち塞がった、プライドの腹心の一人、M(マッシュ)・ムーン。
 強敵であるこの“合成”アウターから仲間達を守る為、睦月は彼と単身一騎打ちに持ち込
 んで時間を稼ぐが、多彩且つ広範囲に及ぶその攻撃に苦戦を強いられる。一方で面々より
 も先に中央署への潜入を試みていた筧は、皆人が予め仕込んでおいた策もあり、とうとう
 仇敵であるプライドこと白鳥らと相対することに成功する。
 いけ好かぬキャリア刑事が、そもそも人間ではなかったこと。自分達を裏切り、何よりも
 相棒・由良を手に掛けたこと。全ての怒りと一連の真実を、筧は叫ぶ。
 一人残った睦月は、ムーンを倒す為に決死の強化換装を。
 更に敵陣の真っ只中に飛び込んだ筧に、思わぬ助けが──。

Episode-41.Pride/悪を摘む者達
:プライドが得意げに見せつけてきた、筧の元・私物のデバイス。しかし両者の混乱の中で
 再生された留守電メッセージには、彼と由良がかつて保護していた証人の少女・七波から
 のSOS──期せずして彼の訴えていた真実の暴露が在った。更に皆人らが予め筧に仕込
 んでおいた策により、これら一連のやり取りが全てネット上に流出してしまう。
 自分達の正体を白日の下に晒され、激怒するプライド達。
 かつての自身のオリジナル──白鳥涼一郎を通して観た“人間”への怒りと重ね、彼らは
 筧もろとも駆け付けた皆人達を強引に始末しようとする。
 プライド以下幹部と、A(アーマー)・ライノを筆頭とした当局に潜んでいたアウター。
 しかし多勢に無勢となって仲間達が力尽きようしていたその時、睦月は再び現れる。

Episode-42.Pride/明日を拓く一閃
:一転して蝕卓(ファミリー)の暗躍が白日の下に晒された飛鳥崎当局。
 居合わせた人々を巻き込み、双方が文字通りの激戦を繰り広げる中、睦月は自身の負担も
 顧みずにもう一度、新たな強化換装に身を包む。
 期せずして筧らの形勢逆転に貢献した七波、司令室(コンソール)の仲間達や、首都集積
 都市の健臣。それぞれの、立場を越えた思いと水面下の奮闘が交錯する。
 正義とは、組織とは、運命とは何か?
 今、守護騎士(ヴァンガード)の一撃が、そのままらぬ答えを出す為に放たれる。

▼シーズン4『Confusion with Vanguard(Ep43~Ep56)』
 now writing...



■■Keywords-用語-■■
新時代
:半世紀以上前、世界中に広がった政治・経済・文化のあらゆる面における大転換。
 一言で表現するなら『皆が貧乏である事より、先ず富める者から富めばいい』
 台頭し始めていたVRなどの各種の最新技術を梃子に、それまで平等や公正に心を砕いて
 いた在り方から一転、自分達の繁栄の為には如何なる手段も採ることを辞さないといった
 世界的な流れ、その為に執られた制度・意識改革の総称。
 具体的には国内を幾つかの「集積都市」に再編成する合理化の徹底、富裕層への義務強化、
 それと併行した富の再分配(ギリギリ生活できる程度のベーシックインカム)、人口対策
 としての「多婚」制度の創設、及び国権の強化全般などが挙げられる。
 言い換えれば、それまでの“綺麗事”を一蹴し、実利に社会を特化させていく動きである
 とも表現できる。旧時代に闊歩していたリベラルへの辟易、反発からきたもの。
 特に日本(このくに)はそんな揺り戻しが強かった国の一つであり、改革に従った者達と
 そうでなかった者達との格差が深刻になっている。
 (尤もそうなることを承知で“集約”する道を選んだということなのだが)

集積都市
:従来国内に点在していたヒト・カネ・モノを特定の地域に集約し、特区として整備された
 巨大都市圏のこと。物語の主な舞台である飛鳥崎市もその一つ。
 新時代の始まりの折、これら街に移住して経済を回す住人達にはその最新鋭の技術でもっ
 て造営・維持された各種インフラの恩恵がたんまりと与えられるが、一方で移住に応じな
 かった者達は二の次にされている。その事で両者の溝は深い筈なのだが、少なくとも前者
 は街にいる限り衣食住に困らない暮らしが保証されている為、表立って行政──国家権力
 に反発する者は少ない。

多婚制
:新時代の改革の内、富裕層に向けて課せられた義務の一つ。ある程度の財力を持つ者なら
 ばその規模に応じて一夫多妻ないし多夫一妻が認められている。これは社会の維持に必要
 な(優秀な人間の)出生率の確保の他、養育という名目で社会に金を落として貰うことも
 狙っている。また稼げさえすればいわゆるハーレムが可能というモチベにもなっている。
 こうした新しい家族形態を持つに至った人々は通称“多婚さん”と呼ばれ、新時代から半
 世紀以上経った現在はそれほど珍しいものでもなくなってきた。

コンシェル
:今日、人々の必須ツールとなっているデバイス(携行端末。いわゆるスマホの類)に必ず
 インストールされている制御用AIプログラムの総称。汎用型のタイプもあるが、音声や
 操作一つで様々な処理を行ってくれ、また何より所有者個々人の使用傾向に合わせて自在
 にカスタマイズ可能なのが特徴。今や人々にとって欠かせない電脳の相棒である。

TA(テイムアタック)
:それぞれが育てたコンシェルを、ホログラム画面上のフィールドで戦わせて遊ぶVR技術
 のゲーム。片手を覆う短銃型のツール「リアナイザ」にデバイスを挿入、表示される制御
 用のホログラム画面を操作しつつ、引き金をひくことで自身のコンシェルが目の前に現れ
 る臨場感、デバイス及びコンシェル自体の普及率の高さも相まって若年層を中心に爆発的
 なヒットを飛ばしている。
 ……だがしかし、一方で秘密裏に改造リアナイザ(後述)と呼ばれる代物が出回っており、
 そこには幾つもの不穏な噂が付きまとう。

越境種(アウター)
:現実世界(リアル)に侵食せんとする電脳の怪人達。本作の敵。
 元々はコンシェルであり、TAを隠れ蓑に流通する改造リアナイザによって実体化、人間
 の欲望と生体エネルギーを吸収していく事で成長し、完全な肉体を手に入れる事が出来る。
 主な流れとしては、
 「改造リアナイザで呼び出される」
 「召喚主の願いを聞き、契約を結ぶ」
  (※この時その履行内容や彼らの性質に依拠した姿形に変化、能力を得る)
 「契約内容を(無理やりに)叶えるべく行動開始」
 「それによって現実世界に影響力を与え、リアナイザに頼らぬ実体化──完全体となる」
  ことを目標とする。
 通常は完全体になった時点で引き金をひいていた召喚主は用済みであり、殺害され、その
 改造リアナイザ(に入っているデバイス)ごと吸収されてしまう場合が多い。しかし中に
 は人間に興味を抱き、生かしておく個体も存在するようだ。また完全体を得るまでのプロ
 セスにあくまで人間の「願い」を利用するのは、元々人に資する為に生まれたコンシェル
 の本能であるとも考えられている。
 尚、元がコンシェルであるためなのか、通常の物理攻撃は一切通じない(逆は可能)

改造リアナイザ
:巷に流通しているリアナイザの内、コンシェル(アウター)を一時的ながら実体化させて
 しまう機能を備えた代物。TAの流行を隠れ蓑に、各地の迷える人々に配られている事が
 判明している。見た目は正規品のリアナイザと全く同じで、先ず素人には区別が付かない。
 また生体エネルギーを吸収される感触には中毒性があり、一度引き金をひいてしまうと自
 ら脱するのが難しくなってしまう。
 アウター達自身は「真造リアナイザ」と呼んでいるようだ。

召喚主
:改造リアナイザの引き金をひき、アウターを呼び出してしまった人間達の総称。
 その願いに付け込まれ、面倒に巻き込まれたり、或いはアウターの持つ力に溺れたりなど
 末路は様々。多くはそのアウターが完全体になった時点で抹殺されてしまう。
 アウター達自身は「繰り手(ハンドラー)」と呼んでいるようだ。

蝕卓(ファミリー)
:アウター達を取りまとめる謎の勢力。複数の上級アウターと「シン」と呼ばれる人物によ
 って構成されている。
 その役目は現出、完全体になったアウター達の把握と管理、改造リアナイザの流通、抵抗
 勢力や都合の悪い存在の排除など。
 構成員の席数は限られているようで、中にはこの末席に加わりたがるアウター達も少なく
 はなく、同時に恐れられてもいる。

アウター対策チーム
:逸早く越境種(アウター)の存在に気付き、秘密裏にこれを戦うこと使命としている組織。
 物語の主人公・睦月はこの最終兵器として活動することになる。国内有数のITメーカー
 であり、睦月の親友・皆人の実家「三条電機」グループが中心となって構成されている。
 組織内は幾つかの役割分担があり、実働部隊である『リアナイザ隊』、情報収集・分析を
 担当する『司令室(コンソール)』及び研究部門など、多くの人材が投入されている。
 ただ彼らは単純な正義感の為に動いている訳ではなく、TA・リアナイザというIT技術
 が犯した前代未聞の不祥事によって業界全体の信頼が失墜するのを恐れているから。故に
 組織の存在は極秘事項であり、各界にもパイプを這わせて足元を固めている。

調律リアナイザ
:対策チームの実働部隊「リアナイザ隊」が用いるリアナイザ。元々は戦いの中で回収した
 改造リアナイザであり、基本的な機能も同じだが、使用するコンシェル自体を人に害を加
 えないよう調整してあるためアウター化することはない。
 目には目を、という奴であり、当初はアウター達と直接戦う唯一の戦力だった。
 だがしかしTAの場合と同様、召喚主はどだい生身であってこちらを直接狙われてしまえ
 ばお終いという弱点を抱えているため、中々優勢に立てないでいた。
 そこで組織の技術を結集して開発されたのが、睦月が使用する事になる対アウター用装甲
 システム──通称・守護騎士(ヴァンガード)である。

司令室(コンソール)
:対策チームの情報収集・分析部門。飛鳥崎の地下に広がる元シェルターを買い上げて建設
 された秘密基地。市内の各地に出入りの為の隠し通路がある。
 事実上の対策チームの拠点であり、市内を網羅する情報ネットワークで以ってアウター達
 と戦う睦月をサポートする。
 専門の職員達が交替で常駐しており、その総指揮を執る司令官は睦月の親友・皆人。

浅霧化成
:対策チーム傘下の企業の一つ。大手製薬メーカー。
 睦月達がメディカルセンターに潜入する際、許可を取った上で名前を借りた。

四ツ谷自工
:対策チーム傘下の企業の一つ。中堅自動車メーカー。
 睦月達が“セイバー”こと天満を罠に嵌める際、協力して貰った。

飛鳥崎市
:本作の主な舞台となる街。国内に複数ある集積都市の一つ。
 旧時代より交易の要衝として栄えてきた街で、北に豊かな水と山系、南に抱え込むような
 港湾地域を持つ。
 現在は北に学校や住宅街、南に「ポートランド」と呼ばれる人工島を中心とした国内外の
 企業の支社や向上、西から南にかけて商業区、中央から東にかけて警察や官庁が整備され
 ている。他の集積都市の例に漏れず、街の人間と郊外の人間の格差が深刻である。

H&D社
:正式名はHappiness and Development Industry。米国発祥の巨大マンモスIT企業であり、
 その東アジア支社を飛鳥崎のポートランドに構える。
 TAの製造・販売元であり、アウターの出所を疑うのなら先ずここの筈だが、元々が相当
 な秘密主義であり、その内情を知る者は少ない。

飛鳥崎学園
:睦月達の通う小中高一貫の国立のマンモス学校。通称「コクガク」。
 最寄は同市北の千家谷駅。広く浅く生徒を受け入れ、それでいて次代の若者を育てようと
 する気骨を持つ。南から順に小・中・高の校舎がグラウンドを挟んで並ぶ構造。

