日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)追いかけて老いかけて震える

(ノ)=ω=(ヽ)

雑記ではおよそ二週間ぶりとなります。こんにちは、長月です。
先刻、サハラ~の六章(3エピソード目後編)をUPしました。何とか今月もユー録共々二つ
更新できて一安心。ただ来月がカレンダー的にちと二作が厳しい(休憩期間を圧縮しないと
間に合いそうにない感じ)のが不安材料ですね。今回のでエピソードエンドですし、ユー録
のみに絞って、一回お休みしてもいいかもしれませんけど……。

ついこの間まではカッカと照っては暑い暑いとうだっていたものですが、気付けばお盆少し
前くらいからはたと夕暮れの風が心地良いほど涼しくなってきました。また、天候自体も雨
模様な日が何度か続き、激しい夕立という夏のもう一つの顔が覗きつつあります。
割とホイホイと台風が来ては去り、来ては去りしているのも大きな要因なのでしょうが、夏
の盛りも落ち着いてきているのですかね? 全く残暑が堪えなくなる──なんてのは希望的
観測なのでしょうけど、今から秋の過ごし易い季節が楽しみです。
うちの作業場に近い野球グラウンドでも、先日から早速秋の地方大会(新人戦?)が始まっ
ています。ほぼ連日あちこちから高校生達やその親御さん、はては近隣から足を運んできた
見物人らがやって来ては、快活な試合を繰り広げている模様です。

……嗚呼、皆若いなぁ(おっさん並感)

自分もかつてはあれくらいの年齢の頃があった筈なのですが、如何せん生来運動の類は苦手
でどんどんインドア趣味に走っていったため、結局ああいう青春はありませんでした。それ
でも当時は何キロもの距離を自転車で通学していた訳ですし、やっぱり歳月の経過──衰え
というものは余程気を付けないと身体に纏わりつくものなんですね(´・ω・`) まぁ単純に運動不足
だろと言ってしまえば、否定できないんですけども。

実年齢の割には、やってる事が未だに「遊んで」いるような、ないような。

天狗になれとまでは言いませんが、せめて後に生まれてきた子達に多少なりとも胸を張って
応じてやれるくらいの大人で、経験や実績の持ち主でありたいものなのですがね……。


過去雑記で何度か言及していますが、僕は学生の頃に鬱──身体を壊し、いわゆる「普通」
の社会人となる前にドロップアウトしてしまった身です。
一時はそれこそ何一つする気力が起きず延々日がな眠っていたり、気が付けば包丁を片手に
その刃をぼうっと眺めていたりしました。今思えば両親や友人・知人にも随分と迷惑を掛け
てしまいました。叱咤されようと、論破されようと、寧ろ狭窄化した心(価値観)は暗がり
の中へ狭まっていく一方でしたから。

それでもおよそ一年後の冬、心療内科に引っ張られて現在の主治医と出会い、治療を受けて
いく中で少しずつ全身を覆っていた倦怠感は晴れ、彼の『好きな事をしてエネルギーを溜め
ていけばいいよ』のアドバイスから創作活動(小説)を数年ぶりに再開してからは、当庵に
UPしているこれら書き物の通り、随分気が楽になったように思います(逃げてたとも言う)
まぁ、今やすっかり手段と目的が逆転してしまっている点は否めませんが……。
とにかくそこで先ず一峠。更にそんな療養生活を送っている中で数年後、とある福祉系のNPO
を仲介して貰い、紆余曲折あって今は地元の作業所に通わせて貰っています。それまで無職
無収入であったことの負い目は自覚以上に大きかったらしく、いざ初めての給金を頂いた時
には柄にもなく興奮したものです。これも金の力かしら……。
先月上旬からは勤務時間も少し増やし、朝起きるのはやはりだるさとの戦いですが、それで
も何だかんだでこの生活リズムにも慣れました。創作の方も、帰宅後の夜とオフ日を中心に
スケジュールを組み、現状月二本・週一本の連載更新を保っています。

……ただ、思うのですよね。
あまりこの限定的な幸に浸り過ぎてはいけない。浮付いてはいけない。
何より今の作業所は、あくまで利用者それぞれのステップアップの為の場所です。勿論普段
の居場所として一先ずの勤務という方もいますし、僕もそういう面はなきにしもあらずなの
ですが、やはり何れはここを「卒業」すべきなんだろうと思います。それが、快く僕を受け
入れてくれた所長以下職員さん達への恩返しでもあるのかなと考えて。

