日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)命と存在の優先順位(プライオリティ)

梅雨に入ったというのに存外じりじりと晴れる日が多いような……?( ˘ω˘ )
追記:やっぱり梅雨ですね。雨がだばだば。

だけども報道では列島各地で今年も集中豪雨が起こっているようですし、当稿執筆現在でも
部屋から見える空は白灰色の曇り空です。風が少し寒いくらい。
……何というか、極端なんだよなあ。
日和ってるのかもしれませんが、やっぱり何事もラディカルでなく、センセショーナルでも
ないのが一番だと思うのです(´・ω・`) こんにちは、長月です。

先日、サハラ~の四章をUPしました。2エピソード目後編(終了)です。

ユー録などの過去の長編系のように長々と展開が繋がっていくのでもなく、かといって三題
のように一本毎に完結させているのでもなく、今回のこの(二章1エピソード前後編)方式
はその実手に取る方にとっては如何なのでしょう? 自身、同じ書くにも「色々」やってみ
たかったというのもありますし、変身ヒーロー物という事で大好きな近年の仮○ライダー風
な編成を採ってみているのですけど……。

とりま、今月も長編系2つ、UPし終わりました。
後は残り二週分の三題を消化しつつ、余力をみて他のコンテンツの更新も挟んでいけたらな
と思います。結局tktkやってそうですけどね。

大分慣れた(力の加減が掴めてきた)ように思う今春からの新生活。
それでもまぁ、がっつり引き篭もり療養していた期間がなまじ長かった事で相変わらず体力
はカスッカスですが。執筆やお仕事後の反動──疲労も、最近は直後ではなく、より遅効性
且つ一挙に襲い掛かるようになってきました\(^q^)/

時折アクシデントも挟みますが、基本自分の至近距離に関しては現状平穏です。

だけどそれに居座るべきではないんだろうなあ。
どう感じ、思い、動いているにせよ、確実に時間だけはこうしている間も過ぎている訳で。

あとこの先、自分はどれ位ものを書けるのだろう? 考えられるのだろう? 身分や義務、
環境に追い詰められずにいられるのだろう?φ(・_・;)

……せめて、精一杯を。


私事ですが、先日自宅で飼っているワンコ(14歳♀)が身体を壊しました。
明らかに朦朧としんどうそうなのに気付き、動物病院に連れていくと、腸炎を発症して熱を
出していました(今回で二度目)
ここ数日の通院のお蔭で症状は落ち着き、食欲や元気も取り戻しつつありますが、如何せん
既に高齢で何より以前より内臓や骨もガタが来ている事もあり、もう万全に戻るという状態
ではなさそうです。次また大きいのが来たら──。いつか来る事と知っていた筈とはいえ、
そのように獣医から聞かされた時は内心身を強張らせたものでした。

当たり前の事だけど、人も犬も、いつかは死ぬんですよね。

だけども今回ワンコが辛そうにしていると気付いた時、父は獣医を頼るのを渋りました。
理由はごくシンプルです。──金が掛かる。人間と違って動物は保険が利かないから、一度
掛かり出すと馬鹿みたいに金が取られる……。
結局は主に世話をしている僕と、可愛がっている母とが可哀想だ無責任だと言い張って折半
しながら連れて行きました。事実先述のようにかなり危なかった訳ですし。

でも……僕はただ今回父を「薄情者!」と真正面から罵る事はできないと思っています。
実際に保険は効かない、金は人を治す時以上に掛かるのは事実なのです。
それに僕だって、祖父(父の実父)が死んだ時、彼ら姑・舅に虐げられていた当人である筈
の母ですら、晩年の姿を不憫に思って許し、泣いていたのに出席者らの中で只一人、涙一つ
湧いてこなかった「薄情者」なのですから。
……今でも許せていないのかもしれませんね。当時はもっと青くて生意気だったというのも
あるのでしょうが、僕に刻み込まれた“諍いアレルギー”は、元を辿ればあの二人にも大き
な原因があると考えているからなのでしょう。詮無い恨み、なのですが。

詰まる所、人は『他者の存在』すらもその個々の価値観の中で相対化して(でも個々人自身
にとっては時に絶対的なものとして)生きている、という事なのだと思います。法律の世界
で、同じ人を死なせてしまっても、それが一般のサラリーマンであるよりも医者である方が
賠償額が跳ね上がるように。
(この場合、生きていれば稼ぎ得た生涯賃金の補填として算出されます。参考までに)

