日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)滾る欲望、枯れる欲望

九月を迎えました。総理大臣が変わりました。直後に台風が来ました。
迷信なんですけど悪い意味でタイミング良すぎますね。この先の世相を暗示するようで;
目まぐるしく変わっていく(ある意味では安定の閉塞感ですが^p^)世の中。それでも創作
はコツコツほふほふ続けています。こんにちは、長月です。
先日、連載の四章をUPしました。そして600アクセス突破を確認致しました。
一読下さり、重ね重ねお礼申し上げますm(_ _)m

長月「連載もいいけど……もっと色んな創作をしていきたいなぁ」
 ● 「その欲望、解放しろ」


という訳で、今回は欲望って何だろうなというお話です。
個人的な見解をすれば、欲とは持ち過ぎるに毒な「できるだけ自身から排除すべきもの」だ
という認識を強く抱いて今まで生きてきました。
それは自信のなさの裏返し、いわば傷付かない為の予防線のような側面もなきにしもあらず
だったのですが……ここ暫くの自分は、どうもそれらとは違うベクトルへと引っ張られてし
まっているように思います。
つまりそれは創作欲。あれも創りたい、これも創りたい。
その為に○○が欲しいといった物欲も付随的に散発しているような気がするのです。
正直、自身戸惑いがあります。浮付いているのではというか、このまま良からぬ方へと膨張
してしまいはしないかといった不安感と共に。
とはいえ、それだけ創作に力を入れるだけの活力を、この弱い身体が得つつあるのかもしれ
ないですし、友人にも「欲が無いのも考えもの」とも諭されて、現状としては否定肯定の間
を行ったり来たりな状態が続いています……。

ですが、世の中を見渡してみるとこの空気を覆うのはある種のシニカルさ──言い換えるな
なら、一昔のように泥臭い世事に目を向けない“欲望の枯れ”が広がりつつあるのかな?と
思ってしまうのです。
それは所謂「若者の○○離れ」と指弾される(心外ですが)物欲や嗜好の変遷であるのかも
しれません。従来の紋切り型のような一まとまりの大きなカテゴリーの中で人々を語れなく
なっているのではないか(それでも必死にレッテル貼りをせんとする者は絶えませんが)、
そんな風に見えます。既存の“威光”に対するシニカルな反発とでも言うべきでしょうか。

しかし……同時に思うのです。
それは、今を変えてゆく事に対するシニカルな眼差しが蔓延しているということ。
どれだけの巨悪が権力にぶら下がっていても、それにノーを表明する声や行動しようとする
姿にすら冷笑を浴びせて良しとする、その気風です。
どうにも、この国の人々はデモ=イカれた連中の徒党という認識をしているようです。
(あながち間違ってはいませんが)ですが僕個人の思いとしては、そうして何か変えようと
行動を起こしても(そしておそらく声を上げるレベルでも)そうした志を、他人の思う所を
認めずにあざ哂う──そんなお互いの意見の合わない、無機質なまでの平行線具合が何とも
心苦しくてならないのです。

何が正しいか、何を採るのか。
白黒つける事が「危うい二分法」になりがちな面はあるでしょう。
しかしそれは日常でも政治でも誰しもが通らなければならない道である筈です。なのにその
判断を敢えてしない、その責任を持つのに曖昧に濁す(それが“大人の対応”と言い張って
もやっている事は同じです)。それならまだしも、加えて決める決めないにせよ、だた外野
から冷ややかな眼で見下ろし、せせら哂うだけの者が──或いは「自分には関係ないから」
と目を向けようとすらしない者がこの世の中にどれだけ多いことか……。

確かに白黒つける、それらを突き詰める事が一体どれだけの諍いを生み出し続けているか、
誰かを“説得する”事がどれだけ本質的に(他人を変えようとする)高慢さを伴うか、そう
した面は否めません。ですが……それでもと、僕は思います。
結局人間というのは「自分勝手」なのでしょう。思う事・考える事はそれぞれに違う。
それはいい。だけど、相手のそれを認めず、ないしは止めようとするから拗れる。
その諍いに……きっと終わりなどないのでしょう。
シニカルな眼とは、もしかしなくともそうした現実に(意識的かどうかに関わらず)辟易し
また自身が“疲れない”為に編み出してきた彼らなりのスタンスなのかもしれません。
ですが……それは、違わなくても正しくはない。そう思います。
以前の雑記でも、僕は述べたと思います。
自身の周りだけを「自分勝手」に執心し、大局に対して無関心を貫くのは、間接的に自分達
の衰退に加担しているようなものです。蹂躙する者は巨悪ですが、それを傍観するだけの者
も小粒ながらに悪であるのではないでしょうか? ……それが賢い処世術だというのなら、
僕はそんなものはゴミ箱に捨てて良いと思っています。
何故なら、それは要約すれば「主張するな」という封殺圧力と同義だからです。
一介の物書きである自分にとってそれは、考えるな創るなと言われているのと同じだと思う
のです。遠回しに、創作人を殺すメッセージではありませんか……。

何かを主張する事は、悪ですか?(私情で鬱陶しいと思うだけはないですか?)
ただ物書きは自分達の貪る娯楽だけをほふほふ創っていればいいのだとでもいうのですか?
……少なくとも、私達はそんな虚しい時間を埋める為“だけ”の存在じゃない。
そもそも、何かを著す者とは総じて自己顕示「欲」を少なからず抱えているものです。
たとえ私達の言葉が貴方にとって鬱陶しくても、私達はひたすら言の葉を紡ぎ続けてゆく事
でしょう。だから私達も……「この主張の通りになれ」とは決して言いません。
ですが、せめて。
他の誰かが思う何かを、示した何かを冷ややかに「悪」と決め付けないで下さい。
それが僕が自分の中にあっても許せる、数少ない「欲」でもあるのですから──。

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  1. 2011/09/03(土) 20:00:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
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