日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)三つ巡りの時節に添えて

3rd\(^o^)/Anniversary

本日、当創作ブログ『日暮創庵』は開設から三周年を迎えました。
よくもまぁ、続いてくれたものです(苦笑)これもひとえに創作中毒者と化した自分──と、
何より時折レスポンスをくださる、密かに拙文らを手に取ってくださる皆さまのお陰だと思
っております(少なくとも「公開」しないままではこうはならなかった筈……)
相も変わらず硬い・長い・臭いの三拍子揃った、流行り廃りガン無視の物語を書き散らかし
ているばかりですが、今後とも緩々生温かい目でお付き合いくだされば幸いですm(_ _)m

そういう訳で、今回はこの三周年という節目を迎えての回顧録──ざっくりとした雑感の形
を採らせていただこうと思います。

本文は追記部分へ。いいぜ付き合ってやるよっていう奇特な方は↓からどうぞ。

追記(4/29):ユー録がなろうさんにて、遂に累計ユニーク10000人を突破しました。
これまで同作を手に取ってくださった皆さまに重ね重ねの御礼を申し上げますm(_ _)m



……過去ログを遡ってみるに、去年の今頃も、僕は同じように二周年記念の雑感をしたため
ていたみたいです。
基本的に既存の雑記は(誤字などの修正を除き)前回稿との整合性を思い出す為に軽く開く
程度なので、嗚呼こんな事書いてたっけ自分……と苦笑と自嘲で顔が緩むばかりです。
とりま、今日までの創作物の集計をしてみるに。
・単発短編18本 <前回比+0>
・週刊三題125本 <前回比+60>
・長編8作 <前回比+1>
・雑記171本 <前回比+53>
・企画参加品8本(+1になった覚えがない。前回の数え間違え?)
・他落書きや短歌、読書感想(22本)、読了&遊戯履歴 等々
まぁ……増えましたね。あれから手を殆ど止めていなかった以上、こうなるのは当然の結果
ではあったんでしょうけど。

可笑しい。あと妙に虚しい。それがあれから一年経って思う今現在の感慨です。
何というかな……先ずもってこういう「数字」を事あるごとに発信することの意味ってもの
に、ここ暫くは魅力を感じ難くなってきているのです。虚しさで白け始めているというか。
当初は数字──事実として拙作らにアクセスしてくれる、手に取ってくれる誰かしらの存在
をありがたく思って励みにしようとしていました。それが創作を「公開」する際のメリット
でもあり、デメリットでもあり、僕個人もそれら洗礼は少なからず受けてきたつもりです。
だけど気付けば解析結果として表示される数字に一喜一憂し、知り合った物書き仲間さん達
(特になろう関係)と競い合い傷を舐め合い、一方でそういう関係性やらに冷たく否定的な
眼を持つ別な物書き仲間さん達の話も聞いたりして……僕は何をやっているんだろう、と。

“絞る(フォーカスを意識する)こと”

今後、僕という創作人が留意・実現していかねばならぬと思うのは、まさにこれに尽きるの
ではないかと考えています。

一つ、物語が冗長過ぎる。
先日公募に出した作品に対してとある物書き仲間さんにみっちりダメ出しを頂いた事も含め、
どうにも書き連ねることの「快」に流れてしまう自分がいる。
そこを戒め、何を描きたいのか? 誰に向けているのか? 何の為なのか? そうした具体
的な焦点(フォーカス)を意識してものを書かないと、どれだけ数をこさえてもぼんやりと
分かり難いものだらけになってしまう。
一つ、付き合いを増やし過ぎた。
これが今回の雑感で一番言及することになろうことなのですが、この一年で僕はネット上の
あちこちのコミュニティに顔を出すようになりました。
雑談系、ゲーム創作、読書愛好家系、そしてなろう作者さんの集まり──勿論そういう場が
「悪い」訳ではないのですが、しばしば僕という個人はそういった集団における“内々”な
空気(意地悪にいえば馴れ合い)に内心苛立つことがありました。実際それで喧嘩になり、
場の空気を悪化させてしまうという失敗もしてしまいました。
前回の雑記ですね。
嗚呼、失敗した。やはり僕はこういうワイワイとした場所にいてはいけないんだ──。
当初に比べて頭は冷えたとは思いたいのですが、今も内心にあるのは後悔です。分不相応と
いうか、他人との「枝葉」を無闇に伸ばし過ぎたというか……。
だから前項の物書きとしての技術だけではなく、こういう人的なもの達からも距離を取って
整理して──絞る必要があるのではないかと、そう考えている最中なのですよね……。

