日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)クロスタンダード・ペイン

梅雨入りした筈なのに、思いの外カラッと晴れて暑い日が多いような……(>_<)

およそ一週間ぶりです。季節の変わり目という事もありましょうが、寒暖差が大きい(晴れ
であれば焼けるようだし、雨となれば轟々と降る)日が続いているような気がします。
気を抜けば、また体調を崩してしまいそうな……。
貴方のお身体は大丈夫ですか? こんにちは、体力不足には定評(?)のある長月です。

ユー録の更新も終わり、この一週間はモチベや体力の回復も兼ね、自由気ままに創作思案や
tktkの方を弄ったりして過ごしていました。
そのお蔭か、ようやく長らく懸案だったとあるスクリプト素材の扱いについて、差し替えを
含めて構想上のものを実装できる見通しがつきました。
なのでこんな片隅の頁からですが、相談に(半ば強引というか唐突ながら)乗ってくださっ
たH氏には改めて謝意を述べたく……m(_ _)m

偶々運(タイミング)がよかっただけなのかもしれないけど、やっぱ多少差し出がましくて
も「分からないです」「教えてください」「助けてください」とちゃんと口に出さなければ
駄目なんだなと思いましたね。
そして何より、親切に手を差し伸べてくれたその人に、そんな誰かがいるその瞬間その世界
に対し、謙虚に頭を下げるのを忘れないこと。
これは先日のtktkの件だけでなく、色んな事柄に対して言えることだと思います。

横柄な態度で返される。或いは口撃される。
だけど怒りに任せたらきっと「負け」で。多分言いようが悪かった、巡り合せが悪かった。

望むものを与えてくれない。そして邪険にされる。
だけど相手が応えくれるほど、自分に「価値」はあるだろうか? 資する他者であろうか?

自分の思い通りにならない現実・世界を恨み、何かしらと“義憤”として表現するばかりで
は、きっと僕らのセカイはクソッタレなままなのです。むしろ悪化するばかりなのではない
でしょうか。

……そう思うのは単に歳を食っただけなのか、一層情に絆されただけの体たらくなのか。

故にパチンと両頬を叩き、今日もまた折につけては気付けとするなど(ノ)=ω=(ヽ)


“良縁は目に見える世界を一変させる”

何時か、何処かで聞いたような言葉です。或いはお題目と嘲笑される文言の一つでしょう。
ただ僕は現在、実際にそんな経験(と歳月)を経た事で「ああこういうことか」とぼんやり
理解できたような気がします。
それだけ(仮ながらも)職に就けたのが長年の負い目を取り去ってくれたのでしょう。勿論
今この身分だけに安住して留まらず、もっと「正常な社会人」に為れれば万々歳ではあるん
でしょうが……。

だけども、やはり同時に、僕は未だこの浮揚が怖いと感じています。
違和感というか。仲良しこよしの他人びとの輪の中に自分がいること、他人びという集団の
中で喋っていると僕だけが出た杭になってはいないか──要らぬ事を喋ってはいないか、実
は空回りして浮いているんじゃないかという不安がべっとりとこびり付いて来るのです。
──嗚呼、またやっちまった。
そしてその点は以前までとはあまり変わらず、集まりの只中或いは終わったあとで悶々とせ
ずにはいらない。後悔、のような感情ばかりが強くちらつく。でも何処かで喋りたい・関わ
らなきゃと思って飛び込んでいき、結局またそんな浮揚と不安を繰り返す──。

……自己分析するに戸惑っているんだと思います。
以前にも此処(雑記)等で文字に起こしているように、長く“暗がり”にいた(と自負して
きた)自分には良縁というものは“眩し過ぎる”。闇から光へ。その移行が微笑ましい以上
に己の中の違和感・抵抗感に遭い、僕を不安定にさせているのだと。

何よりそんな『光(そっち)に流れちゃ駄目だ』という引力がずっと働いている。
それが闇、なのかもしれません。
もっと言えば世界はクソッタレだという“大前提”──俗にいう「性悪説」で以って組み立
てられてきた自身の世界観が崩される事への抵抗感。良縁さえあれば、ポジティブになれば、
素直になればオールオッケー&ハッピーだというポジティブ教──「性善説」的な世界観が
塗り替えに掛かってくるような感慨に対する“素直でない”さま。

分かっちゃいるのです。
だけどどうしても、ただ成り行きに合わせて“改宗”してはならぬ!という気がして……。

それに、何も違和感の源泉は僕自身、いち個人のものだけじゃない。
寧ろ自分なりに多くの他者を観てきた(と自負する所がある)から、少なくとも「性悪説」
は「存在している」と思う訳で……。