飛鳥崎西高校
:同市の西にある市立高校。コクガクと名前は似ているが、学校としての格は劣るようで、
 しばしば不良達による暴力沙汰が発生している。

玄武台高校
:同市の西にある市立高校。通称「ブダイ」。各種スポーツによって名を挙げている。
 とある兄弟が通っており、それが故に結果大きな事件を招くことになるのだが……。

清風女学院
:同士の東にある歴史の古い女子高。いわゆるお嬢様学校であり、市内外の有力者がバック
 に付いている。藤城淡雪や、東條瑠璃子などが通っている。



■■Vanguard-装着者-■■
守護騎士(ヴァンガード)
:アウター対策チーム、及び佐原香月が開発した対アウター用装甲システム。上記の名前は
 巷にこの存在が漏れた際にネット上で名付けられた通称である(元々そういった呼び方が
 なかったため、チームの面々をこれを採用した)。物理的な攻撃が通用しないアウターに
 対して“コンシェルを着る”ことで攻撃を可能にし、更に様々な武装や能力付与を適宜呼
 び出しながら戦う。戦力を彩る専用の「サポートコンシェル」達は七体ずつ、いくつかの
 カテゴリに大別されており、それぞれに特定の性能・属性に特化している。
 ==================================
 装着者/佐原睦月(さはら・むつき)
 :この物語の主人公。飛鳥崎学園高等部一年。IT研究者の母・香月との二人暮らし。
  彼女が多忙故に実質は一人だが、隣と向かいの幼馴染、青野家と天ヶ洲家の面々などに
  助けて貰っている。微笑の似合う穏やかで仲間思いの少年。
  だがその内面は父親を知らず、且つその話題に触れたがらない母を見て幾度となく邪推
  を積み重ねてきた結果「自分は生まれてきてよかったのか?」と己が存在価値を疑い、
  否定し続ける“壊れた”人間である。故に自分の居場所を作ってくれ、存在理由となっ
  てくれる幼馴染やその家族、友人達に危害が及べば一転、羅刹の如き闘争心でこれを撃
  退することも厭わない。
  守護騎士(ヴァンガード)装着者としての大役を受けたのも、実はその為。適合者が他
  にいない=自分にしかできないことをやれば、自分が存在する意味を証明できると考え
  たから(Ep14にて、サポートコンシェル達に正義感ではなく、自分の利益の為に戦って
  いるのだとその本質を指摘されている)
  皆人ら対策チームの面々のサポートを受け、今日も街に潜む闇と戦い続けている。

 パンドラ
 :『制御(オペレート)』の能力を持つサポートコンシェルにして、対アウター用装甲
  システムの核をいうべき存在。香月によって開発され、これまでのコンシェルには無い
  ほど豊かな表情(自由自在なAI)と処理能力を備える。元は前任の装着予定者である
  冴島志郎に所有されていたが、睦月という高レベル適合者が現れたことで彼にその所有
  権が移る(それまで睦月は汎用型のコンシェルを使っていた)
  空色のワンピースに銀髪のおさげ、背中から三対の金属翼が生えている幼女の姿。基本
  はマスターたる睦月にも周りにも丁寧語で接するが、根はずけずけとものを言うようで
  “博士(香月)に色目を使う”冴島がマスターであることには不服だった(そもそもに
  通常のコンシェルではマスターを選り好みするという概念すら無い)
  対アウター用装甲システム──守護騎士(ヴァンガード)の基幹プログラムとして睦月
  の戦いを支える。

 EX(エクステンド)リアナイザ
 :アウター達を召喚する、いわゆる改造リアナイザを回収して作られた調律リアナイザの
  一つ。形状は他のリアナイザと変わらないが、全体が白く清廉なデザイン。パンドラを
  始めとした対アウター用装甲システムを操る為の専用ツールである。
  他のリアナイザと同様、スライド式の上蓋にコンシェル達をインストールしたデバイス
  を挿入して起動。音声認識式であり「シュート」で射撃モード、「スラッシュ」で剣撃
  モード、「ナックル」で拳撃モード(拳を包むエネルギー球。楯とても使える)という
  具合に基本武装を切り替えられる。また、以下の四つの機能を駆使できる。

  『換装(TRACE)』
   →操作用のホログラム画面からサポートコンシェルを選択し、その力を装甲として
    着ることが出来る。基本形態はパンドラを着た状態。白亜のパワードスーツ姿。
  『武装(ARMS)』
   →操作用のホログラム画面からサポートコンシェルを選択し、その力に応じた専用
    装備を呼び出す。アウター達との戦いにおいて最も多く使われる機能。
  『属性(ELEMENT)』
   →操作用のホログラム画面からサポートコンシェルを選択し、その力に応じた性質
    を現在の換装状態に付与できる。例)炎を帯びさせたり、冷気を放ったり
  『召喚(SUMMON)』
   →操作用のホログラム画面からサポートコンシェルを選択し、そのコンシェル自身
    を手勢として呼び出す。見た目は怪人のようだが、れっきとした味方である。

  更に「チャージ」をコールする事で大技発動。腰に下がったホルダーに一定時間装填し
  てエネルギーを蓄積することで、必殺の一撃を放つことができる。

  『パニッシングバスター』
   :シュートモードの必殺技。
    最大出力まで溜め込んだエネルギーを一気に放出、射線上の敵を撃ち抜く。
  『パニッシングエッジ』
   :スラッシュモードの必殺技。
    最大出力まで溜め込んだエネルギーを刃に纏わせ、渾身の一閃を叩き込む。
  『パニッシングキック』
   :ナックルモードの必殺技。
    最大出力まで溜め込んだエネルギーを一旦太い杭状に圧縮して敵に打ち込んで
    から固定。その動きを封じた上で強烈な跳び蹴りを浴びせる。

 ▽レッドカテゴリ(赤のサポートコンシェル。モチーフ=猫系。炎属性)
 --------------------------------------------------------------------
 ライオン・コンシェル
 :『火炎(ファイア)』の能力を持つ獅子のサポートコンシェル。
  武装は獅子の顔を象った拳具。殴る度に高熱を吐き出す。

 タイガー・コンシェル
 :『熱撃(ヒート)』の能力を持つ虎のサポートコンシェル。
  武装は両手に装備される鋭い鉤爪。切り裂く攻撃用の他、高速移動時にスピードを殺す
  アンカーとしても利用できる。

 チーター・コンシェル
 :『疾走(スプリント)』の能力を持つ猟豹のサポートコンシェル。
  武装は両脚を高速移動用に変える具足。大量の蒸気を噴き出しつつ、走行する車両すら
  追いつけないほどの猛烈な加速度を発揮する。但しスピードが出過ぎるため、急に曲が
  れないのが弱点。

 レオパルド・コンシェル
 :『熱球(ブレイズ)』の能力を持つ豹のサポートコンシェル。
  武装は銃撃を火炎の散弾に変えること。現在本編では名前のみ登場。

 キャット・コンシェル
 :『熱弾(フレア)』の能力を持つ猫のサポートコンシェル。
  武装は銃撃を炎の跳弾に変えること。ライアーとの再戦においてその能力の虚を突く為
  に使われ、更にその撃破にも貢献した。

 ジャガー・コンシェル
 :『噛撃(バイト)』の能力を持つ美豹のサポートコンシェル。
  武装は牙のような挟み攻撃用の手甲。ストーム戦では手勢として召喚された。

 ピューマ・コンシェル
 :『耐熱(レジスト)』の能力を持つ美獅のサポートコンシェル。
  武装は緋色の耐熱マント。数千度の高熱にも耐え、防ぐ事ができる。

  ⇒ケルベロスフォーム
  :赤の強化換装。レッドカテゴリのサポートコンシェル七体を同時に換装する事で変身
   できる。運動能力に特化し、炎を操る。
   但し、他の強化換装と同じくその性質上使用者への負荷が大きいのが難点。

  『ハウリングガッシュ』
  :ケルベロスフォームの必殺技。獅子頭型の巨大な炎に包まれながら跳び上がり、中空
   からの高熱を帯びた切り裂き攻撃で敵をバラバラにする。

 ▽アクアカテゴリ(水色のサポートコンシェル。モチーフ=水棲系。水属性)
 ---------------------------------------------------------------------
 オルカ・コンシェル
 :『感知(リプル)』の能力を持つ鯱のサポートコンシェル。
  武装は波紋を放つ短銃。ガンズ戦において、その五感を大幅に高める能力を纏った睦月
  が、健臣を狙う銃弾を察知し叩き落すのに用いられた。

 オクトパス・コンシェル
 :『流水(ウォーター)』の能力を持つ蛸のサポートコンシェル。
  武装は水の鞭。アウトレンジからの殴打に加え、敵を捕縛する際にも使える。

 スクイド・コンシェル
 :『吸水(アブソーブ)』の能力を持つ烏賊のサポートコンシェル。
  武装は吸着体を根元に備える槍。現在本編では名前のみ登場。

 シャーク・コンシェル
 :『水刃(トレント)』の能力を持つ鮫のサポートコンシェル。
  武装は鋸状の双剣。ストーム戦では手勢として召喚された。

 ジェリー・コンシェル
 :『流体(ゼラチン)』の能力を持つサポートコンシェル。
  武装は寒天状の防護幕を展開する軽鎧。二見とミラージュが狙われた際には、彼を抱え
  てアパートから飛び降りながらクッション材として使われた。

 タニィ・コンシェル
 :『放水(ドリニッジ)』の能力を持つ鮪のサポートコンシェル。
  武装は高圧水流で敵を押し流し、貫く水撃。カメレオン・アウター戦では全方位にこれ
  を撃ち、濡れた輪郭でその透明化した姿の居場所を突き止めるという使い方をした。

 パール・コンシェル
 :『水泡(バブル)』の能力を持つ真珠のサポートコンシェル。
  武装は相手の攻撃を包み込んで無力化する、泡状散弾。現在本編では名前のみ登場。

  ⇒トリトンフォーム
  :水の強化換装。ブルーカテゴリのサポートコンシェル七体を同時に換装する事で変身
   できる。感応能力に特化し、水を操る。語感が飛躍的に向上し、敵の猛攻も手に取る
   ように把握・回避することが可能。またその系統上、水中戦が得意。
   但し、他の強化換装と同じくその性質上使用者への負荷が大きいのが難点。

  『デッドリーストリーム』
  :トリトンフォームの必殺技。主装の槍に強力な水流を噴射させ、敵目掛け投擲する。
   その性質上、武器を手放してしまうが、非常に高い追尾性能を備えている。

 ▽ブラックカテゴリ(黒のサポートコンシェル。モチーフ=重量系。地属性)
 ---------------------------------------------------------------------
 バッファロー・コンシェル
 :『耕地(グラウンド)』の能力を持つサポートコンシェル。
  武装は斧。大地を操る力を持つ。ストーム戦では手勢として召喚された。

 ライノ・コンシェル
 :『突貫(ドリル)』の能力を持つ犀のサポートコンシェル。
  武装は高速回転する角錐──ドリル。そのパワーでクリスタル・アウターを圧倒した。

 エレファント・コンシェル
 :『粉砕(ハンマー)』の能力を持つ象のサポートコンシェル。
  武装は高重量のチェーンハンマー。そのパワーでクリスタル・アウターを圧倒した。

 ゴリラ・コンシェル
 :『膂力(ブルート)』の能力を持つ大猩々のサポートコンシェル。
  武装は両腕用の強化装甲。クリスタル・アウター戦では属性(エレメント)付与で強化
  された腕力でもって殴りつけていた。

 ホース・コンシェル
 :『脚力(スタンプ)』の能力を持つ馬のサポートコンシェル。
  武装は両脚用の強化具足。蹴りの力を増強する。ライアーとの初戦(睦月の初遭遇戦)
  では、手勢として召喚された。

