日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)言いたい事も……

言えない世の中じゃ~、なんて歌がありましたよね。(・ω・)ポイズン~♪
こんにちは。残念でした小説ではなく雑記です、長月です。
ここ暫くの世間様をふと見返してみると、どうにも思ったよりもネットや世間(リアル)界
隈では言葉にまつわるトラブルが散見されるような気がしますね。
昔から「口は災いの元」と言いますが、だからといって果たしてそれで世間を騒がせる発言
達を全てひっくるめていいものなのかどうか……。
今回は少しばかり鬱陶しいタイプの話になるかと思います。
それでもいいよという方は追記部分から続きをどうぞ↓


近頃は、ネット上などでの発言が物議を醸すケースがままあるようです。
有名人のプライベートを実況したり、或るしがらみ(利権)に対する批判をしたが為に、自
身がそれまでいた居場所を“干されて”しまった人々がいたり……。
まぁ中には自他の違法行為を(実況)発信してしまう論外なヘマもあったりしますが……。
改めて言葉というものは諸刃の剣なのだなぁと傍目から思ってしまいます。

今回、この雑記で僕がしたためたいこと。
それは、他ならぬ昨今の「世間」が見せる言葉との距離感・態度についてです。
具体的に言うと権力者の失言とそれに対する攻撃の嵐や、一介の業界人の“お上(利権)”
への批判とそれに対する圧力とも取れる結末の類……とでも表現できるでのしょうか。
それらに対し、個々人によって立場によって、何よりケースバイケースで違いはあります。
ですがそれらに概して共通するのは『口が滑ったな』『余計な事を言いやがって』『黙って
おけばいいものを』『世間を知らない奴だ』といった冷笑、ないし反感であるように僕には
思えるのです。……僕自身、実際に面と向かって言われた事もあります。

『出る杭は叩かれる』『長いものには巻かれろ』『忍耐こそ美徳』等々。
昔から人々を戒めて──縛ってきた言葉です。
確かに正直な言葉は往々にして他人に不快を与えてしまいます。そして発した者自身がその
不手際に気付かなければ、互いの溝は静かに、確実に深く広くなってゆく。
だから言いたい事を言うのも、言われるのも、メリットなんて多くない──。
ですが……本当に“正しい事を口にすることは悪”なのでしょうか?
思っていても言わない。ましてや相手が自分よりも力の強い存在であれば、その後に来るで
あろうしっぺ返しは決まって割に合わないものになるから、言わない。
はいはいと(せめて表では)笑って黙っておけ。それが処世術ってものだ──。
自分よりも強い相手には下手に逆らわないことだ。それが世間ってものだ──。
分からなくはありません。実際にそうして世の中はギクシャクしながらも回っている。
でもやはり、そんな事をさも当然のように口にし彼らを“哂う”人々を見ていると……何だ
か僕はやるせなくなってしまうのです。
「力ある者に屈せざるを得ないという現実」以上に「正論を掲げる者に対して冷笑を向ける
事を当たり前とすらしてしまうこの世間の態度」に……です。
これは、実は非常に残酷な事ではないでしょうか?
力ある者の力だけではなく、有象無象の冷笑が正義を貫こうとする者を殺しているのです。
(内部告発者が社会的に潰されてしまう……といったケースが典型的な例でしょうか)

確かに、その「正義」が正しいか?という命題を突き詰めていけば「そんなものは無い」の
でしょう。強権も利権も、人々が認めてしまえば求めるのなら──或いは彼らが知らぬ存ぜ
ずを通すのならば──肯定されてしまうのかもしれません。
でも……だからといって色んな私的な“不快”を理由にして誰かの声を殺してしまう事が許
されていいとは、僕は思いません。
ネットで、リアルで不祥事があった。不適切な発言があった。
そしてそんな時、往々にして周囲や世間は彼ら(の人格まで)を責めた挙句、彼らが媒体と
する、依拠するツールやカテゴリすらも否定しようとしてはいないでしょうか?
これは間接的な(将来的に見ての)言論封殺だと、僕は思っています。
少なからず昨今の世の中を覆う「蓋をしろ」的な空気の醸成。
一介の物書きとして、これだけはどうにも僕は他人事として看過する気にはなれません。
『○○があるからこんな事になる。○○を世の中から排除せよ──』
単純明快なのかもしれませんが、そこには一抹ならぬヒステリーが含まれているように思え
てしまうのです。一応の理屈はある。でも結局は推し進める者らの感情論。そこに果たして
彼らの喧伝する正当性はあるのでしょうか……?
──いや、だからこそ「正しい」事なんて無いのだとも考えられます。
どれだけ理屈を重ねても、行き着く先は(或いは出発点は)──人間とは所詮感情の生き物
だという所へと帰着してしまうのだから。大事なのは、何よりも自分自身だから。
だからそもそも相容れないと認識した瞬間、そこで対立が生まれる。決定的になる。
どんなに“正当な”論説を訴えようとも所詮は『主義主張の殲滅戦』であり『猿山の大将に
誰がなるのか』であって──そんな営みなど虚しいだけなのだ、とも。

だけど、そこで内側(あきらめ)に戻ったままではきっといけないのだとも思うのです。
手厳しい言い方をさせれ貰えば、その時点で僕らは“静かな共犯者”と化すのですから。
力ある者があるがままになるのを、往々にしてそこから腐ってゆくシステムを放置する一人
となっているのではないでしょうか? ……後で痛い目を見るのは下々の自分達なのに。
とはいえ、だから闘争せよ──とまでは言いませんし、できません。
それこそ周囲に「冷笑」で見られてしまうのがオチ、このご時世でしょうから……。
ただ頑張ろうとする人に、理想に燃える人に冷や水をぶっかけては引き摺り下ろす事に執心
するような貴方に、僕はなって欲しくないのです。なりたくないのです。
でもこうした正義論や理想論を口にすれば、きっと誰かに“若造だな”とか“青臭い”等と
言われるのでしょうね。もっと現実を見ろ。もっと地に足をつけて生きろ……と^^;

それでは一つ……。一介の物書きからの目線で。
貴方は何かに感動した事はありますか? 何かの創作やリアリティの姿に。
もしあるのなら、そこには少なからず見ているものがあると僕は考えています。
それは「もう自分には無いもの」をそこに見ているから。追体験をしているから。
何時かの理想だったり美しいと思う姿に、貴方は感動する。
即ちそれは自分の中から失われてしまった何かを補完する行為に他なりません。
ただ、もう貴方は何処かで諦めてしまっている。捨て去ってしまっている。
でもそうして何処かでそれらを補完している姿もある。
現実と向き合い、妥協することも確かに大切です。そうしないと、進むものも進まない。
だけど、同時に良きものを希求する事を止めてしまっては……僕らはどんどん萎えてゆくば
かりになるとも思うのです。
この閉塞感も、汚さに塗れた現実も、見知らぬ誰かが作ったのではない。
紛れもない僕らと僕らのご先祖達が築いてきたものの末路だと、僕らは改めてちゃんと目を
向けるべきなのではないでしょうか?
そうした確かな“事実”を発信している方達だって──きっと少なくはないのですから。
なのにそうした事もせず、ただ冷笑を向けて彼らの言動を哂い、その言の葉を封殺してゆく
事に労力を費やす世界というのは……やっぱりやるせない。

すぐに変わらなくてもいい。すぐに変えなくてもいい。全てを望まなくともいい。
ただせめて、もっと人がその心に無用な枷(ふこう)を纏わずに済むような世界を──。

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  1. 2011/07/28(木) 22:30:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

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