日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)冬も深まりメイキング

更新しなきゃ(義務感)

早いものであと数時間で今月も終わりですね。師走です。今年も一ヶ月となりました<(^o^)>
寒さがすっかり随所を制圧し、今ではすっかり布団と炬燵の魔力が三割増しです。まぁ元々
からインドア派な自分には相性のいい季節なのかもしれませんが、如何せんダメ人間製造機
でもありますからねぇ……^q^

詩歌創作の追加を一度挟みましたが(新記事にはなりませんが、落書き共々地味に加筆され
ているのですよ)ここ何日なにをやっていたかというと──プロット作成です。先日物書き
仲間さんと話していて刺激を得、またかねてより「別物」を創りたい(ねば)という思いも
あったがためにえっせらこっせら、この機会にと連日メモに起こしていた次第なのです。
まぁ……以前に作ったまた別なプロットもあるんですけどね。完全に放置プレイ状態です。
現在ユー録を含めるとストックとして在る長編は七本ですから、この新旧二本のプロットも
形にできれば九本。更にユー録外伝的なものor第三の新作が加われば十本の大台に入ること
になるなぁという愉悦(*´д`) 皮算用以外の何物でもありませんが。

それでも、これだけもさもさ創ってはいますが、尚色々と課題らしきものはあって。
一つに、一本毎の分量を如何に制御するか──文章を「削る」技術と勇気、今まで以上の肌
感覚の強化が挙げられます。新しく書く物語達には、こうした点も磨きたいですね。

いやらしい?言い方ですが、求められた範囲に収めるというのもスキルの内でしょうし。


──という訳で、今回は(も)創作にまつわるお話です。
僕は折に触れて他の創作人さん(字書きだけに限らず絵描きさんでも。というよりその作業
の性質上、後者な方のほうが多い)の作業配信などを覗き、その放送主さんや他のユーザー
さん達とコメント交流をしていたりするのですが、先日ちょっと(個人的に)興味深いやり
取りがあったので今回の雑記のネタにしてみたいと思います。

その絵描きさんは、冬コミ用の漫画を描いていました。某二次創作のコメディ調です。スケ
ジュール的に厳しいとは言いながらも、話が振られれば応じるようで、つい僕もいち創作人
として会話に混ざるなどをしていました。
「漫画描きさんは話と絵の両方を考えないといけないから大変そうですねえ」
そんな僕のコメントに対し、
「大変なのは大変だけど、絵はそこにあるだけで全体を説明できる。自分は文才がないので
むしろ文章だけで物語(ストーリー)を組める人が凄いと思いますよ」といったような。
一呼吸置いて客観的に事実を見返せば当たり前なんですが、嗚呼確かに……と僕は思いまし
たね。同じ創作・表現ですが、手法を何に求めるかでそのメリットとデメリットなる性質は
確実にある訳です。異論等あるかもしれませんが、

【絵】○視覚的インパクトの強さ ×外見では解らぬ部分を描くのが難しい(手間が要る)
【字】○キャラの心理を可視化できる ×ビジュアル面の弱さ・統一の難しさ(挿絵を除く)

といったような長所・短所が存在します。
勿論、漫画でも心情を描くコマ技法があったりしますし、小説でも挿絵だの読者の想像力を
下支えする描出があれば充分に補える筈です。ただそれでも、一つの手法を続けていると、
つい失念しがちになるんだなぁという感慨はありました。なまじ『小説なんて誰でも書ける』
なんて云いが広まっている・知っている分、さらりと文章という畑に憧憬を向けてくれたの
は正直言って嬉しかったものです。照れるというか何というか……。

