日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)師走の憂いと二百回

……寒い。

もう暦は十二月で季節的にもおかしくはないんでしょうけど、急に冬が駆け足でラリアット
を仕掛けて来たような心地がします。風が痛いくらいに冷たい。これじゃあ益々外に出るの
が億劫になってしまう……(¦3[_]
そして何と、今回で当庵の雑記もとうとう200本目を迎えるに至りました。
これまで時事から個人的な嘆きまで、色々と誰得な文章をしこたまこさえてきた訳ですが、
はたしてこうまでして積み重ねてきたものは一体何処に繋がっているのやら……。
どうも皆さま。お寒い中改めまして、長月です。

実を言いますと、今月に入ってからの自分は目下体調不良に煩わされております。
お陰で月別履歴の青囲みが増えない──更新に結構な穴が出来てしまいました。前回の雑記
の時点で次が200本目だとは認識しており、折角の節目だからより練り込んだ何某かの書き物
をと頭の隅には置いていたのですが……中々どうして先の事は分からないものですね。本稿
はそれでも、無駄に寝つつ薬を飲みつつ、ものを書く癖が鈍らないようにと筆を執り綴って
いるものです。

……もどかしい。
愁訴すら御せぬ自分が許せない、そんな宜しくない昂ぶりに支配される瞬間があります。
確かに己の心身全てを掌握できる人間なんてそういるものじゃない。仮に自分にそれが出来
ていれば、とうにこの病身だってずっとよくなっているよなぁとは思うのですけれど。
だけども──少しでも「普通」の域に居たいじゃないですか。なまじ人生の経験値が足りて
いない、世の「普通」よりも何ランクも下で生きているんだという自覚がある以上。自分の
体調管理も出来ない奴に一体何ができるんだ?と、為れるんだ?と。

う~ん……やっぱり宜しくないなあ。こういう“言葉”じゃ駄目なんだ。

ただ吐瀉しているだけじゃあ芸が無い。
みっともない、とでも言うのか(´・ω・`)


これは今に始まった事ではない、のですけどね。
僕にとっての創作は、今や「ノルマ」と化して久しい自覚があります。
具体的には週一で三題を、月一でユー録を、そして一週間~十日に一度位の頻度で雑記を。
先述もしましたが、ビョーキなのです。更新があった事を示す月別履歴の青囲み同士の間隔
が空いてしまうとどうにもそわそわしてしまう。「創らなきゃ」「書かなきゃ」と自分に鞭
打ってしまう(短歌やら落書きやら、加筆扱いで一覧に載らない創作も含めて)

敢えて、自分で自分のこうした状態を言葉にしたいと思います。
僕は──創ることに対して「べき」が多過ぎる。楽しんでいない。楽しむことが第一義では
ない状態だ。手段と目的が入れ替わってしまっている。
元々は主治医に提案された、治癒のエネルギーを蓄える為の「好きな事をする」時間。それ
はあくまで治癒するという「目的」の為の「手段」であった筈で、創ること自体が目的では
なかった筈なのに。
……なのに、このざまです。少しでも間が空くと「創らなきゃ」を意識に詰め込んでしまう。
時には反動で身体がくたくたになるまで書き散らして、倒れる。その達成感と疲労感が──
どんどん一時的な効用になっていくのを自覚していながら──堪らないんだと嘯いてきた。

物書きが僕のライフワークになって、ネット上でこうして活動をするようになって、色んな
人達と知り合うようになりました。今ではそこから少し畑が広がり、読書系・ツクール系と
いった他の創作分野までお邪魔するようになっています。
……だけど、それら出会いが全て順風満帆な財産であったかというと、ノーと言わなければ
僕は嘘を付くことになってしまいます。
たとえネット越しでも、相手は人間なのです。そこには自分が病む前より心の何処かで違和
感を持ち続けたニンゲン達が蠢いていて、色んな思いを抱えているのです。

妙な縁がありました。物書きという接点で繋がりがあり、遂には僕を人生初のオフ会にまで
連れて行ってくれるものとなりました。
妙な縁がありました。不特定多数の人々が繋がり合えるツールにおいて、幾つかのヒト達の
連鎖を目撃することになりました。
妙な縁がありました。投稿サイトという発表の場において、営業という名のコミュニティ。
僕も何度か、彼らの手繰り寄せるヒトの網にホイホイと釣られていった過去があります。

