日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)交わる、闘う、生き続ける

迷走ちう……φ_(:3 」∠)_

早いもので、今月も半分以上が終わりました。穏やかな秋、という印象は近隣の紅葉以外に
は中々見つけられない程になり、吹く風は冬のそれになり代わっていくばかりです。まぁ、
その分炬燵やお布団が気持ちいいんですけどね(自堕落 こんにちは、長月です。

先月(が多過ぎたのもあるけれど)に比べて更新頻度が減っていることからも明らかなよう
に、現在不調というか、また自身の創作やら日頃の暮らし方について行き詰まっております。
言ってしまえば“確信(自信?根拠のない勢い?)”が弱まり、己の物語一つ一つに懐疑的
な面が増した……とでも。クオリティに慎重になった、といえば聞こえはいいですけれど、
それでも結果的にやっている事は三題だったり月一のユー録更新だったり、結局創作活動を
「ノルマ」的にこなしているだけの自分だったりします。……あまり、宜しくはない。
──なのにですよ?
先日、なろうさんにてユー録の作品ブクマ数が遂に100人の大台に乗りました\(;ω;)/
既に当稿本日お昼頃に御礼の活報とツイッタでの言及は済ませてありますが……何とも奇妙
なもので。
中の人(こっち)が悶々、嗚呼やっぱり自分は駄目なんだと投げ棄てたくなる衝動が強まっ
ている頃合に限って、ふいっとこういう区切りやらレスポンスがあったりするんですよねぇ。
実際、仮にブクマしてくださったり手に取ってくださった方々を個別にフォーカスしたなら
その少なからずは大層な理由ではないのでしょうけれど、妙にエールを送られた気がします。
衝動を押し留めてくれた気がします。
(まぁ単に反響のラグだろうとか、また数値は前後するんだしとか、それでも尚自嘲しなが
ら構えずにはいられない辺り、やはり自分は捻くれてるんですけどもね……)

究めんとす事を愉しむよりも、ただ純粋に創作セカイを「楽しむ」事のできる精神で在れれ
ばなあ。自身のリアルと身分が故の焦りなんだろうけど、背負い込み過ぎなのやもしれぬ。

……前置きが長くなりましたが、改めて。
拙作にブクマくださり、手に取ってくださり、誠に有難うございます。
今後とも気長に生温かくお付き合いただければ、拙作らが貴方の愉しみや糧の一助となれば、
是幸いですm(_ _)m


話題は変わりますが、先日僕はとある場所へと出掛けていました。
ざっくり言うと──障害持ちの人達の語らい場。今回、ひょんな事から以前より時折連絡を
取っていたさる支援団体(NPO)が開いているその場へ、見学という体で参加したのでした。
(過去雑記でも既に言及していますが、僕は数年来療養生活を送っています)

場所は市内中心地より少し横道に入った一角。一見すると(その活動内容ゆえ大きく看板を
立てる訳にもいかないのでしょうが)目立たないテナント屋に入った件のNPOの事務所、その
二階にある会議室です。パネルカーペットとDIY風の大きな木製テーブルと椅子、そこに僕や
職員さんを含め十人弱の参加者さんがおられました。
話によれば、ある程度定期的にこの語らい場は開かれているようで、今回お邪魔した際には
男性:女性が8:2、年齢層も(多分)僕くらいから中高年、中にはご老人もいらっしゃい
ました。そして何より──その全員が、何かしらメンタルを中心とした病を抱えています。
当初僕は、正直こういう場に出る事には引け腰でした。
理由は幾つかあるのですが、先ず僕の場合、対人関係に難儀するのでそもそも積極的に自分
から交友?範囲を広げるのが悪手になる場合が多いから、という点が一つ。
他にも精神疾患という病の性質上、安易に他人に打ち明けてはならないという自戒・失敗が
あったのと、こういう場──悪意な言い方をするなら“馴れ合い”の場─は、治癒する上で
逆効果にダメージになるだけではないのか?という警戒感、同族嫌悪があったからです。
(事前に相談?した知り合いにも、似たような返答は受けました)
事実自身とリアルを上手く噛み合わせられず、苦しみ病んでしまう人々は現実の社会問題と
して存在するのですが、一方で所謂『メンヘラ』と呼ばれるような、周囲に迷惑を振り撒く
手合いもいて、自身も病持ちではありながら、そういう悪く拗らせたタイプとわざわざエン
カウントするのはなぁ……という躊躇いがあったのですよね。
(かといって殊更そういう人達を排斥しようとは思いませんが、実際そうした一部の同属が
世間様のメンタルヘルスに対する偏見・蔑視を援けている、とは思います)

……ですがまぁ、今回僕に於いては、その心配は杞憂で済んだようです。
見学で一度参加しただけとはいえ、この語らい場は悪く想定していたような悪しきメンヘラ
の傷の舐め合い、という内実ではありませんでした。確かにその疾患ゆえ、少々空気が読め
ずやたら色々喋っていたり(慣れ故?)テンションの高い方(躁?)もいましたが、それは
それでどもりがちな面々を盛り上げる格好となり、飲み物や茶請けを摘まみつつ、自己紹介
から始まり(新参が来たぞー!という訳で)近況報告や互いの相談、あそこの病院はいい・
悪い、時事から他愛もない雑談までだらだらくっちゃべった一時でありました。
ああした場は初めてで、何より対人スキル×な僕は席の隅に縮こまっていてばかりでしたが、
顔見知りの職員さんからの『ここに来れたことが一歩だよ』とか、帰り際、ご老人の参加者
さん(テンション高い人)からはハシッと手を握られ『次も会おうね。待ってるよ』と笑い
掛けられたりして……そう、なのかなぁ?と心の中で数直線が少しだけプラスの側に寄って。

