日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)掲げた旗に、ぶちまけた水

教訓:体力の限界を無視して書き過ぎてはいけない(反動がクッソしんどい)

('、3_ヽ)_ そりゃあ一日で執筆できた分量の自己ベストは更新しましたがね。結局翌日以降
に半分も力が出なけりゃ全体のクオリティは不安なのですよ。それでも休み休み、プロットと
脳内イメージを練り直して仕上げましたけどね……。本当、プロ作家さんやほぼ日更新をして
いる方の筆の速さには勝てませんわ……。

雑記(こちら)では暫くぶりです。こんにちは、長月です。
先日、ユー録の六十七章をUPしました。なろうさんの粗筋欄などで併記している通り、現在
の第Ⅴ部は次回更新で以って終了となります。その後は一月二月、Ⅵ部以降のプロット作成
に掛かるため、UPがお休みになると思われます。まぁ三題やサハラ~があるので、更新自体
が途切れる訳ではありませんが、如何せん複数併行と今年からのお仕事が合わさっているの
もあり、想定よりも空白期間が延びる可能性はあります。ご容赦のほどをm(_ _)m

暦も変わり、九月になりました。秋雨前線と忙しなく現れる台風の影響も多分にあるにせよ、
随分と過ごし易くなりました。もう日数的に晴れたらば残暑──という流れにはなりそうで
はないですね。このまま秋へ冬へと滑降していく感じでしょう。実際、半袖半ズボンでは肌
寒いくらいな朝夕となりました。皆さんも、変わり目の体調管理には充分お気を付けて。

……ぼちぼちおっさんの戸場口に入るからか、体力気力の回復率が以前に増して遅くなって
いる気がします。にも拘わらず夏の暑さにもヒーコラいいながら、秋冬になれば水を得たり
と言わんばかりに創作という名の沼にどっぷり使って嬉々としている感じ。

(運動不足もあり)身体はしんどいことも多いですが、基本愉しく。
すっかり治癒の為の手段と目的が逆転してしまって久しいですが、止められない。

来週か再来週辺りには、サハラ~の次章執筆ですね。
尤も、はたして毎月ノルマ的に消化していく創作活動というのは、実際どれだけの“意味”
を成しているのか分かりませんが……φ(=_=;)


話はがらりと変わりますが、例の如く僕がもそもそ自分の創作やらお仕事やらに日々埋没し
ている間も、世間では繰り返し色んな「事件」が「消費」されていたのでありまして……。

もう旬(?)を過ぎているかもしれませんが、一時はネット上でも騒ぎになっていました。
ご存知東京五輪のエムブレム盗作問題です。
僕は後日このニュースを知ったので経緯はざっくりとしか調べていませんが、結局佐野氏の
エムブレムが白紙撤回されましたね。新国立競技場の建設計画見直しなども合わせ、開催前
から前途多難。まぁ毎大会ごとに色んな問題が噴き出すのは実は日本だけの話ではないです
し、これだけお上の鼻を挫けばさぞかし五倫なんぞぶっ壊せ!と他の弱者を出汁に批判して
いる方々は溜飲が下がる思いでしょうね?
(因みにネット上でも好評だった、誘致時の桜のエムブレムはIOCの規約上、本大会に使い回
す事は出来ないそうです。大人の事情……)

……僕は文章は書いても、美術(デザイン)は殆ど素人です。絵は描いても落書き程度なの
で、いわゆる“高尚な芸術”みたいなものが分かる訳でもない。
ただね。事の経緯を観ていて、やっぱり思った訳ですよ。藝ってものは世間様には理解され
ないものなんだなぁと。今回の一件は同業者の中でお高く止まり、終始説明不足だった(主
に会見ですらそういう態度を取った佐野氏ら)デザイナー側──藝術の人間と、彼らを理解
しようともせず、その義憤と膨れ上がった正義感で彼らを誰彼構わず叩くに終始した世俗の
人間との長く埋めようもない溝というものを改めて見せられたような心地なのです。
(村上隆氏の言葉を借りれば『金にならない芸術は芸術ではない』)
まぁ最初は、そこまで大きなムーブメントではなかったと思うんですよね。
単純に採用された佐野氏のデザインが素人目に見ても“ダサかった”。そこから難癖をつけ
られ始め、業界の癒着やらパクリ疑惑やら、そもそもこんなにバカスカ金を掛けてうちらの
国で五輪やる必要あんの? 平和の祭典? ガバガバの利権祭りじゃねーかという、かねて
よりの不満が人々の義憤を後押しした。多分推測だけど、そこに五輪という祭典を開催する
事で復興をアピールする、国民が一致団結する──そんなシナリオが気に食わない人達も大
なり小なり混じっていた……。