なので、関連してこの話題を今回雑記に加えようと思います。
『絶歌』──少年A、いわゆる酒鬼薔薇事件の犯人の元少年の手記です。先日太田出版より
発売され、その事件性と出版までの経緯が故に物議を醸しています。
(確かこの会社は以前にも『完全自殺マニュアル』も同じようにして強行出版してますね)

近代史に残る凶悪事件を起こした犯人であること。
何より被害者遺族から出版を止めるよう強く求められているのに応じず、そもそも出版構想
の時点で許可も取っていなかったという経緯。
故に、巷はデリケートに反応する側と、もうどうでもいいやとか興味本位が勝る側に分かれ
てしまっています。
前者は「被害者感情を無視している」とか「遺族への配慮よりも金儲けに走った」、或いは
『悪いと分かっていても自分の欲望を優先させ実行するという、元少年の性根は変わってい
ない』と断じて読むべからずと発言している某作家など。
後者は「単に面白そう」とか「俺達にも本を読む権利がある」、或いは『酒鬼薔薇が必死に
自分を正当化しようとしているのが滑稽だから』といった斜に構えた態度など。

……個人の感覚で言えば、僕は前者ですよ。せめて遺族にきちんと了解を得てから出版なり
何なりするのが“筋”だと思うからです。
でも、そういう僕ら前者側の意見を目にして誰かが言っていたのは『小さな道徳家』。
僕が先日この表現を目にした時、当人は問題提起のつもりなのか嘲笑のつもりなのかは知る
由もありませんでしたが、正直僕はムカッと来たんですよ。
そして──そんな密かに熱くなる自分を戒めつつ、諦めの念を覚えたのです。

一つ一つ個別に整理していきましょう。

先ず、金儲け自体は別に悪い事じゃあない。金を儲ける=誰かが金を使うことが起こり連鎖
していかなければ、そもそもこの世の中は回らない訳ですから。でも、だからといってその
目的の為に「何でもやっていい」なんてまでは思わないのですよ。相応の“筋”──倫理、
守るべき道徳はたとえ金儲けの時であっても伴うべきじゃないですか?

でも、特に後者の「滑稽だから」で手に取っていいやと考える人をこの“筋”に「改宗」さ
せるのはきっと間違いなく至難の業です。
少なくとも、自分が当事者にならなければその意見・価値観を変える事はしないでしょう。
事実僕は哂って反論されました。『へぇ。じゃあその筋って、誰が決めたの?』──自分で
決めた事でもないのに縛られる気なんてない。そんな感じでしょうか。随分と自分の感性に
自信がおありのようです。

でも、だからといって僕はその反応(価値観)を攻撃できなかった。すべきではないと思っ
て引っ込めた。
このまま「議論」しようとすれば、諍いになると解っていたから、というのもあります。
ですが何より、僕は僕自身の中で『マナーとは皆が守ればより笑顔になれるだろう為のもの
であって、決してそこから外れた人間を自分が叩きのめしていい免罪符ではない』という旨
の言葉を思い出したからだったのでした。
──少なくとも、今ここで彼を責めても何か善くなる訳ではなかろう。
結局の所逃げ……なのかもしれません。
でも冷静にならなければと思った。どれだけ「正しい」ものであっても、怒りに任せて得た
結果は「間違い」なのです。たとえ言葉・文面越しであっても拳を振り上げたらその時点で
お終い──アウトだ。いつでもキレうる用意がある=ボーターを持つ人間なんだぞと察知さ
せる必要はあっても、やり取りを拗らせて“だがてめぇが気に食わねぇ”となればそれこそ
絶望的な訳で。

『小さな道徳家』それは中傷ではなく自戒の言葉にしよう。
人は皆、相対的な価値観を往々にして、それぞれ絶対的なセカイの中で以って生きている。

全(バイオリズム)としての命は平等だが、一(セルフコンシャスネス)から眺めた時の命
は不平等なのだろう。
最早「罪を償わせ、権力が復讐の連鎖を止める」のではなく「権力が復讐を代行しつつ、そ
の連鎖を止める」ぐらいの理解でないと厳しいのかもしれない。

厭世と嘲笑。
闘争と正義。

もっとフラットな──両端という点では同じラディカルさではないベクトルに、僕らは立て
ないものなのか。

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  1. 2015/06/18(木) 17:00:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
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