日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(企画)週刊三題「ぼくらの三角形」

──これから毎週、小説を書こうぜ?

毎週一回、ツイッタの「診断メーカー」で出たお題で小説を書いてみるという
自己鍛錬、 それがこの『週刊三題』であります。
さてさて。紡がれる文章は良分か悪文か、或いは怪文か?
とある物書きの拙文晒し、此処に在り。

【今週のお題:夜空、関係、最初】


 父さんは天文学者をしている。……とはいっても、殆ど無名に近いんだけど。
 だからか、僕は幼い頃から星座の話をよく聞かされたものだ。
 子守歌代わりの星の神話。勿論当時の僕は幼くて、その意味するところを一割も理解して
いなかったんだろうけど、早くに家を出て行ってしまった母さんの隙間を埋めるには十分な
おとぎ話であった筈だ。
『見える? あそこの十字になってる星七つではくちょう座。頭の部分から上に繋がってる
小っさいひし形みたいになってる星五つでこと座。逆に頭の部分から下に繋がってる星七つ
でわし座だよ』
 だいぶぼんやりとしてしまったけれど、今でも覚えている。
 父さん達が開く観測会で、僕は他の子供達(みんな)としばしば夜空を見上げた。
 真っ暗で怖い──そう子供心に思い込んでいた世界が、フッと瞬く星明りで優しく慰めら
れるような感覚。そして視界いっぱいに広がるその瞬きの数に、僕らは圧倒される。世界は
こんなに広いんだって、声を掛けられるみたいに。
『はくちょう、こと、わし……?』
『全部同じにみえるよ……?』
『えぇ? おっかしいなあ。ほら、あれからこう十字に──』
 だけど、今もそうだけれど、僕が得意げにそらんじる知識はあまり受けが良くなかったと
記憶している。
 そりゃあそうだろう。冷静に考えれば、夜空に浮かぶ星──小さな点を結んで色んな姿形
に空想する、そのコンセンサスを得るなんて至難の業で。
 だからこそ大昔の人達の想像力は凄いんだなって思うけれど、大体の子は指摘されたもの
が視えないという苛立ちが先んじてしまうらしく……。
『うーん。じゃあ、これだけ』
 僕は苦笑いして言っていた。理解されないのは悲しいけど、それは子供心に何となく知っ
ていたことだった。
 父さんの背中。ろくな稼ぎにならず、母さんに捨てられた父さん。だけどそのことで空へ
の憧れは消えることなく、だけども僕を一生懸命に育ててくれている。
 夜空の星々にピッと指を差した。隣で、難しい顔をした馴染みの女の子が同じく空を見上
げている。
『はくちょうの尻尾、ことのでっぱり部分、わしの真ん中。特に強く光っているお星さまが
あるでしょ? デネブ、アルタイル、ベガ──この三つを結んだのが夏の大三角って言って
この季節の代表的な星座なんだ』
『三角……?』
『それなら何とか見えるかも……』
『でしょ? それでね? この内ベガとアルタイル、上と右の星は織姫様と彦星様なんだ』
 女の子の眼が変わった、ような気がした。
 七夕のお話。それは僕らでも何度も耳にしたことのある昔話。
 一年に一度だけ、七夕の日に天の川を越えて出会うことを許された──。
『私は、一回しか駄目なんてやだな』
『えっ?』
『だよねー。何でいじわるすんのさ』
『う、うーん……。それは二人がお仕事をさぼった所為で……』
 なのに、女の子はそう言う。また機嫌を悪くしたようにみえる。
 確かにそうだけれど、妙に現実的というか。いや、おとぎ話を得意げに語っている自分の
方がまだ夢見がちなのか……。
『また会いたいよ。アキ君と一緒にいたい』
『えっ』
『あたしも。ねえ、アキラは遠くに行っちゃわないよね……?』
『え、えっと……?』
 そうだ。あの時はそう言われて、ずいっと詰め寄られたんだっけ。
 確かに此処は天体観測の場で、あちこちの子供達が集まってきただけの草っぱらで。
 だから多分、ばらばらになってしまう。この会が終われば、僕らはまたそれぞれの生活に
戻ることになる。
『……。大丈夫だよ』
 どうしてだったのか。あの時の僕はただ笑みを返したんだっけ。
 今思えば、約束は破られた格好なのに。なのに今この場で唇を噛むこの子を悲しませたく
なくて、ただ「大丈夫」な理由を何とか見つけ出そうと必死だったような気がする。
『ずっと、一緒だよ』
 笑う。そう答える。
