日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)心と体と、力の向く先

上がりーのщ(゚Д゚щ) 下がりーの_| ̄|○

普段屋内にいることが大半なので、気付いた時にはぽんっと大きく時間が経ってしまう場面
が多いのですが、以前にも増して春が色濃く現れているように思いますね。
畦道のあちこちには小さく青い花(オオイヌノフグリ?)が咲き始め、山道の傍らにある桜
の木にはびっちりと蕾が蓄えられており、ご近所さん家の椿はほぼ満開状態。気温もここの
所上がり調子ですし、時は確実に(容赦なく)進んでいる……。

近況としましては、一つに「週刊三題」がなろうさんにおいて累計10000PVを突破したことで
しょうか。ユー録に続く二つ目のPV五桁の大台突入です。加えて先日は、同短編集に自身初
のレビュー(紹介文)まで頂いて……有り難いm(_ _)m

もう一つは、事前報告になるのですが、また小説賞に応募してみようと考えています。
「MFブックス&アリアンローズ 小説家になろう大賞2014」に(懲りずに)昨年一先ずの完結
をみた中編『死に損いのデッドレス』を。
それとは別の某賞へ、先日一先ずの完結みた中編『Dear SORCERY』を。

特に後者においては応募期間中、ウェブサイトでの掲載を取りやめてくださいとあるので、
一旦Dear~は当庵及びなろうさんにて削除しなければならないと思われます。
もう少し締め切りまで日があるので、少なくとも今月いっぱいは掲載するつもりではいます
が、来月初旬あたりには取り下げているかと思います。
ですので、誠に勝手ながら、ご容赦いただければと……。
もし現在手に取っていただけている方がおられれば、申し訳ございませんm(_ _;)m

ただ、応募の結果によってはまた再掲になるお察しくださいかと思いますので、その時には
改めて気長に生温かくお付き合いくだされば幸いです。


そういう訳で、ここ四・五日はDear~の推敲やら情報収集に勤しんでいました。

はてさてどうなるものやら。一応原稿や用紙、綴じ紐に封筒、印刷して郵送する準備こそ整
いはしましたが、改めて推敲って、やればやるほど終わりが見えないんですよねぇ……。
何処かで「えいや」と区切りを付けないと延々自分の文章について疑心暗鬼の泥沼に嵌って
しまう訳で……(まぁそもそも、この物語が利他に資するものか?という大問題にすら自信
が持てないままなんですが)

実際に読んでくれて、たっぷり批評もとい感想をくれた物書き仲間さん。
その一方で、受かるかどうかは出してみなければ分からない(宝くじ理論?)と、応募して
みようと思うと語る僕を励ましてくれた物書き仲間さん達。

……どうなのかなぁ?
結局、推敲こそ重ねど、物語の大元は変えられす「えいや」と投稿するだけしてみようと決
めたとはいえ、前者の方にはその声を“無視”した事にはならないだろうか? かといって
ここで動かなければ「変わらない」日々は続くだろうし、こうして表明してしまっているし、
背中を押してくれた人達にも申し訳ない。だけども実際問題、応募した所で一次落選という
確率は非常に高い訳で……。結果論からすればやっぱり「変わらない」ことになる……。

悶々。ここ何日かの定まらない心持ち、そわそわする感じの原因は間違いなくここにあるの
だろうなぁと思います。
書き上がって分量も収まったと両手を挙げ、されど浅慮だとのぼせは冷まされて、だけども
やるだけやってみようかと思い一人浮き立つ。不安と並走する──。
だけどこういうことに「浸れる」って、実は贅沢なことなんだろうなぁと思うのです。
少なくとも僕にはある訳で。小説(創作)という、どうしても狭まりがちなセカイではある
けれど、心身を注ぎ込める対象がある訳で……。

「黒子のバスケ」という漫画を知っていますか?
既に記憶から風化し始めてしまっている方もいるかも、そもそも知らない方もいらっしゃる
かもしれませんが、2012秋~13年冬にこの漫画作品の作者および関係者に対して執拗に脅迫
文などを送りつけた一連の事件です。去年の師走、大阪の三十六歳の男性・渡辺容疑者が逮
捕されたことにより、事件は(一応の)解決に向けて司法手続きに入っています。

僕自身、まだ断片的にしか情報を収集できていないのですが、彼の動機は嫉妬でした。
いや憎しみと言っていい。一方で人気漫画家となった作者がいれば、もう一方で派遣社員を
続けるばかりの渡辺被告(じぶん)という人間もいる──そんな社会の格差に彼は“絶望”
して一連の犯行に及んだといいます。
初公判で『作者に全く落ち度はありません』『10代、20代に怠けて過ごしたバカが、30代に
妬みから道連れにしようとした、浅はかな動機です』と自ら陳述する一方、更生や社会復帰
といった意思を示さず、検察の求刑も温いと自ら断じて『こんなクソみたいな人生やってら
れないから、とっとと死なせろ』と怒鳴って締め括る──。
……僕はぎゅっと唇を結びましたね。
勿論彼の犯した罪は(有罪と確定されれば)間違いなく彼個人の過ちであり、犯罪行為です。
だけど、では本当に僕らはそれで「終わり」にしてしまっていいのでしょうか?
個人の暴力が表現の自由を侵しうるという前例(及び今後、模倣犯人が現れる可能性)を作
ってしまった、それ以上に、どれだけ社会が「自己責任」の言葉を浴びせようともこの社会
を憎む人間はなくなりはしない。渡辺被告という“狂った別格”だったと社会が印を押し、
彼個人に問題を矮小化してしまえば、むしろその異常性を倣う者達をより悦ばせる(そして
実際に私怨による復讐的犯行に走らせる)だけではないのか……?

