日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)虚構⇔現実、武力への試考

φ…_('、3 ヽ)_

暫くぶりです。前回の雑記以降、暇を見つけてはユー録のプロット作成とtktkを何度も
行ったり来たりを繰り返していました。同深夜になろうさんの活報にも寄せましたが、当稿
現在で七十八章終了──第Ⅵ部も中盤の〆までこさえ進んだ格好です。

……何というか、体力気力の衰えが著しい。

三十路の壁を越えるとこんなに違うものかと正直驚き、凹みますね。創りたい(創らなきゃ)
という意欲と肉体が正比例してくれない。そもそも意欲──活力すらも結構あっさりとした
瞬間瞬間にプツンと切れ、ガス欠になる事がある。
とは言っても、それでホイホイと栄養剤に頼ってしまってもいけないんだろうなぁとは経験
則からしても思います。(医学的根拠は門外漢なので正確な事は言えませんが)あれって確
かにその時の体力はぐわっと回復するんですが、何だか余計にガス欠するのが速くなってき
ません? 数日~一週くらいのスパンで差し引きすると、結局ぐったりして動けない時間が
多くを占めるのは変わってないような……。
よくこの手のドリンクは『元気の前借り』でしかないと云われます。
あとウェブで見かけた表現に『HPは回復するが、最大HPも下がる』なんてものも。
ああ、なるほど。そうかもしれない。本当に一時的なんだなあと。製薬会社さん各位には申
し訳ないのだけれど、やっぱ頼り切っちゃいけないなあと自戒しつつ、今まで以上に休憩を
睡眠を取りながらもそもそ物書きやらその他創作活動をやっている感じです。

なので、最近は創作一辺倒──日がな画面に張り付いているよりは、お仕事に出てちまちま
作業をしている(他の事を挟んでいる)方が寧ろ気が楽なんじゃないか? というぐらいの
感慨でいます。社畜乙? でも会社(オフィス)というより作業場だし……。中々どうして
“全力”というものは続きませんね。ただでさえ有限な個々の時間を、色んな事に配分しな
ければ能率のノの字にすら届かないとは……(´・ω・`)

今月もあと一週間になりました。来月はもう師走、一年の締め括りです。
早いなあ。というかこれ、もう何年目の嘆息だろう?
歳だ歳だと嘆き散らすのはみっともないとは思うのだけれど、すっかり歳月が過ぎるのが早
く早く感じられてしまいます(科学的には年齢が重なることで、自身にとっての相対的一年
の比重が軽くなっていくからなんだそうで)作業場からみえる公園も、その色付いた紅や黄
色の葉を日々どんどん落としています。見た目こそ趣だけども、実際掃除して維持管理して
というのは大変なんですよ……;そんなの知ってる、と思うでしょうが。

来月中──今年の内には、何とか第Ⅵ部のプロットを一通りこさえ終えておきたいですね。
活報での進捗報告は、次はその時のお知らせにしようと思います。
相変わらず遅筆鈍行な更新頻度ですが、これまでもこれからも、気長に生温かくお付き合い
くだされば、是幸いですm(_ _)m


拙作・ユー録は主人公兄弟らと、とある“結社”の因縁が膨れていった末にやがて世界を巻
き込む戦いへと発展していきます。
勿論、これは小説(フィクション)であり創作ファンタジーであるため、細かい部分などは
書き連ねる過程で都合よく(悪く?)物事が進み、繋がっていく事もままありますが、こう
して早五年、今や自分のメインコンテンツとなったこの拙作を書いていて現実世界と重ね合
わせてしまう部分は多々あります。

──「悪」を倒すことは、本当に正しいのだろうか?(倒せば全て解決するのだろうか)
──「人という種」は、本当に救うに値するのだろうか?(全体としての性質と、個々人と
の経験・絆を天秤に掛けた場合の価値判断)

作中の“結社”はいわゆる世界を又に掛けるテロ組織です。これまで何度も各地で人や物を
破壊し、奪い、物語世界の人々を恐怖に陥れてきました。
それでも……末端の兵は反体制への夢をみているにしても、実は“結社”の幹部メンバー達
にとっては文字通りこれらの闘争は「聖戦」であったりします。武力に訴えてでも、今の人
の世界が滅茶苦茶になってしまっても、成すべき使命を背負っている……。
今まで何度となく、僕自身作者として、拡大の一途を辿る戦いと人々からの「疫病神」扱い
に対して主人公達が苦悩するさまを描いてきました。
“英雄”と呼ばれる存在だって人間です。そして彼らというのは往々にして、その名声だけ
を対価に有象無象の人々から世の平定・変革を「丸投げ」され「使い捨てられる」人間でも
あるのではないかと暗示します。
……そこまでして、犠牲を払って倒さねばならない相手(あく)とは、本当に何一つ許され
る心一つない“モノ”なのか? 僕はこの物語他を通じて、しばしば当たり前に語られ過ぎ
ている勧善懲悪な二項対立への疑問と闘っているのかもしれません。

