日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)保守と嘆きとぼやっとした不安

エンドレス・オブ・コレデイイノカ感φ(・_・;)

前回の雑記から約一週間ぶりです、こんにちは。
気が付けば五月も終盤、初夏の日差しは一層強く自己主張してくるようになりました。今は
まだ風もあって心地のいい外気ですが、沖縄辺りにある梅雨のボーダーラインが此方に来て
去っていく頃には、そのバランスも大きく逆転しているのでしょう。もわっと、息苦しい程
の熱気でこの外気も変貌するのでしょう。厭だなぁ……。

先日、サハラ~の三章をUPしました。
基本二章1エピソードの前後編構成。今回で2エピソード目前編となりますm(_ _)m

……もう今に始まった事ではなく、こうぼやくのは最早癖みたいなものになっていますが。
如何せん、書いても書いても「これ!」という確信は持てませんね。こと長編系は1クール
分を一頃に纏めて作ってストックとしている事もあり、構築時と執筆時の差──プロットの
“鮮度”的なものがどうしても経年劣化してしまうように感じます。
他にも章内の起承転結、その起伏が──物語その時点のインパクトが足りないとしばしば感
じます。おそらくそれは自身、執筆時の(あまり宜しくない意味での)作業感にも拍車を掛
けているのかもしれません。そこをどれだけ中和し「愉しめる」かが継続の肝なのやも。
とはいえ、短編系ならともかく、随時ストックをこさえつつ長丁場の物語を書くというのは
難しいんだろうなぁとも思っています。単純に「後がない」不安が付き纏いますし、何より
帳尻を合わせるのが今以上に後手後手になる気がして……φ(=_=;)

以前に比べて一呼吸(?)で書ける分量も減ってきています。
執筆体力が落ちてきている? 或いはそれだけ慎重に、文章を絞れるようになってきた証拠?

ただ少なくとも「これ!」を決め付けてしまうと、寧ろ自身の創作に関わる諸々──文体や
技術的な型、込めがちなメッセージ・思想が固着化してしまう、というのはあると思います。

だから、まだまだその意味では(散在し過ぎだけども)色々書きたいと思っている・構想が
ある内は、創作人としては若いのかな……??

まぁ相応に読者さんがついて来てくれる──特定の物語世界や自分の感性に共鳴してくれて
いるらしいという状況も、あれば嬉しいのは嬉しいのですけれど、願わくば「~しかない」
よりは「~がある」書き手で在りたいのです。
(どだい界隈全体から見れば数多あるジャンル・ベクトルの一つに過ぎないにせよ)


先の十七日、いわゆる大阪都構想の是非を問う住民投票が実施されました。
かなり大きく取り上げられたニュースなので皆さんも既にご存知の事かと思いますが、結果
僅差の末に否決されました。これにより同構想を強く推し進めていた橋下市長は今期限りの
政界引退を表明し、同氏が心臓部である維新の党・会の幹部メンバーも泥舟から降りようと
次々とその役職を辞すという事態になっています。

『橋下ざまぁwww』
『絶望した! 大阪は滅ぶ!』

さて、あの報道を観ていて貴方は如何思っていましたか? そもそも無関心でしょうか。
僕は大阪市民ではないので元よりあの投票に参加できない──数多の外野の一人でしたが、
近年稀にみるあの接戦(という表現はあまり使いたくないのだけれど)に対する両陣営の悲
喜こもごもを折につけネットの海から観測していたものです。

……始めに個人的な意見を述べておくと、以前にも何処かで喋ったように思うのですが、僕
は橋下さん(のようなやり方)は嫌いです。
元々弁護士だから、というのもあるのかもしれませんが、どうにもあの人は物事をイエスか
ノーでぶった斬り過ぎる。印象論に過ぎませんが、僕は彼は何かしら問題(わだい)があれ
ば飛び込んでいき、両者を白黒対立させるように煽っていくスタイル──他ならぬ“諍い”
のクリエイターであったなぁと思っているためです。
なのでこれで少しは、心乱される第三者が一人表舞台から消えてくれるのかな?と思うと、
失礼ですがホッとしています。……まぁ、いなくなったらなったでその後始末に色んな人達
が諍いを繰り返すだけなんでしょうけども。

その上で、うだうだと雑感を綴ります。
だから僕が感じているのは「嗚呼、言わんこっちゃない」この一言に尽きると思います。
本来、今回の住民投票で論じられ判断を下すべきは“都構想の是非”であった筈です。
ですが実際はどうでしょう? 勿論全くその要素が無かったとは言わないものの、多かれ少
なかれ人々は“橋下徹および維新の会のやり方に対する是非”で票を投じていたのではない
でしょうか? これもまたイエスかノーでぶった斬る、です。人と人とを何か特定の利害で
以って殊更に分断する──その功罪と氏自身の末路が随所に現れていたように思うのです。