 だって僕らは、この同じ空の下で生きている。
 だから、一人ぼっちなんてことはあり得ないんだって──。


「……」
 教室にチャイムが鳴り響いている。
 先程まで淡々と授業を続けていた現国の教師は、まるでその音色に合わせるようにサッと
職務を終了、まるでベルトコンベアの上の缶詰のように立ち去っていった。
 そうすると代わりに耳に届いてくるのは、ざわめくクラスメート達だ。
 明楽(あきら)は大きく息をつきながら机の中にノートやテキストをしまうと、そのまま
どうっと突っ伏してそんな皆の雑音の中に沈む。
「お疲れ」
「ああ……」
 一つ前の席で、友人の深弥がくるりと椅子の上で向きを変えて労をねぎらってくれた。と
はいえ明楽にはその声に応えるだけの余力がない。小さく片手を挙げ、この友からのタッチ
に応じるくらいのものだ。
(……今日も来てしまった)
 先程の授業は四限目。つまりこれからは昼休みに入る訳だ。
 普通なら、学生にとってそれは一時の安息になるのだが……少なくとも明楽にとってはむ
しろ苦心の時間でなのである。
「──明楽、飯にしようぜ?」
「──アキ君いる~? お昼持ってきたよー」
 殆ど、またもや今日もほぼ同時、明楽を呼ぶ声が届いた。
 一人はクラスの一角から弁当箱を片手に近付いて来た、ボーイッシュな感じの女子。
 もう一人はその背後、扉を開け満面の笑みで訪れる、ほんわか優しそうな先輩女子。
『……』
 嗚呼、始まった……。
 そう明楽が内心で嘆き、もっと体感的に突っ伏したくなるのに合わせ、この二人がじろっ
とお互いを見つめ合い始める。
 いや、見つめ合い、という表現では優し過ぎるだろう。
 睨み合っている。そう形容した方が的確だ。
「あら黒木さん。どうしたんですか? これからアキ君とお昼なんですけど」
「奇遇ですね。あたしもですよ。というか、先輩は学年が違うんですからわざわざ顔を出し
て貰わなくても結構なんですがね」
『…………』
 再度、睨み合い。
 明楽は今日もまた、胃の内側がキリキリと軋み出すのを感じる。
 
 ──そもそもの発端は、自分達がこの高校に入学してからになる。
 自分と黒木真琴は中学以来の友人だ。自分にとっては数少ない女友達である。見た目通り
さっぱりとした性格で、男女差を気にすることもなく気軽に付き合うことができる相手だ。
以前より仲のよい深弥プラスアルファと一緒になって遊ぶことだって珍しくない。
 しかし、どうもそんな自分の交友を、一つ上の先輩であり現生徒会長・白羽翔子は快く思
っていないらしい。
 というのも、自分と彼女は親戚なのだ。具体的に言うと従姉弟の関係、自分の父と彼女の
母が兄妹関係に当たる。それゆえ幼い頃は「翔姉」と呼んでは彼女の後をてくてくとついて
いく……なんて光景は両家の面々にはよく目撃されていたそうで……。
 だからか真琴の出現に、翔姉は妙に対抗意識を燃やされてしまったらしい。
 気付けば、二人は出会うたびにこんな感じで静かに火花を散らすようになっていた。流石
に取っ組み合いの喧嘩なんてことはないけれど、明らかにそういうオーラを纏って相対する
ものだから、双方が集まってしまう昼休みを中心に自分の胃腸は強いストレスに晒される。

「と、とにかく座ろうぜ。ほら、明楽も机をこっちに」
「あ……うん」
 それは入学以来、これまで何度となくこの場に居合わせてきた親友(しんや)もまた同じ
であるらしい。
 深弥はひとしきり睨み合う二人を横目にすると、演技くさい笑いをみせてこちらにそう促
してくる。最初こそ現生徒会長が何故? という疑問を抱くクラスメート達も多かったが、
自分と従姉弟関係にあることを正直に話したことで──何だか妙な眼も向けられるようにな
ってしまったが──今はちゃんと理解を得られている。……得られていると信じたい。
「翔姉、真琴。そろそろ……。皆の迷惑になるから……」
「あ、ああ」
「……そうね。お邪魔します」
 自分と深弥の机を二つ。含めて椅子を四つ。
 近くから引き寄せて明楽達はようやく昼食の運びとなる。
 スポーツ特待生ということもあり、真琴は肉系中心のメニュー。一方翔子は純和風の綺麗
な手作りだ。
『……』
 ちらちら、二人がこちらを何度か見遣りつつ、互いを牽制するかのように様子を窺がって
いるのが分かる。頼むよ、二人とも……。せめて食事中くらいは喧嘩しないでよ……?
