日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)缶詰主義なぼやき

不安は癖のようなものですよ_(:3 」∠)_

今年も残すところ10日程となってしまいました。
巷ではやれ聖夜だの年末年始だのとイベント盛り沢山な時期ですが、いち物書きたる自分に
は雑事が増えるだけでぶっちゃけプラス材料になりもしませんね。現に私事方々でトラブル
があったり、時期特有の(妙な義務感からの)雑務が増えたりで……ああぁぁぁ!(黙れ

にも関わらず、そんな忙しない中で、先日から新しく長編?を書き始めています。
コード名は「呪連譚」。既にツイッタでも進捗状況をぶつぶつ呟いているので、中には目撃
している方もいるかもしれませんね。
今回もとりあえず、以前の拙作『死に損いのデッドレス(輝石譚)』のように数章から成る
中編扱いで組んでいこうと考えています。少し前に〆までのプロットもこしらえたので、後
はどれだけ自分の中の“コレジャナイ感”と闘い、払拭しながら形にできるかですね……。
かねてより物書き仲間さんや読者さんより受けてきたアドバイスにも留意し、少しでも自身
の文章が磨かれることを願います。

とりあえずは……最初の一章目。
一応、当庵へのUPはほぼ確定だとしても、なろうさんにも上げるかどうかは現状まだ決めあ
ぐねている所ですφ(・_・;)


──そもそも何でまた連載を並行しようと思った?
実際執筆を始めて二日目となりますが、現在もそんなセルフツッコミが脳内で尽きません。
味わっている筈なんですがね。ユー録の月二更新、ユー録とデッドレスの並行連載……その
頃のしんどさは少なからぬ消耗と隣り合わせだった。なのにまたふいっと思い至り、数日か
けてプロットをこしらえ、えいやと三度目の苦行に臨もうとしている(まぁ三題を含めれば
常時連載を並行している状態ではあるんですけど)何でまた……。

アンサー:創作中毒
アンサー:書かなきゃ(義務感)
──自問自答に答えるなら、間違いなくこれでしょう。

確かに月二回の長編更新(執筆)は堪える。だけども月の初め~半ば辺りにそれを片付け、
その後翌月までの“空き”時間が……中毒者な自分にはどうにもそわそわして落ち着かなか
ったというのが一番の理由なのだろうなぁと思っています。
勿論、更新コンテンツは小説だけに限りません。こうして折につけて雑記をしたためること
もありますし、短歌や落書き、読書感想も適宜挟んできました。
それでも……足りなかった、そう感じてじたばたする瞬間が多かったんですね。喉元過ぎれ
ば熱さを忘れると言いますか、要するにそうした駆り立てられる欲求の類で。おかしな話と
いえばおかしな話ですが、気付けば創作すること自体が目的化しているのでしょう。

何故だろうな? ぼんやりと考えます。
今でも創るのは楽しい。楽しい筈──だと思う。だけどもここまで自分で自分に鞭を打たな
ければ禁断症状?まで自覚してしまうほどのめり込んでいるのは何故なのか。
……内省するに、逃避なんだと思います。“缶詰”状態になりたがるとも言いますか。
(繰り返しますが)僕は厭いです。世の中の醜悪だの諍いだの、そうした毎日飽きもせずに
遠い世界から、或いは至近距離の人々から放たれる様々な日常(リアル)が厭いです。もし
かしたら──いえ、もしかしなくても、僕はそこから距離を置きたくて堪らないのでしょう。
耳を塞いでいられる理由が欲しかったのかもしれません。

現実(俗世)を嫌う。
なのに虚構の世界でしつこくそれらの醜悪を取り上げたがる。
本当、性根が捻じ曲がっている……。

あまり私事を書き連ねるのは宜しくないのでしょうが、敢えて自戒を込めて此処に書き留め
たいと思います。実は先日、老人ホームに入居していた祖母が、血液の不調で入院しました。
……なのに、僕は先ずその事態を『うざったい』と感じている。
確かにそれは日々の生計に忙しいその他大勢の人々──家族だって同じ、面倒が増えたとい
うだけの「人情」なのかもしれませんが、それでも僕はこの感覚を自覚した時、内心強烈に
己の醜悪さ──身勝手さをも同じくみたものです。
……要するに『僕の自由時間を奪うなよ!』なんですよね。実に身勝手。いくら命の別状は
ないらしいと聞いたにせよ、薄情ではないか。自分の時間──創作に耽る為の時間が最優先
で他人の痛みなんぞ二の次だなんていう本音が透けて見えた。というより、薄情ではないか
という自責すらも根っこの理由は“共感できずに創作人たれるのか?という自問”という、
どうしようもない程の身勝手さであって……。