うちの作業所は、スポーツグラウンドを併設した公園に隣接しています。
なので、本稿導入部のように、時期によっては朝からスポーツに勤しむ若者達の元気な声が
聞こえてきたりすることも珍しくはありません。
最初は、そういう場所だからと特に気にはしていませんでした。自身、運動の類が苦手であ
ってきたこれまでの人生もあって、殊更にそちらの方向に興味関心が深い訳でもありません
でしたからね。
でも……こうして伊達に半年近くこの作業所に勤め、彼らの活声を聞いていると、如何せん
自分は衰えてしまったなぁ、もうあの頃には戻れないんだなぁと時折微笑ましさを通り越し
て辛くなる瞬間瞬間が出てくるようになってしまって……。

まぁ、ぼちぼち三十路のおっさんだし……。

そう自嘲(わら)ってしまえばすぐにやり過ごす事自体はできるけれど、だけども改めて僕
はもっと上手く生きられなかったのだろうか? と悔やむ事は、この先の人生が不安になる
事は無い訳ではないのです。

──学生のあの時、心を病むほどに“逃げ”続けなければ「普通」に社会人になれていたの
ではないか? 結局最大の原因とは自身の怠慢・怠惰で、自業自得ではなかったか?

──紆余曲折、決して短くない歳月を経て、僕は治癒した(と思う)。ではそれまでの自分
とは何だったのだろう? 病気になるような軟弱な、本来不必要な時間ではなかったか?

──世の「普通」の勤め人というレールからは落ちた。自ら降りた。だけども、かと言って
そのブランクを挽回するだけの技術などを持ってきたかというと、違う。小説(物書き)の
技術は磨いてきたけれど、あくまでこれは現状趣味の域だ。好きとはいえよりハードモード
な進路など果たして僕に務まるだろうか? 大方またもやずるずると、無駄に歳だけを喰っ
て、結局同年代やそれ以外の人達に顔向けできない物陰の人生となるのではないか……。

今という瞬間を燃やして球技に打ち込む高校生は輝かしいのかもしれないけど、それは多分
に「自分はそうではなかった」とか「そこまでではなかった」から人は感動を覚えるのであ
って、同時にそれぞれが今の自分(の生活)にある程度の仕方なさ──落とし所を見出して
諦観しているからこそそうステレオタイプに応援できるのだろう。
では、僕は……どうだろう?
答えは否だ。こうやって、またぶり返すように自身の負い目が掻き毟っている。球児達には
何の罪もないのに、ただこの卑屈な精神が彼らを直視するには眩し過ぎるようにさせる。彼
らに、後から生まれてきた子達に僕という一人の大人(成人しているという意味で)は果た
して相応に胸を張って向き合えるだろうか? 何か与えてやれるだろうか? そう考えると
僕という者はあまりにも自分の好きばかりにエネルギーを割き過ぎて、人間としてのレベル
が歳不相応なままで来ているような気がしてならない。経験値も、肉体も、経済力も。

ここまで治癒(回復)してる時点で、充分親御さんには恩返しだよ──。
そう慰められても、やっぱりそれでは足りないと思ってしまうのは、とかく自分が自罰的だ
からか、本当の意味での埋め合わせなど出来やしないんだと(ならそもそも病気になったり
諸々の負担を掛けなければよかったじゃないかと)考えるからか。
理想とするものが得てして大き過ぎる、多過ぎる、遠くにあり過ぎる。
他人びとに恥じぬ自分でありたい。願わくば作家になりたい(=書いてていいよという赦し)
……プライドが高いのかなぁ。
やっぱりどうも御し切れぬ。卑屈なのか尊大なのか分からなくなる。

文章力にしろ、心身の人間性にしろ、追い掛けて追い掛けて飽くを知らないで。

まだ若いとは言われても、確実にこの身は老いていく。
好きを愉しむ高揚を折々に挟んでも、それは絶対に永遠でも無限でもない。
自分がいつまで経っても届かないことと、どんどん満足な自分ではなくなっていくこと。

それが怖い。怖くなってきた。

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  1. 2015/08/20(木) 21:00:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

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