「んじゃ、いただきまーす」
『いただきます』
 深弥のこざっぱりとした合図で以って、明楽達はそれぞれの昼食に箸を伸ばし始める。
(……何とか二人には、仲良くなって貰いたいんだけど……)
 もきゅもきゅと卵焼きを咀嚼。ご飯を咀嚼。少し冷まし過ぎた感がある。
 明楽は妙にピリピリとした空気の中、友人と従姉の様子をそれとなく観察しながら思う。
(……無理じゃね?)
 何気なくアイコンタクトを送って、親友がそうそっと肩を竦ませてみせる。
(僕がどうこう言える話じゃないってのは、そうだけど……)
 気を取り直して食事に戻る。
 そんな友に、深弥は別の「やれやれ」を示していたのだが、生憎当の明楽は気付かない。


 放課後、真琴は(念の為言っておくと同性の)友人達と下校がてら近くの繁華街へと足を
伸ばして道草を食っていた。
 軒を構える露天で気ままに飲み食いをしたり、流行りの服を見て回ったり。勿論その最中
には四六時中おしゃべりを忘れずに。
「でね、でね?」
「あはは! 受ける~っ!」
「……」
 楽しくない訳じゃない。だけどもこの日の真琴は何処か上の空だった。
 わいわいと今を、この青春を謳歌する皆──。そう言うとまるで自分が年上のオバサンみ
たいだが、どうにも今日は少なからずこの輪の中にいながら、まるで彼女達と距離があるか
のように感じられる。
 理由は……真琴自身もよく分かっている。男友達の明楽のことだ。
 今日もやってしまった。
 また例の如く、白羽先輩とギクシャクしてあいつを困らせてしまった。
 苛々──そわそわする。話を聞く限りあの人は明楽の従姉にあたるそうだが、それにした
って馴れ馴れし過ぎやしないか?
「真琴?」
 そうしていると、ふと友人の何人かが先程から黙ったまま歩く真琴に気付いて振り返って
きていた。
 ハッと我に返って皆を見る。何でもないよと誤魔化そうとする。
 だが既に彼女達の表情(かお)は女の勘は、こちらの内心を見透かしたように……。
「もしかして、また天崎君のこと考えてた?」
「あー、そういえば今日も修羅場ってたんだって? 昼休み」
「ち、違うよ! 昼のあれは……その、間が悪かっただけだよ」
 図星である。だが真琴は頬が赤くなるのにも気付かぬまま、そう必死に弁明していた。
「先輩とは、その、何だか合わなくってさ……」
 ただ、その言葉はどう聞いたって尻すぼみになってしまっている。真琴自身も自覚した上
でのことだった。
 確かにこう言った通りではあるが、これは陰口に他ならないではないか……。
「うーん。合わないねぇ……」
「そりゃまぁ、恋敵な訳だから?」
「でも大変だよー? 相手は白羽会長でしょ? 綺麗だし頭いいし」
「何より従姉ってのがねえ。距離感というか、そういうアドバンテージでもきつくない?」
「だ、だからあたしはそういう訳じゃ……。そ、そりゃあ先輩はあたしよりも明楽に近い人
間なのかもしれないけど……」
 皆が口々に、こちらに向けているような向けていないような呟き・嘆きを言い合っている
のを止めきれず止めようとしながら、真琴は再びぶつぶつと尻すぼみになる。