だって、どれだけ僕一人がふと良縁に恵まれて温かな気持ちになっても、リアルには一方で
現在進行形で苦しんでいる他人びとがいるじゃないですか。かつて受けた心の傷がずっと今
でも、その世界観を確定せさしめている他人がいるじゃないですか。
少なくとも僕はそれを「あいつは運が悪かったんだ」で笑い飛ばせない。一度はとことん心
が堕ちる所まで堕ちていった一人として、自分が“一抜け”していく事がどうにもそんな世
の苦しむ人々への“裏切り”にように思えてしまうのです。
……勿論、そんなのは彼らが知ったこっちゃないのでしょう。寧ろこんな安易な同情すらも、
傷心を拗らせた彼らのような人間にとっては反発・怒りの一因になるとさえ予想します。
でも……それでも。
経験者の一人として、僕は「忘れて」はいけないと思うのです。僕らはずっと覚えておかな
ければならない。
たとえその観測地点がネット上──敢えて汚い言い方をすれば“便所の落書き”であっても、
その言葉は確かに現実(リアル)の誰かが残したものだ。或いはその誰かを元にした言霊だ。

誰か、自分ではないとある人間が、また別のとある『クソッタレな他人や環境』によって心
の傷を負い、苦痛の記憶を刻み、その精神を拗らせてしまった。

そんな今日当たり前のように散在する事実を、闇を「忘れて」まで笑うのなら、そんな人達
を無かったことのようにして笑うのが「真の幸せ」だと言うのなら……僕は“改宗”なんて
しない。してなるものか。足元に蠢く、この世の潜在的な害意達にいつだって攻撃されうる
んだという現実を、覚えておき続けなければならない……。

 ***

繰り返しますが、僕は未だ戸惑っているんだと思います。

「性悪説」は云います。この世は悪人ばかりが幅を効かす。疑え、敵だ、自衛しろ。
「性善説」は云います。善きが満ちればこの世は良くなる。出会いなさい、染まりなさい。
この世界にはそんな、極端・対立するかのような世界観同士が入り組み合って蠢いています。

僕にはそれがどうにも解らない。どっちが「正しい」んだろう?
事実悪い奴に騙されるから○○だと思え、××はするなと色んな警句がある。
一方で憎むように世界を観るのではなく、先ず自分から頭を差し出せ、さらば良い事がある
と説く人々もいる(たとえ差し出した頭を切り落とされて持っていかれてしまっても、その
相手の「徳」が低かったんだ的な結論で慰めようとさえする)。
……そのニュアンスでは同じ、なんですよね。
現実には「損得」で大抵の人間は動くけれど、世を予めクソッタレと規定するかスバラシイ
と規定するかの違いはあれど、そこに漏れるもの(前者の場合自分達にクソッタレだと思わ
せる他者=敵性存在)は“レベルが低い”的な発想で以って捉えているのかな?と考えると。

結局の所『二項対立ではない(にしてはいけない)』位しか最低限の正答というものはので
しょうね。僕個人、諍いが厭いだという価値観も含んだ上で。
要するに大よそ人間というものは世界をミクロに“見たい”かマクロに“見たい”か、その
願望と按配の如何くらいしか違いはないんだろうという推測です。この世はクソッタレだ!
と叫び、世を口撃し続ける人間ってのは大抵マクロだろうし、シバラシイ!と自分と都合の
良い近距離の幸福ばかりを愛でている人間ってのはミクロの世界で生きているのだろうし。
どのみち、「自分以外の大きな何か」=無数の他者というのはそうやって世界をどう見てい
ようと常に蠢いている訳です。働いている訳です。だけども今日び、その大半は自分が全の
内の一である事を意識していない(認めようとしない)。なので個別の我が、助けもするし
妨げもするのだろう、と。
多分、そんな理解の方が無難なのでしょう。
どっちが「正しい」かを決めようとする事自体が、往々にして……「間違って」いる。

だからそう考えると、僕はやっぱり「ポジティブ教徒」にも「アナーキスト」にもなりたく
はないなぁと思います。
自分ではない大きな何かを信奉し過ぎるのも、そんなものは幻想だと一切を切り捨ててしま
う態度も、多分「正しく」はないだろうから。
“混ざったもの”それ以上でもそれ以下でもないのだと思います。
『ただ只管、個々のダイナミズムが混ざり合った結果』──信仰(かたより)なくこの世界
というものを規定するなら、本来はそれくらい淡々として私情を挟まないであるべきなのか
なぁと思うのですよ。
酸いも甘いもそれが意図してぶつけてきたものじゃない。
このダイナミズムの中に生きる、僕らの内誰かの言動やら何やらが巡り巡って来て落っこち
て来た、ぐらいの。

