日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)六十九年目と僕の厭世眼

…(-人-)

お盆もぼちぼち終わりですね。皆さんはどのような過ごし方をされたでしょう?
自分は当庵の更新状況の通り、ユー録の執筆をしていました。既に五十四章をUP済みです。
そして今回より、第Ⅴ部『育まれし日々(グロウ・ヒトスリア)』編に入りますφ(`・ω・´)
長々と続く物語ですが、引き続きお付き合いくださると幸いです。

一般的には帰省と墓参り。或いは避暑なり仕事なり。辛い
サブカル的には、他でもないコミケでしたね。三日間お疲れ様です。
人によってはいわゆる四日目(仲間達の打ち上げやら何やら)なんですかね? 自分は身体
がアレなので行った事なく行く事もできませんが、今年も外野から楽しませて貰います^^
こんにちは、長月です。

台風の三連荘の後、停滞する前線によって先日から各地で大雨な日が続いております。
このお盆の時分、今までなら夏の内でも特にカッカと暑いというイメージでいたのですが、
どうやら今年は随分と勝手の違うそれになってしまったようですね。
(きつく陽の差す頃合も無い訳ではないですが、全体的な過ごし易さが段違いですし……)
自身、かねてより暑いよりも寒い方がいい派──明るく晴れているより多少雲っていても涼
しいのを歓迎するタイプですが、かといって曇り過ぎ降り過ぎというのも困りものです。
やはり雨はしとしと、趣をもって降るに限る。……というより、実際に一連の豪雨で列島の
各所で被害が出ていますからね。個人的なことを言えば、地元の夏祭りも、先日雨天中止に
追い込まれてしまいました(´・ω・`)<風情ェ

……どーにもお天道様が荒ぶっておられる。
大昔ではこれを為政者の不徳のせい、なんて言って政権を叩く口実にしたそうですが、科学
に覆われた今日びにおいて、はてさて誰におっ被せていいものやら?
迷信だ。吐き捨ててしまえばそれでいいし、実際ちゃんとした因果関係なんて無いに等しい
と思うのですけど“この時期”にというのが、何かと不毛な憶測を呼ぶ気も……(=ω=)-3


先日十五日は、ご存知の通り終戦の日です。六十九年前のあの日、この国は国民総出の戦争
にピリオドを打つことになります(今年はコミケ一日目でしたけども)

だから、予想はしていたんですよねえ。
テレビなどは言わずものがな、ネット上でもまるで正午の黙祷を合図としたかのように左右
の言説が飛び交う。早い所では真昼間から、遅い所は夜まで、さも“お葬式”の如く六十九
年前を追憶する番組が繰り返し流される。いつも通りと言えばいつも通りだけど、文字通り
ずっとこの日に“繰り返されて”きた光景……。

これは不謹慎を承知で言うんですが……鬱陶しい。
反省が足りないとか、国士様(笑)とかではなくって、単純にいち庶民としての違和感です。
だっておかしいじゃないですか。毎年のようにこの時期には『戦争は悲惨だった。多くの人
が犠牲になった。もう戦争はしちゃいけない』とメディアはさも定型句のように特集を組む
けれど、じゃあ実際問題として今後「如何すればいい?」をちっとも検証しない。
只々反省しろ、自分達は悪い国の人でしたと“お葬式モード”になれ、とばかり言い続けて
いる訳でしょう? ……冷静に考えて、まるで進歩していない。

