日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)四つ巡りの時節に添えて

累々と 思案重ねて 成り行きの 行き着く果ては 答えは在るか

雑記(こちら)では暫くぶりです。当初はきちきち一週毎の頻度でしたが、ここ四ヶ月ほど
は大よそ十日前後で推移しているようですね。それだけ日々にやるべき事が増え、忙しくな
ったのか、或いは世の事情や個人の感慨一つ一つを掘り下げるだけの物理的・精神的余裕が
少なくなっているのか……。

四月二十八日。
今日、当創作ブログ『日暮創庵』は開設からちょうど四周年を迎えました。
先日からえっせらほっせら格闘し、記念?のうちの子絵も新たにもっさりとUPしたり。例の
如く(如何せんデジ絵には劣る下手で)誰得なコンテンツですが、今日この日まで創り続け
られた事を素直に喜ぼうと思います。
何よりこれも、気長に生温かくお付き合いくださっている皆さんのお蔭である筈です。

改めてこの場を借りて御礼申し上げます。
今後ともご愛顧のほどを。せめて何処かの誰かとwin-winであれるような、ささやかなクリエイ
ティブライフをm(_ _)m



四周年という事で、過去ログ──今から一年前の自分が書いたものを見返していました。
短編系20本、長編系10作というキリ番への目標は結局それぞれ1つずつ届かずじまいになって
しまいましたが、それでも確実に書き残してきたものは増えている筈です。加えゲーム創作
にも手を出し始めたのが去年にはなかったコンテンツかな。
(“絞る(フォーカスを意識する)こと”と書いておきながら増えてんじゃねぇか……orz)

何より……文面からだけではありますが、こうして振り返ってみると、僕という人間はあの
頃に比べれば多少なりとも丸くなったのかな? と思い至ります。
少し前に創作仲間さん達からは「常識人」と評されましたが、僕自身の感慨はちょっと違っ
ているのですよね。
確かに奇抜なこと──他人の迷惑も顧みないで好き勝手をする事を厭わない訳ではないし、
多分「諍い」が大嫌いだからこそ、何某かのコミュニティでそういう気配が起きると鎮静さ
せようとお節介を焼いてしまうきらいがあるからそう思われるのでしょうけど、僕は僕自身
をそこまで良識ある人間だとは思っていない。もっとエゴで動いている人間な訳で。
結果的には“穏健派”かもしれないけれど、その態度となった根幹は単に個人的な“辟易”
です。崇高な正義感で以ってのことじゃあない。凡庸でありながら、凡庸であるままに世俗
に染まる人々を、そんな両親にすらも時折苛立たしく思いすらする──非凡なり優等者には
なれなかった人間だ。
だからこそ、一巡り前の自分はとかくへそを曲げていたのだろうなと思います。
何かにつけて世事や他人の性(さが)を内心で哂い、もっと崇高なものがある筈だ。求める
べきだと理想論を抱く。長岡壱月にとってこのセカイはクソッタレで窮屈なセカイであり、
そんなフィールドで汲々と生計に奔走する事を忌んでいた──恐れていた。故に示せる態度
は基本ネガティブであり、物事への消極性・虚無感・不毛さばかりを装備する事で己を維持
しようとしていたと言える。
……あの頃から既に、二週くらい人生に人の世について思う所はあったんでしょうね。
最初は「何故だ!」と憤り、次に「駄目だった……」と諦め、更に「無意味だ」とその情熱
を棄てるよう棄てるようになっていく。
論理的であれれば、知識をつければ強くなれると思った。
だけどもなれなかった。技量が追いつかなかった事もあるし、何よりそれらが絶対の“正解”
なのだという確信が持てなかった。寧ろ振るえば振るうほど、このセカイは諍いで満ちるの
ではないかとすら疑った(今思えば随分と狭窄だったものです。絶対なんて無いのに)。
なので戻って来た。一週して、感情>理論に戻って来た。

『理屈は分かるが、てめぇが気に食わない』

言ってしまえばこれに尽きると思うんですよ。理屈なんてのはそもそもスタート地点(前提)
を挿げ替えればいくらでもそれっぽくなる。欺こうと出来る。そしてきっと人がそうしてし
まうのは感情だからだ。○○であって欲しい、××は嫌いだ──そんな結論ありきの前提で
以って個人的な思いを理論武装=正当化しようとする。その逆、事実だけを積み上げていけ
ば誰しもぐうの音も出ない路(みち)が導きさせる、それが真の論理的思考なのかもしれま
せんが……それも結局、受け手たちが「望まぬもの」であれば空中分解する訳で……。
だから一週、二週として自分はこの不等式に落ち着いた。
そして何より、大よその者にとり覆らないであろうそれを、既に彼の者の中で決まってしま
った価値観を“説得”しようなど詮無いことに他にないんだと強く思うようになり、語る事
すら何処か後ろめたさを覚え始めた。でも今更創作というベースをすっぱり止めてしまう事
も出来ず、只々セカイに資する事もできない、しない、恐れる自分を正当化し、一時でも忘
れる為であるかのように一層創作活動にのめり込んで……。

