日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)120%な思い違い(ミステイク)

時間が勿体無いと思いつつ、されど毎回大きく何かを成せている訳でもない(´・ω・`)

前回の雑記から一週間ほどが経とうとしています。季節はすっかり冬。風は日ごとに冷たく
吹きつけ、遠くの山の紅葉を見ても秋を感じることはできなくなりました。居間のテレビで
クリスマスケーキの予約開始を告げるCMを見て、嗚呼もう今年も終わるんだなぁと、暖か
くした──せざる得ない室内で内心しみじみと思ったり。

すっかり春ってな感じ。あたかも時が数段飛ばしをしながら駆けていくよう。
自分も相応に創り続けてきた筈ではあります。今月でユー録も第Ⅳ部前編を終了、今週末に
は遂に100本目の三題に掛かり始める……予定です。当庵を、オンラインでの創作活動を再開
し始めた頃、或いはそれより以前に比べれば間違いなく「変わった」筈なのにどうしてこんな
にも自分は変わっていない、足りないとばかり自他の「非」ばかりを見てしまうのだろう。

……それだけ歳ばかり喰って、いわゆる老害になりつつあるのかなぁ?f(=△=;)
此処でだけでも過去ログだけでも、自分という人間が基本ネガティブな思考していることは
明白だと思われます。
それが知性(批判精神)の目覚めなのか、それとも単にこの歳になっても尚厨二病を患い続
けているだけなのかのか。……まぁ、後者っぽい気はしてますがね(苦笑)


さてはて。最近トレンドな話題といえば、何でしょうか?
またもや例の如く政的なものを挙げるとすれば──現在進行形である「特定秘密保護法案」
に関するメディア諸々の反応でしょうか。
ざっくり言うと、この法案は政治的に内密にしておいた方がいい情報を、第三者が漏洩した
際に刑罰を与えることができるようにする法律案です。加えて(まだ確定しておらず審議中
のようですが)首相によって「特定秘密」に指定された情報は三十年単位でガードされると
いった内容でもあります。
故に、今回これだけメディア関係や野党が騒いでいるのですよね。
内政に留まらず、外交や安全保障などの分野において「秘密」とはイコール悪では必ずしも
ありません。むしろお互いにやり取りした内容がホイホイ表に出ない・出さないからこそ守
られる信用関係もあり、後者に限定しても危害を加える第三者(国)へ隙を見せぬことにも
繋がる──のですが、一方でそれは国家による情報統制であり、国民の知る権利を侵害する
ものだ!と、そう反対や懸念の声もまた強い状態なのです。

……今回僕は、とりわけこの法案に賛否を述べようという心算で筆を執っているのではあり
ません。それら賛否が戦わされている現状、そこを眺めているに思うことを綴ろうと思い立
ったからです。
正直、どちらの言い分も分かりますし、そして互いに狭い──そう僕は思います。
確かに現実として中国・韓国など近隣諸国からの攻勢は続いており、尖閣諸島や竹島を巡る
対立も解決の道筋は見えません(そもそも領土問題そのものが成立しないというのが日本側
の立場な訳ですが)第一、かねてよりこの国は“スパイ天国”などと呼ばれ、機密情報が国
外に持ち出されるなんてこともよくあるなんていうという現状です。
それはひとえに、そういったスパイ行為を罰する法律がなかったから──だからこそ現政権
はそういった機密保持の法制を進めようとしている……と考えれば、筋はまぁ通ります。
確かに知る権利は重要です。そもそも国民に今、この社会で何が起こっているのか・成され
ているのかが分からなければ主権者としての判断を(選挙などで)示すに事足りぬ訳ですし、
歴史的にも国家の恣意的な法律運用で苦渋の思いをしてきた過去は、確かにあります。僕も
いちもの書きとして、本来ならば表現を始めとしたあらゆるものに対する“規制”に抵抗を
するのがその基本精神(スピリッツ)……でありましょう。
……でも、状況を眺めていて、僕はどちらにも与できないでいます。したくないなと思って
いる自分を自覚しています。
「敵」はいるだろう。だけども闘い続け、強い国を──あの頃の“日本を取り戻す”こと。
その政治の情熱を傾ける安倍首相らのエネルギーに、僕は厭気を覚えます。
「規制」は宜しくない。だけどもでは全てが枷を持たぬことが常に「正しい」と言い切って
しまっていいのだろうか? そもそも僕らは、論理的思考を備えた“理想的市民”なのか?

結局の所、不信、なのですよねぇ。
特定秘密法案に反対するメディアに追従者らに、うんそうだその通りだとついていくことが
できないのも、そもそもに知識としてメディアとて「公正中立」ではない・あり得ないんだ
と知ってしまっているから、いわゆる諸々の偏向報道なるものをなまじ見聞きしているもの
だから、彼らの云う知る権利を巡る闘い自体にも胡散臭さを先ず感じてしまうというか……。
何より『発言者個々のバックボーンを確認してからでないとろくにその言葉を吟味できない』
というこの現状が(個人を信頼し尊重する、論理的な議論の環境とはかけ離れている以外の
何物でもなくて)何とも……哀しいものだなって。

