日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)一筆、凪の束の間

春眠暁を覚えず、とはよく云ったもので(¦3[_]

こんにちは。気付けば四月も半ばを過ぎようとしています。鮮やかに咲き誇っていた桜や梅
の花も、こちらではだいぶ褪せて滲んだような色になり、代わりに近くまで寄って目を凝ら
せばたくさんの青葉と芽が生えているのを認めることができます。
春が、駆け足に去っていこうとしているのですね。まぁいち花粉症持ちとしては安堵といえ
ば安堵ではあるんですが……;

ここ数日、自分はといえば主にインプットに時間を割いていました。
かねてよりウェブ上で知り合った物書き仲間さん達が掲載している作品を一つ二つと読み進
めては、勉強させて貰っています \_へ(・ω・へ)
書いて(創って)ばかりだと“忘れちゃう”んですよねえ。読者目線というものだったり、
面白さ──技巧・発想共々はその実、もっと「多様」なんだってことだったり。俺の小説が
一番面白いんだー!みたいな不遜なことは思わない(思えない)ですが、実際に他の方々の
物語を手に取る中で、改めて視界の狭まりがちな自分を自覚します。襟を正さざるを得なく
なります。

“果たして、自分の書く物語は他人に資するものになっているのだろうか?”

要するに愉しんで貰えてるのかしら? という不安というか疑問というか。
先ず書いている自分自身が~というのは以前から言及している、自戒も込めて言い聞かせて
いるモットーではありますが、それでだってこうして公開(掲載)している以上、気になら
ないと言えば嘘になる訳で……。

でも──そんな作者当人の悶々とは裏腹に、実際の数字は(ありがたい事に)日々じわじわ
と積み上がっています。
今朝、朝食と雑事を済ませた後に確認した所、なろうさんにてユー録が累計97000PV、累計
ユニーク9700人を突破していました。
(デフォルトの機能である)解析ログを見るに、人数はそう多くなくともがっつり読まれて
いるような感じです。邪推は宜しくないですから、これは固定客?が何気にいるんだという
ことなのかもしれませんね。

ツイッタでも既に言及していますが、改めて重ねて御礼申し上げますm(_ _)m
願わくばもっと「面白い」物語を、もっと創っていければいいんですけど……。


とはいえ──静穏。
ここ暫くの僕という個人レベルでは、幸いなことに大きな損害イベントが起こる訳でもなく、
ぐったりゆったり創作生活を送る事ができている近況であったりします。
(まぁいずれ揺り戻しが来たり、執筆モードで忙しなくなったり、先日の公募の結果が出て
凹むであろうことはほぼ確定事項な訳ですが)
それもこれも、僕自身ではなく、皆さんのお陰だと思うのです。
ウェブ上で創作関連のコミュニティで知り合った物書き仲間さん達、創作人さん達。彼らと
の出会いがなければ、僕はとうに折れていたでしょう。
別の、長く黙々と公募に挑戦し続けていた物書きさんの弁ではありますが、少なくともこの
営みにおいて「孤独」を感じることは皆無であると言っていい。確かにその殆どは実際に顔
を合わせたことすらない、場合によっては生の声すら知らない相手なのですが、大体何処に、
何時、顔を出せば居るというのが分かる──「やあ」と声を掛け合うことができるのは中々
どうして心強いものか。
(まぁ、相変わらず文字チャですら自分から話し掛けるのが気恥ずかしく、ひょいっと会話
中の場に加わる、という格好ばかりなんですけども……)

……柄にもないかな。歳喰ったせいでどうにも情に絆されていく感が。
だから、一方で思うのですよね。穏やかな「今」が在る。その中でふと「昔」を、その頃に
中核的だった出会いと交流のことを思い出して──妙に申し訳なさというか、罪悪感みたい
な感触が胸を撫でていく。