念の為言っておきますが、僕は彼を擁護するつもりはありません。
漫画はあまり読まない人間ではありますが、いち創作人として、このような先例が出来上が
ってしまったその原因として(各種イベントの中止──屈するに次々に甘んじさせた)警察
諸共憎々しく思ってすらいます。
だけども……もしかしたら、とは思うのです。
もし僕も、彼のような“絶望”の仕方をしていたら、追い込まれたら、創作をするといった
何かしらの発散対象がなければ、もしかしたらこの事件ほどではないにしても何か世間に害
なす犯罪に走っていたかもしれない。
だから「贅沢」だと思ったのですよね。創作という対象に文章に、僕という人間はその思い
を──憎しみを含めた色々な思いを注ぐことができている。
某掲示板に『脅迫状五百通送って何度も殺人未遂実行する情熱を創作活動に向ければヒット
漫画家になれたんじゃね?』という投稿に対して『残念ながら情熱にはそんな汎用性はない』
というレスポンス、やり取りが以前あったと、TL上で見かけました。

『情熱に汎用性はない』

嗚呼、なんて自分だろう……。苦笑いと自嘲をたっぷりに、僕はそう思えてなりません。
彼はその情熱──心身のエネルギーを脅迫という犯罪に注いだ。
僕はその情熱──心身のエネルギーを創作という営みに注いだ。
両者に何の差があるのだろう? 犯罪行為の有無? だけど広い意味でなら、生計を二の次
にして暮らす自分は、充分に「罪深い」じゃないですか。
何より僕にだって間違いなく“憎しみ”がある。身体を壊して「普通」のレールから外れた、
そこから「普通」に戻っていく気概も失って久しく“努力”も足りない。今更追いつかない。
だから込めている。物語に安易な円満ではなく、アンニュイな毛色の世界観を。
だから中々しっくりとこない。許せない。意味が薄いと感じる。安易にハッピーな世界観と、
それらに娯楽する人々を。

利他性、奉仕精神──エンターティナーというものと、自分はやっぱり程遠いんですよねぇ。
(そこが今日びの職業作家になれる気がしないという最たる理由でもある訳ですが……)
恨み節が許されるなら、ここでもまた理屈を捏ね回してみましょう。
他人の娯楽「ばかり」を金で売って、何になる?
商業価値の乏しい、持たざる人間は、要らないのか?
渡辺被告も(産業の畑が違うにせよ)そうやって巻き込まれていった、喰らい付こうとして
絶望してしまった一人なのかなぁ? そんなことを思います。
でもだからこそ、逆説的に僕ら創作人は、余計に「踏み留まる」必要があるんだろうなぁと
も理屈を導くことができるのです。
“娯楽”の類でその人に、たとえ一時のまやかしであっても慰みを。
“哲学”の類でその人に、今を未来を生きる糧を思ってくれるなら。
突き詰めていけば、創作人とは、そうした役割を担おうとしている人種ではなかろうかと。
潔癖な「愛」を唱える訳ではないけれど、人並み以上に「憎」を御すべき人種であろうと。
前回の雑記とも被る部分が出てきましたが、大きくこういった効用が発揮されれば、僕個人
は物書き冥利に尽きる訳です。だからお金の話は……できる限りその後に「裏方」で済ませ
ておけるなら、それに越した事はない訳でして……。

“価値観なんて人それぞれだ。押し付けるんじゃねぇ。放っておけ。尊重しろ”
“お前はお前の商売(しごと)をやっていろ。全部俺の勝手だ”

だから僕は、抱え疼く憎しみや患い──諸々の思いとそんな創作人としての“勝手”な誇り
みたいなもの、それらを行ったり来たりしながら、この心と体のエネルギーを注ぎたいなぁ
と思うのですが……。

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  1. 2014/03/19(水) 22:00:00|
  2. 【雑記帳】
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<(企画)週刊三題「小さきもの」 | ホーム | (企画)週刊三題「終(つい)の夢」>>

コメント

こないだ引用した台詞の意図はですね
つまるところ、「流されるないで我が道を進め。他の誰かの我が道を尊重してやりながらな」ということですよ
あと、ビジネス[Business]は、そのまま商売というよりも、すべきこと、といった感じの意味合いでしょうね
Do Your Business
おまえはおまえのすべきことをしてろ

ちなみにこれ、パワプロクンポケットっていう子供向け野球ゲームの台詞です
  1. 2014/03/19(水) 23:10:33 |
  2. URL |
  3. 4E #IgaqAkHk
  4. [ 編集 ]

ああ、先日のコメントは4Eさんでしたか。
邪推すみませんでした。
そうですね……他人様の迷惑にならない程度に、環境を言い訳にせずに、自分の往きたい道を進んでゆければ……。

「商売」に少しだけルビ振っときますφ(・_・;)
  1. 2014/03/19(水) 23:59:17 |
  2. URL |
  3. 長月 #oOZ748FU
  4. [ 編集 ]

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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
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