日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)揺るがし、揺るがされ

月の中頃と言ったな? あれは嘘だ(結果的に)

こんにちは。一昨昨日、ユー録の五十一章をUPしました。
カレンダー的にはギリ初旬ですね。でもまぁ、書こうと思ったら吉日って訳でφ(=_=;)
そして今回の更新で、累計150万字も突破。ますますもっさりしてきています。
第Ⅳ部ももう少しで終了です。なので、また以前のように終了後は第Ⅴ部以降のプロットを
作成する為などで暫くユー録の更新はお休みになると思います。あと前から物書き仲間さん
に「書き過ぎだよw」とも言われているので、一旦手を休めるにはちょうどよいタイミング
ではないかなとも思いますし(と言いつつも何かしら書いている未来が視える……)

不満しかない訳ではないのですが、もっと新しいお話なり何なりを創りたいですね。
その、ユー録と三題(と雑記やら)を順繰りなルーチン化にしたような現在の創作活動に変
化を持たせたいという欲がむくむくしているのです。でもさりとて、物語一つこさえるのは
大仕事ですし、あまり同時併行しても自分がしんどいだけだと分かって(経験もして)いま
すし……。先述の書き過ぎだよ、から一旦今の主力の手を止めるか?という思案が過ぎるの
もそういう理由があったりするのです。
あと、ゲーム制作も。折角(中古とはいえ)ツクールを持っているので、いい加減短くても
いいから1本くらい形にしたい_(:3 」∠)_ 短く数をこなしてノウハウを付けていくっての
は媒体を問わず通じることだと思うのですが、ことこれに関しては今まで散々大風呂敷の末
にグダってしまい、仕上がった経験が無く……。\エターナル!/

積み重なっていく数値に中の人はウハウハし、時にブクマが減って(´・ω・`)とする。
でもまぁ、ともあれ現状、私は元気です。最高に廃って奴だ


今に始まった事ではないのですが、受け手は勿論、書き手自身にも作風の好みや不得手──
毛色なり嗜好なりは様々なようで……。
また一つ、知っている物書き仲間さん達が袂を分かった?ようです。既に当事者ご両人で手
打ちがなされたらしいので詳細は言及しませんが、グロ(残酷な描写)を取り入れる意識に
関して少なからぬ対立があったようですね。
たとえ残酷な描写でも、物語やキャラクタを映えさせる為には惜しまないスタンス。
たとえそれが物語の中でも、徒にキャラクタ達を苛めるなんてけしからんというスタンス。
……どちらの言い分も分からんではないのですよねぇ。
物語・キャラクタ達を「要素」とみるか「人格」とみるか。どちらにせよ突き詰めていけば
共に其処にキャラクタの生をみていることには変わりないのですが、しばしば前者に対して
後者は“冷酷だ”と、後者に対して前者は“生温い”と認識──相手に否定的な態度と言葉
をぶつけてしまう……というケースがどうにも少なくないように僕には感じられます。

でも、何てことはないんですよねえ。
実際皆が皆、そこまで考えている(考えたい)訳じゃないと思うんですよ。むしろそういう
考察を好んで──目的にして物語を愉しむスタンスの人は別枠としても、創作系コンテンツ
なるものはとどのつまり『面白ければいい』になっちゃいますからね。そしてその“面白い”
の定義も、人によって色々な切り口、優先順位みたいなものがある。だからこそ不定な基準で
あって、されどそういう住人達同士の「差異」が、良くも悪くもこの界隈の「豊かさ」に繋が
っているのだと僕は考えます。信じたいと思うのです。
それでも……ふと自分を疑って掛かってしまうことが無い訳じゃない。
程度物と相性の問題と言ってしまえばそれまでなんでしょうが、はてさていち書き手として、
キャラクタ同士(特に味方同士)の対立や救いがたい世界観設定など、そういう諸々の陰鬱さ
を「辛さ」を読者側に与えることは「よい」ことなのだろうか──? しばしばそういう事を
考えはしちゃうんですよね……。