 分かっている。別に彼女にムキになる必要なんて、ないのだ。
 だけども……いざ本人を目の前にするとあんな険のある態度を取ってしまう。
 何でだろう? 悔しいのだろうか。
 自分が明楽と“再会”したのは中学からだ。あの頃からその時までは、ごっそりと接点が
なくなっていた。
 でも構わないと思った。また一緒にいられる。実際あれからは月村達を含めた他の面子と
も一緒になって遊ぶことも多い。空白の時間を想えば、それだけでも満足に値する筈だ。
 ……なのに、なのにあいつは何かにつけて翔姉翔姉と。まるで家族みたいに、親しげで。
「その、ごめんな。次こそはもっと穏便に接せるように頑張るからさ……」
「? なんでそこで謝るのよ?」
「えっ?」
「そーだよぉ。ああやって火花を散らしているのを見るのがいいんじゃない」
「そうそう。特に真琴と白羽先輩に挟まれてる天崎君もまた……ゴクリ」
「……。お前ら」
 だから、もっとこの胸のもやもやを御さなければならないんだと思った。そう思って事あ
るごとに自己嫌悪に陥りながらも言い聞かせている。
 にも関わらず、この友人達はにやにやとサディスティックな笑みで「お気になさらず」の
ポーズ。むしろこちらの状況を愉しんでいる素振りすらある。
「全く……。あたしはともかく、明楽や先輩に悪いだろ? 頼むからそっちで煽るようなこ
とはしないでくれよ?」
 分かってるよー。
 友人達は笑いながら、どうにも胡散臭く応えていた。中には「大丈夫。私達は真琴の味方
だからね?」と肩を叩いてくる子もいたが、先ず額面通り受け取ったら色々面倒な目に遭わ
されるのは間違いない。鬱陶しいが、邪険にもできない。
(はぁ……)
 きゃいきゃい。気付けば自分をネタにした恋バナで盛り上がってしまった皆についてゆき
ながら、真琴はゆっくりと表通りを歩く。
 分かっている。この気持ちの正体も、皆がにやにやと傍観するその理由も一緒に頭では理
解しているつもりだ。
 けれど……心が乱れるのはどうしようもない。頬が、気付けばほうっと熱を帯びている。
(もしかしてあいつ、あたしのこと忘れてるんじゃ……?)
 ざわめく胸奥と、何度もしまい直してきた疑念。
 だけども真琴には、それを直接問い質す勇気がない。

「はい。じゃあこの事案はその通りに処理しましょうね」
『了解です』
 放課後、翔子は生徒会室にいた。現生徒会長である彼女は、今日も他の役員達と共に持ち
込まれた仕事を捌いていたのである。
 四角形状に合わせたテーブルで向き合い、何度目かの議案に判断を下す。他の皆もそんな
彼女の優しくも有能な働きぶりに再三の感心を示し、特に同性の副会長や書記からは熱い眼
差しを送られる。
「……っと、お疲れさまです。今日の分はこれでおしまいになります」
「あらそう? じゃあ休憩にしましょうか。お茶、淹れてくれる?」
「はい。ただいま」
 書記の少女が部屋の隅に設けられたシンクへ駆けていく。翔子以下役員らはそこで思い思
いに緊張を解き、ぐっと背伸びをしたり凝った肩を解す所作をしていた。
 用がつかえていたらもう帰っていいわよ?
