日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)スプリット×スピリット

先日、サハラ~の七章をUPしましたφ(・_・;)

基本的に前後編構成なので、4エピソード目の前編となります。今回はこれまでの三話とは
ちょっと毛色が変わったお話になる予定です。変身ヒーローのお約束もいいけど、変化球もね。

……何とか今月も大きな執筆スケジュールを消化できました。カレンダー的に巻いていかな
いと来月への余裕が取れないかなぁと心算していましたが、結局何のかんので月の前半分で
書き切った格好ですね。
とはいえ、先々週のユー録では盛り過ぎて一時強反動に、今回は前編という事もあり分量は
控え目でサクッと書了。もう少し力加減を(身体)で覚える必要がありそうです('、3_ヽ)_

作業場と家を往復する生活も半年を過ぎ、随分と慣れました。
少し勤務時間も増やし、今の所お仕事と創作活動を両立させながら楽しくやらせて貰ってい
ます。それでも敢えて考えるならば、同所に馴染むが余り、却って世間一般で云う労働──
大よそもっとキツくて実りがあるとは限らず、ドライな人間関係が当たり前という感触と差
が付いてしまう、離れてしまってはいまいか? というのはありますけども。

ですが、そんなプライベートの一方で、先日から豪雨による河川の決壊や火山の噴火など、
列島各地で大規模な災害が散発しています。自分は関西地域なので幸いこれらの被害に遭わ
ずに済んでいますが、だからこそ、こうして穏やかな秋と創作充に包まれている自分がはた
と後ろめたく感じてしまいます。
……形だけでも、皆さんの無事を祈るべきなんでしょうね。
でも、何で同じ国に住んでいるにも拘わらずこうも局所的に禍福に大きな差が起こるのか。
ただでさえ昨今は政治的にも大きく国民が割れている(ように見させられている)のに、そ
こに加えて物理的にも分断されちゃったら……どうなってしまうんだろう? よくペンは剣
よりも強しと云いますが、消費生活では本来必需品でない小説というものを創っている一人
として、こういった報せを見聞きする度に己の無力さを想います。

昼の空が澄んで青く、故に夜見上げれば星の輝きが増す。
日差しはただ焼けるだけから温かみに変わり、吹き抜ける風も何処か優しいような。

自分の書く物語は決して多くが報われる、明るい物語ばかりではないですが、それでも誰か
にとっての、何かしらの糧になってくれていればいいなぁ……(-人-)



各種メディアの報道で既にご存知の方も多いと思いますが、ここ暫くの『無益な戦いをさせ
ない・しない為に強くなる』考えを前に、それも含めた『戦いに関わる一切を忌む』考えの
人々が大挙してこれを阻もうとする構図が続いています。
そして遂に、機動隊──その権力側と(自称)正義の民衆側が衝突してしまいました。
言わずもがな、一連の安保法制にまつわる諸々の動きです。僕はお仕事から帰って来てこの
ニュースを知りましたが、まぁ何というか……皮肉だなぁと。
とかく目の前の物事に“否定”ばかりし、拒み、現実的な「議論」──立場の違いを踏まえ
て妥協点を、双方にとっての最善解を探る試みすら、ただ相手を打ち負かす事にばかり執心
して怠った挙句、阻んだ挙句、その言い分が通らなければ実力行使に打って出る。「戦い」
を否定していた筈の彼らこそが、蓋を開けてみれば誰よりも「戦い」に熱を上げている矛盾。
……皮肉だなぁと。
だってもう、この時点で(これまでの経緯だって)既に“戦争”じゃないですか。
正義と正義のぶつかり合い。思惑と思惑のぶつかり合い。避けて通ろうとする人達をも巻き
込んで膨らんでいく荒々しい強制力──これを“戦争”を呼ばずして何と言う?
まぁ、この手の諍いは今に始まった事じゃないんですがね。ただ今は只管に、行動力のある
ネガティブニストとは、やはり世の中を引っ掻き回すだけなんだなと忌々しく思うばかりで
あります。

無駄に行動力のあるネガティブ。
現在進行形の、旬(?)の政的な話題はどうせ彼方此方で色々な御仁が言及して口撃を戦わ
せているでしょうから、此処での僕はとりあえずこうして導入部として言葉にするだけに留
めておこうと思います。
今回の雑記は──そんな彼らとは違った、行動力の無い(乏しい)ネガティブについて。

これは具体的にどういう人かと言うと、端的に表現するなら『突き放す人』です。
例えば犯罪者について、彼らが更生する余地を期待しない人です。
例えば不道徳者に対し、その存在をパージし、関わらない事を推奨する人です。
○○だから。ある種の明確な線引き(レッテル)で以って“彼ら”と自らを分断し、たとえ
それが差別的・排他的であると謗られようが何よりも先ず己の保全に心血を注ぐ人です。
……こういった人達はあまり表に──いわゆるデモ活動に参加して他の同志らとシュプレヒ
コールを上げる、といった実際行動をしません。おそらくですが、好みません。ただ自分の
中で、しばしば頑なとも言える主義(せんびき)が在り、暮らしています。僕らがそれを観
測できるのは時折嘆息のように、静かな怒りのように(ネット越しに)漏らした時だけです。
そしてこういったタイプは、いわゆる「斜の構えた人」と分布的に被ることがままります。
この世の中に──人間観に対してネガティブで、只々じっと、まるで深く眉根を寄せたまま
生きているかのような人なのだろうと僕は考えています。