これは、果たして「成長」なのかどうか。
多分以前の僕は、その“内々”で結構満足していたのかもしれません。或いは他人の第三者
の意見というものを聞ける、取り入れられる機会があることそれ自体をかけがえのないもの
として捉え、嬉々として──浮かれていたのかもしれない。
だけど……何処のどんな場所であったって、全方位的に「良い」ことばかりじゃない。当た
り前のことなんだけど、それがここ暫くの経験でどうにも強く(陰気に)感じられてしまう
ケースに出会うことが多くなってきたような気がして。
嫌儲。そう言って片付けてしまえばお終いだけど、例えばなろうさんにおける流行りの傾向
とそれに対する人達の反応。そのムーブメントに乗っかることに肯定的・積極的な書き手さん
もいれば、逆に否定的(で時には敵愾心すら持つ)書き手さん達もいる。……そんな事実が、
お互いの意見が交わらないんだなと悟る瞬間、辛い。虚しい。
確かに僕個人も、なろうさんという「一つの場」の流行りがさも消費社会「全体」の認識で
あるかのようにぐいぐいと押し出されていく昨今の商業戦略には眉を潜めるタイプではあり
ますが──だからといってそういう資本の力と娯楽性優位の現状に対してひたすら「敵意」
を向けることだって、僕は「詮無い」よなぁと感じてしまうのです。……反発心に疲れて、
諦観が勝ってきたとでもいうのか。
(大体、ものを売ってやるという商魂それ自体、小説に限らずそんなある種の“図々しさ”
を開き直って行われて久しい営みであるのでしょうしね?)

だから、そういう意味でも、以前よりも僕は一つのコミュニティ──特定の価値観集団に依
り立ち続けるのが難しくなっているのかもしれません。
故に改めて離れなければ、と思うようになったし、一方でこれまで一つだけでなく二つ三つ
とあちこちを梯子しなければ(足りぬ)と枝葉を広げてきたとも言えるのではないかと。
……距離感が、この歳になっても図れていない。ふらふらと定まらない。
何処のクラスタに居ようが出ていこうが“自由”な筈なんだけど、その選択肢の多さ細かさ
が創作界隈の豊かさとイコールに為るのだと僕は考えているのだけど、それは結局のところ
理屈の上の話であって、そうホイホイと渡り歩くことに僕自身、心の耐久力がついてこれな
いなという実感があります。……だから余計に交われないのかな? 一つのスタンス・潮流
に対してもこれだけ根深く「対立」があるのは、相手側に流れてしまうことが自分の信念を
折るような「負け」であると硬く結び付けてしまっているからなのかな?

だから……僕は辟易する。
実際僕自身も“気に食わない”価値観に態度に苛ついてしまったし、諍いが厭で創作世界に
没頭してきた部分があるのに、その作り手のリアルでも諍いが実は絶えないという現実と同
居し続けることが耐えられない。ならばいっそ、もっとこの無闇に広げてきた接点を絞り、
思索の中に溶け込んだ方がいいのではないか? 以前一時に戻った方がいいのではないか?
そんなことを。

“──創作をやってる人間なんてどうせ我の強い人間ばっかりじゃん?”

とある方が言っていた言葉。実際それは間違っていない。僕だって頑固な人間だと思うし。
それでも『争いは厭だ』という根っこはずっとある。そこから逃げ(諦め)ても現実のそれ
らは解決しやしないけれど……かといって僕が解決しなきゃいけない義務はない訳で。

確かに個人として危惧はある。一つのジャンル、商業スタイル。それら「だけ」が界隈を席
巻して、その為に多くの作り手を受け手を磨耗・麻痺させて、その結果文化自体を衰退させ
ていく現在進行形の現実がある。だけど……どうしろというんだろうか? 僕はペーペーの
アマチュアでしかなく、どれだけ「俺が俺の物語が業界に革命を起こしてやるんだ!」的な
気概で挑んだとしても(その心意気自体はあっぱれだけど)、そうした行為とその結果なる
ものらに、果たしてどれだけの意味があるのか。僕は正直言ってしまうと疑問というか、冷
めた眼にならざるを得ない。
……滅びるなら仕方ないわな、とすら思う。どれだけいち個人が「義憤」を持ってあれこれ
言っても、それが業界の需給が選んだ道であるのなら、むしろそういう大流をねじ伏せるよ
りかは如何に個々が分流であっても(姿形をこね回して)生き残っていくか? その方が実
際建設的だと思ってしまう性質だから。そもそもこの界隈──今日びのサブカルコンテンツ
の多くがエロや内輪を拗らせた、本来アングラにいたからこそ存命していたものである以上、
僕はこれらを大手を振るって「守るべき重要文化」だ!とは……熱狂して一緒になって挙手
することはできないよなぁと思う訳で……。
(尤も、かといって権威や権力が文化を規定し始めても、それはそれで本当の意味での文化
は死んでいくだけだと信じていますが。在野の混沌。そこに文化というものの真髄は在る)

当庵の開設から三年、そして四年目の周期に自分は入ろうとしています。
色々失敗して、げんなりすることもあるだろうけど、それでも創ること自体は多分止められ
ないんだろうなと思います。自他共に認める、創作中毒者ですから。

だけども、切に願って止みません。
リアルの世界も創作というフィールドも、願わくば偏らず、たとえカオスであっても豊かな
それで在り続けて欲しい。
そういう意味では確かに僕は(それらとある意味逆を往く者達であるがために)嫌儲側なの
かもしれません。だけどもう以前のように、ただ片方だけを憎むことすら、僕は疲れてしま
ったような気がします。

娯楽・快楽・無考。
今日びのそういった“ニーズ”に、真っ向から背を向けているような自分。

そんな阿呆の物語や想いでも、セカイの一色になれれば……嬉しかろうものなんですが。

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  1. 2014/04/28(月) 14:00:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
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