日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)聖夜に澱んだ言霊を

今年も気付けば残すところ一週間となりました(今年も早かった……)
そして遂にやって来ました、来てしまいましたクリスマス。
一年を越す前に避けては通れないイベント、クリスマス。
リア充がここぞとばかりにイチャコラする聖夜、クリスマス。
皆さんはどのような一時を過ごされたのでしょうね? こんにちは、長月です。

自分は、先日からこさえている新作のプロットを書いて過ごしていました。
特にイベント的な何かがあった訳でもなく、夕食はチキンでもケーキでもなく何故か八宝菜
でしたし、やっている事といえば相変わらずPCの前でもぞもぞ作業。音楽を聴いて妄想力を
鍛えることの繰り返し(一応菓子パンやらお菓子類は買ってあって、ぶっちゃけ昼間っから
もしゃもしゃと摘まんでたんですがね)……まるで成長していない(´・ω・`)
ツイッタ(小日記)では一度言及しているのですが、今回の新作は変身ヒーロー物です。
以前同ジャンルのものは書いた事がありますが、こちらは敢えて「完結に行き急ぐ」ことを
せずに走ってみようかなと思っています。自分に鞭打つ形になるとは分かっていても、此処
長らくユー録と三題のみで執筆・更新を繰り返しているこの現状を変えてみたいのですよね。
色々書きたいという理由もありますが、読者さん以上に他ならぬ自分自身がこのマンネリさ
を脱そうと試み始めている、といった次第です。

あわよくば次なる看板コンテンツに──というのは流石に欲を掻き過ぎでしょうかね?
でも、少なくともプロットをこさえている段階の当稿現在は楽しいです(そもそもに特撮系
が好きってのが大きいのでしょうけど)
ですがもう倍くらい、話のストックを作っておいてから執筆に入りたいなぁと……φ(・_・;)
実際に形になってUP出来たとしたら、年を越した以降になると思います。
(問題はユー録・三題と併行し続けるだけのエネルギーとスケジューリングですね)

本年は、拙作らを手に取っていただき、誠に有難うございました。
宜しければ来年も、引き続き気長に生温かくお付き合いいただければ、是幸いですm(_ _)m


“リア充爆発しろ”

このフレーズの初出の初出は某アンダーグラウンドなBBSだと聞きますが、気付けばこの
言葉も随分とネット界隈を始めとして様々な方面で消費され(つかわれ)、そしてその意味
も変容させられてきたと思います。

先ずアングラで使われていた頃は「連れ(友達)のいる奴=リア充」という定義だったそう
です。それがネット界隈全体に広まると「恋人ないし妻子持ち」とイコールにされ、場合に
よっては「現実(リアル)が充実している奴」というかなり大きな括りで使われています。
ただ……リアルの営みに何かしらの“幸福”を持つ人間というのは、その大小多寡を問わな
ければ、多分この世には結構いる筈なんですよね……。

“リア充爆発しろ”

(時節の)ネタとして消化される、ネット民らの内輪で笑っているだけならいい。
だけども、近年このフレーズ──に込められた言霊は、どうにも穏やかなままではいられな
いなぁと思うのです。「聖夜にマジレスなんて」と思われるかもしれませんが、もしお暇で
したらお付き合いくださいませ。

──思うに、直球の怨嗟になってしまっているんですよ。
ネタとしてオブラートに包んで笑(哂)いの種にしているというよりも、真っ正直に澱んだ
思念が先に滲み出るようになってしまった感があるように僕には思えるのです。
具体的に挙げるならば、この時期だと『クリスマス中止のお知らせ』を掲げて実際に街へと
繰り出すデモ集団、或いは『自宅警備隊』だったり、ネット上だけの観測も含めるとすれば
『全日本もう帰りたい協会』だったり。
──いいんですよ? これらもある種この国のフリーダム?な表現なんだよなぁとは日頃思
っていますし。
ただ、やっぱり“真面目”にこれら(彼ら)について考え始めると……辛いですよね。やる
せないんですよね。
辛さを、不遇を不幸を自嘲(わら)う。
裏を返せば、そうでもしないとやってられないという無数の人々が存在するという証明でも
ある(故にムーブメントになった)訳で……。
なのに、事実としてこれらの想いが報われることはない。少なくとも今の政治・経済ないし
社会の形が続く以上、これからも“持つ者”と“持たざる者”の──否“持たざる者”同士
の溝は深まる一方なんだから。

基本的に、クリスマス中止のお知らせやらリア充撲滅(の妄想)やら、アングラ及び一般人
というカテゴライズの外にいる人間達の叫びは、一般人──パンピーだの『普通』の人だの
マジョリティの中に溶け込むことに成功した人達には届きません。概して決して。
ぶっちゃけ叫ぶ側も分かってはいるんですよね。先述のようなネタから興ったムーブメント
を梃子に思いをぶつけても、彼らにとっては冷笑の対象でしかありません。或いは『オカシイ
人達』が喚いている。関わっちゃ駄目……というような反応が関の山です。常識的行動です。
解っちゃいる。
でも、少なからず叫び行動に移したアングラ民(かれら)は思うでしょう。
やっぱり『この世が憎い』と。