 ベア・コンシェル
 :『剛力(ストロング)』の能力を持つ熊のサポートコンシェル。
  武装は大爪が付いた両手甲。攻防一体なのはゴリラ・コンシェルと似ているが、こちら
  は主に防御、反撃としての斬撃として運用する。現在本編では名前のみ登場。

 アルマジロ・コンシェル
 :『堅固(ディフェンド)』の能力を持つ甲獣のサポートコンシェル。
  武装は背中から展開し、全身をすっぽり丸く覆う防御壁。但しその構造上、一度展開し
  てしまうと解除するまでは動こうにも動けない。

  ⇒ヘラクレスフォーム
  :黒の強化換装。ブラックカテゴリのサポートコンシェル七体を同時に換装することで
   変身できる。破壊力=純粋な攻撃力に特化しており、また重量級な装甲を纏っている
   ため防御力も高い。その分機動力が犠牲になっているが、振るう一撃は強力無比。
   但し、他の強化換装と同じくその性質上使用者への負荷が大きいのが難点。

  『グランドクロス』
  :ヘラクレスフォームの必殺技。地面から出現させた巨大な岩石の手を、敵の背後から
   襲わせ、その場で回転ノコギリのように高速回転しながら、運ばれてきたこれを強烈
   な一閃で真っ二つにする。

 ▽ホワイトカテゴリ(白のサポートコンシェル。モチーフ=鳥系。風属性)
 --------------------------------------------------------------------
 ホーク・コンシェル
 :『疾風(ウィンド)』の能力を持つ鷹のサポートコンシェル。
  武装は風の矢を放つ弓。クリスタル・アウター(狂化)戦において、睦月はこれを換装
  して飛行能力を得、空中からの攻撃を行った。

 イーグル・コンシェル
 :『旋風(ストーム)』の能力を持つ鷲のサポートコンシェル。
  武装は螺旋の風を放つ弩。現在本編では名前のみ登場。

 ピーコック・コンシェル
 :『拡散(サイクロン)』の能力を持つ孔雀のサポートコンシェル。
  武装は弧を描くように射出される羽根型刃。ジャンキー&トレード戦において、手数の
  多さでもって相手を牽制・封殺する目的で使われた。

 ファルコン・コンシェル
 :『加速(ガスト)』の能力を持つ隼のサポートコンシェル。
  武装は小剣二刀流。ボマー・アウターとの決戦において、睦月はこれを換装して高速移
  動能力を得、パワーで劣る同アウターと立ち回った。

 スワロウ・コンシェル
 :『律動(エア)』の能力を持つ燕のサポートコンシェル。
  武装は投擲用短剣。現在本編では名前のみ登場。

 ペッカー・コンシェル
 :『連撃(リピッド)』の能力を持つ啄木鳥のサポートコンシェル。
  武装は突剣。スカラベ・アウター戦において属性(エレメント)付与によって連射力を
  高めることで、パワーに劣る同アウターに撃ち勝った。

 アウル・コンシェル
 :『視力(スコープ)』の能力を持つ梟のサポートコンシェル。
  武器は片目に装着される探査鏡(スコープ)。熱源などを感知し、隠れた敵を即座に発
  見する事ができる。逃げようとしたカメレオン・アウターもこれで捕捉した。

  ⇒ガルーダフォーム
  :白の強化換装。ホワイトカテゴリのサポートコンシェル七体を同時に換装することで
   変身できる。機動力に特化しており、風を操る。機械の翼による飛行能力と活かした
   空中戦・射撃戦を得意とする。
   但し、他の強化換装と同じくその性質上使用者への負荷が大きいのが難点。

  『コンポジットエア』
  :ガルーダフォームの必殺技。周囲の空気を強力に凝縮して矢の形に押し込め、放つ。
   矢に圧縮された空気は敵の直前で解放されるため、文字通り爆発的な威力となる。

 ▽ブルーカテゴリ(青のサポートコンシェル。モチーフ=犬系。氷属性)
 ------------------------------------------------------------------
 ウルフ・コンシェル
 :『冷気(アイス)』の能力を持つ狼のサポートコンシェル。
  武装は狼の頭を象った拳具。殴る度に冷気で凍らせる。

 ドッグ・コンシェル
 :『冷弾(フリーズ)』の能力を持つ犬のサポートコンシェル。
  武装は射撃を凍結効果のある追尾弾に変えること。ボマー・アウターとの決戦ではこの
  力をフル活用し、爆薬化させて消費した表皮の再生を妨げた。

 フォックス・コンシェル
 :『凍気(コールド)』の能力を持つ狐のサポートコンシェル。
  武装は冷気を纏う片手剣。現在本編では名前のみ登場。

 ラクーン・コンシェル
 :『冷球(チルド)』の能力を持つ狸のサポートコンシェル。
  武装は射撃を凍結効果のある包容弾に変えること。ボマー・アウターとの決戦ではこの
  力をフル活用し、飛ばされる肉塊爆弾を次々に氷漬けにして無力化した。

 リカオン・コンシェル
 :『耐冷(レジスト)』の能力を持つ黒狼のサポートコンシェル。
  武装は青白い毛皮型のモフ。現在本編では名前のみ登場。

 ジャッカル・コンシェル
 :『這寄(スリップ)』の能力を持つ胡狼のサポートコンシェル。
  武装は足元を凍らせて滑走を可能にする具足。現在本編では名前のみ登場。

 コヨーテ・コンシェル
 :『怜悧(ミラー)』の能力を持つ小狼のサポートコンシェル。
  武装は鏡のように透き通った受け流しの盾。現在本編では名前のみ登場。

  ⇒フェンリルフォーム
  :青の強化換装。ブルーカテゴリのサポートコンシェル七体を同時に換装する事で変身
   できる。エネルギー制御に特化しており、氷を操る。剣と盾で相手の攻撃をいなしな
   がらその身体を凍らせ、動きを封じていくという技巧派な戦いを得意とする。
   但し、他の強化換装と同じくその性質上使用者への負荷が大きいのが難点。

  『アブソリュートエッジ』
  :フェンリルフォームの必殺技。剣を地面に突き刺して敵もろとも一帯を凍て付かせ、
   滑走の加速を重ねながら怒涛の斬撃を叩き込む。

 ▽イエローカテゴリ(黄のサポートコンシェル。モチーフ=草食系。雷属性)
 ---------------------------------------------------------------------
 ジラフ・コンシェル
 :『雷轟(スパーク)』の能力を持つ長頚鹿のサポートコンシェル。
  武装は長杖。強力な放電能力も併せ持つが、ジャンキー&トレード戦では、トレードの
  置換能力で即座に奪われてしまった。

 ディアー・コンシェル
 :『電撃(サンダー)』の能力を持つ鹿のサポートコンシェル。
  武装は刺叉状に尖った杖。睦月の、守護騎士(ヴァンガード)としての初陣の際に召喚
  され、共にサーヴァント・アウターの一体を撃破した。

 ゴート・コンシェル
 :『磁力(マグネット)』の能力を持つ山羊のサポートコンシェル。
  武装は両端に刃を持つ杖。磁力を操る能力を持ち、リッパー&センチピード・アウター
  との戦いでは周囲の金属瓦礫と彼らをくっ付け、その身動きを封じた。

 シープ・コンシェル
 :『柔制(パリィ)』の能力を持つ羊のサポートコンシェル。
  武装は攻撃を受け流す両肩・上腕のモフ。現在本編では名前のみ登場。

 ラビット・コンシェル
 :『跳躍(ホップ)』の能力を持つ兎のサポートコンシェル。
  武装は跳躍力を増大させる足輪。西大場の廃ビル戦で筧達を救出する際、召喚された。

 マウス・コンシェル
 :『雷迅(ライトニング)』の能力を持つ鼠のサポートコンシェル。
  武装は放電能力を持つ具足(靴底)。電撃を撒き散らしながらの高速移動を可能にする
  能力であり、突撃に逃走にと場面に応じて使い分けられる。

 スクエル・コンシェル
 :『蓄電(チャージ)』の能力を持つ栗鼠のサポートコンシェル。
  武装は腕輪。全身を覆うほどの力場を形成することができ、この間に受けたエネルギー
  系の攻撃を吸収、自身のエネルギーに換える能力を持つ。
  リッパー&センチピード・アウター戦にて使用され、形勢逆転の切欠を作った。

  ⇒ジィブラフォーム
  :黄の強化換装。イエローカテゴリのサポートコンシェル七体を同時に換装することで
   変身できる。エネルギー出力に特化しており、大量の電撃を纏いながらの杖術で敵を
   追い詰めるヒットアンドアウェイ型。
   但し、他の強化換装と同じくその性質上使用者への負荷が大きいのが難点。

  『ファンブルエナジー』
  :ジィブラフォームの必殺技。無数の雷球を生成して次々にぶつけつつ、杖全体に限界
   までエネルギーを溜め、最後とどめにこれを相手に突き刺して内部から破裂させる。

 ▽グリーンカテゴリ(緑のサポートコンシェル。モチーフ=植物食系。樹属性)
 -----------------------------------------------------------------------
 ローズ・コンシェル
 :『荊(スピーイ)』の能力を持つ薔薇のサポートコンシェル。
  武装は荊を髣髴とさせる鞭。西大場の廃ビル戦で筧達を救出する際、召喚された。

 ブロッサム・コンシェル
 :『散華(ディフューズ)』の能力を持つ桜のサポートコンシェル。
  武装は拡散弾を放つ短銃。無数の弾光が弧を描きながら敵の逃げ場を塞ぐ。

 アプリコット・コンシェル
 :『弾華(インクルード)』の能力を持つ梅のサポートコンシェル。
  武装は誘爆弾を放つ短銃。弾速は遅いが、僅かな衝撃で次々に破裂する性質を持つ。

 ディジィ・コンシェル
 :『烈華(ラッシュ)』の能力を持つ菊のサポートコンシェル。
  武装は連射力に特化した短銃。弾光は比較的大型であり、牽制にも攻勢にも使える。

 ヴァイン・コンシェル
 :『拘束(バインド)』の能力を持つ蔓のサポートコンシェル。
  武装は蔦を髣髴とさせる植物の縄。主に敵を捕らえ、動きを封じるのに用いる。

 ミソーテル・コンシェル
 :『吸収(ドレイン)』の能力を持つ宿木のサポートコンシェル。
  武装は敵に絡みつき、そのエネルギーを奪う植物の縄。現在本編では名前のみ登場。

 リリィ・コンシェル
 :『毒草(ハーム)』の能力を持つ百合のサポートコンシェル。
  武装は毒性を帯びた束縛縄。ライアーとの初戦(睦月の初遭遇戦)では、手勢の一人と
  して召喚された。

  ⇒ユグドラルフォーム
  :緑の強化換装。グリーンカテゴリのサポートコンシェル七体を同時に換装することで
   変身できる。柔軟性に特化しており、二刀の鞭や各種光弾、手足自体が伸縮するなど
   トリッキーな戦いを得意とする。
   但し、他の強化換装と同じくその性質上使用者への負荷が大きいのが難点。

  『ラフレシムスマッシュ』
  :ユグドラルフォームの必殺技。巨大な怪花を召喚、放たれる触手やこちらの鞭で敵を
   捕えつつ跳び、開いた花弁より放たれる特大光弾を纏っての強烈キックを浴びせる。

 ▽シルバーカテゴリ(銀のサポートコンシェル。モチーフ=金属系。鋼属性)
 -----------------------------------------------------------------------
 ダイヤモンド・コンシェル
 :『硬質(ハード)』の能力を持つ金剛石のサポートコンシェル。
  武装は重量のある鎚。ミラージュを誘き出す際、睦月の模擬戦の相手として召喚された。

 アイアン・コンシェル
 :『組成(コンポーズ)』の能力を持つ鋼鉄のサポートコンシェル。
  武装としての形態は鎧。トレード暴走の際は、エレメント──周囲の金属を集めて巨大
  な腕を作り上げ、これを文字通り叩き潰した。

 ゴールド・コンシェル
 :『放力(パージ)』の能力を持つ金のサポートコンシェル。
  武装は金色の盾。ただ防御するだけでなく、相手のエネルギー攻撃を吸収し、放出して
  反撃に使うこともできる。

