日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)初心の為の思考錯誤

嗚呼、難産……φ_(:3 」∠)_

雑記としてはおよそ二週間ぶりになります。気付けば従来以上に間が空いてしまいました。
先日、ユー録の六十章をUPしました。章数もまた一つ大台、累計の文字数も今回で170万字
を突破しました\(^q^)/
今更言うのもですが、もう修行というか苦行の域だよなあ。
相対的に探せばもっと沢山書いている人は少なからずいるとはいえ……。

ツイッタ(小日記)の方では気折ぼやいていましたが、今回の執筆は難産でした。分量こそ
前章前々章とあまり変わらぬ──少し上回る程度にはなりましたが、中々どうしてユー録の
物語世界にどぷっと浸る事の出来る時間を手繰り寄せられなかった気がします。

創作への没頭。
それがどうにもここ暫く厳しくなってきた、ような。

実は先週辺りから、リアルの方がはたと立て込み?始めています。その事自体は先日なろう
さんの活報でも言及したばかりですが、具体的には病気持ちな自分の社会復帰(と表現する
のは厳密には違うけれど)に関わる進展……のようなもので。
中々創作=仕事じゃないこと、現状趣味に没頭しかねていた大きな理由は多分、それです。
同好の士の方には『必要に応じて切り替えればいいじゃない』と言われたのですが、どうに
も自分はそこまで器用な真似は出来そうにないようで……。思いの他気になって“浸かる”
度合いが浅くなってしまっている気がします。事実、今回は従来よりも時間が掛かってしま
いましたし(推敲を含めて五日。ほぼ一週間)
なので、もし立て込みの状況次第では、今後気持ち的なものだけではなく物理的にも創作に
注力できる時間が減る可能性がありますm(_ _;)m クオリティも、どうなる事やら……。

尤も、本来これは喜ぶべき筈の事なんですがね。病んでばかりじゃいられない。
(流石に今更普通人と同等の働きをするのは無理かなぁとは思いますけど)
なのに……こうして本心を掠めるのは、創作できぬ事・状況への憂いばかりで。やはりもう
手段と目的が逆転しているというか、己の快楽ばかり優先してしまうクズっぷりというか。

でも、その「好き」な筈の創作も、何時の間にか時往々にして自ら苦行として自分に課し続
けてしまってさえいる。
一応気力が向かない時は仕方ないと筆を止めてはいるけれど、やっぱり少なからず書けてい
ない創れていないという悶々が意識の多くを占めてしまいますね。

……何で、こんな事になってしまったのやら_| ̄|○


思うに十中八九、それは宜しくない形で結実した「気負い」ではないか?と勘繰っています。
それは月一週一でユー録及び三題を執筆・更新する、その上で雑記なり何なりのコンテンツ
を挟んでいく事だけじゃない。
もっとそういう物理的なスケジューリング以上に、僕の中で凝り固まってしまった悪癖とも
言えるものがある……。

主義主張(イデオロギー)です。

この世界を五月蝿く心苦しく、厭なものにしている者どもに巣食う元凶。
その押し付け合い、種々の形で以っての布教活動にとにかく嫌気が差している、他ならぬ僕
自身が、その『厭』を物語に文章に込めて喚きぼやいている喧伝家ではなかったか──?

“良いものを創るんだ”
しかし多くの場合、僕の中の「良い」は、ややもすると世間一般の「良い」や「普通」さえ
も嫌悪する方向で形成されてきたように思います。その“違い”とやらを見出して誇示する
事が良い物語なのだと、僕は何処かで拗らせてしまったのではないかと思うのです。

巷の(メディアに露出する)喧伝だけじゃない。もっとミクロな段階での他人びとの一般的
な興味関心、雑談、ひいては家族の(との)会話すらも僕には『雑音』に聞こえてならない。
五月蝿い。視界に入るだけでも厭だ。創作に集中させてくれ──。
そうして世の人々を嫌いながらも、彼らの厭な部分を物語に込めて出力するという、その実
矛盾した行為を今日まで僕は続けてきたのでした。