 翔子はまるで一連の流れのようにそう皆に言ったが、誰も席を立つ者はいなかった。或い
はそう急ぐほどのものではないのかもしれない。
「どうぞ~」
「ありがとう」
 既にそれぞれのマイ湯のみが持ち込まれている室内で、翔子達はずずっと静かに一服を。
ピンと、生徒会の仕事で張り詰めていた場の空気が明らかに緩むのを翔子は感じた。
 こういう瞬間が、自分は大好きなのだ。
 会長の仕事は確かに大変だが、こうして一つ一つを片付けた後のじわじわとした達成感と
穏やかな余韻というのは、つい癖になってしまうもので……。
「……それで、どうかしら? 皆生徒会の仕事には慣れた?」
「はい。自分は何とか」
「去年の引継ぎから四半期以上経ってますからね。ぼちぼちそうならないと」
「ふふ。でもあまり気負わないでね、適度に肩の力を抜くのも大事よ?」
 何となく、翔子はそんな話題を皆に振っていた。
 返ってくるのは概ねのイエス。ただそこには少なからず自分への体裁を含んだものがある
のではないか? そんな邪推が働いてしまう。
 もう一度、彼女は茶を啜った。
 気付けば湯飲みの中で茶柱が立っている。……自然と、頬が緩む。
「でもまぁ、暫くはそう大きなイベントはありませんから大丈夫でしょう。合同新歓も無事
成功させることができましたし」
「……ああ、新入生といえば。確か今年は会長の弟さんが入学してきたんですよね?」
「弟じゃなくて、従弟ね。確かに私にとっては弟みたいなものだけど」
 そうして雑談が続くその中で、ふとある人物の話題が出た。
 そっと湯飲みを置いて、翔子は微笑(わら)っていた。他ならぬ明楽のことだ。
「アキ君、でしたっけ。今日もお昼、クラスに顔を出していたって聞きました」
「ええ」
 だから、ちょっとばかり遠慮気味になった。
 対照的に役員達の好奇の眼は妙にらんらんとしているような気がする。まぁいくら従弟と
はいえ、生徒一同の代表が自ら足しげく通っているのだから、周りにはそうした眼を持たれ
るのは理解していない訳ではないのだけれど……。
「……ちなみに、私はどういう感じで話題になっているのかしら?」
「えっ。あー、えっと……」
「な、何て言うんですかね……? その、例の男の子をもう一人のクラスメートの子と取り
合っている、みたいな」
「……」
 遠慮がちに指摘されて、翔子はそっと口元に手を遣っていた。
 嗚呼、そう見えていたのか。想像力こそあったが、その言い様ではかなり周りにも迷惑を
掛けてしまっているのではなかろうか。
「……ごめんなさいね」
「い、いえ」
「別に会長が悪い訳ではないですよ。ただ、会長ほどの方がそこまで目を掛けているという
ことが自分達には珍しく映るというだけです」
 遠回しだが、要はそういうことらしい。翔子は苦笑した。
「……嬉しかったのよね。アキ君──明楽とは、中学の間殆ど顔を合わせてなかったから」
 嗚呼、やっぱり自分はやり過ぎだったのか……。
 反省しないといけないなと思い、彼女は残りの茶を数回に分けて飲んでから言う。
「昔はね? それこそ本当に弟みたいだったのよ? 翔姉ちゃんって、とてとて私の後をつ
いてくるの。伯父さまの家は、伯母さまが早くに出て行っちゃったから、都合さえつけば私
や母がアキ君の母親代わりをやっていたのね」
「……。す、すみません」
「いいの、気にしないで。私も母も、結構進んで引き受けていた部分があったから。……だ
からかしらねぇ。この年になってもついお節介になっちゃって」
 くすくす。翔子は口元に手を当てながら穏やかな苦笑を漏らしていた。
 表情にこそ出さないが、正直小恥ずかしい。皆の奇異の眼に対する弁明のつもりではっき
りと話すことにしたのだが、こうして実際に口にすることで、自分でも気付かなかったこと
がぽつんぽつんと出てきているのだ。
 黒木さん。明楽と同じクラスの、黒木真琴さん。
 聞くところによると、明楽とは中学時代からの友人の一人らしい。実際よく一緒になって
遊びに行っているのを見かけたり聞いたりするし、ああして面と向かってみても確かに男女
の壁無く付き合える子なんだなと感じる。