でも──はっきり言ってその何処にも、確固とした僕の居場所なんてなかった。
……いや、こういう言い方は大いに語弊がありますね。
厳密には「居続けられなかった」のです。

ある時は、歳月の流れの内に散り散りになっていきました。
仕方ないと言えば仕方ない。皆、それぞれリアルに生きている人生がある。哀しいかな忙殺
を含め、創作から離れても平気だってことは、それだけ自分の中における欠落を埋める創作
以外の何かを彼・彼女が見つけられたってことで。そこを他ならぬ第三者である僕が創作を
手放すな!と穿り返すような謂われもないから。
でも……正直を言えば後悔したかな?
『いつか嗚呼そんな事もあったねと笑い合える日が来るよ』そう僕は嘯いたけど、そもそも
(少なくとも僕自身は)その日まで絆を縁を持ち続けていられる自信がなかった。何より時
を経て、周りの彼らが一人また一人と創作の泥濘から離れていくのを観るのが──即ち泥濘
に居るままの、成長しない自分を否応なく認識せざるをえないことが辛かった。そんなあく
まで自分本位な認識でいる自身が、どうしようもなく醜く思える。

またある時は、やはり疎遠になっていきました。
輪に入ってみた。結局僕にはその時点でもう限界だったのです。ただ出来るのは、グループ
として交流していく彼・彼女らを遠巻きに眺めるだけ。たまに雑談に乗っかるけれど、基本
的に僕はいてもいなくてもいい。とにかく「会話」ってものが苦手だ──その自覚を新たに
するばかりで、まるで満たされる心地がしない。
だからつい、やり取りが終わって散会する度に後悔する。
あんな事を言うべきじゃなかった。あんな答えをするべきじゃなかった──まだ自分の詳細
なもの達をひけらかすべきじゃなかった。……そうして気付けば、その輪に入る事すらしな
くなる。事実、僕が退いていっても彼らは回る。そして時の流れと共に、彼らという集団も
また変遷しては霧散していく。常などないのだと知る。

或いは……改めて辟易しました。
具体的に言うと「営業」目的の場なり、交流ですね。自分の創作品を手に取ってくれ知って
くれ、その魂胆があるのが分かっているのに、お互いにニコニコと笑って雑談して。何より
お互いを褒め称え合うことがさも当たり前かのような空間で。
そういう活動が悪だとは、言い切れないけれど。
でも僕は、好んでそこに長居しようとは思わなかった。逃げ出す以外になかった。
少し前、なろうさんにてブクマ周りを非公開にしたのはその為です。僕は物語を書きたいの
であって、ああいう場でのんべんだらりと盟主(?)の機嫌を取ることに精神を磨耗したく
なかったのです。煩わされたくなかったのです。……特にその中心人物が説くネガティブ評
に、あの人が嫌いだあの作品が嫌いだという価値観の表明に、反論することすら許されない
(もっと言ってしまえば「空気が悪くなるから止めてくれ」と陰で釘を刺される)のなら、
こっちから願い下げです。僕も心のゲロとして愚痴くらいは吐くけれど、その処理とぶち撒
ける相手を確保する為に他人の頭数を集めようなんて、あり得ないですから。

要するにアンビバレントなんですよね。人間が厭いなのに、人間を世の中を描こうとしている。
創作に集中したい、できないからと他者からの雑音を嫌う癖に、その時間とエネルギーを割い
て描こうとしているのは他ならない人間なのです。

『人間非礼賛』──僕が創作の中で込めてしまうのは、多分そんなものな気がします。
正直言って、万人受けする訳ないんですよ。結局それって、作り手の傲慢とドヤ顔目的と化
すのが大抵の関の山でしょうし。少なくともエンターティナー精神ではないですからね。
……なのになあ。そんな拙作の最たるものである筈のユー録が、月一の頻度であるにも拘わ
らず地道にじわじわと数字を伸ばしている。PVもブクマも、なろうさん内全体でみれば片隅
には違いなくても、確実に手に取ってくださっている人がいる。

有り難い。でも嬉しいような、戸惑うような。
正直、こんな厨二病な物語でいいの?って思いますよ?
基本的に僕は文章も世界観も重いです。安易な幸せだけではつまらない。悩んで悩んで悩み
まくって、やがてAが決める。BやCが動く。そしてそこに在るのは、何もハッピーエンド
だけではない──むしろ暗澹とするものを匂わせてピリオドを打つことの方が多い。
多分、現実にはそうスパッと解決しない人と人の断絶を、繰り返し繰り返し物語の中で出力
する事でオブラートな怨嗟にしているのだろうなぁと、僕は自己分析していますが……。

