日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)この身、停まる時を

流石に連荘で執筆し続けるのは無理でした_(:3 」∠)_

先週末、連載(ユー録)の四十四章をUP、そして第Ⅳ部前編終了(前・中・後編の内)という
節目を迎えることができましたが……更新後二・三日、まるで身体がいうことを聞かない状態
でした<(^o^)>
まるでストッパーが掛かるように、猛烈な疲労感と睡魔。
結果、今週の三題も遅れまして、五日目にしてようやく当庵でも更新に関して報告できるに
至った次第ですm(_ _)m ……別に待っていない? そう言われても長月です。

どうやら列島に強い寒波が来ているようで、急に風が冷たくなりました。
明らかな冬の風。秋のようなほわんとした感触からぴりっと刺すようなそれに。
うちの近所周りの山々はまだ紅葉の時期を終えてはいませんが、空気はすっかり冬支度と相
成っているようですね。既に出した炬燵に加え、服も慌ててより厚手のものに変えました。
先日には母が風邪をひいてしまったりと気温の変化も大きくなっています。皆さんも朝晩の
冷え込みには充分注意なさってください。

また一つ、歳月が過ぎる。一年が終わりに近付いている。
果たしてこんな自分でいいのやら。年輪だけ重ねてもなぁ……なんてf(=_=;)


ライターズハイといいますか、例の如く今回も執筆→更新作業を終えると、それまでの嬉々
とした高揚感が一気にフェードアウトし、交替したように反動──疲労感が襲ってきました。
それは、まぁいいのです。今に始まったことではありませんし、そもそも数日の間に根を詰
めて一章分、一ヶ月分の更新を纏めて執筆するというスタイル自体、間違いなく身体にいい
筈もない訳で。
(とはいえ、もっともっと一時に分量を質をこなせないと、お仕事にするにはスタミナ不足
なんだろうなぁ……なんて貪欲さも一方で胸中にあったりはするのですが)
それでも、正直今回の反動(それ)には僕自身驚きました。
──こんなにも身体が動かないなんて。嘘偽りない感想であります。
およそ二日半、僕は筆を取れるでもなく只管休養を余儀なくされていました。自分の意識は
「そろそろ三題が」「更新後の雑記が」と思っていたのに、身体がまるでそんな意思に反逆
するかのように言うことを聞いてくれない。物理的にも精神的にも、近年稀にみる睡魔で以
って僕を半ば強制的な休憩へと蹴飛ばしてくれた訳です。

まぁ冷静に考えれば、要因となることは色々と浮かびます。
元々療養の延長線上で再び筆を取り──今やライフワーク的なものにすらなっている、この
現状からくる根本的な体力・気力の問題。言わずもがなな加齢に、一度火が点くとほぼノン
ストップで書き続けようとするこの執筆進行の荒っぽさ。
……それでも、何とかなるさと僕は何処かで思っていたのかもしれません。若者に比べれば
歳を取ったけれど、老人って訳でもない。楽にものを創ろうとするのも自分のポリシーとい
うか、創作を通して得ている喜び諸々を自分で否定することになると思うし、そういう方向
で手を抜こうという気にもなれない。体力さえつけば、まぁ何とかなるんでは……?
しかし──それは楽観論だったんだなと、一人内心で今、感じています。
怖かった。自分の制御を離れてしまう自分の身体というものが、怖かった。

“このまま、自分はもう創れなくなるんじゃないか?”

そんなはたと込み上げてきた感覚と共に、僕は布団の中で思ったものです。幸い今回もたっ
ぷり休んだことで復活して事なきを得ましたが、果たしてこうした繰り返し、文字通り身を
削る創作活動がいつまで続けられるのだろう? そう考えるとまだ肌寒さを感じます。

当たり前といえば当たり前、だけど何事も経験してみなければ自分のものにできないという
のはこういうことなんだなあ。
僕も貴方もワンコも誰も、皆それぞれに持つ時間は有限なのです。
分かってはいた。知識として「ちゃんと知っている」つもりだった。だからこそ悔いのない
使い方をしたいもの、だからこそその有限性の中で足掻く者らは美しい──そう時折嘯いて
いたこれまでの自分の何と「浅い」ことか。
滅びの美学、諸行無常。それらを愛でながら噛み締めながら在りたいな……なんて他人事な
眼がフッと薄れたような気がします。即ち怖くなった。いつ自分が消えてしまうか、この手
で文字を綴れなくなってしまうか。その瞬間が来るのが、それを想像するのが、以前よりも
形をもって怖いと思えるようになった……気がするのですよね。

そうして、またぽつぽつと、思考の断片は広がっていく。
一つは、これもまた以前はより知識としての感覚が強かった、創るも読むも双方がお互いの
時間を「消費」して行うことだということ。もう一つは、果たしてこうした営み──自身の
時の使い方が正しかったのだろうか? という自問。
以前僕は、こんなことを言っていたと思います。
『全方位的に喜ばれる物語なんて創れない。合わなければ合う誰かの物語へ、受け手の皆さん
がさっさと移動できればいいな』
『(自分の創作が)受けるかどうかなんて博打みたいなもの』
今もこう思ってはいますし、全否定・撤回をしようとまでは思っていません。ですが今後は
以前ほどそう突き放すことは戒めようと考えています。時間はお互いに有限です。だから最大
限、自分の毛色と他者のニーズに対し誠意をもって望みたい。「うちの創作は○○です」と、
求めがあればちゃんと予め(余分な不一致を避けるべく)アナウンスできるくらいには。

……時計の針は戻せないし、某運命石の扉や時をかける魔法少女みたいなことは現実の僕達
にはできない。だからこそ改めて思います。
これでよかったのだろうか? 僕はこの物書き道を選び、邁進してきてよかったのだろうか?
我を張り過ぎているんじゃなかろうか。どうせメジャーにはなれない、なりたくないと嘯き
ながら主に自分の思索から枝葉するセカイを描き、折につけ電子の海に放ち、悦楽する。
もっと別な、こう言ってしまえば他の同好の士たる皆さんへの口撃になってしまうけれど、
いわゆる「普通」の道を僕は往けたんじゃなかろうか。昔──あの頃、重圧から逃げないで
きちん立ち向かっていれば、心身を壊すこともなかったんじゃないのか……?
「何故身体を壊したかを探し、責めるのではなく、これからを生きましょう」
主治医にはそう言われ、他ならぬ彼の一言が切欠で倒れて以来置いていた筆を執り、今では
僕のライクワーク──確かに生きる糧になった。元気の(といっても体力的な意味ではもう
昔と同質・同量なそれには戻れないと思われるのですけど)源となった。けれど、何もこんな
身体になってまで果たして僕は創作の道を歩むべきだったのか……? そう今回、改めて自問
してしまいました。なまじ自身「迂遠」な人生の使い方をしていると自認している手前──。

当たり前だけど、つい僕らが忘れてしまっているもの。考えるのを止めてしまっていること。
いつかは僕らは「時間切れ」になる。機能停止になる日がいつかは、でも必ずやって来る。

その時までに、自分はどれだけを創れているのだろう? 形にしているのだろう? きちん
とエンドマークを結べているのだろう? 成長し、育み、残せているのだろう?
何より「これでよかったんだ」と、僕は迷いなく胸を張って笑っているのだろうか……?

……高望み、し過ぎなのかもしれないけれど。

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  1. 2013/11/13(水) 18:00:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
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