そもそも戦争にしろ何にしろ、こういうケースにおいて、必ずといっていいほどおられるの
がいわゆる「語り継ぐ」人達です。語り部として若い世代に事件の哀しさを伝え、二の舞を
起こさせない(起こしたくない)という思いで動き出した人々なんでしょうね。
勿論、その心意気は立派だと思うし、別段一から止めようなどとは思わないんですが……時
にそういう人達の声って、鬱陶しくないですか?
何て言うのかな……。彼らもまた「酷かったんだよ」を、ややもすると押し付けてくるだけ
の存在になってしまいうるというか。
事件を記憶を風化させたくはない──それは分かる。当事者であった人達にとっては該当の
それらはイコール自分の一部でもある訳ですから。
でも僕は……(所詮戦争を知らない世代だからそう言えるのかもしれないけど)そうやって
過去を背負い続けること自体に、哀しみを抱きます。もっとその先を、今を未来を生きよう
としたって、いいじゃないですか。
確かに大切な誰かを失った(或いは誰かにとって大切な誰かを奪った)事実、喪失感、罪は
一生かかっても消えることはないのかもしれませんが、僕らにはこの先という現実が残され
ている以上、昔に居残り続けることはできない(許されない)のです。……それこそ過去の
後悔や過ちに拘り続け、自らそのリアルにピリオドを打ちでもしない限りは。

……酷な言い方だというのは百も承知です。
ですが、それでも──その苦しみは喜びと同様、貴方のものだ。誰にも代理なんてできない。
やり過ぎは、所詮傷を舐めて欲しいという(鬱陶しい)アピールにしかならないと思う。
僕自身、かつて身体を壊し、周りに迷惑を掛け続けて今を生きている身だから、改めてそう
考えるのですよ。
心の吐瀉物だって吐瀉物だ。できる事なら、自力で処理した方が綺麗に決まってます。
(それが無理だとしても、せめて相手は選ぶべきだと思うのです。慎重に、相互合意の下。
無差別に後の世代に吹っかけて回るんじゃなくてね……?)

“拘り”が色んなものを壊してしまう。

それを身に染みて経験したのなら、そう安易に相談だなんて、流布(敢えて言うなら感染)
させるような真似なんて、出来ないと思うんですがね?
少なくとも僕は、どうにも自制してしまいます。
安易に吐露してしまった日には、じわっと罪悪感に苛まれます。
(それが多分「正常」ではないのだろうなぁと理解はしつつも……。これが僕の拘りか)

話が逸れました。
そもそも、戦後イデオロギーが左派右派に分かれていったのは、先の戦争に対してどういう
思考の前提に立ったのか? 大元を辿るとそこに行き着くと云います。

『左派(革新的)→もう嫌だ。今度は絶対に戦争しないようにしよう』
『右派(保守的)→もう嫌だ。今度は絶対に負けないようにしよう』

ざっくり表すとこんな感じだそうです。
だから俗に左派──平和主義者は戦争に繋がるものそれ自体に拒否反応を(軍隊アレルギー
的なものが代表格ですね)示しますし、右派──愛国主義者は先の戦争に何とか肯定材料を
見つけようとし、且つ戦後台頭した左派によってボロッカスに叩かれた「国」を復権する事
に熱意を燃やす訳です。
(安倍首相の唱える「戦後レジームの脱却」もその理想を追った政策群だと言えます)
その意味で、全否定ではなく検証しようという意思がある分、まだ僕は右派の方が幾分マシ
かなぁ?と思ってきた……のですが。
ぶっちゃけ、どっちでもラディカルになれば「理想」に燃え過ぎるんですよね。
極右と称されるものの頭の痛い所はここなのですが、その「国」の復権というものを目指す
があまり、彼らはあまりに人々に「かくあるべし」を落ち着け過ぎる。それは道徳なり倫理
なり──“旧き良き伝統”なり。
左派は人権など権利云々で押してくるのですが、右派は基本こういう精神性の側から押して
くるので厄介なのですよ。そうだ!俺達はボロッカスに言い含められてきたんだ!と賛成の
手を挙げた人達に、じゃあ『俺達の考えた最強の秩序(ルール)』に従えよ、と紐をくっ付
けてくる手法というか。
でもって、そういう向きを観ると左派は顔を真っ赤にします。
『けしからん!軍国主義の復活だ!』……なんて。