自活中でもない限り養って貰っている事も然り、肉やら野菜やら何かしらを食べないと死ぬ
身体も然り、僕らは皆誰かに「生かされている」なんて云いはしばしば聞きます。
特に宗教や年長者の説法にはこれでもかというほど出てくるもので、僕もおそらく若者だっ
た頃の例に漏れず、そんな世界観がまるで『檻』のように感じられて苛立ったものでした。

……でも、歳月を経てそんな感情を越える事が出来れば、おそらく一段階くらいなら僕らは
「大人」になれるんじゃないかなあ。

原義な方での他力本願。自分以外のぼんやりとした何か大きなものがあると認めていること。
僕も相応に歳を喰ったからか、はたとようやっと「職場」というものを得られた余力からか、
しばしば一人の限界というものをストンと認められるようになった気がします。
逆に、これが出来ないまま(身体ばかりが)大人になると、あまり宜しくない意味での個人
主義者になっていくのかな?という気がしています。近代市民の驕りにも近い万能感という
か、知性を能力を磨けば俺は何でも出来るんだ! みたいな。
個人的な見解ですけど、そういう突っ張った我を持つ人がいるから、諍いってものは起きる
んじゃないの?って思うのです。もっとやんわりやればいいのに、退いたら負けだとか退い
たらこっちがぶん取ってやるとか、僕には持てる力を暴走させているようにしか思えない。
そうなるくらいなら、いっそもうちっと委ねてしまっていいんじゃないかって思うのですよ。
自分以外のぼんやりとした何かに、不定不形のダイナミズムに。

──僕自身、喋ればどうにも自分の興味関心しか話せません。ばかりになってしまいます。
かといって寡黙を貫き、他人の気配がある中でリラックスできる程図太くはない。
(まぁ多少慣れれば、自分の疲労などを優先し、過ごし方が厚かましくなるっていう悪癖は
あるんですけどもね……)
たとえ少人数でも、他人びとの中に自分がいるという違和感(?)が拭えません。
仲良しこよしの輪の中に自分がいるというのが信じられない。仮に居られていても、自分の
言動一つで空回りして、すぐにでも壊れて居た堪れなくなってしまうのではないか……?

作業場の職員さんや所長夫人(ちょくちょく顔出しに来てる)にはもっと喋って、思いの丈
を吐き出していいのよ?と言われるけど……やっぱりそれがあるから中々。どうにもあまり
目立たないでいよう──ダイナミズムに素直ではあっても、そこへガツガツと自分を捻じ込
むのはあまりスマートじゃないような気がして……。

……ものっそい長くなりましたが、その思いの丈とやらはやっぱり、僕の場合こうして文章
に起こした方がやり易いです。面と向かわないで垂れ流す不躾をお許しください。

あと(もう何時もの事だけど)要領を得なくてごめんなさい。

スポンサーサイト
  1. 2015/06/12(金) 21:00:00|
  2. 【雑記帳】
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<(企画)週刊三題「僕の部屋」 | ホーム | (企画)週刊三題「コンスタンツ」>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://higurasisouann.blog27.fc2.com/tb.php/602-1565eade
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

自己紹介

長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
します。

訪問者累計

最新記事

最新発言

検索窓

月別履歴

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

分類/索引

【案内板】 (2)
【小説:短編】 (20)
本の蟲 (1)
硝子野不動産店 (1)
夏の日の幻影 (1)
四番線の彼女 (1)
夢視の宿 (1)
線を曳く町 (1)
炬燵の神様 (1)
三者三盗噺 (1)
色眼鏡 (1)
奴らは攻城戦師 (1)
詰め替える (1)
同じ籠の狢 (1)
二十年後の遺言 (1)
轍の先 (1)
水に流せば (1)
真夜中の御二柱 (1)
いつか見た夢 (1)
神様達の初詣 (1)
白い花束 (1)
丸の代償 (1)
【小説:長編】 (144)
Amethyst League (6)
アンティーク・ノート (3)
ユウキのヒカリ (5)
NIGHT GUNNERS (5)
レディ・ルーン-Bonds of RU'MEL- (6)
ユーヴァンス叙事詩録-Renovin's Chronicle- (84)
死に損いのデッドレス (5)
Dear SORCERY (4)
サハラ・セレクタブル (26)
【企画処】 (325)
週刊三題 (315)
その他参加物 (10)
【資料庫】 (15)
【落書帳】 (6)
【詩歌帳】 (6)
【雑記帳】 (309)
【読書棚】 (30)
【遊戯倉】 (23)
path. (4)
decide: (3)
ユー録FW (15)

記事録

交友関係

このブログをリンクに追加する

(RSSリンク)

(QRコード)

QR

@long_month からのツイート