日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)僕らそれぞれの間合い

\祝・訪問者4000人突破/

中頃も過ぎ、今月も早終盤を迎えようとしています。皆さんは如何お過ごしでしょうか?
どうもこんにちは、長月です。
自分は先週後半から今日に至るまで、どーにも睡魔に襲われ続けてしまっていますね。
とかく眠い。事をしよう、創ろうという以前に、身体に力が中々どうして漲らない感じ。
疲れてるんだろうか……? 身体がそう訴えるなら仕方ないがだらしねぇな、どーにも能率
が悪くて敵わんというのがもどかしいφ_(:3 」∠)_

まぁ元気、と言えば元気、ではあるのでしょうけどね。
確かに体力方面が相変わらずへっぽこですが、それでも自暴自棄になるような心持ちという
訳じゃない。そりゃあ日々報じられるこの世の中のニュースに、人々の言動に沸々と憤りを
とうに通り越して厭気を覚えることはあるけれど、最早それも茶飯事──自分の中ではそれ
がデフォルトに為って久しい。元を辿れば、そも自身の創作はそういった「諍い」に纏わる
思惟諸々のアウトプットでもある訳で、その意味じゃ何も“変わってはいない”。
……ただ、確実に変わってきたものもある。
虚しさの強度とでも言うのでしょうか。全く無くなった訳じゃないけれど、気付けば随分と
創る「愉しさ」(の持続力)が、ものを思う中で抱く「虚しさ」に押し負けている感がより
否めなくなってきたという昨今の感慨。

自分は、これでいいんだろうか?
この思いは、やはり詮無いものではなかろうか?

(当庵を含め)数値という形や折につけてのレスポンスがあるとはいえ、自分という創作人
の創作形態──思惟したものらを物語に組み込んで放つ、ひいては他人を“どうにかしよう”
と目論む節のあるこの我欲の、益体無さというか業深さというか……。

創作表現なんて、そんなものでしょう?(根っこの部分は、好き勝手を叶えるツールで)

だけども自身、描くべきことをもっと詰めていかなければならない気がするのですよねえ。
古い(これまで書いてきた)ものも、新しい(これから書く)ものも、ただ漫然と垂れ流す
だけではいかん──芸じゃない気がする訳で(´・ω・`)φ


『細けぇことはいいんだよ!』『先ず自分が愉しんで糧を喰わないと』『面白けりゃいい』
とはいえ、どのみち創作における心持ちというのは、そういうフレーズに収斂していくもの
なんだろうなぁとは思うのですけれど。
(書き手・受け手双方の)求める所が「娯楽」なのか「思索」なのか。ざっくり切り分ける
とこの二極の軸の何処かに個々人はいると思うのです。以前にもこうして雑記で綴った記憶
がありますが、そのどちらが正解で、不正解な訳じゃない。娯楽──物語を一時の慰みとし
て求めることもあれば、思索──世の事象に思いを致す材料とすることもある。共通するの
は物語の中でふっと立ち止まって(過去を見直した上で)今とこれからを生きていく為の糧
を得ること。僕ら物書きはその一助となることで、根っこは我欲の箱庭である物語世界に、
利他的な意味を付加することができる──。

ただ、それはあくまで「できうる」だけであって、必ずしも先方となる誰かの求めるものと
イコールではないんですよね。趣味嗜好の差、ものを捉える考え方の違いというのか。
だからこそ数多のジャンルがあり、複数人の書き手が存在できる(合わなければ別な作者に
物語に移動すればいいから)とも言えるのですが、書き手・受け手双方、さりとて己の好く
もの「だけ」に拘泥していいとは……僕は、中々どうして思えない。
これは理論というよりは、経験則です。だからきっと異論もあるでしょう。
だけど今まで歩んできたそれらがあるから、僕は強く思います。
──僕のこの思いは、貴方の抱くその思いは、果たしてどれだけ正しいのでしょうか? 意
味を持つのでしょうか? 思いだけじゃない。実働する営み達だって──。
(不安は不安を呼ぶだけ、不毛に近く「生産」するものが皆無であれど)どうにも不安で仕
方ないのですよね。どれだけ強く思ったって、願ったって、どれも容易く壊れてしまうんだ
よなと分かってしまうのなら。