先日13日、現実世界(リアル)でも大きなテロ事件が起きました。コンサートホールや劇場、
パリ市内数ヶ所で一斉に起こったフランス同時多発テロです。死者は少なくとも130人、負傷
者は更に350人ほど。先進国で起こったテロとしては米国での9.11に次ぐセンセーショナルな
事件でした。
犯行グループは、イスラム過激派組織・自称「イスラム国(ISIL)」に所属。
当事者となったフランスは勿論の事、各国も次々に非難の声明を出し、世界はまた一つ武力
と憎悪の連鎖に組み込まれていくのでしょう。

事件から今日で十日。この国での報道は、海外の事というのもあって気付けば下火になって
きている感がありますが、当初は普段僕が主に情報源としているネット上でも様々な速報や
左派右派各々の御仁による発言・論説がこれみよがしに繰り広げられたものです。
海外の事件なのにこれも(日本の首相たる)安倍さんが悪いとか、戒律で飲酒が禁じられて
いるイスラム教徒に「一緒に酒を飲んで話せば分かり合える!」なんて言ってる人達はとも
かくとしても。

少なからぬ人々の間で論点となったのは『彼らを許すか否か』。
曰く、テロをやらかした側の人達だって根っこを辿れば欧米社会への恨み(歴史的にも石油
資源的にも土地をしっちゃかめっちゃかにされた、元々此処は世界はイスラームのものだっ
たのに……etc)がある。先に暴挙を振るったのはこちら側なのだから、ある意味自業自得で
はないのか? 今こそ自分達で憎しみの連鎖を断とう! 武力以外での解決を! といった
主張(具体的には民生への貢献とかだろうか)。しかしその一方で、今殺された人達の無念
はどうするんだ? そもそも人殺しなり暴力に訴えてきた時点で「間違い」であって、更に
そこから連中と「対話」しようものならそっちの方が理性より“有効”な手段という事にな
ってしまう。報復──相応の厳罰は必要だ、といった主張。

……難しい話だとは思いますが、ぶっちゃけ現状、僕個人も後者寄りなんですよね。
殺されたから殺す。確かにそれを繰り返しても不毛だし、際限の無い事だとは解っているの
ですが、実際“片方がやられたまま”を放置して忘却できるほど人間というものは今も昔も
理知的ではないのですよ。寧ろ「野郎、ぶっ殺してやる!」と一時ででも激情が湧き起こる
方が僕は真っ当な人間ではないかとすら考えます(結局泥沼化するのは否定できませんが)。
少なくとも寛容だとか譲歩だとか、そういうのを要請するのは“やられた側”なんですよね。
例えば『これも有名税だから』とか『子供のやった事ですから』みたいに、被害を被った側
がぐっと堪えて苦笑いと共に押し殺す言葉であって、元凶たる“やらかした側”が譲歩なり
要求をしてくるのを正当化する言葉(用法)ではないのですよ……。

──ましてやデモ(威圧)すら通り越して、実際暴力(武圧)に訴え掛けてきている。

その時点で、ぶっ殺してきた相手の「俺のいう事を聞け!」は、相手側をテーブルに着けさ
せるプロセスとしては「間違い」であるとしか言い様がないのです。
(そりゃあ訴えられる側が着かなきゃどうにもならんって部分はありますよ? だからこそ
法律で徒党を組む事を認めているし、強制的な話し合いの場=裁判もある。復讐だって本質
的にゼロには出来ないのだから、せめて権力が個々人に代わって鉄槌を下している、と……)
デモすら、人によっては精神的な暴力です。
だからこそ、徒党を組んで主張するという事は、それだけ二進も三進もいかない現状・相手
方との関係にくさびを打ち込む「力」にもなりうる訳で……。

勿論、血みどろの争いにならないに越した事はない。解り合えるのなら万々歳だ。

だけども実際はそんな事など(広く大きな括りになるほど)困難で、だからこそ(それ故に)
国境なり民族なり、内と外という境界線を引いて必要以上に相手に立ち入らないにしてきた。
だけどもグローバル化が進み、人や物の行き来が活発(むせっそう)になったことで、何時
からかそんな峻別という名のタガが外れてきたのかもしれません。

互いの“領分”を越え、奪い奪われを繰り返し、憎悪と偏見を蓄積する。
解り合うことも出来ず、しようともせず、なのに関わらない事が出来ないのなら、そりゃあ
もう“どちらか片方が滅びる”までいくしかないんじゃないですか?「テロとの戦い」など
と標榜されるそれも、要はそういう事でしょう?
(まぁ識者の中には自称イスラム国などは、そんな高度な政治闘争というよりは、自分達の
思想に酔っているだけ──なので、一番彼らにダメージのある態度とはその実慌てず騒がず
淡々と彼らに対処する、彼らの夢想するような変革の足音をなるべく鳴らさないことなのだ
という分析もあるようですが。嗚呼、要するに無駄に迷惑で規模の大きな厨二病か……

なので、僕が今現在想う回答は、行き着く態度はこんな感じなのだと考えます。

『出来ることなら許したい。
 でもお前達はやり方を間違った。ことごとく間違った選択をした。
 だからせめて、そのツケだけは、しっかりと払って貰う』

『お前達がこんな世界はクソだ、全部ぶっ壊したいと望んでも、自分は認めない。
 まだこの世界には、自分にとって優しい人達がいる。
 その人達がいる限り、はいそうですかなんて言えない。
 たとえそれが取るに足らない、狭くて小さな理由だったとしても』


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  1. 2015/11/24(火) 18:00:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
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