そんな鬱々とした二進も三進もがふと、拓ける時が今年訪れたのでした。
いや、今年というか去年か。厳密には去年の冬頃、ひょんな事から役所の窓口に出向いた僕
(と父)は、これまでの僕の経歴(発症と通院と無職)を聞いた職員さんから同福祉課への
取り成しをして貰い──そこで現在お世話になっているNPOと初めて出会う事になります。
折に触れて持ち掛けてみる相談、定期的に開かれる同じ“病んだ”人達との寄り合いの場。
最初こそ僕を知る人からは心配されたんですけどね。『彼らに(所謂メンヘラ的な悪癖に)
引き込まれやしないか?』というものでした。或いは僕自身も、それまで“傷の舐め合い”
なんか御免だ。それでどうなるものかと強情だった事もあるのでしょう。
……でも、人間なんですね。感情の生き物なんだなって。
寄り合いの場に顔を出すおじいちゃんに「また来てね。待っとるよ」「まだ若い。大丈夫」
とやけにフランクに励まされ、ぎゅっと手を握られ、或いは妻子がありながらも過労の末に
病んでしまった男性からはまるでこれまでの僕を見てきたかのような的確な指摘、共感の声
を貰ったものでした。
……揺らいじゃ、いけない。カッコ悪いと思ったのもあるし、今でもあまり自分の洗い浚い
を表に出すのはみっともないという意識が強いのも要因でしょう。
でも、震えていた。励まされた気がした。嗚呼、僕は思っていた以上に弱かったんだなって。
そこからです。療養という名目でひがな家にいた自分を責められる時、折につけこのNPOの
担当さんと何度か連絡を取り合い、相談に乗って貰いました。
“このままじゃ駄目だ……”
理屈では分かっていたもの。でもやっぱり怖くて。
だけど担当の相談員さんは色々と話を聞いてくれました。手を回してくれました。何回か前
の雑記から話すようになった作業所へ通う事が決まったのも、その延長線上の出来事です。

現在はこの作業所で、お仕事(仮)をしつつの生活を続けています。
今でざっと一ヶ月半くらいでしょうか。生活のリズムを整える意味でも、何より一般就労に
は及ばないものの、働いて給料が貰えるという事がこんなにも救われた心地になるのは予想
以上でした(それだけ穀潰し的なポジションにいたのが後ろめたかったんだろう……)
理想は自活できることですが、中々難しいでしょうね。
先ずは一歩、という形で暫しあの場所に座らせて貰おうと思っています。確かに創作に当た
れる時間は減りましたが、基本隔日勤務ですし、定時には帰れますし……それに何だかんだ
で作業しながらも創作妄想──脳内イメージを練ることは出来ますしね。ずっと創作だけに
掛かっているよりも、寧ろ「できない」時間をクッションしてあった方がいざ掛かった時の
能率が上がっているような……気がします。妄想の爆発力(ちからをためている)、とでも
言うのか……。

眩しい。今いるのは《光》なんだなと思います。
ずっと具体的に頼れる人もいずに鬱々としていたのに、いざ作業場なんていう場所に通い始
めてみると、いい人達が。……まぁ元より何かしらの理由で適合できなかった人が集まる、
広義に同類だからきつく当たられないという面もあるのでしょうけど、今までセカイにヒト
に対して自分が持っていたイメージがぐるりと覆されてしまうような、そんな感覚。
……でもまぁ、以前の雑記でも話していたように、それで180度性善説──ポジティブ教
徒になるのもどうかなぁとは思うんですけどね。フィフティフィフティ。清濁併せ呑むもの、
他人も自分も。絶対の一遍の“正解”など存在しない。危うくも複層のバランスの上に在る
ことが次善の回答だったのだと。そしてこの眩しさに中てられ過ぎず、浮付かぬよう引き続
き己を律していかなければ。
(まぁ当たり前っちゃ当たり前ですが……遅過ぎましたね。こんな堂々巡りも人生の内か)

願わくば、この物書きが自活の術になればいいな。クオリティやベクトルが商業的なニーズ
とはあさってだろうし、先ず「なる!」という強い意志と行動力が求められる……?

早いもので、当庵も──こうして拙作らをウェブ上で掲載するのも四年目となりました。
上記のように新生活もあり、一層せかせかするようなスケジュールになるかと思いますが、
可能な限り定期的な(自発的ノルマの?)更新は続けていこうと思います。創り続けていこ
うと思います。

(回り道でも)無駄なものなんてない。何処かで自分の糧になっている、と信じたい。
願わくば、今度は僕がその糧から誰かの糧や一助を創り出せる存在になりたいと思います。
尤も大前提として、自分もまた愉しめないと、ですけど。
(精神衛生的に。受けよう認められようと求め過ぎるが余り、病んで鬱々と為ってしまうの
は自他ともに不幸でしかないですからね……)

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  1. 2015/04/28(火) 18:30:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
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