日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)豆腐メンタラーと辛口なる世界

└(@)┐三░▒▓███████████████

ご存知のことかと思いますが、現在台風が絶賛?接近中ですね。
照りかけて降る。故に曇天雨天でも汗ばむ湿気を感じ始めた──夏本番がすぐそこに迫って
来ているなぁと思う矢先。一体何時から、この国は(というか世界的にか)こうラディカル
なものらが普通になってしまったのか……_(:3 」∠)_

ユー録第Ⅴ部のプロット作成、前回の雑記時よりも少し進みました。
部全体のフローチャート(予定)からしてようやく半分くらいは組めたかな? このペース
だと今月中に〆までこさえ、本稿執筆→UPもするのは難しいかなぁとは思っています。
八月か或いは九月か。一番暑い時期になるので、どのみち集中力がガリゴリ削られてしまう
ことには変わりないんでしょうけれど……_(:3 」∠)_

何というか、はたと焦燥に駆られる瞬間が多くなってきた気がします。
それは従来の「創らなきゃ」も勿論含まれるのですが、加えてもっと切実な──リアル生計
という意味での、この営みをその類にでもしなければ自分はどうしようもなく“怠け者”で
あると言わざるを得ない状況が、以前にも増して意識の視界にちらつくようになっているか
らなんですよねぇ……。世間様の「普通」からすれば、真っ当な勤め人になれれば一番好ま
しいのでしょうけど、十中八九難しい。
もっと、これは趣味なんだと割り切ってしまって、数値に気持ちを囚われず自分が書きたい
ものを描く──それが出来ること自体を愉しみ悦んで収まっていればいいものを、下手に欲
を抱いてしまうから不安や不満が湧いて出て来ちゃうんだろうか?とは思いますね。
勿論狙うことが悪って訳じゃない。むしろカネモウケって言葉だけで厭だ厭だと駄々を捏ね
たって、経済という名のリアルは待ってやくれないのだし、許さないのだし。某絵描きさん
の言葉を借りれば“自分の核さえ譲らなければ他は柔軟であっていい”くらいの他者(先方)
ニーズへの吝かなさを獲得しないと、多分この打算的な欲だって成就しないのだろうし……。

うーん、考え過ぎかな? もうこういう思考自体自分の癖ではあるけれど(´=ω=`)
少なくとも書くこと、書きたいと思うことそれ自体には、本来“大層”な理由はない訳です
からね(藝術性──高尚さ云々はどだい後付である、という意味で)

追記:初めての公募参加、一次落ちでした\(^q^)/もっと構築術を磨かなきゃ……
(これにより、取り下げていた『Dear~』も再掲させました)


『皆、好きなようにしたいから金儲けをせんといかんねや』
今でこそ僕が身体を壊してしまったこと自体は責めず、何とか「普通」になってくれと折に
つけて嘆く親父殿の言葉ですが、未だに僕はこの言葉にすんなり頷く事ができないでいます。

子供なんだろうなあ。
(社会に資するとかは別次元の目的として)稼ぐことは本来手段であって目的じゃない。先
立つものを持っているから、オフの時に存分自分の趣味なり何なりに没頭できる。
それでも、父の言葉には半分それを肯定しつつも、半分否定しているようなニュアンスをず
っと感じていました。
何というか、義務感──労苦の押し付けのような。理想的な日々への諦観を、こちらにも強
いてくるかのような気配。何処かで「俺達は毎日こんなに稼ぐことにあくせくしているのに、
お前は安穏としている。けしからん」みたいな気配を感じて(邪推して)しまう自分がいる。
現在のこの身分に対する後ろめたさの、裏返し。投影みたいなものだろうと思うのだけど。
だけど僕は、相応に歳を食ったからか、個人としてその言葉に昔ほど敵意剥き出しで反抗し
ようとは思わなくなっています。
……やっぱり知ってるからに他ならないんですよねぇ。父や母、妹、家族が僕のように病気
持ちはない「普通」の家族が「普通」に働いていて、だけども決してその「普通」が安寧で
はないことを、同じ屋根の下に暮らしてきた中で見てきている。
だからその背中に横顔に、もう無遠慮にこっちだけの都合・感情を叩き付けられない。
されど、実際僕はその「普通」には多分まるっきり完全には戻れない。落ちて久しい。
そうなるとお互いに回避し合うことが普通になってしまう訳です。
ぶつけ合ったって解消される訳じゃない、治る訳じゃない。
なら自分達の生計に、貴方の療養に、それぞれ関わり過ぎないようにすれば、自分達はお互
いに比較的“穏やか”ではいられる──。

そもそも嫌儲的──僕がカネモウケという言葉、態度のニュアンスを厭だと思うようになっ
たのは、そんな普通の人、ましてや家族を貶す為じゃなかった筈で。
本来はもっとこうあくどい、金さえ儲かれば倫理的な一線など軽々しく越えてくるような輩
への、善からぬ商魂への嫌悪感であって、あまつさえその片棒を担がされたり身を消耗させ
られたり、いち物書きとしては(純粋な意味での)創作界隈を食い潰されることへの嫌悪感
でもあった。