……もどかしくて、哀しくて、だけど自分では如何しようもない。すべきではない。

しばしばこの手の人達を観測するにつけ、僕が抱く心象は大よそこういうものです。僕自身
も人並みに酸いも甘いも経験してきた心算ですので、彼らの「線引き」を真っ向から否定し
に掛かれるほどピュアじゃないんですよ。多くの場合その線引き──レッテルの領域にすら
ある価値観は、彼らそれぞれが生きてきた苦境や失望の末に得た態度、自衛の為の必須科目
であったからだということを理解できるからです。

例えば祖父母が封建的で、その嫁である母親が虐げられるのを長年見ながら育ってきた人が
いたとします。或いは幼い自分を顧みず、育児放棄(ネグレクト)のような接し方で放置し
てきたような母親を持つ人がいたとします。
果たしてそんな経験を持つ人が、老人を忌み嫌い、親を肉親ではなく他人と割り切り、自分
の生活に害をもたらすような事態になれば迷いなく彼らを切り捨てたとして、僕らはこの人
を「正しい」道に戻すことが出来るのでしょうか? ……答えは否です。確かに何かしら法
に触れるような犯罪行為となった場合は裁きを受けて然るべきなのかもしれませんが、そう
でもない限り、僕ら他人に彼・彼女に刻まれた“人生の決定打”を塗り替えることなど不可
能ではないのでしょうか? 塗り直したって、その奥の奥に傷跡として残っているんです。

……連日のデモ活動の報を見ていて思います。
そりゃあ、あそこに出向いている人々だって彼らなりに必死なのかもしれないが、僕から言
わせて貰えばそんなバイタリティがある時点で「温い」。真に絶望し、ネガティブの徒たる
人間というのは、もっとこの世界の中に埋没して延々その傷を背負い続けているもっと多く
の無名たちを言うんだ。かつて傷を負い、だけどもその傷が気付けば己の一部──ひいては
アイデンティティにすら硬質化し、二進も三進もいかずに今此処に在って無いような人達を
言うんだ。安保とかマクロ的な長期的な視点とか、問題としているものが違うからそもそも
同列に比較できる話ではないのかもしれないけれど、ああいう「表舞台」での諍いなんて目
じゃないほどの感情のうねりが、この国にはそれこそ無限に近いほど内包され、眠っている
筈で……。

僕、自分達では如何しようもない、すべきではないと言いました。
でも、それでも、やっぱり僕はこういう人達こそを救うべきなんだと思います。僕自身、青
二才で今以上に何も解っていなかったのもあるけど、この世の中を受け入れられずに壊れる
まで拒み続けて、だけども数年越しにようやく“治癒”してきた一人の人間として。

高慢かな? 天狗かな? 自分が良くなったから、善人ぶってるだけかもしれないけど。
それぞれの人間に過去(ものがたり)がある。その中で傷付き、得た原風景はちょっとやそ
っとじゃ描き直せない。実際、人間というものを性善説で規定して生きるより、性悪説で規
定して生き、警戒を怠らない方が成る丈痛い目を見ずに済むんだろうし。
でも……やっぱりそれが「正しい」んだと「それしかない」んだと、そうと思わない・知ら
ない他人を「愚かだ」と見下しながら生きて、楽しいんだろうか? 傷付くことを恐れるな
と手垢の付いた表現を使った所で気休めにすらならないけど、彼らもまた、無駄に行動力の
あるネガティブニストと同様で正反対で、きっと真綿で絞めるようにこの世界を殺していく
力になり得てしまうんだ。

物理的な“戦争”で滅びようが、精神的な“戦争”で滅びようが、まぁその時はその時だ。
それが人間の限界なんだろう、仕方ないかと考えるような口だけども。自身も皆が皆仲良し
こよしなんて不可能。厳密に棲み分けるしかないと「斜に構える人」の一人だけども。

やっぱり成すべきものを成さずして人々が『分断』されていく、それがさも当たり前のよう
に繰り返され消費されていくセカイは、辛い。

スポンサーサイト
  1. 2015/09/16(水) 21:45:00|
  2. 【雑記帳】
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<(企画)週刊三題「ビタータイム」 | ホーム | (長編)サハラ・セレクタブル〔7〕>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://higurasisouann.blog27.fc2.com/tb.php/640-bcfe3a45
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

自己紹介

長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
します。

訪問者累計

最新記事

最新発言

検索窓

月別履歴

10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

分類/索引

【案内板】 (2)
【小説:短編】 (20)
本の蟲 (1)
硝子野不動産店 (1)
夏の日の幻影 (1)
四番線の彼女 (1)
夢視の宿 (1)
線を曳く町 (1)
炬燵の神様 (1)
三者三盗噺 (1)
色眼鏡 (1)
奴らは攻城戦師 (1)
詰め替える (1)
同じ籠の狢 (1)
二十年後の遺言 (1)
轍の先 (1)
水に流せば (1)
真夜中の御二柱 (1)
いつか見た夢 (1)
神様達の初詣 (1)
白い花束 (1)
丸の代償 (1)
【小説:長編】 (151)
Amethyst League (6)
アンティーク・ノート (3)
ユウキのヒカリ (5)
NIGHT GUNNERS (5)
レディ・ルーン-Bonds of RU'MEL- (6)
ユーヴァンス叙事詩録-Renovin's Chronicle- (89)
死に損いのデッドレス (5)
Dear SORCERY (4)
サハラ・セレクタブル (28)
【企画処】 (349)
週刊三題 (339)
その他参加物 (10)
【資料庫】 (15)
【落書帳】 (6)
【詩歌帳】 (6)
【雑記帳】 (326)
【読書棚】 (30)
【遊戯倉】 (24)
path. (4)
decide: (3)
ユー録FW (16)

記事録

交友関係

このブログをリンクに追加する

(RSSリンク)

(QRコード)

QR

@long_month からのツイート