 ……だからなのだろう。要するに、妬いているのだ。
 伯父さまの職場に合わせて、一緒に転校していった弟のようなあの子。その間の空白を、
まるで彼女に取られてしまったかのように感じていたのだと理解する。
 雑談は、自分や明楽、その他当時の交友関係に広がり点々としていった。
 どれも在りし日の思い出だ。もう戻ってはこないけれど、この胸に静かに輝く、今の自分
を作ってきた歴史だ。
 それでも、特に輝いている瞬間というものがある。
 忘れもしないあの日だ。父親と動揺に満天の星空を仰ぎ、無邪気で優しい笑顔を向けてく
れたあの夜。
 確かに彼は、約束してくれた。
(……私としたことが、はしたないわね)
 子供心の口約束だってことくらいとうに分かっている。もうそんなに幼くはない。
 だけど、自分にだって、大切な思い出の一つや二つ──。
「? 会長」
 そんな時だった。ふと副会長がこちらに声を掛けてきたのだ。
 ハッと我に返り、彼女が視線で示す先──足元の鞄を探る。
 携帯が鳴っていた。画面をみれば、母から。メールではなく電話だ。
「どうぞ。ひとしきりお話もしましたし」
「……そうね。じゃあ今日はここでお開きにしましょうか。お疲れさま、皆」


「──ああ。じゃあ、またよろしく頼むよ。……はは、大丈夫さ。お前こそ無茶するんじゃ
ないぞ? ああ。じゃあな」
 夜、リビングでぼんやりと本を読んでいていると、そう父が誰かと電話をしているのを明
楽は聞いていた。用件は何かの依頼、相手は口ぶりからして親しい相手のようだ。
「……っと、悪い。読書の邪魔だったか」
「ううん。それよりさっきの電話、明美叔母さん?」
「ああ、そうだ。今度の観測会で例の如く声掛けを助けて貰おうと思ってな」
 ソファから顔を乗り出して訊ねてきた息子に、父・明雅はフッと苦笑いをみせた。元々の
線の細さも相まってどうにも弱々しさの漂う男性である。
 そっか……。
 明楽は集中力が切れていたこともあり、読んでいた箇所に栞を挟んで本を閉じた。
 観測会、例の如く。他人が聞くと頭に疑問符が浮かぶフレーズだが、この天崎親子にとっ
ては公私にまたがるしばしばの出来事なのだ。
 ──現在、父・明雅は地元の博物館で館長の仕事をしている。
 尤もそれは単なる雇われで、雇用体系とすれば市の臨時職員扱い。本来は天文学者といえ
ど、自身と育ち盛りの息子を養うにはこういった妥協も不可欠なのだという現実がそこには
横たわっている。
 明美叔母さん──翔子の母の名前が出て、明楽はぼうっと思い起こした。
 そういえば翔姉達と一時疎遠になったのも、この仕事に合わせて博物館付近(こっち)に
引越してきたことが理由なんだっけ……。
「それって何時?」
「今度の連休だ。それで、お前にも頼みがあるんだが」
「うん、分かってる。また皆に誘いを掛けてみるよ」
「……ああ。すまんな」
 壁掛けのカレンダーを横目に遣ってから、訊いてみる。
 すると案の定、明雅は答えると共にそう明楽にも頼んできた。
 観測会の参加者勧誘──。地味な活動だが、実際こうでもしないと中々人は集まらない。
「……ねぇ父さん。前から思ってたんだけどさ」
「うん?」
「その、こういう囲い込みっていうのかな。身内でどんどん誘いを回していくっていうやり
方って大丈夫なの? 館長の職権乱用とかになったりしないよね」
「ああ、それなら」
 明雅は苦笑(わら)っていた。やはりどうにも弱々しく。
「大丈夫だよ。むしろ、本当ならそういうグレーゾーンみたいなことくらいやらないと駄目
かもしれないんだよなあ。観測会も、入館者も、とにかく実績を作らないと契約打ち切られ
ちゃうんだし」
「……ぁ」
 だから明楽は、その質問を投げ掛けたことを後悔した。
 自分の為なのだ。雇われ館長である以上、どれだけ寂れかけた丘の上の小さな博物館であ
っても、雇い主である市に成果を示し続けなければ自分達親子は路頭に迷ってしまう。
「それにね。僕個人としても、観測会を消滅させたくはないんだよ」
「……。どういうこと?」
「明楽は知らないと思うけど、実はうちの館、閉鎖になりかけたことがあったんだ。僕が就