 シルバー・コンシェル
 :『聖撃(テイルスマン)』の能力を持つ銀のサポートコンシェル。
  武装は銃撃を浄化作用を持つ銀弾に変えること。現在本編では名前のみ登場。

 カッパー・コンシェル
 :『耐炎(ベア)』の能力を持つ銅のサポートコンシェル。
  武装は高い耐火性能を持つ盾。現在本編では名前のみ登場。

 クオーツ・コンシェル
 :『晶化(フルト)』の能力を持つ水晶のサポートコンシェル。
  武装は掌中心に覆う手甲。攻撃力は皆無だが、触れた相手の部分を石化させて脆くする
  という能力がある。

 マグネシム・コンシェル
 :『熱化(ジェネレイト)』の能力を持つサポートコンシェル。
  武装は発炎能力を持つ棍棒。ライアーとの初戦(睦月の初遭遇戦)では、手勢の一人と
  して召喚された。

  ⇒ダイダロスフォーム
  :銀の強化換装。シルバーカテゴリのサポートコンシェル七体を同時に換装することで
   変身できる。防御力に特化しており、相手の攻撃を防いでから重い一撃を返すという
   カウンター主体の戦い方を得意とする。またアイアン・コンシェルの能力を応用し、
   鎧巨人に変身──自身を包み込んで巨大化することも可能。
   但し、他の強化換装と同じくその性質上使用者への負荷が大きいのが難点。

  『ジ・インパクト』
  :ダイダロスフォームの必殺技。周囲の金属質を纏い、自身を核とした鎧巨人として再
   構築。その巨体が故のパワーを純粋に乗せた、大鎚での一撃。破壊力は全強化換装の
   中でも一・二を争うが、如何せん広範囲を巻き込み過ぎるのが難点。

 ▽ゴールドカテゴリ(金のサポートコンシェル。モチーフ=幻獣系。光属性)

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 :現在未登場。

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 :現在未登場。

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 :現在未登場。

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 :現在未登場。

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 :現在未登場。

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 :現在未登場。

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 :現在未登場。

 ▽パープルカテゴリ(紫のサポートコンシェル。モチーフ=爬虫類系。闇属性)
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 リザード・コンシェル
 :『鋭撃(エッジ)』の能力を持つ蜥蜴のサポートコンシェル。
  武装は切れ味鋭い曲刀。取り回しに優れ、スラッシュモードと併用して二刀流として用
  いられる事もしばしば。ハウンド・アウターとの戦いでは、投げ付けられた鎖分銅を地
  面ごと突き刺して杭代わりにし、無力化させた。

 ???
 :現在未登場。

 タートル・コンシェル
 :『装甲(シールド)』の能力を持つ亀のサポートコンシェル。
  武装は大型の盾。弾丸や刃など多くの攻撃を防ぐ防御用の装備。また至近距離用ではあ
  るが、先端に射出機構(パイルバンカー)が仕込んである。

 ???
 :現在未登場。

 ???
 :現在未登場。

 フロッグ・コンシェル
 :『浮力(ボインシィ)』の能力を持つ蛙のサポートコンシェル。
  武装は丈夫な空気袋を備えた具足。大量の空気を溜め込んで弾むことができ、ガンズ戦
  ではこれを追い詰めた際に跳躍に用い、更に反撃の一射をその弾力で防いだ。

 カメレオン・コンシェル
 :『迷彩(ダズル)』の能力を持つ避役のサポートコンシェル。
  武装は高度な光学迷彩の装甲。H&D社の生産プラントへの潜入作戦の際には、睦月は
  これに換装し、姿を隠して行動した。またその利便性からリアナイザ隊のコンシェル達
  にもその能力が移植・配備されている。

 ▽オレンジカテゴリ(橙のサポートコンシェル。モチーフ=昆虫系。魂属性)
 ----------------------------------------------------------------------
 ビードル・コンシェル
 :『統率(リモート)』の能力を持つ甲虫のサポートコンシェル。
  武装は小型の拳銃。直接的な攻撃力は無いが、極小の蟲型チップを対象に埋め込む事で
  記憶を改ざんしたり、遠隔操作することができる。
  現在、睦月の正体を嗅ぎ回っていた筧・由良やアウター絡みの事件に巻き込まれた海沙
  に対して使用されている(睦月は不承不承だった)。またその利便性からリアナイザ隊
  のコンシェル達にもその能力が移植・配備されている。

 スタッグ・コンシェル
 :『挟撃(クリップ)』の能力を持つ鍬形のサポートコンシェル。
  武装は片腕をすっぽりと覆う強力な鋏型アーム。敵を捉えたり、そのまま加圧して切断
  するなどの使い方をする。

 マンティス・コシェル
 :『切断(カット)』の能力を持つ蟷螂のサポートコンシェル。
  武装は両腕に装着される逆手の刃。触手や鎖といった敵の攻撃を切り落としたり、或い
  は受け流すことに長けている。

 スパイダー・コンシェル
 :『捕食(スティッキー)』の能力を持つ蜘蛛のサポートコンシェル。
  武装は粘着弾を放つロングノズル。射出した瞬間に大きく広がり、狙いを定めた相手を
  粘着性の高い網に捕らえる。逃げようとしたカメレオン・アウターもこれで捕らえた。

 ビー・コンシェル
 :『散包(ランチャー)』の能力を持つ蜂のサポートコンシェル。
  武装は蜂の巣型のミサイルポッド。精度は少々悪いが、狙いを付けた標的へ一斉に向か
  っていき、絨毯爆撃を行う。

 スコーピオン・コンシェル
 :『毒針(パララシス)』の能力を持つ蠍のサポートコンシェル。
  武装は蠍の尾先をモチーフにした毒針弾。敵の細胞(実体化したプログラム体)を内部
  から破壊し、身動きを封じる特殊な神経毒(ウィルス)を流し込む。

 ローカスト・コンシェル
 :『跳躍(ジャンプ)』の能力を持つ飛蝗のサポートコンシェル。
  武装は大型のジャッキを備えた具足。脚部にエネルギーを溜め、遥か高い位置まで跳び
  上がることができる。劣勢に追い込まれて逃走したスカラベ・アウターを、睦月はこの
  力を使って追撃、地面に叩き落した。

  ⇒コーカサスフォーム
  :橙の強化換装。オレンジカテゴリのサポートコンシェル七体を同時に換装することで
   変身できる。鹵獲能力に特化しており、敵の攻撃を受け流し、様々な搦め手で捕らえ
   無効化することに主眼を置いている。パワー型、正攻法の敵と特に相性が良い。
   但し、他の強化換装と同じくその性質上使用者への負荷が大きいのが難点。

  『ソウルランページ』
  :コーカサスフォームの必殺技。予め神経毒(ウィルス)などで相手の動きを封じてお
   いてから、主装の銃口より蟲型──同カテゴリの七体の姿を模した巨大エネルギー弾
   を次々に浴びせる。


龍咆騎士(ヴァハムート)
:Ep27より登場。“蝕卓(ファミリー)”の長・シンが対守護騎士(ヴァンガード)用に開発
 した対抗力。基本的に守護騎士(ヴァンガード)と似た姿をしているが、こちらは全体的
 に黒を基調とし、禍々しい。また装備出力が音声認識ではなく、数値コード入力式になっ
 ているのが特徴(アナクロである方が、却って悪用され難いという理由)
 様々な種類の動物・植物などをモチーフとしている守護騎士(ヴァンガード)とは違い、
 その武装は全て「恐竜」に関するものである。
 これまでの戦いのデータを元に、守護騎士(ヴァンガード)を上回る基礎スペック──特
 にパワーを重視した性能を持っている。但しシン自身が今後も改良を加える余地があると
 明言しているため、その実力はまだまだ未知数といえる。
 ==================================
 装着者/瀬古勇(せこ・いさむ)
 :Ep13、14に登場した玄武台高校の三年生。苛めの末に自殺した弟・優の復讐の為、その
  主犯である野球部員達や顧問、果ては玄武台の校長であった磯崎を含めて二十名以上を
  契約したアウター・タウロスの力でもって殺害。一度は睦月ら対策チームによって進撃
  は阻まれ、逃走したが、蝕卓(ファミリー)の幹部・プライドに見定められたことから
  新たに契約をし直し、修羅の道を突き進む。
  自身を阻み、また大きく変える切欠となった睦月──守護騎士(ヴァンガード)に強い
  憎しみと対抗心を抱いており、こと彼とは“万全の状態で叩き潰す”ことに拘る。その
  目的を邪魔する者であれば、同じ蝕卓(ファミリー)のメンバーやアウター達であろう
  と容赦しない。後に蝕卓(ファミリー)の七人目・エンヴィーに任命された。

 ドラゴン・アウター
 :勇が新たに契約し直したアウター。龍咆騎士(ヴァハムート)のコアとなる存在。
  竜を思わせる全身錆鉄色の、隆々とした巨躯。強靭なパワーとかつてのタウロスを思わ
  せる再生能力などを持ち、更に狂化されているため、素の戦闘能力は非常に高い。勇が
  龍咆騎士(ヴァハムート)となってからは、主に“黒いデバイス”化して彼の改造リア
  ナイザに装填される場合が多い。

 ▼基本武装(銃床のボタンをノックする回数で使い分け)
 -----------------------------------
 『ダスターモード』
  ⇒リアナイザの銃床をツーノックする事で発動。銃口に棘付きの拳顎がせり出る。
   近接格闘用の武装。その破壊力は守護騎士(ヴァンガード)のナックルモード相手で
   も押し返してしまうほど。

 『バスターモード』
  ⇒リアナイザの銃床をワンノックする事で発動。紫色の光弾を発射する。
   銃撃戦用の武装。連射力こそ守護騎士(ヴァンガード)のシュートモードに劣るが、
   その分一撃のパワーに勝る。彼との撃ち合いではその弾を一度に相殺してみせた。

 『バーストモード』
  ⇒リアナイザの銃床を三回ノックする事で発動。エネルギー出力を極限まで強化し、約
   三十秒間超高速での戦闘を可能にする。ここぞという時の攻めや緊急回避に用いる。
   但し強力な分、使用後は冷却期間を必要とするため、隙も大きい。

 『スチームフォーム』
  ⇒改(ツヴァイ)にて追加された機能。リアナイザの銃底を一回転させる事で発動。
   元々大きな余剰があったエネルギー出力を活用し、高熱の蒸気に変換。戦闘力を強化
   できる。その威力は、一度は敗れたフェンリルフォームの冷気を相殺するほど。

 『エレトリックフォーム』
  ⇒改(ツヴァイ)にて追加された機能。リアナイザの銃底を二回転させる事で発動。
   元々大きな余剰があったエネルギー出力を活用し、大量の電気に変換。戦闘力を強化
   できる。スチームに比べて威力は劣るが、遠距離・広範囲をカバーできる。

 『アクセルフォーム』
  ⇒改(ツヴァイ)にて追加された機能。リアナイザの銃底を二回転させる事で発動。
   元々大きな余剰があったエネルギー出力を活用し、直接使用者の身体に注入。戦闘力
   を強化できる。いわゆるバーストモードの上位互換。霞むような超高速に乗せた一撃
   は、人一人を軽く吹き飛ばせるほど強烈。

 ▼追加武装(恐竜をモチーフとしている。数値コード入力式)
 -----------------------------------
 ティラノ・モジュール
 :入力コードは『5647』。肉食竜の顎を思わせる鋏状の大型アームを装着する。
  勇が主に使用する追加武装で、攻撃も防御もこなせる万能タイプ。また敵を鋏に捕らえ
  て加圧・切断してしまえばまさに無敵。欠点があるとすれば武装が大き過ぎることか。

 アンキロ・モジュール
 :入力コードは『1786』。装甲竜の体表を思わせる巌のような堅い盾を装着する。
  防御用の追加武装。単純な防御力も高いが、加えてエネルギー系の攻撃を分散・無効化
  する特性も備えており、睦月のジィブラフォームによる反撃もこれでいなした。