現状、僕なりの回答はこうです。
先ずその「よい」か如何かは単純な問題じゃないということ。この思案のややこしい所はまさ
にここに在って、書き手個人の(性悪・ドSじゃね?的な)「善い」の問いと、物語をしての
「良い」の問いが混在してしまうからなんだと思うのです。
物語の展開上、込めんとするメッセージの性質上、必要なキャラ同士の衝突や消失といった
変化──イベントは絶対にあるのではないでしょうか? そもそも何かしら「変化」が無けれ
ば物語は基本動きませんし、そこから「落ちて」いくだけにしても「回復」していく姿をカタ
ルシスに変えてやるにしても、僕はそういったプロセスが物語の本質だと信じます(結果は
エンドマークの色彩を決めるとでも言いましょうか)結局は書き手個々人自身が、この両者の
どちらに重きを置くのか(按配を採るのか)という話になるのかなぁと。
そもそも、藝術と呼称される営み自体が“執拗に世の醜悪(綺麗でないもの)を攻めていく
ことのできる手段”であって──純粋娯楽(所謂「頭を空っぽ」にして観るコンテンツ)は
真逆な指向性であるのでしょうが──、元よりそこを意識しようとするなら、表現者とは多
かれ少なかれ誰かにとっての「善くない」存在でありうる筈だと僕は考えます。
……だから古今、表現規制をしたがる手合いは後を絶たない訳で、実際今日もしばしば表現
したその発行物の是非を巡って当人と周囲が対立するなんてこともある。
                                 最近の例だと○味○んぼの福島回とか
ただこれも、実はまた複層的な問題で、基本的には、
『表現することそれ自体は自由だが、公に出版する時点で何某かの制約を受ける事はある。
(版元との契約、社会情勢との折衝など)』
と、書き手側も前もって認識しておくべきなのでしょうね(大人の事情って奴だ)
表現と名乗って世の事象を攻めるのだから、そこから跳ね返ってくる反発くらいはきちんと
予想をし、全くのデタラメでない限りは安易に折れぬよう──。何というかそこを無理くり
「表現の自由」で押し切ろうとする表現者が悪目立ちしちゃうから、話が拗れてしまう……
ような気がするんですよねぇ。

そもそも僕が今回雑記にこの題材?を使おうと思ったのは、先日個人的に未視聴のアニメを
消化している最中、主人公とヒロインの喧嘩──険悪になる展開というのを見たからです。
こうつらつらと述べてきた当の自分ですが、ではいざ受け手側である時、嗜虐的(にみえる)
表現──エログロナンセンスが大好物! がっつり耐性があるのかというと、実はそうでも
ないんですよね。真面目な物語もラフな物語も色々つまみますが、そこまで特定のアングラ
な嗜好に入れ込んでいる訳でもない。
むしろ、かねがね呟いているように、僕は争いが厭いです。
なのでこの喧嘩して険悪になるシーンを見た時、少々モニョりました。それでもリアル──
生身の人間同士が対立を晒し合うさまよりも苦しくなかったのは、これが二次元で所詮物語
だと何処かで割り切っていたからなのかもしれません(あと「どうせまた回復するんだろ?」
とか「結局は以前よりも親密になる展開なんだろうなぁ」といった予想とか)
……だから、先までの事をもやもやと考えてしまっていたのでした。
『書き手がその物語にてこういった諸々の陰気さ──「辛さ」を読者に与えることは、果た
してよいことなのか……?』

これは、そんな先日のぼやきにレスポンスをくださった先輩(ライターさん)の弁です。僕
もそうだなと思いました。
曰く『納得できるだけの言い分が互いにあり、その言い分がキャラの生き様通りで納得でき
る展開なら陰気は感じない』のではないか?(所謂「欝展開」となると理不尽ばかりだが)
そのキャラクタの生き様。これですよ!
要素としての必要性でみるにしても、一個の人格としてみるにしても、こういうキャラ付け
──その性質に鑑みて筋の通った描き方さえされていれば、問題じゃないというのです。
まぁドロドロの人間模様を物語(虚構)の中でも見せられたくない!みたいな気持ちが出る
のも、自身の経験も含めて分からないことではないんですが。それでも、少なくとも展開が
そうやって「変化」するよー的な諸々のフラグ建築は必要条件なのでしょうね。

好みの問題。そう言ってしまえばどうしようもなくて、だけど妙にお節介を焼いて「説いて」
しまう悪癖がどうにもここ数年顕著です。……歳喰ったんだろうなあ。
願わくば「貴方の好むような○○が嫌いです」と当人に直接否定しに掛かる──ほぼ間違い
なく諍いの火種になる──ようなことよりも、自分にとっての「好き」を描き、手に取った
人を唸らせるぐらいの物語を書く。そういうような向きにエネルギーを注いで欲しいんだよ
なぁと思うのです。やっぱり否定し合うばかりじゃ詮無いし、かといってポジティブ教徒で
もないけれど、それならもっとエネルギーの注ぎ所はあるんじゃない? と。

キャラに感情移入し過ぎてるつぼに嵌り(筆を折ってしまうほど)自滅してしまうのは流石
に拙かろうですが、物語の面白さとはそんな“揺さぶる”ことにあると僕は信じます。
努力・友情・勝利といった旧き良きステレオタイプも然り、或いは見てみぬ振りをしてきた
気付かなかった自分達の闇も然り。物語とは、書き手がそれらを描いて揺さぶり、受け手も
その揺さぶられたことを切欠に思いを起こすことで、これから先を往く一助や糧を自分なり
に獲得(回復)していくプロセス──そういった営みを支援するツールだと思うのです。

揺さぶったっていいじゃない。藝術の本質とは掻き回すこと(虚偽悪意は駄目だけど)
揺さぶられたっていいじゃない。そもそも、何の為に貴方は物語を欲した? ……暇潰し?
何より揺さぶる側(書き手)もきっと、また何時か何処かで受け手になる。他の誰かの物語
で揺さぶられ、その先を往く糧を得うる。見出そうとする。

そういう循環で、いいと思うんだ。

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  1. 2014/05/12(月) 15:00:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
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