僕が厭になるのは、こういう両者の振れ幅を観る時なんですよねえ。
少なくとも思うのです。

先人の骸の上で、左から右から石を投げ付け合ってる連中に、平和を語られたくねぇよ……。

何とももどかしいというか、どっちも誰も、すっかり見失っている感が酷い。
──片や、全否定とコンプレックスが拗れた末に、虎視眈々とする勢力に取り込まれる。
しまいには彼ら(敵)の尖兵と化すことすらも喜ぶ、残念な感じになる。
──片や、事実を積み重ねて再検証をしようとする中で、何時しか「俺達は凄いんだぞ!」
アピールに囚われてしまって、残念な感じになる
(旧日本軍のマネジメントが酷かった、なんていう話は、ここらの精神性とも関連します)
そも、個人的には軍事とか政治とか経済とか。そういうおっきなものじゃなく、例えば毎期
憂いなくコミケが開けて、守るべき秩序(ルール)は守って、且つ基本フリーダムな創作の
世界に存分に遊ぶことができる──そういう“余裕さ”みたいなものこそ、真に地に足の着
いた「平和」じゃないのかと思うのですよ。そりゃあ「国」とやらが侵されないからこそ、
侵されないように大を守るからこそ、こうやってサブカルが堪能できるとは反論されるので
しょうけれど。
だけどねぇ……。右も左も(手前の頭ん中では)“不健全”なものをこの世から抹殺すれば
世界は素晴らしいものになると信じてるような、上澄みを掻っ攫う事しか頭にないような、
そんな連中に大を語られたって、信用ならんのですよ。

大があるから小がある? 小があったから大になるんじゃなくて?

確かに気に食わないんだろうなってのは思いますけども。
創作人全員がそうではないにせよ、創造表現ってのは根本的に“既存の否定”な訳で。一昔
風にいえば「ロック」です(流石に死語やもしれませんが)
その論理的高度さはともかくとしても、そこには何かしら反発があった。
『今を疑う』
そんな感性の発露が、時に創作表現──藝術として花開くのだと、僕は思う。否信じたい。

……さりとて、じゃあその表現という力でも以って君は世界を変えたいのか?と問われると、
正直言って否です。せめて半々、といった所だと思います。
だってそんなの……“詮無い”でしょ? 少なくとも僕は、諍いから抜け出せないこの世界
が厭で、憎くて、筆を執るようになったと思っている。そんな自分が、懲りずに石を投げ付
け合っているAやBを、纏めて岩でもぶん投げて消し去る(黙らせる)ことをしたって……
何になるっていうんです。
他ならぬ二の轍じゃないですか。何より一発黙らせたとしても、人が人である以上は群れる
だろうし、群れれば力関係が生まれるし、力関係が生まれればまたきっと何かしらで争う。
それこそ人間がこの世から滅びてしまえば──なんて、ゲームのラスボスみたいな思想を地
で行ってしまう。いやまぁ、自業自得で滅びるなら仕方ないかと思っているクチですが、既
に述べたように(その後のプランなき)全否定とは、無慮に等しい。誰が為のそれなのか。
……詮無いでしょう? 不毛なだけです。
僕自身がその現場に飛び込んでいって掻き回してちゃあ……元も子もない。そもそもそんな
力もありはしない。“思想家が実務家になってはいけない”。
僕は書き手で、あれれこれやと言うだけなのです。示唆してみるだけなのです。
それで僕なんかの言葉で、誰かがちょっとその挙動を変えてくれれば、まぁいいかなって。

思うに、どうにも今日の人間──お偉いさん方は「大きいもの」から世界を何とかしようと
し過ぎているのではないでしょうか?
そりゃあお上ですから、小さいものには手が(大きなものを経由させねば)届かないのかも
しれません。ですが現実として、政治も経済も軍事も、イデオロギーも、ひっくるめて同じ
にしようとごり押すから、拗れに拗れている──あちこちでガタが来ているように、僕には
思えて(観えて)ならなのです。

救いはない。このままじゃ。いや……元より?

それでも相手を憎みきって、その全てを否定し始めたら──争い(おわり)だと思う。

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  1. 2014/08/18(月) 00:00:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

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