 プレキオ・モジュール
 :入力コードは『7524』。首長竜を思わせる射出機構付きのチェーンハンマーを装着
  する。鉄球による攻撃は勿論、射出途中でしならせ、複数の攻撃を同時に破壊するとい
  った芸当も可能。他の追加武装と同じく、やはり武装自体が大きい。

 プテラ・モジュール
 :入力コードは『0644』。翼竜を思わせる機械の翼を背に装着する。
  基本的に飛行能力を授けるだけで、攻撃には使われない。移動用。
  睦月のフェンリルフォームで痛手を受けた際も、戦いから離脱する際に使用した。



■■Followers-仲間たち-■■
青野海沙(あおの・みさ)
:睦月の隣家に住む幼馴染の少女。飛鳥崎学園高等部一年。楚々とした文学少女。
 家事も一通りこなせるようで、睦月には宙を含めた三人分のお弁当を作って貰う代わりに
 朝食を作りに毎朝来てくれている。睦月のことは「むー君」、宙のことは「ソラちゃん」
 と呼ぶ。宙とは一見対照的な性格だが、同じく幼馴染の親友同士。
 実は密かに小説(主に恋愛モノ)を書いており、ちょっと?ムッツリさん。
 コンシェルの名前は『ビブリオ・ノーリッジ』。物書き故か、検索能力に特化している。

天ヶ洲宙(あまがす・そら)
:睦月の向かいに住む幼馴染の少女。飛鳥崎学園高等部一年。快活活発なゲーマー少女。
 実家は「ばーりとぅ堂」という食堂をやっているが、当人の料理の腕はあまり良くなく、
 専ら睦月や海沙に任せている。食べる専門。勉強は苦手だが運動神経・反射神経などには
 優れており、一時は水泳部に入っていた。TA(テイムアタック)のプレイヤーでもあり
 時折ゲーム仲間達と遊んでいるらしい。
 コンシェルの名前は『Mr.カノン』。同ゲーム用にカスマイズされた狙撃手タイプ。

三条皆人(さんじょう・みなと)
:睦月の親友にして、国内屈指のIT企業「三条電機」グループの御曹司。睦月の母・香月
 がその系列に属する優秀な研究者ということもあり、親交が始まって現在に至る。
 性格は沈着冷静、様々に策を講じる知略家。
 実はアウター対策チームの情報部門・司令室(コンソール)の司令官でもあり、アウター
 との戦いに身を投じる事になった睦月を公私共にサポートする。
 基本的に、普段はあくまで淡々と合理的だが、睦月達との出会い・付き合いを続ける中で
 彼も変わってきたらしく、しばしば友情との板挟みに人知れず悩んでいる。
 コンシェルの名前は『クルーエル・ブルー』。メタリックブルーの鎧に身を包み、伸縮自
 在の短剣を武器とする戦闘用コンシェル。上述の通り、アウターと戦うことも想定しての
 調律リアナイザの使い手の一人でもある。

陰山國子(かげやま・くにこ)
:皆人の付き人兼護衛。
 代々三条家に仕える家柄で、三条家が中心となっているアウター対策チームにも勿論参加
 している。調律リアナイザを駆使する実働部隊・リアナイザ隊の隊長代理。
 凛としたカッコイイ系の少女で、自身もかなりの武を収めている。皆人に付き従い、同じ
 く公私共に睦月らの戦いを支える。
 コンシェルの名前は『朧丸』。般若面の武者姿をしており、ステルス──透明化して気配
 を消す能力を持つ。奇襲に向いた能力だが、地の戦闘能力もかなり高い。
 あまり感情を表に出さない性格だが、海沙や宙といった学友ができた事で、昔に比べると
 幾分か柔らかくなったようである。

大江仁(おおえ・ひとし)
:睦月達のクラスメート。小太りのいわゆるオタク男子。実は電脳文化研究会(電脳研)と
 いう同好会を隠れ蓑にした海沙の非公式ファンクラブ「M.M.T(海沙さんマジ天使)」
 の現会長を務めている。
 これまで特に目立つ接点がある訳ではなかったが、とある事件を切欠に衝突。一度は敵対
 状態にすらなったが、直後本性を現した同会のメンバーの一人・八代によって海沙を含め
 て拉致監禁されてしまい、これを助けに来た睦月達を見てその正体を知ることに。
 事件後は責任を取る形で電脳研を解散し、メンバーら共にリアナイザ隊の末席に加わる。
 全ては助けられた恩返しと罪滅ぼし、そして海沙を守る為。
 密かにサブカル趣味を持つ海沙には好意的に接され、当初は警戒していた宙ともゲーマー
 繋がりという事で仲良くなりつつある。
 コンシェルの名前は『グレートデューク』。白い甲冑に身を包んだ騎士姿しており、防御
 や耐久力に優れる。元はTA用にカスタマイズした個体だが、調律リアナイザを託されて
 以降は頼れる壁役としてその真価を存分に発揮している。

佐原香月(さはら・かづき)
:睦月の母親で、コンシェル開発の権威として知られる女性。訳あって息子をこれまで自分
 一人で育ててきた。仕事の虫であり、一旦集中すると寝食を忘れてしまう癖がある。
 パンドラや対アウター用装甲システムの産みの親であり、ある意味アウター対策チームの
 要とも言える人物。ただ、適合者が他に見つからなかったとはいえ、実の息子をその戦い
 に駆り出してしまうことには当初から心を痛めている。
 同僚の冴島にそれとなくアプローチされているが、やんわりとかわし続けている。

冴島志郎(さえじま・しろう)
:香月の同僚で、元三条電機第七研究所(ラボ)所属の研究者。香月や他の同僚達と同様、
 アウター対策チームの研究部門に属していた。
 元々の対アウター用装甲システム──通称・守護騎士(ヴァンガード)の装着予定者だっ
 たのだが、彼ですら中々変身は成功していなかった。そんな中で自分よりも遥かに適合値
 の高い睦月が現れたことで、その役目を彼に譲っている。以前はその一連の交戦時に負っ
 た怪我で入院していたが、現在は復帰。リアナイザ隊の隊長として手腕を振るう。
 コンシェルの名前は『ジークフリート』。炎や水、風などに全身を変化させられる、流動
 する身体を持つ忠実な剣士。使い手が元装着予定者ということもあり、初戦ではアウター
 であるジャンキーを破るほどの強さをみせた。
 謙虚で誠実な好青年。一回りは年上の香月に想いを寄せており、それとなくアプローチは
 しているのだが、今の所実る様子はない。
 (睦月が彼に苦手意識を持ってしまっている理由であり、パンドラに嫌われている理由)

萬波哲弥(まんなみ・てつや)
:元三条電機第七研究所(ラボ)所長。同ラボが閉鎖された後、アウター対策チームの研究
 部門のリーダーを務めている。香月や冴島の上司。小太りで人の良い中年男性。

三条皆継(さんじょう・みなつぐ)
:皆人の父で、現三条電機社長。国内屈指の財力を持つグループの総帥である。
 早い段階からアウターの存在に気付き、志を同じくする仲間達と共にアウター対策チーム
 を設立。人々に知れ渡ってしまう前に秘密裏にこれを殲滅しようと奮闘している。
 息子の皆人曰く、チームの総責任者という扱いになっているのは、面倒の押し付け合いの
 結果だとか何とか。

天ヶ洲輝(あまがす・てる)
:宙の父親。佐原家の向かいで定食屋「ばーりとぅ堂」を妻と共に営んでいる。
 快活で面倒見の良い好漢。睦月の料理の師でもあり、母が多忙故に一人ぼっちだった彼を
 率先して助けてきた。
 悪く言えば大雑把。何かにつけて宴会を開きたがり、懐具合を悩ませるのが玉に瑕。

天ヶ洲翔子(あまがす・しょうこ)
:宙の母親。佐原家の向かいで定食屋「ばーりとぅ堂」を夫と共に営んでいる。
 普段は一歩退きながらもしっかり夫を尻に敷いている肝っ玉母さん。睦月を実の息子のよ
 うに可愛がり、心配し、その暮らしを助けてきた。
 目下の悩みは夫の宴会癖と、娘の性格が年々彼に似てきていること。

青野定之(あおの・さだゆき)
:海沙の父親。飛鳥崎の市役所職員。寡黙で、やや深めの彫りをしたナイスミドル。輝とは
 飲み友達でもあるが、彼とは違って酔ってもあまり喋らない。

青野亜里沙(あおの・ありさ)
:海沙の母親。夫と同じく市役所職員。両親ズの中では一番若く、三家の集まりがあっても
 少々遠慮がちな所がある。海沙の性格や容姿は彼女似。

青野海之(あおの・みゆき)
:海沙の兄。社会人。普段は首都で官僚をしており、地元出身で土地鑑があるとして、小松
 大臣の飛鳥崎視察に同行する形で一時帰省を果たしていた。
 一見して威厳があり、事実仕事もできる有能なお兄さんだが、こと妹(海沙)の事となる
 と少々心配性で強引な所がある(彼女が幼少期、あまり丈夫でなかったことが一因)


■■Outer-越境種-■■
サーヴァント・アウター(登場話:Ep1、Ep2、Ep13他)
:使い魔をモチーフにしたアウター。片目が覗く鉄仮面と蛇腹の配管を全身に巻きつけた姿
 をしている。アウター達の最初期の形態でもあり、未契約の状態や特定の召喚主を持たぬ
 場合、量産兵として使役される。
 両手の五指から伸ばす鋭い爪、ないし指先から放つエネルギー弾が武器。

スカラベ・アウター(登場話:Ep2)
:黄金虫をモチーフにしたアウター。出稼ぎの青年・金居に召喚され「金が欲しい」という
 願いでもって契約し、周辺の銀行を次々に襲っていた。
 睦月──守護騎士(ヴァンガード)が初めて戦った契約済アウター。連射力には劣るが、
 口から特大のエネルギー弾を放つ能力を持つ。金居がリアナイザの引き金を離したことで
 現出が緩み、その隙を突かれる形で必殺の一閃を受け、斃された。

ハウンド・アウター(登場話:Ep3、Ep4)
:猟犬をモチーフにしたアウター。街の不良少年・木場の「誰にも邪魔されない力が欲しい」
 という願いでもって契約し、彼と敵対する不良達を片っ端から殺害して回っていた。
 右手に鋭く大きな鉤爪を持ち、左手には長い鎖分銅が下がっている。
 近距離の敵にはこの爪による斬撃を、中・遠距離の場合はこの鎖で敵を捕らえて手繰り寄
 せた上で攻撃する。またモチーフも相まって走力などの身体能力も高い。
 一度は守護騎士(ヴァンガード)からの追跡を逃れ、実体化を果たしたことで召喚主たる
 木場を“始末”して自由を得たが、失敗を学んで作戦を立て直した睦月に追い詰められ、
 必殺の蹴りを受けて斃された。

ボマー・アウター(登場話:Ep5、Ep6)
:爆弾魔をモチーフにしたアウター。飛鳥崎郊外に住む壮年男性・井道の「亡き妻の無念」
 を晴らす為、郊外から南下し、飛鳥崎の各地で爆弾テロを敢行していた。
 巨躯の、手足に枷を引き摺ったままの囚人服姿。その体躯から放たれるパワーは勿論の事、
 それ以上に表皮から剥がれた肉塊を爆薬に変える能力を持ち、睦月を苦しめた。
 しかし二度目の戦いでブルーカテゴリのコンシェル──氷の力でその表皮を丸ごと凍らさ
 れたことで能力を封じ込まれ、最後は必殺の一閃に受け、斃された。
 睦月が守護騎士(ヴァンガード)と呼ばれることになった切欠を作ったアウターでもある。