僕個人は、別に日本でまた五輪をやろうがやるまいが構わないと思っていました。
そもそも自分は関西住みなので関係ないし、スポーツマンでもないし、あまり世間様が熱中
するようなトレンドに染まるのを好まない性根の持ち主ですから。
……でもだからって、彼らに全力で水をぶっかける必要はないでしょうに。そうやって対立
対立反対反対ばかり言ってて、面白いか? いわゆる反対運動って奴に身を投じても、得ら
れる高揚感なんてのは如何に狭くて内向きで虚しいものであるか。

日本国という大集団に右に倣えで従うべき、そこまでは言いません。ぶっちゃけ僕も国家や
秩序の名の下に(というか、それを美名に自分達の好き嫌いを正当化しようとして)何でも
かんでも一括りに“平定”したがる連中には糞喰らえですしね。
ただ、だからといってどこもかしこも「闘い」過ぎなんではないかと思うのですよ。
興が冷めるというか──いや、別に五輪に期待している訳ではないけども──誰かが何とか
したいと掲げた旗を、寄って集って引き摺り下ろし、ズタズタに破って奇声を上げる光景を
見せられて……一体誰が幸せになるんだ? それを先ず何よりも考えるのです。今回に限っ
て言えば、物事の本質は佐野氏一人を叩くに終始するのではなく、乖離したデザイナー側と
一般人との感覚を埋める努力、そして五輪というその実利権に塗れているであろうこの一大
イベントの是非と膿出しを皆で『議論』するだったことではないのか? と。

……軟弱と、闘いから逃げているだけだとその手の人には言われるのかもしれない。
だけどもはっきりとこれだけは言える。僕はやっぱり諍いが厭いで、人と人とをAかBかに
分断するだけ分断して、きちんと修復する所までせずに投げっ放すような闘い方なんてもの
は、絶対に認められないということだ。そんな世界が大嫌いだということだ。

やってもいいじゃない。五輪だろうが六輪だろうが。
実際利権でズブズブらしくても、全く金が回らないよりかはいい。何より肝心の選手にとっ
ては、その人生を懸けた大舞台には違いないのだ。説教めいた事を言わせて貰えば、とかく
金を使わぬ・使わせぬ・批判だけはするの大多数に対し、何とかしようと縋りついた中での
招致活動だったのではないかとさえ思う(方法は必ずしも賢いとは言えないのだろうが……)
とにかく僕らは『許せない』を簡単に持ち出し過ぎなんだと思う。
皆仲良く、とは言わない。だけど自分達の“外”で持ち上がる物事くらい、捨て置くくらい
の寛容さは持っていないとこの先も僕らは延々旗を立てては引き摺り下ろし、立てては引き
摺り下ろしを繰り返す。そして既に在るように、そんな世界に失望し、政治的・社会的な交
わりから離脱していく人々が増えていく。
ただの政治に無関心な、常識を弁えていないけしからん奴、ではないのである。それは何処
かで回り回ってこれまでの僕らの所為であって因果であって、いずれ彼らも含めて僕ら世界
全てをじわじわと絞め殺す諦観(きょうき)になる筈だ。いつか爆ぜるように襲い掛かって
くる憎悪(どんき)である筈だ。
そんな事も分からずに、分かろうともせずに、人はまた本質的でもない所で争う。或いは点
過ぎる部分をあげつらってネチネチと相手を責め立て、束の間の優越感ばかりを求める──。
はたしてそんな相手が跋扈する世界で、どれだけ相手に解って貰おうと本気でその志を貫い
てくれる人間がいるのだろうか? 在ったとしてその試みに、僕らは耳を傾ける用意はある
のだろう? 或いは自分が“その事象に関与しない身であるという分別”を持てているだろ
うか? 忘れ、驕ってはいないだろうか? 各々がバーゲンセールのような「義憤」に敗北
してはいないだろうか? その“私は正しい”が何よりの悪だと──理解しているだろうか?

『本当の悪魔は巨大に膨れ上がった時の民意だよ。自分を善人だと信じて疑わず。薄汚い
 野良犬がドブに落ちると一斉に集まって袋叩きにしてしまう。そんな善良な市民たちだ』
                                       (ドラマ リーガル・ハイより)


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  1. 2015/09/09(水) 00:00:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
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