別にメディアだけに留まらない。政治家側だって誰だってそう。
先日、ウェブ上で某手紙直渡しの議員が黒塗りされた公開資料を広げてみせている画と記事
を読みました。それは件の法案ではなく原発関連の会見だったと記憶していますが、僕はこ
の画と彼らのやり口を見て思ったものです。
……この手の「ほらやっぱり奴らは真っ黒だ!」アピールって、結構に独善的なパフォーマ
ンスだとは思いませんか? だって十中八九、彼らは先方への批難ありきで資料を公開する
よう請求した訳じゃないですか。
考えてみください。役人とはいえ、相手だって人間なのです。情なり心理が働いている。
彼らだって馬鹿ではない。嗚呼こいつらは俺達を責め立てに来たんだな、くらいは分かって
いる筈です。かといって制度(システム)を通して請求されているのなら応じない訳にはい
かない。そこで私情を持ち出し突っ撥ねれば格好の批難の的ですし、馬鹿正直に包み隠さず
資料を渡しても後々までねちっこく責められる言質の塊を渡すようなものです。
でも……それで(結局は)黒塗りの資料。ですが請求する側も側で、大方そうなることは想
定してやってきているのだから、結局「ほらみろ隠蔽だ!」となる。どのみち、アクション
を起こされた時点で口撃に遭うのは避けられない──。
(勿論、役人側の心理が善いか悪いかと言えば宜しく(潔く)はないのですけども)

何というか、色々考え違いをしている……そう僕には思えてなりません。
一つは、自分達の正しさ(イデオロギー)への盲信ぶりとでもいうべき態度でしょうか。
上記の例を一つ手に取っても、彼らは「私達は正しい。だから倒される側の思いなんて考慮
するに値しない」と言わんばかり。或いは某市長のように、やたらめったら人々を敵・味方
に区分けして物事を語ろうとしたり、或いは少なからぬ人々が持っている憧憬を刺激する形
でその理想(かこ)を再現しようとする。従わない人間をざっくりと「敵」にする。
そして何よりもう一つは、その目的(自分達の正しさ)の為であれば声を上げて叫び、圧力
を掛け続ければきっとその通りに世界を改変できる……かのように信じていること。
いわば遠慮知らずに全力投球──120%の望みが通ると思っている。
これは何も政治家や各種“活動家”の皆さんだけじゃない。気付けば社会のあちこちで蔓延
している症状だと僕は思っているのです。
要するに、クレーマー的な性質。
強気に相手責め立てれば、きっと「勝てる」と思っている。その目的や満足感の為に周りを
掻き回し、良識や倫理──善きルールを破壊せしめることすら厭わない。……だから、僕は
この秘密保護法案のあれこれでも、敵国への備えや完全無欠の権利、さも自分達の“正義”
が120%罷り通ると信じているかのような、そうでなければおかしいんだというような、
そんな彼らの双方どちらにもコミットできないでいるのです。

……いつから、こんな風になってしまったのかな?
こんな言い方をすると時代についてゆけない、それこそ「老害」扱いされかねないけれど。

自分がいて、相手がいる。慮って、慮られる。
そこで絆を結ぶこともあるし、見切りをつけてそっと離れることだってできる。
自分自身が拠って立つべきセカイが……観えてくる。領分というべきものがある。
正しさなんてのは結局「個々人の都合」でしかないのだから、100%で飛び出していけば
衝突するに決まっているのに、そこで擦り合わせることもなく、むしろ120%で押し切ろ
うとすらする人間が何とも増えてきた──悪目立ちしているような……。

正しくあろうとすることは間違っていないけれど、その正しさも色々。むしろそれを免罪符
にして憚らない今という時代だからこそ、僕はどうしても迷ってしまいます。疑ってしまい
ます。できることならこんな前提で立ち向かいたくなんてない。……ぶつかりたくもない。

──こんな、僕が拠り立つバックボーンは、貴方にとっての≪敵≫ですか?

スポンサーサイト
  1. 2013/11/19(火) 22:30:00|
  2. 【雑記帳】
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<(企画)週刊三題「セカイは奏でる」 | ホーム | (書棚)感想:奈須きのこ『空の境界』>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://higurasisouann.blog27.fc2.com/tb.php/384-2f5a3f1b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

自己紹介

長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
します。

訪問者累計

最新記事

最新発言

検索窓

月別履歴

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

分類/索引

【案内板】 (2)
【小説:短編】 (20)
本の蟲 (1)
硝子野不動産店 (1)
夏の日の幻影 (1)
四番線の彼女 (1)
夢視の宿 (1)
線を曳く町 (1)
炬燵の神様 (1)
三者三盗噺 (1)
色眼鏡 (1)
奴らは攻城戦師 (1)
詰め替える (1)
同じ籠の狢 (1)
二十年後の遺言 (1)
轍の先 (1)
水に流せば (1)
真夜中の御二柱 (1)
いつか見た夢 (1)
神様達の初詣 (1)
白い花束 (1)
丸の代償 (1)
【小説:長編】 (147)
Amethyst League (6)
アンティーク・ノート (3)
ユウキのヒカリ (5)
NIGHT GUNNERS (5)
レディ・ルーン-Bonds of RU'MEL- (6)
ユーヴァンス叙事詩録-Renovin's Chronicle- (86)
死に損いのデッドレス (5)
Dear SORCERY (4)
サハラ・セレクタブル (27)
【企画処】 (333)
週刊三題 (323)
その他参加物 (10)
【資料庫】 (15)
【落書帳】 (6)
【詩歌帳】 (6)
【雑記帳】 (314)
【読書棚】 (30)
【遊戯倉】 (24)
path. (4)
decide: (3)
ユー録FW (16)

記事録

交友関係

このブログをリンクに追加する

(RSSリンク)

(QRコード)

QR

@long_month からのツイート