リッパー・アウター(登場話:Ep8)
:切り裂き魔をモチーフにしたアウター。実体化済み、召喚主は不明。
 蝕卓(ファミリー)による睦月追討の命を受け、わざと街で暴れることでこれを誘い出そ
 うとした。両手が長大な鉈のようになっており、その高い殺傷力であらゆるものを切り裂
 く他、エネルギーを溜めて斬撃を飛ばすこともできる。
 上述のように好戦的で荒っぽい性格。センチピードと共に怪我をして現れた睦月を一旦は
 絶体絶命までに追い詰めたが、彼の策により回復・形勢逆転され、二刀流からの高速一閃
 を受け、斃された。

センチピード・アウター(登場話:Ep8)
:百足をモチーフにしたアウター。実体化済み、召喚主は不明。
 蝕卓(ファミリー)の睦月追討の命を受けて街で暴れ回っていたリッパーを窘める為に姿
 を見せたが、結果現れた当人──守護騎士(ヴァンガード)と交戦する羽目になる。両手
 足が伸縮自在の多節構造になっており、戦いの際にはこのリーチを生かした戦法を取る。
 上述のように、リッパーとは対照的に理知的。自身がさほど戦闘に特化していないことも
 理解していたようで、直接的よりも策を巡らせた上で臨みたかったようだ。
 しかしそんな目論見は結局叶わず、回復した守護騎士(ヴァンガード)の二刀流からの高
 速一閃を受け、リッパーと共々斃される。

クリスタル・アウター(登場話:Ep9、Ep10)
:水晶をモチーフにしたアウター。飛鳥崎学園女子水泳部の新部長・法川の「チームを強く
 堅固なものにする」という願いでもって契約、相手の記憶を水晶に閉じ込めて抜き取って
 しまうという能力で部員達を次々に洗脳し、理想のチーム作りを進めていた。
 全身を水晶を思わせる光沢ある鎧甲冑で覆った生真面目な個体。先述の能力にリソースを
 割いているためか、あまり戦闘自体は得意ではなく、無数の結晶弾を放つ攻撃で襲い掛か
 った守護騎士(ヴァンガード)に応戦するも、手痛い反撃を受けてしまう。
 一度は逃げ切り、蝕卓(ファミリー)に睦月の存在を知らせて支援を要請するも、自力で
 解決できないことを看破されて半ば無理やり再戦を余儀なくされる。更に謎の黒いチップ
 を挿入されて凶暴・巨大化し、睦月を追い立てたが、飛行能力とパワー型のコンシェルの
 合わせ技で渾身の突撃を叩き込まれ、爆発四散した。

カメレオン・アウター(登場話:Ep11、Ep12)
:避役をモチーフにしたアウター。守護騎士(ヴァンガード)のダズルと同じく透明化して
 気配を殺す能力を持ち、海沙をストーカーしていた。
 当初は彼女の非公式ファンクラブ会長・大江がその召喚主ではないかと疑われたが、実際
 は会員の一人・八代。あくまで倫理を保ち、疑いの目を向けてきた大江を彼に命令されて
 襲撃・監禁したが、海沙を使った陽動作戦によって居場所がバレてしまい、再び睦月らに
 よって総攻撃を受ける。
 透明化(ステルス)能力こそあれ、地の戦闘能力はさほど高い訳ではない。必殺の蹴りと
 一閃、そして大江のコンシェル・グレートデュークの必殺技によって倒された。

タウロス・アウター(登場話:Ep13、Ep14)
:雄牛をモチーフとしたアウター。自殺に追い込まれた弟の「復讐」の為に自身を召喚した
 少年・瀬古の願いに応じて契約を結び、関係者を次々に惨殺して回っていた。
 錆緑を基調とする隆々とした巨躯と戦斧、部分鎧姿。非常に高い戦闘能力を持ち、総出で
 襲い掛かった睦月やリアナイザ隊らを相手に圧倒した。主な攻撃手段は戦斧と、衝撃波の
 ように遠隔攻撃できる咆哮。更に強力な自己修復能力を備える。
 その高い能力に睦月達は二度の撤退を余儀なくされたが、守護騎士(ヴァンガード)・赤
 の強化換装──ケルベロスフォームによって三度目の正直。操る高熱の一撃で傷口を爛れ
 させられ、回復を阻害されたまま必殺の一撃を受けて斃された。
 睦月達との初対面の時点で既に実体化済みだったが、弟の復讐に燃える瀬古を見ている内
 に人間の“心”に興味が湧き、まるで彼の保護者のように以降も行動を共にしていた。

ジャンキー・アウター(登場話:Ep15~18)
:酒乱をモチーフとしたアウター。既に進化体で召喚主は不明。怪人態は酔いで赤み掛かっ
 た猿人のような姿。人間態はサングラスをかけたチンピラ風の男。
 ラースの召集により集まった刺客達の一人。酒を飲むことでどんどん身体能力を強化する
 事ができ、徒手拳闘や口から吐き出す火炎などで戦う。
 当初は他の刺客達と共闘し、睦月を苦しめたが、リアナイザ隊に復帰した冴島とそのコン
 シェル・ジークフリートの前に斃された。

トレード・アウター(登場話:Ep15~18、21、22)
:悪童をモチーフとしたアウター。既に進化体で召喚主は不明。怪人態は両掌にレンズを嵌
 めこんだ小柄な怪人。人間態は帽子を逆さに被った少年風。
 ラースの召集により集まった刺客の一人。両手のレンズに映した物同士を「置換する」力
 を持ち、自身も戦闘能力がそう高くはないと自覚していた。ジャンキーを兄貴分とし、そ
 のサポートで真価を発揮するタイプ。冴島がジャンキーを斃した後、相棒を失って逃げ回
 っていたが、それを叱責したラースの最後通牒により進退窮まり“黒いチップ”を呑み込
 んで暴走。駆けつけた睦月達の決死の攻撃により、爆発四散した。

ガンズ・アウター(登場話:Ep15、16) 
:狙撃手をモチーフとしたアウター。既に進化体で召喚主は不明。怪人態も人間態も、西部
 ガンマン風の姿をしている。五指から放つ弾丸は勿論、片腕が強力な狙撃銃──主装と化
 している。
 ラースの召集により集まった刺客の一人だが、依頼に応じ標的を始末する「ヒットマン」
 たる自身の“仕事”を優先していた。飛鳥崎を訪問していた小松健臣を狙っていたが、期
 せずして彼と知り合いになった睦月によって再三の狙撃を阻まれ、遂には追いつかれた末
 にスパイダー・コンシェルの粘着弾で片腕の銃を封じられて斃された。

ストーム・アウター(登場話:Ep15~18)
:風神をモチーフにしたアウター。既に進化体であり、召喚主は流浪の武道家・五十嵐典三。
 最強の名を欲したまま求道の末に亡くなった彼に強く共感しており、その最期を看取った
 後は彼の技・経験の全てを継承した。風を自在に操る能力を持ち、更に五十嵐から継承し
 た格闘能力が合わさって非常に高い戦闘力を誇る。
 最初の対峙の後、睦月達の臨海学校の舞台である天童島に現れたが、あくまで正々堂々の
 勝負を望んだ異端児。それでも不利を痛感し、勝負に応じなかった睦月に一芝居打って怒
 らせ、彼を戦いに引きずり出したが、激戦によるダメージとガルーダフォームの必殺技と
 の鍔迫り合いの中で押し負け、滅んだ。

ムスカリ・アウター(登場話:Ep19、20)
:麝香をモチーフにしたアウター。同じ清風女学院生で人気のある淡雪に強い敵対心を抱く
 東條瑠璃子によって召喚され、彼女を亡き者にするべく暗躍していた。
 睦月達とは飛鳥崎メディカルセンターで遭遇。目撃者としてまとめて始末しようと試みる
 が、場に居合わせた黒斗──ユートピア・アウターの加勢によって逆に返り討ちに遭う。
 その後も淡雪を狙っていたが、黒斗達と共闘した睦月らの策に嵌り失敗、今度こそ討伐さ
 れて斃された。

ユートピア・アウター(登場話:Ep19、20他)
:黒スーツの青年(ラスト)の項を参照。

セイバー・アウター(登場話:Ep23、24)
:騎士をモチーフにしたアウター。金色の鎧甲冑と長剣を携えた姿をしている。正義の味方
 に憧れる召喚主・天満洋輔の命により、いわゆる“悪人”を独自に成敗して回っていた。
 剣術を主体とした優秀な戦闘能力と、相手の力を吸い取り自分のものにする事ができる剣
 を振るう(自身よりも、武器自体がその特性という個体は珍しい)
 最初こそその能力で睦月──守護騎士(ヴァンガード)を苦しめたが、吸収能力だと判明
 した上で対策を練られた彼のジィブラフォームによって剣を破壊され、斃された。

ミラージュ・アウター(登場話:Ep25、26)
:鏡面をモチーフにしたアウター。胴体は横開きでき、中には大きな姿見が埋まっている。
 これに映した相手に寸分違わず変身できる能力を持つ。だが写し取れるのは姿形のみで、
 オリジナルの持つ能力・特性までは真似できない(自力で解読・模倣するしかない)それ
 故に戦いには向かず、召喚主・二見の姿を借りて共に静かに暮らしていたが、プライドの
 守護騎士(ヴァンガード)のデータ採取の命によりそれも危うくなった。一時は睦月達に
 匿われていたが、プライドや配下の追っ手達に襲撃され、最期は睦月や二見を守る為に自
 ら犠牲になることを選んだ。
 結果的には、龍咆騎士(ヴァハムート)誕生に関わってしまった個体。

バイオレンス・アウター(登場話:Ep29、30)
:暴力をモチーフにしたアウター。人間態はモヒカン男。怪人態本来の姿は、全身黒鉄色を
 した筋骨隆々、スキンヘッドな外見。
 特に無骨な鉄球拳となっている右腕から胸元にかけてが異様に発達しており、その強烈な
 殴打や、左手首に嵌っている長釘を放つ輪状シリンダーの機構などで戦う。また攻撃を与
 えたり受けたりすることで身体能力が強化されてゆく、破壊特性(ブースト)も持つ。
 飛鳥崎市内で他のアウター達を率いている、とあるグループの頭目だが、自分達の安寧が
 蝕卓(ファミリー)の匙加減一つだと悟っており、そんな現状を打破すべく同組織におけ
 る自分達の地位向上──睦月こと守護騎士(ヴァンガード)を倒し、幹部七席の一つに収
 まろうとしていた。召喚主は不明。
 一度は変身出来なくなっていた睦月を追い詰め、倒し掛けたが、その目的と勇の妨害に遭
 って失敗。改めて襲い掛かるも、再起を果たした睦月のコーカサスフォームによってその
 パワーに偏重した能力を封殺されてしまい、斃された。

ヘッジホック・アウター(登場話:Ep29~30、33~34)
:針鼠をモチーフにしたアウター。人間態は灰色フードの青年。名の如く、全身に鋭い棘を
 生やしており、その貫通力は仁のコンシェル・グレートデュークの分厚い盾さえも危うく
 貫きかけたほど。同じく棘付きの拳鍔(ダスター)での格闘や、全身の針を射出するなど
 その戦闘能力の汎用性は存外に高い。召喚主は不明だが、オリジナルも孤独だった模様。
 バイオ一派の頭目格で、トーテムと共にバイオを支える盟友だった。自身も実体化後に街
 を彷徨っていた中で彼とそのグループに出会って居場所を手に入れたため、彼が斃された
 後は睦月達に対して弔い合戦を挑む。
 一度はその鋭い棘で面々を苦しめたが、防御力に特化した睦月のダイダロスフォームによ
 って文字通り叩き潰され、跡形もなく斃された。