──幼い頃、僕は結構な癇癪持ちでした。
なので当時は変わり者として見られ、時には苛められ、それでも(母が望むように)“友達”
を作っていた記憶があります。それはこの時分にありがちな同郷の同級生達であり、週末に
なるとまるで迫らされるように“友達”と遊ぶ約束を取り付け、ホッとしていたような記憶
があります。
──それがおかしいことだ、と自覚できるようになったのは小学校を卒業した後でした。
中学・高校。少しずつ地縁による繋がりは薄れていきます。今までよりも更に遠方から通っ
てくる同級生らとの出会いがありました。そうなると……以前のような“友達”作りをごり
押すことはできなくなります。一人また一人、疎遠になっていきました。距離が出来ていき
ました。何よりも当時僕も新しい出会いを交友関係に変えようとし──失敗の気まずさの中
で日々を過ごした記憶があります。
──数じゃない。それにやっと気付いた時にはもう大分遅くて。
でも幸いにも友人と呼べる仲間がゼロになった訳ではありませんでした。ヲタク、創作仲間。
その頃にようやっと、僕は自分の趣味嗜好を軸に交友関係を持てるようになった気がします。
──だけど、それでも彼らは皆「現実(リアル)」の相手な訳で。
歳月が経てば、薄れます。直接会うこともなくなっていきます。一応連絡を取ろうと思えば
取れる状態はあるのですが、先も言ったように中々「特に意味がない」のに話ができない。
結局待ちの姿勢なままで、日々が過ぎていく。便りがないのは元気な証拠、とは云うけれど、
嗚呼また疎遠に(こう)なるんだなぁと、交信履歴が空っぽな連絡ツールを一瞥する。

以前、物書きさん達の集まりの中で、面々がそれぞれのリアルに忙殺されて「場」からフェー
ドアウトしていく状況を嘆いていた方に、僕は言ったことがあります。
『時の流れというのはそういうものだ。仕方ない』
『またどこかで、そんなこともあったなぁと笑い合えるような時が来れば、それだけでも此
処の意味はあったと思う』──そんな感じの。
画面越しのやり取りなので今でも定かではありませんが、その方はじーんとキていたように
みえました。当時僕自身ですら「臭っさいなあ」と自嘲したものですが、事実あの時分には
それでいいと思っていたのです。

……だけど、あれから何年か経って、僕はそのかつて口にした言葉に自信が持てなくなって
いるのを感じざるをえません。
きっと無理やりに“友達”を繕ってきた(作らなければいけないと脅迫してきた)幼き日々。
趣味という軸で集った仲間ですらも、やがて来る忙殺に疎遠になり、その状況に繋ぎ止める
梃子すら入れてこなかった怠慢。
なのに……僕はまた、繰り返そうとしているのではないか? 創作人さんという趣味の軸は
あれども、ネット上という空間でまた「数」ばかりホイホイと手を出し、交友関係を広げて
いるような気になっている。その現在の後ろでは、さも“使い捨て”てきたような過去──
の仲間達が暗がりの中に居るというのに。

勿論、仲良くしていた彼らとのアクセスがまたあれば、僕だって昔を懐かしんで笑うのかも
しれません。今も昔も(生身での)人付き合いは苦手だけど、完全に人間嫌いだという訳で
もない。ただ諍いが厭なだけであって、人間そのものを全否定して「見下す」つもりはない。
それは以前はそうだったかもしれないけれど、同じく一個の人間である以上、馬鹿馬鹿しい
態度だと理解(経験)してきた筈だから。
でも……どうなんだろう? 今更、創作活動に逃げて何年も過ごして、いざ生身の世界へ顔
を出していいものなのかどうか。現在の交友(それ)だって、文字を介しても何処まで真で
あるかなんて断言できるものじゃない。相手を信じる(自分を信じる)こと──それが友情
というものだ、なんていう云いもあるけれど、それを相手がすんなり向けてくるほど、僕は
彼らに与えられているんだろうか? と考えると正直自信はないし……。

だから──もしかしなくても、僕は今とても酷いことをやっているのかもしれないと、ふと
昔(うしろ)を肩越しに見遣りながら思うのです。
静穏。そう最初に僕はここ暫くの感慨を述懐してみたけれど、それは本当は、とても表面的
なものに過ぎないんじゃないのかって。……尤も、実際そうやってふらふらしていたら、何
よりその今と昔の彼ら当人に不誠実?に為る気はするんだけども。

足元に積みあがった過去。背後に置かれていく過去。
それらはしんとして暗く、一方で前を向く視界と頭上は朝ぼらけ。
だからたまに振り返って、忘れないように。ついっと襟を正す。

たとえ目の前が今明るさを持っていても、それだけを見ているようじゃ、深くて良いセカイ
は創れないような……気がする。

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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
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