もう一つは、こちらは意見が一致したものなのですが、絵・字を問わぬ「物語」を作る上で
気に掛けていること。その語らいから。
創作を嗜んでいる方なら実感と共に理解して貰えると思うのですが、基本的に物語が物語と
して評価されるには“思いがすれ違っている”且つ“最終的には解決の流れに向かう”さま
が(しっかりと)描かれている必要があると考えます。
要するに起承転結ですね。俗に言う日常系と言われるものなどはともかく、作中で何かしら
「事件」が起きなければならない。そうでなければ人はわざわざその虚構の世界を手に取ろ
うとは思わない筈です。それはあたかも、殺人の起きない探偵物よろしく。
(念の為に補足しますが、その「事件」とは別に必ずしも殺人なり傷害である──物理的な
それである必要はありません。上記のようにすれ違い──キャラ同士・勢力の絆や対立構造
を描く、精神的なものであってもいい。むしろ掘り下げれば此方こそ……でありますよね)
それでも──これもまた冷静に考えれてみれば当たり前なのですが、そればかり描いていれ
ばいいという訳ではない。必ずしも円満にとは言わずとも「解決(解消)」していく結びも
また重要です。これが曖昧なまま、只管拗れたままだといわゆる“欝シナリオ”とみなされ、
中には途中で投げ棄てられてしまうことも充分にあり得ます(尤もそういう展開こそを好む
というニーズも、また一方ではあるのですけれど)
……ここはストーリーメイク、その構造論において特に難しい按配でしょう。僕も日頃三題
などのプロット作りなどでツイートしている通り、物語が「光」の類か「闇」の類かでその
世界は随分違ってきます。書き手も読み手も、態度を切り替える必要性すら出てきます。
だから、按配なのです。
光の物語──所謂大団円だったりアットホームだったりも、時にはその彼らの“順調さ”が
読者を、書き手自身を苦しめ得るのではないかと思うのです。

学生時代からの友人曰く、
『物語の中でくらい、嫌なことは忘れてたいよ……』
某「どうあがいても絶望」でお馴染みの作家さん曰く、
『所謂ご都合主義というものを排除していけば、自ずとこう(陰鬱・リアルに)なる』
某コラム的ツイッタラー(?)さん曰く、
『(その方が深みが出るからといって)安易に欝エンドに逃れちゃダメ。それは楽をしない
というふりの「楽」だから』
某ベテランのライトノベル作家さん曰く、
『小説は娯楽でしょ?(何で堅苦しい説教とか意義とかを持ち込もうとするのか)』

僕個人は“順調さ”が眩しい人間です。
私怨だろと哂われるのならもう仕方ないのですが、僕という人間・書き手はただ漫然と「光」
あるよりも「闇」の中からじわじわと光が差す、その束の間を切り取ることで彼・彼女に慰み
が必要ならば慰みとしたいと考えています。色んな人がいて、彼らそれぞれの考え方があると
思いますが、そういう意味でこの件の作業配信で「如何にすれ違いを描くか」という眼に僕は
大きく頷いたのでした。

僕は思います。だから……だから、物語は生き残ってきた。
諸々の手法の原典を厳密に辿ろうとすれば、所詮現代の僕らの描く物語はn番煎じなのです。
それでも、今日は(確かに劣化コピー群という状態が在るのは否めませんが)飽きもせずに
たくさんの物語、詩や寸評が世に出続けている。使い古しであれば、もう「要らない者達」
であろう筈なのに。

きっと、物語達と僕らはとても「私情」で結ばれているからだ──そう思うのです。
たとえ根本的にn番煎じでも、先人達の生きた時代は彼らの時代で、僕らの生きる時代はこの
現在・未来の何十年か以外にあり得ない。ある意味で、決定的に隔たっている。
だから……必要。世代を越えた地の継承とかそういうスケールの大きな意義は別にして、逼迫
した時代時代、個々人そのミクロな欲求が物語を必要とする。
だから……いやらしい。どうしようもなく本質的に。馬鹿げていて愛おしいかもしれない。
日々の疲労、嫌気、逃避、暇潰し、もしかしたら知識欲なるもの、等々。
故に、別にキラキラしていなくともいい。
そこに臨むのはきっと凄く人間的な感情であるからともすれば嫌がられるんだ。
光が眩し過ぎる虚構──順風満帆なキャラクタや世界も、闇が濃過ぎる虚構──フィクション
なのに“迫ってくる”キャラクタや世界も、正反対なようで僕らを「現実」に引き戻すから。
きっと見たいだけなんだ。適度に幸せで、困難に塗れて、それでも自分達の思う理想を掴んで
くれる他者を。自分以外の不遇の人を。即ち自分の中にないものを補完する為に、或いは補給
する為に、とても「私情」的目的で以って手に取っているんじゃないか──。

……某麻婆神父的な『愉悦(狭義に捉えるな。他人の不幸すら蜜の味)』を、僕はぼうっと思考
を重ねる中で連想していました。
嗚呼なるほど、こういうことか……。
そうちょっとばかり、フッと口元に弧を描いてしまいさえして。

相変わらず回りくどいけど、何だか似たように着地点はやってくるけど。
また一つ、さる理解と言葉らに至るまでのアプローチがはっきりとしてくる気分です。

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  1. 2013/11/30(土) 18:00:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
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