日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)それは危うき二分法

気付けばもう八月に入りました。夏真っ盛りですね。こんにちは、長月です。
皆さんも既にネットを中心にご存知の事かと思いますが、某テレビ局の所謂「韓流押し」に
対する反発はやはりというべきか、日を重ねるにつれて方々に飛び火しているようです。
こちらの問題もここの所(所詮一部の層でかもしれませんが)ヒートアップしているみたい
ですね。個人的にアツイのはもう天気だけで十分過ぎるとのですが^^;
とはいえ“世間様”の大半は知らぬ存ぜず(或いは封殺)を通すのでしょうね……。
全く……色んな面でどうしちゃったのさ、この国はorz


先ず(騒動をよく知らない方を含めて)最初に言っておきたいのは、
『批判されているのは某テレビ局であって、その韓流押しの本家(?)たる某国までも攻撃
対象にするのは些か広げ過ぎではないかしら?』という思いです。
僕ごときが言った所で──というよりも既に時遅しの感すらあるのですが、どうにも事態が
所謂“反日”だったり“嫌韓”だったりという二分法的な対立軸で語られ、憎悪が膨張して
いるような気がして、傍目から見ていてやもやとしてしまうのです……。
確かに日本の放送局の筈なのに、海外資本が席巻しその意向に報道・番組構成が影響される
というのは好ましくないかもしれません(あくまで公平性という意味で。……まぁそもそも
今日の放送業界にそんな性質を期待する事自体、もう現実的ではないのかもしれませんが)
ただ民放=公的要素の強い民間企業ですから、スポンサーの意向には中々逆らえないという
事情も(かといってはいそうですかと許容できるかと言えば多分否ですが)あるのだろうな
とは素人ながらには思っています。
僕個人としては、そうした裏の事情が詳らかにされ、把握された上で、個々人が自身の意思
で以って情報を色んな窓口から仕入れて取捨選択をすればいいだけじゃないのか?と思った
りはするのですが……。そもそもこうした利権構造というのは概して隠蔽されがちなものな
のですよね、この国というか世の常として;
とはいえ、僕自身も正直な所を言えば「だってスポンサーの意向だから」的な力に流された
報道というのは少なくとも健全な姿ではないと思っています。
いくら態が民間企業とはいえ、放送メディアは(腐っても)その影響力は大きい訳で……。
故にそれらに見合った責任感やモラルを、彼らは追求されて然るべきだと思うのです。
今回の件はそんな局の都合(という名の偏向)を垂れ流し、半ばインフラ的優位性で以って
押し付けてきた彼らへの人々の鬱積した不満が堰を切った形なのだと言えるのでしょうね。

しかし、僕はこの(残念ながらごく一部での)過熱する批判の渦には少々否定的な見方をせ
ざるを得ないと思っています。……シニカルというよりも、虚しさという感覚で以って。
先述しましたが、今回の本質は偏向報道であって、その要素たる某国への反感ばかりが表立
つのというは……些か冷静さに欠ける気がするのです。いや、個人的な嘆息とでもいうべき
なのでしょうか。
(今に始まった事ではないですが)所謂「反日」か「愛国」かという二分法でこうした問題
が語られて、果たして一体何が残るのでしょう?
確かに某国側が国を挙げて自国を売り込んでいるという面はあります(それがビジネス色な
のか、はたまた政治地図への侵攻なのかは一先ず置いておくとしても)。でもだからといっ
てそうした「戦略」云々を含めて毛嫌いをして、ただ憎しと指弾するだけでは、対立の溝は
深まるばかりだと思うのです。

そこには歴史的な背景も大きいのでしょう。もっと言えば文化や思想の差異なのか……。
『向こうが嫌ってくる。陥れようとしてくる。そんな奴らを好きになれるかよ』
『自分の国を愛する事がタブーになっている今の世の中の方が異常なんだよ』
大まかではあるとは思うのですが、人々の不満の中から透けてくるのはそんな声。
分からなくはない。実際そうした思いを封殺せんとする利権が跋扈しているのは事実です。
でも……それでも、そうしてループして連鎖してゆく憎悪の姿を見ていると、やはり僕は少
なからずげんなりとしてしまいます。
全ての者と仲良しこよしになれるなんて、所詮は理想論──。
分かってはいるつもりです。でも、お互いもっと冷静を保てば、理性的でいられれば避けら
れた事態だってあったのではないか……。どうしてここまで対立しなければいけないのか。
「自国を守る」為にその「外側の者達」を排除しなければならない、或いは「保守的に攻め
てゆくべきなのだ」という論理や、現実があるというのは……どうにもやるせない。何だか
もやもやとして釈然としない。

以前、僕はとある友人にこんな言葉で以って窘められた事があります。
『安易な二分法は危ないよ。それが人間に対するものなら特に』
自国が脅かされるというのは、確かに憂慮すべき事態だと思います。
ですがその反応がヒステリックで排他的なものにならざるを得ないのは、もはや宿命なので
しょうか? 本当にそうした「二分法」で済ませてしまって良いもなのでしょうか……?
反日だ愛国だと叫ぶ(或いは忍ばせる)彼らの思惑に耳を澄ませ、目を凝らしてみる時、僕
はそんな漠然とした不安を抱いてしまうのですが。

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  1. 2011/08/02(火) 21:30:00|
  2. 【雑記帳】
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
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