浅学ながら、僕もそれなりに見聞してきたものがあります。
近距離の事象であれば、ネット上で出会った多くの物書き仲間さん──同好の士の皆さん。
中には途中で心を筆を折ってしまったり、リアル環境の変化で創作そのものから遠退いてし
まわれたり、或いは(僕自身を含めて)お互いにぶつかって離反して、ぶつかったけど何と
かまた語らえる仲に戻ったり。
遠距離の事象であれば、メディアを通じて知る日々のニュース。政治・経済・宗教。或いは
ありふれた人々の中で起こった事件──無尽蔵の諍い。それは確かに「何処か遠く」で自分
とは「無関係」なことが多いけれど、争いがある、ただそれだけでどうしようもなくこの胸
は痛み、苛々し、失望がまた塗り固められる。
何だろうな……ここ暫く特に思うことなのですが、本当、人によって興味関心の対象という
か“間合い”みたいなものが違うよなぁと思うのです。いわば娯楽と思索が縦軸とすれば、
この間合いとは横軸にもなりうる、ような。
例えば近距離──日々の営みが大前提、大きなウェイトを占めている個人にとっては(当然
と言えば当然ながら)それをより直接的に脅かしうるものに関心を、口撃の手を向ける傾向
にあるのではないでしょうか? だから逆に、そうではない──訳では本当はないのですが
──政治や国家というものを語る相手には、冷たい。そんなもの幻想だと言って哂う。
だけども一方でその「遠距離」に強く思いを馳せる個人もいるのです。
僕だって多分、そういうタイプの一人なのでしょう。前者のような「普通」から弾き出され
てしまった(と感じている)個人にとっては、至近距離の営みこそ忌々しく、故に遠く国家
なり哲学なり、思想的なものに関心を寄せがちなのかなぁ……?と。

だから……僕らは交われない。しょんぼりする。
実際、そうやってAが大事と思うものをBが哂い飛ばすというのをみてしまった。
今回こうして雑記を取ったのは、それが理由です。
諍いは厭だ。なのにその実例がまた一つ現れた。
どうしてこうなっちゃうのかなぁ……? そう悶々として、また一つ、新たに思う。

“他人をどうにかしようと企むことは、得てして悪だ”

言い過ぎかもしれないけれど、僕は思います。
僕ら物書きは、物語は確かに手に取った他者を「揺さぶる」作用を以って世の人々に資する
ものではあります。だけどもそれは彼・彼女“変わるかもしれない”と期待するだけである
べきで、間違っても“変えてやる”と真正面から目論んでしまうのは創り手の領分を越えて
しまうのではないかと思うのです。
そりゃあ冒頭の通り、創作表現とは根っこを辿れば書き手個人のエゴなのでしょう。それを
巧い事コーティングしつつ、他人と社会と折り合いをつけながら意味づけをできうるツール
が創作という行為だと思うのです。
だから……作り手は、僕は、もっともっと「誠実」に「巧く」ならなくちゃいけない。
少なくとも自分の主義主張を、物語達の中にメタファさせることもせず、表現の自由を盾に
「布教」し始めたその時、もうそいつは決して“表現者”なんかじゃない。物語を悪用する
イデオロギストなんだ。
そんな弁えと誇りを軽んじ、相手の「間合い」へと無遠慮に踏み込もうとするなんてことは、
考えうる中で最も精神的な侵略の類ですらあると、僕は思う。切にそう考える。

ただ、領分や間合い云々を高い価値観に添えると、それは“個人単位なセクショナリズム”
であるとも言えてしまうのですよね……。
手前勝手に、自身の保持利権だけにしか関心を持たないから、全体としての社会が国が世界
が良くならないんだ!という叫びも……分からなくはないのです。実際一理あるのでしょう。

だから力がある(と信じる)者達は纏めたがる。それが国家像だの何だのに託されて。
故に近距離の守りこそ至上、アナーキーな者達はせせら哂う。そんなものは幻想だと。

──嗚呼、やっぱり交わりはしないんだなぁ。
絶望というよりは諦観を通り越して、再び。
だから僕らの描く物語に思いに、きっと「正解」なんてないんだと思います。
それらは所詮あくまでいち「回答」であって、それらを「正解」かどうか決めるのは受け手
それぞれなんだと、とにかく不安で疼く我が身をしつこくしつこく、何度も躾け直す必要が
あるのでしょう。多分そういった人々のどうしよもない性質を、僕はこれからも物語に込め
ようとし続けるのでしょう。誰の為でもなく、きっと先ず……僕自身の為に。

僕の、貴方の、貴方の知る誰かの。
その「間合い」は何処へ向いていて──如何在りますか?

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  1. 2014/05/20(火) 23:00:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

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