トーテム・アウター(登場話:Ep29~30、33~36)
:精霊彫像をモチーフにしたアウター。人間態は老紳士風の男。トーテムポールのように全
 身を幾つものパーツに分離することが出来、そこに杖術と念動力を加えて戦う。召喚主は
 不明だが、どうやら彫刻を趣味としていた老人だったらしい。
 ヘッジホックと同じく、バイオ一派の頭目格。ご意見番的存在。地位獲得の為の戦いの中
 で二人が死に、部下達が路頭に迷う中、スロースが所管する“合成”アウターへの施術に
 自ら志願。下手すれば自滅するリスクを背負いながらも、新たな力を得る事に成功した。
 “合成”後の呼称は、G(ジェミニ)・トーテム。
 それまでの全体的に苔緑だった色合いが深い青に変わり、従来のパーツ分離や念動力に加
 えて幾つもの分身を作り出す能力を手に入れた。
 バイオ・ヘッジ両名の復讐や、残された部下達を案じるが故の執念も相まって、対峙した
 睦月を追い詰めかけたが、彼の新たな強化換装──ユグドラフォームのトリッキーな能力
 とのぶつかり合いの末に押し負け、斃された。

イエスタディ・アウター(登場話:Ep31、32)
:昨日をモチーフにしたアウター。砂時計のような機構を持つ不気味な顔が特徴。召喚主は
 睦月達のクラスメートでもある二宮馨。地の戦闘能力は決して高くはないが、時間を一日
 巻き戻すことが出来、当初は睦月達もそんな同じ日のループに気付いていなかった。
 同じ時間操作系の能力故か、スロースを通じて蝕卓(ファミリー)の援護を受け始めた。
 その矢先、この繰り返しに気付いた睦月達に追討されるも逃げ回っていたが、遂に策に嵌
 る形で自身の本体が入った真造リアナイザを破壊され、実体化を果たす前に消滅した。

ライアー・アウター(登場話:Ep29、37~38他)
:詐欺師をモチーフにしたアウター。肉塊のような寸胴な体に、巨大な唇が張り付いている
 不気味な見た目。契約者は元詐欺師で私立探偵・杉浦想。
 本編登場時、既に実体化を済ませてオリジナルを殺害して成り代わっており、旧知の筧に
 とっての情報源として振る舞う傍ら、実際その裏では蝕卓(ファミリー)幹部・プライド
 傘下の一人として暗躍していた。
 他の個体と同じく、オリジナルの記憶と性格を引き継いでいるのか、かつて「自分達」を
 逮捕・投獄した筧を長年恨んでいた。彼を罠に嵌め、由良殺害の容疑者に仕立て上げたの
 も他ならぬこの人物。その意味で筧にとっては由良の仇ともなった。
 “嘘を現実に変える”という特殊な「言霊」の能力を駆使するトリッキーな敵だが、皆人
 によってその特性を利用され、結局は睦月こと守護騎士(ヴァンガード)に斃された。

A(アーマー)・ライノセス・アウター(登場話:Ep33、41~42他)
:黒犀をモチーフにしたアウター。加えて“合成”を受けた個体であり、並大抵の攻撃では
 ビクともしない堅固な鎧のような皮膚に全身が覆われている。プライドこと白鳥の側近の
 一人、角野の本性。人間態の際は大木のような長身の大男。彫りが深くて寡黙。
 プライドの忠実な部下として、円谷=ムーンと共に飛鳥崎当局内で暗躍。プライドの正体
 が筧らによってネット上に流出してしまった際は、逸早く彼らを抹殺しようと動いた。
 超重量級の硬さと強さを存分に活かしたパワーファイター。まるで金属塊のような殴打や
 コンクリ壁さえ打ち抜く突進攻撃などを駆使する。
 一度は冴島隊に圧勝し、中央署における決戦でも皆人らを壊滅寸前にまで追い詰めたが、
 駆け付けた睦月のヘラクレスフォームの破壊力には及ばず、他の部下アウター達もろとも
 その必殺技に巻き込まれて爆発四散。斃された。

M(マッシュ)・ムーン・アウター(登場話:Ep29、33、39~40他)
:海月をモチーフにしたアウター。加えて“合成”を受けた個体であり、身体から広範囲を
 攻撃できる茸が幾つも生えている。プライドこと白鳥の側近の一人、円谷の本性。人間態
 の際は丸太のように筋肉質で、ガタイの良い男。相方の角野よりは背は低い。
 プライドの忠実な部下として、角野=ライノと共に飛鳥崎当局内で暗躍。地下水道経由で
 攻め上がってくる皆人以下対策チームの面々の前に立ちはだかり、この仲間達を先に行か
 せんとする睦月=守護騎士(ヴァンガード)と激しい一騎打ちに臨んだ。
 海月部分の無数の触手、肉眼では捉え切れない無数の胞子、加えて衝撃を吸収する寒天膜
 に覆われている(分離して小さな海月型デコイとして操る事もできる)など多彩で手数の
 多い攻撃手段を持ち睦月を苦しめたが、感応能力に特化した彼のトリトンフォームによっ
 てそれらをことごとく回避・反撃され、更に逃げ込んだ水中戦でも敗れた末、必殺の一投
 によって爆発四散。斃された。

■■Family-蝕卓-■■
神父風の男(ラース)
:アウター達を取りまとめる者達・蝕卓(ファミリー)の一人。神父のような服装に身を包
 んだ男性の姿をしており、神経質な性格。
 蝕卓(ファミリー)の実質的司令塔であり、直接戦うよりは策を弄する場面が多い。尤も
 他の面々と同じく上級アウターであるには違いなく、その能力は未知数。
 ==============================
 リベンジ・アウター
 :ラースの怪人態。赤銅の肌に擦り切れた僧服を纏った、三面六臂の修羅。
  六本の腕から繰り出す怒涛の連撃の他、相手の攻撃の一切を防ぎ、押し潰す“結界”を
  生成する能力を持つ。

荒くれ風の男(グリード)
:アウター達を取りまとめる者達・蝕卓(ファミリー)の一人。パンク風の荒々しい格好を
 した男の姿をしており、豪胆且つ大雑把な性格。
 主にグラトニーとコンビを組み、人々に改造リアナイザを与える「運び屋」の役を担う。
 睦月達がH&D社の生産プラントに潜入した際にばったりと出くわし、これを壊滅寸前に
 まで追い詰めた。後にグラトニーと並び、七席最古参と判明。
 ===============================
 ローグ・アウター
 :グリードの怪人態。異形ではあるが比較的人型に近い。素早い動きと短剣による攻撃、
  何より触った相手を自身の“所有物”として操ることの出来る能力を持つ。

肥満の大男(グラトニー)
:アウター達を取りまとめる者達・蝕卓(ファミリー)の一人。金居に“物凄いデブ”と形
 容されたように、丸々と太った巨漢。旺盛な食欲に忠実、少し天然。
 主にグリードとコンビを組み、人々に改造リアナイザを与える「運び屋」の役を担う。
 睦月達がH&D社の生産プラントに潜入した際にばったりと出くわし、これを壊滅寸前に
 まで追い詰めた。
 怪人態は丸太のような巨体と巨大な顔(顎)を持つアウター。その食欲は旺盛を遥かに超
 えた悪食で、守護騎士(ヴァンガード)のエネルギー弾すら喰ってしまう。
 後にグリードと並び、七席最古参と判明。
 ================================
 フィード・アウター
 :グラトニーの怪人態。人間態の時以上の巨体且つ、あり得ないほどの大顎。
  緩慢ながら、その巨体から繰り出される強烈なパワーと、相手やその攻撃を食べること
  で自身を強化してゆくことができるという一風変わった能力を持つ。

ゴスロリ服の少女(スロース)
:アウター達を取りまとめる者達・蝕卓(ファミリー)の一人。メンバーの紅一点で、黒い
 ゴスロリ服を身に纏い、継ぎ接ぎだらけのテディベアを抱えている。ただ、そんな見た目
 の可愛らしさを半減させるくらいには気が強く、面倒臭がり。
 上記三人と共にH&D社の生産プラントに侵入した睦月を追い、時を止める能力でもって
 重傷を負わせた(但しこの時はうっかり用水路にぶち込んでしまい、見失っている)。
 同社の表向き閉鎖された研究所(ラボ)にて、“合成”アウターの研究も行っている。
 ==============================
 クロック・アウター
 :スロースの怪人態。機械仕掛けの時計塔を彷彿とさせるアウターであり、周囲の時間を
  停止させる能力を持つ。戦いでは主にその能力で敵を止めた後、時計の歯車や針を模し
  た刃を幾つも投げ付けておき、解除。回避不能な一方的攻撃で叩きのめすといった攻撃
  を採る。怠惰(スロース)の号の通り、これら刃での直接戦闘は面倒らしい。

黒スーツの青年(ラスト)
:アウター達を取りまとめる者達・蝕卓(ファミリー)の一人。寡黙で、他のメンバーとは
 必要以上には関わりたがらないようにも見える。何処かしかの地下アジトにて、その能力
 でもって睦月達の潜入を看破している。
 ==============================
 ユートピア・アウター
 :藤城淡雪の執事・牧野黒斗の本来の姿。黒いローブに身を纏った、羊頭のアウター。
  一見して陰鬱で不気味だが、その戦闘能力は高い。自身を中心とした力場内のあらゆる
  現象を自在に操るという力を持ち、ことそのテリトリ内では最強を誇る。
  対ムスカリ戦ではその実力を遺憾なく発揮していた。主に手にした、鉤型の先に小さな
  鈴がついた杖を使った棒術で戦う。

高級スーツの男(プライド)
:アウター達を取りまとめる者達・蝕卓(ファミリー)の一人。メンバーの中でも強い発言
 力を持っているらしく、しばしばグリードなどは使い走りにされているようだ。怪人態は
 一つ目の銀仮面に濃白のショール、手には分厚い装飾本。「判決」を言い渡すことで対象
 を様々な刑具で攻撃──殺傷する能力を持つ。
 勇を「逸材」と評し、タウロスを失って彷徨っていた彼に手を差し伸べる。
 その正体は、飛鳥崎中央署の幹部・白鳥涼一郎。オリジナルの彼を殺害して入れ替わり、
 同様の手段で増やした多くの配下達と共に、内部から各地の隠蔽工作に携わっていた。
 ==============================
 ジャスティス・アウター
 :プライドの怪人態。単眼の銀仮面を被った紳士風の姿。片手には分厚い法典を所持して
  おり、自らや庇護対象に加えられた危害を「断罪」し「判決」を下す能力を持つ。例と
  してミラージュと二見防衛戦では、睦月らの首筋に突如ギロチンが現れるといった効果
  が見られていた。強力無比な能力ではあるが、反面カウンター技の類であるため、自発
  的な攻撃がし難い、また法典を失うと能力自体を発動できないなどの弱点がある。

復讐鬼の少年(エンヴィー)
:龍咆騎士(ヴァハムート)及び瀬古勇の項を参照。

シン
:アウター達を取りまとめる者達・蝕卓(ファミリー)の一人。その頭目と思われる人物。
 本名は不明。薄い金髪に白衣を引っ掛け、いつも飄々としている。
 決まって居るのはアジトと思しき薄暗い巨大サーバー室。メンバー達に適宜指示を与え、
 飛鳥崎を始めとした改造リアナイザの闇流通──アウターの拡散を目論む。

巨大サーバー内の女性
:蝕卓(ファミリー)のアジトである地下サーバー室に棲む存在。
 ディスプレイ上の無数の数列から一人の女性の顔として出現、一同を見守るように微笑ん
 でいた。詳細は不明。


■■Others-その他人々-■■
筧兵悟(かけい・ひょうご)
:飛鳥崎中央署捜査一課所属の刑事。階級は警部補。
 現場百回、叩き上げのノンキャリだが、独自に積み上げてきたノウハウといわゆる刑事の
 勘でもってこれまで数多くの事件を解決してきた実力派刑事。近しい・親しい者達からは
 “兵(ひょう)さん”の愛称で呼ばれている。一方、言い方を換えれば昔気質で組織にも
 馴染まないため、上層部を始めとしたエリート組とは反りが悪い。因みにバツイチ。

由良信介(ゆら・しんすけ)
:飛鳥崎中央署捜査一課所属の刑事。階級は巡査部長。
 新人の頃から筧に師事し、そのノウハウを学んできた現在の相棒。筧の、ともすれば組織
 をも省みない一匹狼さには度々肝を冷やしているが、それでも彼の心根を知っているから
 こそ相棒であり続けようとする、筧にとっての良き女房役。その秘めたる正義感は筧にも
 迫るものがあるが、如何せんまだ経験不足なのか空回りしがち。

