日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)節目を越えた、その向こう

三桁\(^o^)/到達 こんにちは、長月です。

先日、今月最終週(第五週)分の三題をUPしました。そして遂に……今回でこの週刊三題も
累計100本の大台を迎えることができました。以前より話していた大きな節目となります。
既になろうさんの活報やツイッタで言及しましたが、手に取ってくださっている方も、そう
でない方も、この場を借りて改めて御礼申し上げたくm(_ _)m

……なのですが、存外に達成感は少なく、例の如く長続きしないという現実(:3 _ )=
おそらく三桁を視界に入れた前後から執筆を力んでしまった──「巧く書こう」と意識し過
ぎていた、そういった内情も要因であったりするのでしょう。
ですが何よりポジティブな思いに至れなかったのは、こんなに書いてきたのにこなしてきた
のに、執筆における“確信”のようなものを自分の中に未だ見出せずにいるから……という
のが大きいのだろうなぁと思うのです。
流石に……凹みますね。
今週分は偶々だったのかもしれないけど、未だにはっきりと物書きをする自分はこうだ!と
いう感慨がどうにも持ちえない、ぐらぐらと不安定なままで……φ(=△=;)-3

元を辿れば鍛錬用の短編企画──コンスタントに小説を書く練習、目的で始めた週刊三題。
気が付けばすっかりユー録に並ぶ自身の更新コンテンツに成長しました。ここまで数が増え
ました(というか週一なので頻度的にはMVPな訳ですが)
なので、100本到達(これ)ではいおしまい、ということは考えていません。むしろこれだけ
鍛錬してみても、何かにつけ不安ばかりで自信を持つ気になれないのなら、ここで折ってし
まってはならぬのだろうとすら思っています。

勿論、自身の感慨を越えて、受け手さん達の評価というものはある訳です。実際、拙作らへ
のレスポンスも(いうほど頻繁ではないですが)無い訳ではありません。だから少なくとも
彼らの為に筆を執る──という理屈を立てることはできる。

だけども……そんな偽善ぶっているかもしれない「理由」でいいのか?
誰かの為だったり、物書き道を往く自身への陶酔だったり。
そんなことよりももっと他の、もっと深い、このコレジャナイ感を抱えながら書き続ける自分
から脱皮していけるような何かが……在るんじゃないか(。д゜)


そんな一助というか、そうした心境の中でふと目に留まった事柄がありました。
それは先日、ツイッタを眺めていた時のこと。小説や音楽のレビュワー(評論屋)をやって
いるとあるフォロワーさんが自身の過去記事から引用したらしい一節。そのツイート。

『作家は万能ではない』
『何よりも優先して取り掛からねばならないことは、自身を知ることに他ならない』

彼曰く“己の内に物語をひとつしか持たない作家”は苦痛であるといいます。
そして僕には、自身一介の物書きとして、その意図するものがよく分かるのです。
要するに書き手が紡いだ物語(世界)というのは、言わば自身の中の「回答」を核として創
造されたセカイに他ならない。だから突き詰めれば詰めていくほど、その終着点に至る姿形
は絞られてくるもので、そう七変化的に──そう《万能》に──は描けないものなのです。
だから……辛い。
どれだけ「別の物語」を描こうとしても、似通ってしまう。既に巷にあるテンプレート群は
勿論のこと、それ以上に自分の中の「型」から抜け出せていないことに自ら気付いてしまう。
その時の無力感は、嗚呼そうだ、確かに人によっては筆をへし折ってしまうほどのダメージ
にもなりうる。特に自身の創作とその力量に矜持を抱き、繰り返しその「別」なセカイを創
ろうとした経験が多ければ多いほどに。
彼曰く、筆力≠ストーリーメイクの能力なのだと。

最初はぼうっと文面に目を通して、そしてやがてじわじわと自分の胸奥に届いてきてはたと
膝を打つ。その時の僕の心境はまさにそんなものでした。
これだ……! 言語化すると、こういうことになるのか……。
もしかしたら、彼の言うところとはズレているかもしれません。だけどもその云いを引き継
がせていただきながら考えれば、僕にもそうしたきらいは、少なからず在るのですよね……。
拙作連載・ユーヴァンス叙事詩録です。
僕にとっての“己の内の物語”とは、この看板作の世界観ではなかろうかと。
争いは嫌だ。だけど誰一人それを止められない。悪意は善意を駆逐し、同時にぶつかり合い
ながら始まりを見出せぬほどに循環する。Aが在ればBが在って、CやDやEが在る。根源
はその林立そのもの(と他を知らむとせぬ態度)であるけれど、そこを否定し破壊するよう
な真似はしてはいけない。その何とも行き詰った現実。そこに僕らは憤るのか、その必死さ
を愛おしく思うのか、或いは……。未だに自分でも明確にできないそれら感慨を、幻想色の
世界で以って装飾し続けている──。
ユー録だけでは、確かにない。掲載作はこれ以前にも幾つかあるし、ファンタジーという畑
だけでも形にできたもの、ぼんやりと構想の中を漂っているものが他にもあるにはある。
だけども……果たしてそれは「別物」なのか? 僕は三題100本を達成し、件のレビューに目
を通し、懐疑的になるのです。
僕もまた(精神構造的に)似通ったセカイばかりを描いてはいないだろうかと……。

きっと、自身の創作活動で長らく同居しているコレジャナイ感の正体は、此処に根差し生ま
れ育ってきたものなのでしょうね。
要するに自分の中でこれらセカイ達に、明確な差別化を見出せていない。書き手の価値観が
思考が強くトレースされている(ないし逆説的に描かれている)のだからそりゃ当然だろう
という見解もあろうけれど、似たように思えてしまう。思われているかもしれない。勿論、
それがすぐさまイコール(受け手にとって、ニーズの一つとして)悪いことではないかもし
れないけど、僕という書き手の活動その継続性からすればいつかコケうる可能性であること
には違いない。
だって……「小手先」じゃないですか。自分なりの味だと毛色だと嘯いてみても、同じ核で
周りの具材(作中の属性・要素)を変えているだけなのですから。中にはそれが現在のエン
タメ小説の作り方だと割り切っている作家さんもいますが、少なくとも僕はそういう方向に
頷けない自分を確かに、何度となく感じているのです。
……尤も、それが解ったところで地味だけども酷く「難しい」ことだというのは同じ創作人
さんならご理解できるものと思います。先述の引用のように筆力≠ストーリーメイク能力な
性質である以上、ただ書く、それ以外のもっと“人生の経験値”的なことを積み重ねなけれ
ば真に「別な核」による物語世界は構築できないでしょうから……。

ジャンル、要素、キャラクタ造詣(属性)──そして物語が組み上げるメッセージたるもの。
間違いなく大仕事です。スマートに自身の新しい創作世界を開拓することは、先例という壁
も相まって、きっと四苦八苦の連続です。ぶっちゃければその殆どが誰得です。

……でも、僕は止めないんだろうなあ。止められないんだろうなあ。
自称・創作中毒。そしておそらくそれは事実であって。
前進した。他人を知って、言葉を聞いて咀嚼して、自分に気付くことができた。高み全体か
らすればちっぽけなことかもしれないけれど、でもだから止めれられないのかな? なんて
ことを思います。過去も現在も未来も。自分の描いたセカイ達が、いつしか誰かのこうした
「気付き」に為れるのなら……凄くワクワクする。

少なくとも今は、こうして筆を執る中で、そう再び滾り始めた自分が可笑しいなって。

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  1. 2013/11/25(月) 17:00:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

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