あの語らい場は、先述のようにある程度定期的に開かれているようです。
他にも件のNPOらが運営している作業所、憩いのプログラム、大よそこの類の支援事業として
紹介されているものも随時行われていると聞きました。職員さんからは今回の見学を期に、
これらもよければと言われましたが……さてどうだろう? 一応次の語らい場の日程も聞い
て帰っては来たけれど、僕があそこにいていいのか、あんなスロウリィで温い療治なんかで
いいのか? 現在も迷っています。また関わるのが怖くなって逃げるかもしれません。
(まぁ焦っても心が折れたまま、というのはどのみち動かし難い事実なんですけどね……)

『次も会おうね。待ってるよ』

あの時、参加者のお爺ちゃんはそう言って僕の手を取りました。
はしっと。笑いながら僕の手を軽く揺さ振って。僕は軽く頭を下げるだけで、何も出来なか
った。色んなものが頭を去来して──そもそも語り場も終盤になって、他人に酔い?頭の中
がぼーっとしていたのもあったのだけど──例えば「はい、是非!」みたいな快活な返事を
することも出来なかった。
僕の悪癖、なのでしょうけど、それよりも考えてしまったのです。
この人もこの場にいるという事は、語り場でも断片的ながら語っていたのもあるし、大なり
小なり心を病んで苦しんできた一人の筈だ。……なのに、見も知らぬ新参者に対してあそこ
まで笑顔を向けられる。その境地に至るまでの茫洋さを思うと……下手な表情(かお)など
できなかったのです。
尤も単に躁的なテンションなのか、同属(なかま)が増えたと喜んでいただけなのか。
真意は分からないけど(多分徒に深読みしようとしても詮無いのだろうけど)最後の最後で
妙に印象が残ったのでした。

終わった頃には夕刻。冬迫るこの時期の風は吹き付ける度に冷たい。
ぼうっと、彼の皺くちゃの手の感触が消えていくのを見ながら、僕はとぼとぼと帰宅の途に
就きました。そしてご存知の通り、後日メディアでは安倍首相の衆院解散が大きく取り上げ
られ、かねてより急に報じられ始めていた政治の風が強くなっていきます。

……何なんだろうなあ。この虚しさは、静かな苛立ちにも似た感情は。
僕は、弱者は、或いは世間様はこんなになっても生きている。同じ庶民であるのに、間違い
なく僕ら(メンタルを)患った者達は追い遣られている。中にはそこから飛び出して、撥ね
退けて飛び立っていく人もいるんだろうけど……大抵はその情動は『メンヘラ』的な厄介と
者して弾かれる。ワタシ達ハ正常ダ、そう信じたいが為に、僕らは僕ら自身をどんどん締め
付けていく。

何なんだろうなあ。嗚呼、上手くいかない。
ああした語り場、似た悩みを抱える人達同士ならば、優しくいられた。小さく世間様の街の
中でそれこそ文字通り片隅に置かれても、ああやって時間を掛けて乗り越えて、こんな新参
者の手を取って笑えるほどにはなる。
なのにだ。ちょっと大きくなるだけで、多く入り混じるだけで、ままならない。
政治──お上の足の引っ張り合い、保身と権力欲の闘争は言わずもがな。今や下々の、民草
レベルでの集団でも、平穏無事で諍いの無いシーンなんて絶滅危惧種になったように思う。
そんなの昔っからだよ? そうかもしれない。僕がそういう構造に敏感なだけなのかもしれ
ないけれど。
でも厭だなって思う。諍いがある。なのに僕ら人間は、互いに関わらないと生きられない。
生きちゃいけないとすら言われる……ような気さえする。

お上は言う。いっぱいお金を使え、お金を回せ、そうすれば景気は治る。
景気の気は気分の気。企業の給料を上げさせただろ? これからも政治で梃入れするよ?
だからニッポンを元気にしようぜ──?

そんな教科書通りにいくかなぁ? 大体それって「金を使わないてめぇらが悪い」って言っ
てるようなモンじゃない。ここ十数年で節約生活が染み付いた人間達の性質を、真逆の価値
観で変えられるのかは……正直怪しい。
そんなことを言ってるから駄目なんだ? この国を成長させなければならないんだ?
……本当にそんな“イケイケ”一辺倒でいいんだろうか? 正しいのかしら。

噛み合わない。
秋から冬へと移り変わる寒空の下、僕はとぼとぼと歩いていました。
アナーキストではないけども、変わらないなと思ってなりません。(物質的)栄華を誇った
在りし時代(ひび)へのノスタルジーが故に、その頃からも在ったであろう筈の歪みや画一
では必ずしもない人間達を、またもなおざりにしようとしているのではないか?

どれだけ小さな輪の中で縁を見つけて笑う事ができても、いざ大へと出て行った先で繁栄の
為に全員が“血反吐を吐きながら頑張らなければならない(吐いて当たり前)”なセカイで
しか生きられないのだとすれば──弱き者はまた壊れるんじゃないか?
富に為らぬ人間は、これまで以上に、要らないという本音が蔓延するのではないか?

恨み節ならいくらでも紡げよう。
ただ……仮に僕らが「治った」として、その先に待つものが繰り返しなら、あまりに詮無い
じゃないか。

富を作る為に。

その為に、交わらなくちゃいけない。
その為に争い、抗わなくちゃいけない。
その為に生き続け──次代に繋がなければならない。

僕らって、何だっけ。

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  1. 2014/11/19(水) 17:00:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
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