……尤も、それは同じこちら側の僕ら同士でも起こっている構図ではあります。
実際問題として、ああいう目に見えるアクションを起こすアングラ──サブカル的世界の住人
というのはその絶対数自体が少ない。或いはこちら側と言うほど掠っていないような、それ
こそノリと馬鹿騒ぎだけでやらかしてしまうような輩(実は向こう側の住人ではないか?)
が核であったりするケースもあるのでしょう。
“憎悪”とは、何も明らかに目に見える上下関係だけを介して諍いを作る訳ではありません。
むしろもっと細切れに、人々を縦横無尽に隔ててしまう世の事象群にこそ、僕はもっと逼迫
して向き合っていくべきじゃないのかと考えるのですよ……。

先日、幾度目ともなくネット上で喧嘩になっている場に出くわしました。
一人はこのクリスマスという時期、自身の「ぼっち」という事実(だと思われる)に非常に
神経質になっていたのですが、別の一人(こちらはそのコミュニティの常連で、妻子持ちの
中年男性)が聖夜の家族らの話をする──前者の彼を煽って楽しむような構図であったため、
少なくとも表示されるメッセージ上では非常に険悪な様子に映っていたのでした。
……まぁ、後者の男性がかねてより露悪的な態度──自ら悪ぶり、相手を煽ってその怒った
さまを楽しみながらコミュニケーションを取るタイプの人ではあったのですが、正直言って
僕の眼からは、相手が(罵声まで浴びせてきて)嫌がってるんだから退けよ。大人だろ?と
思うばかりでしたね。基本的にあのコミュって、皆博識だけども上から目線な常連が多いし
それで諍い(議論?口論?)の流れになることも少なくなく、そういう空気が大嫌いな僕も
いい加減「此処はこういうモンなんだ」と慣れてきた所だったのですが……やっぱりイカン
ですわ。時期と性質の組み合わせが悪かったと思う……。

閑話休題。
ネットとは、別に現実(ここ)より遠い場所で、別人種が住んでいる世界ではないんですよ
(魔窟である事は否定できませんがね)間違いなくそのディスプレイ、ユーザーの一つ一つ
は現実(リアル)に生き、そしてそこで溜め込んだ鬱憤を吐き出すように、或いは一時の別
人格として生きることで安らぎを得ている状態に過ぎないのです。生身の人間なのです。
ただその安らぎの手段が、直接その憎念をぶつける、他者に伝染させるような形でしか発揮
できない人達が少なくない……という事であって。

“荒らしはスルー”常套句です。
嘘を嘘と見抜けないようではネットをやるのは難しい。煽られてもスルーが基本。そうやっ
てこのカオスなテキストと画像と映像の仮想現実は今日まで続いてきた。
だけどもそれでいいのかな? 確かにそれで火の粉を被る、泥沼に足を取られる表面的リスク
は回避できるかもしれない。だけど現実問題、ディスプレイの向こうで、今もこうしている
間も溜め込み御し切れぬほどの憎念と自尊心と諸々のアンビバレントにのた打ち回っている。
──“諍いは厭だ”
僕という人間はそう思い、散々言及してはものを書いてきたけれど、それは何も諍い続ける
彼らへの怨嗟……だけ故じゃない。ぶつけるだけではいけないのだと思っている。
いわば、反面教師的な。
こんな厭になる世界なんですよ人間ってものなんですよと、物語という箱庭をこさえてみせ
ることで、手に取ってくれた誰かが現実(リアル)にその意識を戻した時、はたっと少しで
も物語世界の中で抱いた快・不快をそこへトレースしてくれれば──思考を始める一助にな
ってくれれば。ひいてはそういう小さな瞬間瞬間が集まって、僕らの世界が善くなってくれ
ればいいなぁ……なんて。皮算用というか、企み過ぎなんだろうなとは思うけど。
(だから僕の小説はエンタメ精神とは別(逆)ベクトルになっちゃうんだよなあ……)

ログを辿るに、去年の同じ頃、僕はぼんやりとですが願っていたようです。
人脈強化とかリア充とか、そういったいやらしい言い回しやら打算をせずスッとポジティブ
に(無垢にって意味か……?)他人と繋がれるようになりたいなぁと。

ごめんよ、去年の僕。相変わらず僕は人の輪に入るのがとんと苦手だよ。物語を描く原動力
も、ポジティブではなく人間へのネガティブな嘆きから端を発していることが多いよ。
細けぇ事は(ry
面白いものが創れればそれでいいじゃないか(楽しめよ
でも考えてしまう。この世界の、僕ら人間達の溝とは、何か。何とか、出来ないものか。

……僕自身、まだこの世界に“期待”している──絶望したり憎悪に染まりきっている現在
ではないのかもしれない。つまり甘っちょろいのかもしれない。澱み、歪んだ無数の怨嗟を
語れる程、彼らを解っていないんじゃないのか? 尤も解り過ぎても……同じ心の虜囚にな
るのだろうけど。でもそういう思考だから、結局彼らを何処かで見下しつつ、ものを書く時
のダシにしているんじゃなかろうか?

(無益な方向に)考え過ぎなんだろうなあ。
それでも、願いたくはあります。皆が徒に争わない世界に──。それが事実上不可能だから、
きっと僕はネガティブから発してる。物語を書いている。

信仰者ではないけれど。
他の誰とも比較しなくて済むような、必要の無いような、そんな皆それぞれの幸福でこの夜
が満たされてくれればいいのになと思う。

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  1. 2014/12/25(木) 18:00:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
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