日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)嘲笑の話─ageる sageる

( 」 ゚Д゚)」<ユー録、更新しました

まぁこうして雑記として報告するのがちと遅くなりましたが(何時もの事)基本執筆モード
と推敲作業に大半のエネルギーが持っていかれて、どうしてもこの辺は事後──後手後手に
なってしまいますなあ……。

先日、ユー録の六十八章をUPしました。
そして今回の更新で第Ⅴ部『育まれし日々(グロウ・ヒストリア)』編が終了となります。
既に当庵やなろうさんの活報で言及している通り、以降暫くは次編のプロット作成に入るの
で更新はお休みとなります。現在、第Ⅵ部と第Ⅶ部が前後編構成を想定しているのと、今春
からのお仕事生活も相まって余計に時間が掛かると思われます。お手数をお掛けしますが、
気長に生温かくお待ちくださればと存じますm(_ _)m
(尤も三題とサハラ~は引き続き週一・月一で更新していきますので、拙作の更新が全く途
切れる、という訳ではないのですけど)

十月も早速半ばを迎えようとしています。時期的には、あちこちで秋祭りが行われる頃合に
なりましたね。自分の近所・隣町でも一度二度祭囃子や太鼓の音が聞こえて来ました。
田畑も、早稲の所は既に稲刈りがされ、刈り取られた跡が黄色みがかった地面となってぽつ
ねんと佇んでいます。季節は……どんどん進んでいきます。

……次のプロット、きちんと〆まで構築できるかしら?

何だかんだでもうユー録だけでも五年、三題は四年、書き続けているんですよねぇ。
後者は短編集なので兎も角、ユー録は果たしてこのままメインコンテンツとして続けてゆく
べきなのか? もう中途半端に頓挫させるのが惜しいからってのもあって、思い入れだって
少なくなくて、半ば(止めるのにもエネルギーが要るからという)惰性と自発的な義務感と
共に書き続けていますが。叶うのならもっと明るく、楽しく、喜ばれる、他にも色んな物語
を創っていきたいとは、思うのですがねφ_(:3 」∠)_ 中々余力を差し込めない……。

欲がないと言えば嘘になるけども。

自分だけしかwinにならない物語では、まだまだ。


各種メディアが報じている通り、先日ノーベル賞の今年の受賞者が発表されました。
その中で今年も日本の御仁が受賞を決めました。大村智氏(医学・生理学賞。微生物の作る
物質から熱帯の風土病に対する治療薬を発明)と、梶田隆章氏(物理学賞。ニュートリノに
質量があると証明した)のお二人です。
賞の性質上、認定されるのにはかなり時間が掛かるものなのだそうですが、ひたむきに研究
を続けてこられた末の名誉だと思います。一介のど素人が言うのも何ですが、本当におめで
とうございます。

……ただネット民の宿命か、どうもこの件でも辺りを見渡すと素直におめでとうと言えない
人達が、上下左右にもごまんと居るようで……。

『日本もまだ捨てたものじゃない! 日本人万歳!』
『個人の業績だ。手前らと同一化するな、ド阿呆』

何というか、ご本人らをダシにage勢とsage勢がまたもや火花を散らしている。
僕個人はどちらかと言うと右寄りなので、後者の冷笑が知性の証だとでも信じているような
態度はあまり好かないのですけど、かといって受賞したご本人≠僕らであるのは否定しよう
もない事実なので、日の目を浴びた直後に褒め殺して持ち上げる──それまでに、これから
も抱えていくであろうこの国の制度・文化における課題を見てみぬふりをしてお祭り騒ぎを
するというのも、確かに「正しい」とは言えないと思います。

ただ……どちらにしても、繰り返しますが、ご本人をダシにして自分のイデオロギーを主張
したり慰め合ったりしているという点ではどちらも“同罪”なんですよねぇ。今回の受賞に
限らずですが、好機とみれば左右上下に拘わらず存分に利用しようと駆けつけてくる輩って
のは古今東西例に事欠かない訳で、そうした(どうせな)現象を思うと、やはり僕らものを
創るタイプの人間は必要以上に周りの声に流されず、ただ黙々と自分の営みに注力すべきな
のかなぁ?と考えてしまいます。実際、建設的にも精神衛生的にも一番ですし。

(ノーベル賞云々から話は逸れていきますが)何かを創る、創作人であるという時、往々に
して大きな命題として立ちはだかるのは、他でもない「他人の声」です。
自己満足だけではたとえどれだけその人間が才覚に恵まれていようと、大よそ独り善がりに
なっていく。だからこそ第三者の眼・意見によって適宜修正・再考の時間があって然るべき
なのだと云われます。
実際、その云いは間違っていないのでしょう。
僕自身、物書きとしてはずっと誰得なものを書いてばかりではないか?という疑念(予防線)
をずっと持ちっ放しで書いていますからね……。
だけどもそれは、必ずしも自分の創り出した思考が“意見”を出してくる他者よりも劣ると
いう道理ではありません。寧ろその過ぎた謙虚さ──卑屈は、長い目で見て作品も、作り手
としての自分自身も殺していくものだとすら僕は考えます。