イデオロギーを語ると嫌われる、という事もありますが、そもそも「お前らなんか」の呪詛
に塗れた文章を好きこのんで手に取りたがる人間なんて中々いないですからね。
某評論家の弁を借りれば『人々の忘れがちな事(問題)をしつこく掘り返し、彼らが肯定的
に受け入れている事を批判する』ことが言論やら知性の仕事、だそうですが……間違いなく
それって嫌われ者への直行便ですし。
要するに自分を“民衆”より優れているものと思っている、感じていたい。そうしないと己
を保護できないメンタルだって事じゃないですか。
確かにそれ(批判精神)は、旧来の文藝には繋がるかもしれないけれど──少なくともエン
ターテイメントじゃない。少なくとも今日び(或いは何時の世にも)多くの人々に求められ
てきた物語ではないのだろうなと思うのです。

「細けぇことはいいんだよ」というフレーズは、ある意味実に今日の人々を表しているなと
思っています。そして同時に、僕には絶対に真似の出来ない態度であると──やはり世間様
と自分には埋めがたい溝があるんだなと思ってしまいます。
──愉しければいい。
だから他愛もない雑談をする、流行に乗る。取ってつけたような娯楽を食指を伸ばす……。
──現実が苦しいから、報われて来なかったから。
だからせめて物語の中でくらいは、解放されたい……。
分からなくはない。実際、そういう吐露を直接向けられた事も何度かある。
でも……やっぱり僕はその「流れ」に乗れなかった。乗れなかったからこそ、自分は物語を
書くという修羅道(復讐?)に身を投じたのかもしれない。

違う、と思った。
ただ単に僕がマイナスに感じ取り過ぎて来た、自覚してポジティブ教徒になれなかった弱さ
なのかもしれない。相対的に探せば、もっと貧しく苦しくて不幸な他人なんてごまんといる。
(でも幸・不幸というのは残念ながら絶対評価なんですよね。本人がアウトだと思ってしま
ったらアウトなんだ……)
少なくとも自分は、幼い頃から家族や親類、近所・地域に学友(と呼ぶ資格すら、本来は持
ち合わせていない可能性がある)という関係を通して人間というものの醜さを、悪に繋がっ
ていくさまを観てきた。勿論幼い頃にはその嫌悪感に対する自覚はなく、対抗する術も──
今だってそう確固として持ち合わせている訳じゃないが──なく、まるでそれまで抱え込ん
でいたものを一挙に顕現させて自滅したのは、もっと歳月が経ってからの事だったけれど。
だけれど、だからこそ、僕は「流れ」に乗れなかったんだろうなあと思うのです。

自身の批判精神、厭気は、全て他ならぬ人間(の営み)そのものから起こった。
なのにその他人びとらの輪の中に入って楽しむ事など、気付けば僕にはもう不可能だった。
僕は知っている。その他愛のない雑談の中に、誰かを貶める事で自分達という集団(全)を
慰む悪行が潜んでいると。
僕は知っている。流行、喧伝する者。彼らは自分達にとって都合いい・金儲けになる世界を
作りたがっているんだと。資本主義ってそういうものだよ──? だけど僕は、他者を侵食
せしまんする思惑はやはり悪だと感じざるを得なかった。侵食された者達の痛みを想ってく
れるならいざ知らず、そこへ更に彼らに痛みを痛みとすら認識させないようにまで手を回す
事さえあるのが許せなかった。
少なくともこの気持ちの原初には、自分が優位に立とうとか貶めようとか、そういう意図は
無かった筈なのです。
ただ厭だった。なのにこの感覚が「普通」じゃないとか「大人」じゃないなどと直に遠回し
に言われる中で、僕はこの世間一般というものに溝を感じざるを得なかっただけで……。

だから、この身が病んでまで社会を拒んだのは、自業自得なんでしょうね。
なのにまたあの「流れ」の中に戻ろうとしているから、もっともっとと心は創作へと逃げて
しまうのでしょうか。やはり一度ぐちゃぐちゃになった性根は、理性や大義でも直らないの
でしょうか……?

面白い物語。その定義は、今も僕にはよく分かりません。
だけどプロになった方々の発言を観るに、それは“自身が面白いと思ったものを信じ、それ
を如何に表現すれば他人に伝わるかを考える”ことだったり、或いは結局の所運(出会い)
によるのかな?と仰られていたり。

伝わるべき相手は溝の向こう側に居る。

自分よ。溝のこちら側でのみで満足しないで。その“厭オロギー”を昇華させて。

或いはもっと、出来る事なら自分で掘り続けたその溝を、埋めていけるように。

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  1. 2015/02/15(日) 23:00:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
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