「書く時は缶詰タイプだなぁ」
執筆時に音楽を聴く方?というような話題になった時、振られた時、僕はそう何の気なしに
答えてきましたが此処における思考停止もまた改めるべきであるようです。
そもそも、何故僕は“缶詰状態”ではないと中々書けないのか?
──煩いからです。創りたい、自分の時間を堪能したいと思う時、僕はとにかく“雑音”を
排除しよう排除しようという心向きに流れてきたように思います。
他人の声、存在、事物、干渉──自分のセカイに、それこそ精神的にも物理的にも閉じ篭り
たいがために、僕は部屋に篭り、リアルタイムの世事や周囲の存在をシャットアウトする。
“雑音”を聞かないように。
“雑音”が聞こえないように。
自分を缶詰の──狭い「城」の中に押し込めることでようやく安堵できる。確かにそれは曲
がりにも短からず続いた自分のスタイルであり、そう簡単にぶち壊して開けっ広げにできる
ものではなかろうにせよ、こう考えていくと果たして“缶詰(これ)”は人間的に社会的に
よろしいものなのか……疑問符が大きくなってしまいます。

……以前にも自身呟いていたことなのですが、創作活動という営みは、ある種矛盾を孕んで
いるのかもしれません。
皮肉、とでもいうのかな? たとえ「色んな眼を持ちたい」とか「思いを凝り固まらせない」
と思って願って、考え夢想し、それら断片を繋ぎ合わせて僕ら創作人は“様々な”物語にし
ようとするけど、結局その作業自体、ふっと我に返れば酷く(純粋に)狭窄的なんですよね。
「別物」を創ろうと思い至っても、その別物の世界に自分の魂を投じている、その時点では
もう僕らは「閉じて」しまっている。……そして多分、それが悪いことだと断じられても、
創作人というのはその瞬間瞬間なしには創れない(のかもしれない)。

だから、そうなると……どうなのかな?
どうせ「自分勝手」な性質がある訳だから、そこを排除するのは難しい。勿論お仕事の類に
変わっていけばそれぞれに妥協点というか精神的なノウハウを見出していく(というかいか
ないときっと困る)んだろうけど、では創る際の「起爆剤」はどうするの?って話で。

愛(ポジティブな人間観)? 憎(ネガティブな人間観)?
どうせ~の部分をマイナスと捉えると仮定すれば、やはり前者である方が穏やかで理想希求
のセカイを描けるかもしれない。だけど記号的には+-=-な訳で、それは時に「偽善」だ
の何だのというネガティブな前提に生きる人々からは仇のように映る気がする。
では、後者? 確かに記号的には--=+だし、このご時世(お花畑な物語と同じように)
個々人の憎悪を煽りカタルシスに寄与する、ないし気付きを与えて前を向く一助にはなるの
だろうけど……逆に穏やかではない。いやそもそも愛憎二元論っていうのが間違いで、本当
は前者も後者も程よく配合してこそのストーリーメーカーなんだろうなぁとも思う次第……。

この殻は、一体誰の──いや間違いなく僕のものなんだけど、何の為なんだろう?
頑なに閉じ篭って、守り抜く為?
もっと子供の頃は確かにそうだったかもしれないけど、今は少なくとも「違う」気がする。
有限ではあるにせよ、知っているつもりだから。
「先」がある。なきゃ延々と篭城を繰り返すだけ──虚しいだけなんだと僕は知ったつもり。

僕は、自分を覆うこの殻(かんづめ)を捨てるなんてことができるんだろうか?
或いはそこまでしなくとも、ちゃんと自分自身の手で誰か──明確にこの人という誰かに触
れることができるんだろうか?

世界は醜いから、恐ろしいから、敵だから。

それでも、自分が何の打算もなしに手を伸ばせる時が来たのなら……多分それが愛からくる
衝動──本当の意味で自身に取り込めた、世界に対するポジティブさなんだろうなと思う。

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  1. 2013/12/20(金) 22:30:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
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