……何と言いますか、この世の中には「好き嫌いと優劣を区別できない(しない)」人達や
「とにかく否定する事がカッコイイ」「知性の証だ」と本気で信じている人達もいるのです
よね。技術的な未熟なら、指摘されれば改めていける。具体的建設的な意見でこちらも解釈
し易い。だけども「お前の物語は嫌いだ」とだけ言われてもどうしようもない。はあ、そう
ですかとしか返しようがないし、かといってその誰かの為に毛色をごっそり変えたとしても
それまでの五や十には好まれず、結果として読み手全体としては逃げられる結末になる事だ
って稀によくある。
後者は言わずもがな。先述で言ったような“sage勢”だと僕は考えます。
向こうは先ず否定する事ありきで“隙”を探して突いている、悦んでいるのですから、際限
なく誠実に付き合っていてはいずれこちらが疲弊します。
それを見て、その気に食わぬ誰かが筆を折るのを見て悦び、またその「知性」や「矜持」を
引っ下げて次の得物を物色し始める──。

はっきり言って、全方向の人間に好まれる物語なんて早々創れませんよ。ガッツリ読みたい
人や所謂エログロナンセンスを求める人もいれば、対極に手軽で明るく快活で、幸せな結末
じゃないと嫌だっていう人もいます。数で言えばこの両極の間に在る部分にも人々が、或い
は中身はあまり問題にせず、ただ時間を潰す為に手に取る人だっているでしょう。
以前にも何処かで使い回した云いだと記憶していますが『受けるかどうかは半分博打みたい
なもの』だと思うのですよ。勿論、発表する媒体・分野・想定ターゲット層・版元の意向も
踏まえて傾向と対策を講じなければならぬ場面は少なからずなのでしょうが、それら縛りが
無い状態での、まっさら自分の欲望からの創作ではどうせ誰かに引っ掛かるし、誰かには引
っ掛からないものである筈なのです。

僕は、諍いが大嫌いです。……「嫌」というよりは「厭」と表現した方がいいのかな?
だから、反面教師的に、物語の中でもそういう人と人の争いを殊更に描く事も珍しくない。
人によっては「物語の中くらい休ませてよ」という方も少なくないのでしょうが、気付けば
僕にとっての創作はそうした怨嗟でした。ただ現実の口撃に口撃で返せば、他ならぬ自分自
身がその諍いの悪循環に呑み込まれてしまう。一部となってしまう。ならばまだ、物語とい
う名の箱庭の中でシミュレーションの如く再現する方がまだマシなのかな?と。とある御仁
には『それは表現者として最悪手』と評されましたが、嫌ならお互いもっと気に入る物語の
方へ遊びに行けばいいのです。色んな媒体で、色んな価値観で。それを担保するだけの飽和
した作り手・受け手は、今日びこの世の中には掃いて捨てるほど満ちている──。
だから、気に食わないから潰す。この世の中からその表現(価値観)を駆逐してやる……。
そんな企みを持つ人間を僕は少なくとも「悪」と考えます。小奇麗に整えられた世界よりも、
猥雑でも可能性を生む肥やし広がる世界の方がいい。その意味では僕は右派的な表現規制に
は反対だし、左派的な自由・平等の(為には革命も辞さぬ)徒な賛美には懐疑の目を向けて
います。

……厭なんですよ。正しいとか正しくないとか、そんなのは割と二の次で。
自分や誰かの、抱いた思いや成し遂げたものに対して、無関係な野次馬達や権力や年功だけ
ある他人が“利用”する為に群がってくるのが。
世の競争・闘争、パワーゲームなんて所詮そんな(如何に自陣営を正当化するか、その利益
を先ず分捕れるかという)ものなんでしょうが、少なくともそのダシにされるために、僕ら
はものを創っているんじゃない。もっと個人が、無垢なる不幸が、少しでも糧を得て一時で
も癒されて先に進む──このクソッタレだけど他には在りえぬ世界に挑んで生きていく助け
になれればいいなと願うから、その助けにこの想いが役に立つならと、表すんだ。

そりゃあ全く下心無しにものを観る、語るなんて難しいのかもしれないけど。

誰かの尊厳を(自陣営を持ち上げる事で、或いは直接的に)貶めなければ語れないだなんて、
止めませんか? 何でもかんでも火種にして、火を点けなきゃっていうの、止めませんか?

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  1. 2015/10/12(月) 18:00:00|
  2. 【雑記帳】
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
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