怖いんだなと自覚します。
気付けば次々に創作を止めていく人がいる。リアルの多忙だったり、認められぬことで意味
を見失ったり。その理由は色々あるんだけど。
でも……僕にはそういう退路が無い。色々転げ落ちて、その後に見出したのが創作活動だっ
たから。だから、この営みすら止めてしまえば、僕は本当の本当に何者でもなくなる。いや、
何者でもないのだという本質を隠し切れなくなる。この糞みたいな自尊心と向き合わざるを
得なくなる……。
だから、気付けば止める訳にはいかなくなってしまったのだと思います。
どうしても「創りたい」という楽しさよりも「創らねば」というノルマで以って自分を律し
てしまうのは、病む前も後も、そうする事で生きてきた自分プラス、このような保身が故で
もあるのではないかと思うのです。

……まぁ、考え過ぎなんだろうなあ。創作に対して気負い過ぎ、想いを詰め込もうとし過ぎ
とでも言うべきなのか。
細けぇことは(ry 尤もそれが出来る性分なら、そもそもこうも難儀はしないんだけども。

今になって実を結んできた?拙作達。
なのに一方、現在進行形で中の人が患う手詰まり感。

……どうすんべか。下手に打ち切りとか論外だしなあ

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  1. 2014/12/07(日) 00:30:00|
  2. 【雑記帳】
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
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コメント

何を嘆いているんですか。
貴方には文章という才能があるのではないですか!
あきらめるのはもったいないです。
投稿するべきですよ。
どんなに優秀でも一発で受賞できるような世界じゃないのですから、もう少し頑張りましょう。

ほら、だって、あのグループの中で一番世界観確立してましたし、頑張っていました。私が見込んだグループメンバーが、無能なんてあるわけがないのです。いや、あってはいけないのです。だってあなたには、それだけの才があるのですから。
もっと自信を持ってください。
  1. 2014/12/07(日) 10:48:05 |
  2. URL |
  3. y #JalddpaA
  4. [ 編集 ]

レスポンス有難うございます(どちら様でしょう?)……貰っておいてあれですが、やはり愚痴から雑記を起こすのは善くないなあ。

正直言って、自分に才能があるとは思えません。天狗になるべからず──自信恐怖症、みたいな故もあるんでしょうけれど。
ただ、究めようとすればするほど、真面目に挑もうとすればするほど、創作本来の楽しさからは遠退き、自分に無いものばかりに目がいくようで随分と自分で自分の首を締めるようになってしまったなぁと思い直している所です。
性分と言えばそれまでなんですが、阿呆らしい。コンディションを、整え直さねば……。

お言葉は有り難く頂戴致します。
わざわざ反応いただき有難うございましたm(_ _)m
  1. 2014/12/07(日) 18:48:30 |
  2. URL |
  3. 長月 #oOZ748FU
  4. [ 編集 ]

創作を真面目にやろうとすれば楽しさ以外のものも多分に孕むようになります。けれどそれは自然なことなんですよ。何故なら創作活動というのは無から有を生み出す生産活動だから。人間が無から有を生み出すのにはエネルギーが要ります。言ってしまえば己が身の、生命エネルギーの切り売りです。無の形から有の形が生まれるのは、空っぽの殻に表現者達の生命力を注ぎこんで、単体では形になっていない材料に、作品としての命を吹き込んでいるからだと私は思っています。だからたとえ泥臭くても、それに依存していても、それも無駄ではないと思うのです。悩んだっていいと思います。苦しむのも自由です。だって、読者は作品を読むのですから。他人が自分の作り出した作品が出来上がるまでの過程を知ることは、自分が自ら公開しない限り、当たり前ですが有り得ない。だから、どうか思いっきり悩んでください。自由です。創作することを慰み物に使ってもいいと思います。勿論、自分を高める為に使うのも、ありです。私たちはただ、出来上がった作品が見れる状態になったら、それを読むだけですから。あまり、気負わずに。けれど、自分の気持ちには正直に。

応援しています。長文失礼しました。
  1. 2014/12/09(火) 05:49:50 |
  2. URL |
  3. y #SFo5/nok
  4. [ 編集 ]

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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
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