白鳥涼一郎(しらとり・りょういちろう)
:飛鳥崎中央署捜査一課の刑事。階級は警視。
 筧や由良とは違い、当初からエリート街道を歩いてきたキャリア組。若いながら飛鳥崎の
 警察幹部の一人として辣腕を振るう。
 『悪は根絶やしにせねばならない』という信条の持ち主であり、善良な市民には紳士的に
 接するが、不良などのいわゆる明らかな悪人に対しては“死んで当然のクズ”と言って憚
 らない二面性を持つ。
 そんな価値観の違い故か、筧とは長らくの犬猿の仲。
 その正体は“蝕卓(ファミリー)”が幹部、プライド。

角野(かくの)
:白鳥の側近。大木のような長身の男。

円谷(つぶらや)
:白鳥の側近。丸太のようなガタイの良い男。

金居健太郎(かねい・けんたろう)
:Ep2に登場。スカラベ・アウターの召喚主。飛鳥崎に出稼ぎに来ていたフリーター。
 心機一転して街にやって来たものの、思うように稼げず生活に苦しんでいた所に改造リア
 ナイザを渡され、不本意ながら契約を結んでしまう。
 睦月がスカラベと戦っている間に、國子らが彼を説得。撃破後は自らが招いた罪を真摯に
 償うことにしたようだ。

木場荒太(きば・あらた)
:Ep3、Ep4に登場。ハウンド・アウターの召喚主。元飛鳥崎西高校二年のドロップアウト組。
 在学中も度々暴力沙汰を起こしており、本編の半年前に中退、その後は札付きの不良とし
 て街の裏側で抗争に明け暮れていた。
 他の者達に比べて暴力(ちから)が足りないと痛感しており、契約を結んだハウンドにも
 力が欲しいと願った。アウターの力にとことん溺れていったモデルケース。
 最終的には実体化を果たしたハウンドによって「用済み」として殺害されてしまった。

井道渡(いどう・わたる)
:Ep5、Ep6に登場。ボマー・アウターの召喚主。飛鳥崎郊外に妻と二人で住んでいた。
 しかし妻が急な病に倒れ、命の境を彷徨ったにも拘らず、集積都市の外の人間ということ
 で搬送が後回しにされ、結果彼女はその後息を引き取った。故に集積都市や今日の社会の
 有り様に対して強い憎しみを抱いている。
 当初は改造リアナイザにも懐疑的だったが、ボマーの見せる力をみて考えを改め、復讐鬼
 と化していく。最終的には飛鳥崎の中枢を爆破し、街と心中するつもりでいた。
 だが睦月──守護騎士(ヴァンガード)にボマーを斃された上、自身も逃走中に街のイン
 フラを標的にされることを好まなかった蝕卓(ファミリー)の面々によって暗殺される。

法川晶(のりかわ・あきら)
:Ep9、Ep10に登場。クリスタル・アウターの召喚主。飛鳥崎学園高等部二年。女子水泳部部長。
 真面目で責任感の強い性格で、部長の大役を任された以上チームを立派に導き、育て上げ
 なければならないと力んでいた。クリスタルと契約したのも、いまいち意識の乏しい部員
 達を“教育”する為。
 そんな性格の違いから、対照的な宙とはかねてより反りが悪かった。故に彼女も同じよう
 にクリスタルの力で“教育”してやろうと目論んだが、その現場を目撃し、激昂した睦月
 によって一度はコテンパンに叩かれてしまう。
 それでも頑なに拗れた責任感は止まず計画は続行、市民プールにて再び睦月と対峙したが、
 最終的には凶暴・巨大化までしたクリスタルを斃されてしまい少なからぬ怪我を負う。
 その時のショックからか、契約後からの記憶の大部分を失ってしまい、公式戦目前であっ
 たが入院を余儀なくされる。言うまでもなく、その後チームは瞬く間に瓦解した。

八代直也(やしろ・なおや)
:Ep11、EP12に登場。カメレオン・アウターの召喚主。飛鳥崎学園高等部一年。海沙の非公
 式ファンクラブ「M.M.T」のメンバー。彼らの中では新参の部類らしい。
 かねてより本気で海沙を(物理的に)狙っており、カメレオンの能力を利用してストーキ
 ングを働いていた。その際に撮った彼女の写真──ブロマイドを、近過ぎると不審に思っ
 た大江に疑われてしまい、問い詰められた際に彼を襲撃・監禁した。
 更にもう猶予はないと半ば強引に海沙も襲い、本懐を遂げようとするが、それは皆人達が
 仕組んだ罠であり、駆けつけた睦月らによって撃破・阻止された。
 学園側が不祥事として内々に隠しているが、その後身柄は警察に移されている。

瀬古勇(せこ・いさむ)
:Ep13、Ep14に登場。タウロス・アウターの召喚主。玄武台高校二年。
 本編の一ヶ月ほど前に一つ下の弟・優(すぐる)を自殺で失くしており、その無念を晴ら
 す為にタウロスと契約し、彼の古巣であった野球部や顧問、担任、やがては玄武台高校そ
 のものを標的として次々に殺害──復讐鬼となっていく。
 二度睦月達を退けたが、ケルベロスフォームの前にタウロスが破れ、消滅してゆく彼に叱
 咤されながら夜の市中へ逃走した。
 その後、満身創痍の所をプライドに保護され、蝕卓(ファミリー)の七人目・エンヴィー
 として復活。“龍咆騎士(ヴァンガード)”として睦月達の前に立ちはだかる。

五十嵐典三(いらがし・てんぞう)
:Ep18に登場。既に故人。ストーム・アウターの召喚主で、流浪の武道家。
 あまり名こそ知られていなかったが歴戦の猛者で、年老いても尚、己の武の極みと名を知
 らしめることを願い続けていた。
 その死後、ストームは彼の技・経験の全てを受け継いだ(記憶を読み取り)
 ある意味で彼を、実体化の為に手段を選ばないアウター達の中において異端の存在とした
 最大の理由ともいえる人物。

東條瑠璃子(とうじょう・るりこ)
:Ep19、20に登場。ムスカリ・アウターの召喚主。清風女学院三年。淡雪の同級生。
 自らの派閥を持ち、学院内で「お姉さま」と呼ばれ慕われている淡雪に強い対抗心を燃や
 していた所を見込まれ、改造リアナイザを授けられる。自らの人気を不動のものにしよう
 と淡雪を狙い、暗躍していたが、その執事・黒斗と睦月達によって阻まれた。

来栖信彦(くるす・のぶひこ)
:Ep21、22に登場。ラースことリベンジ・アウターのオリジナル(召喚主)
 飛鳥崎郊外にある小さな教会で住み込みの神父をしており、地域住民にも慕われていた。
 だが彼自身は、しばしば祈りに訪れるとある母子に心惹かれており、そんな煩悩に負けそ
 うな自分を何度も罰していた。
 しかしそんな彼女達が強盗に殺され、しかもその犯人当人が自身の教会へ懺悔に訪れた事
 で完全に我を失い、彼を撲殺してしまった。これを切欠に、それまで抱いていた己と信仰
 の無力さ──母子を助けようともしなかった自他を呪い続け、プライドとスロースが差し
 出した改造リアナイザの力で住民達を虐殺する。
 それでも彼の“怒り”は収まらなかったが、直後当のリベンジに始末され、その記憶も命
 も全て奪われてしまった。

天満洋輔(てんま・ようすけ)
:Ep23、24に登場。セイバー・アウターの召喚主。正義の味方に憧れたサラリーマン。
 期せずして手に入れた改造リアナイザの力により、独自に“悪”を成敗する義賊として活
 動していたが、そこに目を付けられた対策チームの罠に嵌る。その後も義賊“セイバー”
 として自らの理想と闘い続けようとしたものの、実体化を果たしたセイバー・アウターに
 よって「用済み」とされ、始末された。

額賀二見(ぬかが・ふたみ)
:Ep25、26に登場。ミラージュ・アウターの召喚主。飛鳥崎西高校二年。
 いわゆるライトオタクで、趣味の合う「友達」が欲しかった。改造リアナイザでアウター
 を呼び出した者達は多くがその力に溺れてゆくが、彼が自らのアウターこと“カガミン”
 との生活が続くことを優先していた。
 しかしプライドによる指令からは逃れ切れず、最後はミラージュ(カガミン)を目の前で
 失い、後日失意のままアパートを引き払った。

大江智(おおえ・とも)
:Ep12に登場。仁の歳の離れた姉。行方知れずになった仁を探す睦月達に訪ねられ、夜勤明
 けの眠気眼を擦りながら応対してくれた。
 一見サバサバとしているが、いつの間にか(彼が覚えたオタク趣味もあって)距離ができ
 てしまった弟を内心心配しているようで、睦月達をその友人達と早合点した時には嬉しそ
 うな表情を漏らしていた。

瀬古優(せこ・すぐる)
:Ep13、Ep14に登場。勇の一つ下の弟。故人。
 玄武台高校の野球部に所属していたが、陰湿な苛めの末に自殺、その短い生涯を終える。
 勇が復讐鬼に身を堕とす切欠を作った。生前は兄想いの心優しい少年だったらしい。

七波由香(ななみ・ゆか)
:Ep13、Ep14に登場。玄武台高校一年。野球部のマネージャー見習いをしていた少女。
 優の死、兄・勇の復讐殺人を人伝ながらに聞き及んでいて、それでも尚自らの非を認めよ
 うとはしない部や学校に不信感を抱き、意を決して同校を張っていた筧と由良にそうした
 内情を告発した。ゴムで短めのおさげを結わった、素朴な印象の少女。
 玄武台襲撃事件後は、メディカルセンターに入院中。

小松健臣(こまつ・たけおみ)
:Ep16から登場。現文化教育大臣で、かつて新時代を築いた三巨頭の一人で“鬼の小松”と
 恐れられた小松雅臣元総理の息子。豪胆な父とは対照的に、線が細く誠意と正義感に富ん
 だ男性。玄武台──瀬古勇の事件に心を痛め、政府代表として視察に訪れていた。
 期せず出会い自己紹介した睦月、そして香月のことを、よく知っているようだが……?

中谷利雄(なかたに・としお)
:Ep16から登場。健臣の秘書兼運転手。先代・雅臣から仕えている古株で、時には主人すら
 も遮って彼を守ろうとする。茶スーツの男。ラグビー経験者でガタイも良い。

梅津功(うめづ・いさお)
:Ep42から登場。現公安内務大臣で、かつて新時代を築いた三巨頭の一人“雷の梅津”。
 警察行政のプロであり、自他共に厳しい性格で知られるが、盟友達の息子である健臣や薫
 とはプライベートでも長い付き合いがある。三巨頭の内で唯一独り身のため、心の中では
 彼らのことを我が子のように大切にしている。
 健臣が仕入れてきた、飛鳥崎にまつわる“リーク”を聞かされ、政府・与党内における根
 回しを約束してくれた。

竹市薫(たけいち・かおる)
:Ep42から登場。現総理で、かつて新時代を率いた三巨頭の一人“仏の竹市”こと竹市喜助
 の息子。一見するといつもニコニコと微笑みを絶やさない若きイケメンリーダーだが、実
 際はそのルックスほど軽い人物ではない。健臣よりは四つほど年上だが、体格は彼よりも
 やや細身。健臣や中谷、梅津らの密会を聞きつけて現れ、その後の政治的根回しの後ろ盾
 となってくれた模様。

長井直衛(ながい・ただもり)
:Ep42から登場。現内閣官房長官。若きリーダー・薫を支える、地味ながらも老練な政府の
 スポークスマン、女房役。会見などでも常に淡々としていて頭の回転が速い。下手に感情
 を表にみせることの危うさを知っている。
 飛鳥崎中央署を巡る一件の後、アウターこと“電脳生命体”及びこれに抗する有志勢力が
 存在していることを、記者会見にて政府を代表して認めた。

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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止します。

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