都構想のメリット・デメリット。それぞれに説得と反論が出されていました。
ですが、少なくとも僕が観測圏内で観てきた限り、必ずしも人々はその「議論」の中のみで
対峙していなかった。
賛成派は、橋下さんを応援していました。閉塞感漂う大阪を変えよう、元気にしようと彼の
大鉈に期待していました。
『市民は最後のチャンスをふいにした。大阪を安楽死させる道を選んだ』
『既得権益・老人層に邪魔をされた。シルバーデモクラシー、選挙制度の限界が見えた』
だからこそ否決された時、このような発言が彼らの陣営からは聞こえていました。
反対派は、アンチ橋下さん達を鮮明にしていました。都構想のデメリットが過小評価され、
メリットが過大評価されている。他に方法はあるのではないか?
結果、僅差とはいえ彼らは勝利しました。しかし当然、大鉈を振るい「一度全部壊す」以外
のやり方でこれまでの柵(しがらみ)を自分達自身で解し、改革していく胆力が試される事
になる──それが出来なければ筋が、大連合までして反対した大義が通らない筈です。

……思ったのですよ。嗚呼、やっぱりこうなるんだなと。
賛成派の、自分達の「正しさ」を否定する者達に対する吐き捨てるような言葉にです。
反対派の、おそらく充分に実現する事はないんだろうなと予感する彼らの言う変革をです。
『波風一つ立てられない奴に何が出来る? やるなら禍根なく根こそぎやれ』とは某作家氏
の弁ですが、やっぱり僕個人はこの諍いが起こった事自体がもう「厭」でした。
だってしっかり分断されちゃったじゃないですか。事実、市内地区別でも賛成派・反対派は
二分され、各世代もその賛否はほぼ拮抗していたといいます。
(にも拘わらず、70代以上のみの反対過半数で結果否決になったのだから……マジで強い。
マジでシルバーデモクラシー感。まぁ実際にはそういった老齢層による消極的保守だけでは
なく、橋下さんという政治キャラクター自体への「飽き」なども多分に含まれていたと推察
されますが)
理性的ではない。政策と向き合っていない──そう批判されるだろう事は重々承知の上です。
それでも僕は暴力的なまでに今が壊される事が厭だった。ただ一つの思想の下に、それに馴
染まない者達は省みられなくて当然、排除されて当然という暗に含んだやり方には、絶対に
与する事はできなかった。

“○○を変える! 既得権益(かたよったもの)で支配された今をぶっ壊してやる!”
“××を止める! 国家権力(わるだくみ)からの支配に抗ってみせる!”

それは何も今回の都構想の話だけではない。国レベルでも民間レベルでもおそらく至る場面
で溢れている叫びなんだろうと思う。
だけど……ぶっ壊すにしても兎に角反対だと突っ撥ねるにしても、極端に走ればそれは間違
いなく「革命」なのです。今でこそ悪しき旧態依然をクレンズするというニュアンスを以っ
て今日の人々に広まってはいるけれど、その本質は暴力的・排他的であると思うのです。

……それで、本当に良いのですか? “敵”は一族郎党全てを滅びるべきだと考えますか?

白黒をつけないってのも、時には一番大事な場合も、あると思うのですよ。
今回は大阪市というムラが一つ、分断されました。掲げられた「正義」の下、内側にいたで
あろう彼らと、彼ら以上に外野どもが両陣営に分かれて激しく攻撃し合いました。
……厭なんですよ。そんなの見ていたくないんですよ。
確かに人が人であり他人と交わる以上、何処かで争いは避けられない。人は醜い欲望を抱え
て、切欠と環境(バックグラウンド)次第で何処までも歪んでいけるクソッタレな生き物だ
けど、その「(あくまで敵であろうとする)お前達はクソッタレ」を仮にも為政者が先頭に
立って叫んじゃいかんでしょう? 確かに個々人にフォーカスすれば、本当にどうしようも
ない不義・無知・有毒な人間はいるけれど、統治者は先ず可能な限り「皆が生きる」世界を
保障してやるべきでしょうに。その為にやたら金も権限も、与えられているんでしょうに。

言わずもがな、きっとこれは理想論です。
でもいいじゃない。夢見るくらいは。
誰も諍い合う事のない、激しくない静かな世界を願うのは……間違っていますか?

それが叶うのなら、少なくとも僕は緩やかな滅びでも構わない。
発展しなきゃと強制され、皆があくせくとし、いつも苛々として隙あらば誰かに八つ当たり
するのが当たり前のような世界が、存在し続けるくらいなら。

物語の中だけで充分だよ。物語だからこそ描いてるんだよ。

たとえ誰か一人が世界に絶望しても、世界はずっと動いてる。
貴方一人の絶望で、世界が急に全て消えて無くなりはしない。

緩慢と。

そんな保守(ざれごと)。

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  1. 2015/05/22(金) 23:00:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
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