ただ……現実はどうかっていうと、むしろそういうのが幅を利かせていますよね。儲かれば
よかろうものなのだーみたいな商売の仕方が罷り通っていて、僕ら消費者側も全体としては
その手の向きに敵対するよりは緩々と流され、無数の娯楽をつまみ食いしとこ……みたいな
様相はある。
以前より、そういう世の中を席巻する儲け方について辛口を述べ続けている人を僕は知って
います。何年か前、リレー小説の企画で集まった物書きさんの一人でした(ただ都合で結局
このご本人は参加せずじまいだったと記憶していますが)そして当時の他の方の例に漏れず、
企画が終われば彼らとは自然と疎遠になり、今ではツイッタや各人の個人サイトなどで見か
ける程度になっています。

彼に言わせれば、今日大ヒットを飛ばしているコンテンツ商売群は、本来在るべき創作では
ないと断言しています。それらは悪しきやり方で維持しているに過ぎないと。
一つに、n番煎じが多過ぎる。一度当たったものを切り貼りし直した物語を量産させた駄作
であると。そこに創造性は欠けており、その歪みはそう遠くない将来、ユーザー達のレベル
を大いに引き下げる筈だと。
一つに、コンテンツの売れ行きを決めるのは、今日び作品個別の質だけじゃない。むしろ事
前・初動の段階でどれだけ版元がユーザー層を「洗脳」できたかによるのだと。曰く売れる
ものを作るには二通りある。面白いコンテンツを創るか、或いは売りたいコンテンツ以外の
情報をシャットダウンすることである(勿論この云いは後者への皮肉・批判)
一つに、今は売る為にユーザー達の好みまで商売人達が操ろうとしている。寡占の弊害が現
実としてあると。とにかく考えろ。相手組織が何者で、自分達を如何したがっているか?
思考停止の馬鹿ばかりになったら創作業界も経済も、果ては政治も修復不可能なまでにぶっ
壊されるんだぞ、と──。

これまでの件の彼や近似する人達の言動を、自分なりに掻い摘むと、こんな感じの内容にな
るでしょうか。
……まぁあながち間違ってはいない批評眼だとは思います。本稿の冒頭でも言及した悪しき
商売が創作コンテンツを蝕んでいる、その向きに対する警戒心と敵愾心は、僕もいち創作人
として持っていない訳じゃない。
ただですね……前々から思っていたのですよ。
そう“辛口”で語らなければならない必要性が、果たして彼らにあるんだろうか?って。

本来ならつぶさに前後の文脈を追い、言わんとすることを読み取るくらいの冷静さが、彼ら
に相対する受け手としては必要であろうとは思うんです。そこでようやく、彼らにも批評を
する上での「芯」みたいなものがあるんだって、理解が及ぶこともある訳ですし。
だけど……こういう感じで世間の一辺に対して「辛口」を貫くことがそのキャラクタ性とな
っている人達を観ると、僕はどうもむず痒い。居た堪れない。
これは僕の理想論であり、いち主観的な希望である──そも論理的正当性に乏しいいち感情
でしかない──のは重々承知の上なのですが、何故そう辛辣(な毛色)でなければならない
のか?そう感じてしまってならないのです。
だって、どれだけ彼らの言わんとすることが正しくたって……端っから攻撃的な言い方をし
て食ってかかるのは、どう考えたって諍いの火種になる可能性の方が多いじゃないですか。
たとえ額面しか浚わない奴が浅いとは言っても、彼らのような物言いは「批評」でしかない。
批判対象自体は勿論、批判された価値観・世界に遊んでいる人達をも一絡げに火炙りにして
やろうという攻撃性じゃないですか。そこに、多分そもそも「議論」はない。
レスポンスが飛んでいくとすれば……彼らへの同調か、反論という名の諍いの始まりしかな
いのです。そして彼らはきっと、自身の「正しさ」を理由にその意見を容易く曲げはしない。
諍いは……更に燃え盛る……。

皮肉というのは、劇薬だと思うのです。正しさが必ずしも正しくない、とでも言うのか。
特に、もしかすれば藝術──表現に属する人、ストイックな意味での創作人さんはややもす
れば忘れてしまうのかもしれないけど、表現とは自由ではあっても所詮その表したいという
欲求の“暴力的”な面を正当化するコーティング材のような概念だと僕は思うのです。
それが、そんな攻撃性自体がそもそも人間の本質であるのだとも言えるのかもしれませんが、
そこを忘れてしまっては、表現・藝術性という標榜<コーディング>などすぐに剥がれ落ち
てしまうと思うのです。
だからといって萎縮しなければならない、という訳では決してないけれど、少なくともその
自覚は持たないといけない筈だと、思うのです。そうじゃなきゃ、結局は傲慢ですから。

意に添わないのなら、切り捨てる(切り捨てて俺は先に往く)
そういう意味では辛口に生きる彼らのような人種も、その批判対象になったもの達も、実は
似たもの同士ではないか?という気もします。

居辛さ? 負け惜しみ?
豆腐なカラダを持つ自分にとっては。

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  1. 2014/07/10(木) 17:00:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
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