任する前の話だけどね。その時はあの丘を博物館ごと丸々潰して、工業団地を建てようって
計画が持ち上がってたそうなんだ」
「……」
 初耳だった。父は相変わらずのほほんと優しい声色で語るが、もしその計画が実現してい
れば自分達親子はとうに……。
「結局その時は計画だけで特に進展もしなかったらしいんだけど、ほら、僕が言うのもなん
だけど寂れてるじゃない? そりゃあお客さんも来るには来るけど、どうにもマイナーな感
は否めないからねえ」
 父は苦笑(わら)っていた。明楽は内心戸惑う。なまじ彼の語るのは事実だから、尚更に
慰みの言葉を掛けるに掛けられない。
「でも、僕は守りたいんだ。大地、水、空。人の手が遠退いた自然と直に、万全を期して接
することができる場所ってそう多くないからね。そういう意味ではうちの館は貴重な場所だ
と思うんだよ。いち天文学者としては特に空に興味を持って貰いたい所だけど、先ずはね。
だから僕はこういう小さな積み重ねを大事にしたい。もし実績も利益も無くて閉館ってこと
になったら、今度こそ工業団地にされてしまう。あの山がごっそり人間本位の技術で削り取
られてしまうかもしれないんだ。僕は……それだけはさせたくない」
 言葉が出なかった。
 純粋なのは知っていた、つもりだ。だけども父がこうしてしっかりとした(と言うと失礼
だが)信念を持って閑職に就いていたのだと思うと、何と自分は能天気に彼の頑張りに甘え
ていたのだろうと思う。
「……そんな表情(かお)するな。お前も、人の親になれば否が応にも分かることさ」
「……。うん」
 暫く二人は、窓の外を見ていた。
 夜闇を心許ない数と光の街灯が映し出し、その向こうにはぼやって件の博物館が立つ丘が
在るのがみえる。こんもりとお椀型。そのさまはまるで天に寄り添っているかのようだ。
「……明日、深弥達に声を掛けてみるよ。全員が全員というのは、厳しいかもだけど」
「構わないさ。無理強いする訳にはいかないからね」
 互いの顔を見ることはなく、何となく見遣れず、ぽつりと答えてぽつりと感謝する。
 夜は、天(そら)は、どんな者にも等しくその眼差しを遣っている。

(──おい。何であいつが来てるんだよ?)
 そして観測会当日の夜。天崎家近くの丘の上に、親子連れから明楽の友人・知人経由まで
存外に多くの参加者が一堂に会していた。
(あいつ? 真琴のこと?)
(ああ。翔子先輩や俺はいつものことだが、あいつは拙いだろ……)
(何で? 訊いたら行くって言ってきたんだもん。頼んで回ってる身な以上、断ることなん
てできないよ)
(そりゃそうだが……。お前だって先輩とあいつの合わなさは分かってるだろうがよ)
(……だからだよ。いつもとは違う場所、それもこんな綺麗な星空の下なら、二人とももっ
と素直に話せるんじゃないかなと思って)
 そんな中で、ひそひそ。
 皆をざっと眺めていた明楽は、ふと後ろから肩を組んでそう囁いてきた深弥にあくまで穏
やかな笑みを返すだけだった。二人の向こう、子供達を一望できる木陰に、一人ぽつんと真
琴が背を預けて佇んでいる。
(それに、僕らも入学してからはまだ一回も星を見てないでしょ?)
(そういう問題かよ……。まぁお前がいいってんなら止めねぇけどさ……)
 ポンと軽く肩を叩き、深弥が明楽の傍を離れて隣に立った。そうしていると今回の観測会
主催である明雅と同じく部下──博物館の職員数人が皆の前に進み出てくる。
「お待たせしました。今日はお忙しい中、ようこそいらしゃってくださいました。私が館長
の天崎です。今夜は展開観測会ということで、この時期観ることができる星座をたっぷりと
味わっていただきたく思います」
「望遠鏡はご覧の通り、こちらで用意させて貰っています。一台ずつ我々が解説役を務めま
すのでご安心ください」
「またお疲れになればお申し付けください。館内に休憩スペースを設けておりますので、案
内致します」
 流石に何度も開いていることもあり、挨拶と説明はスムーズだった。
 厳密な本職に被る内容だけあって父の横顔も嬉しそうだ。尤も部下の職員達は些か事務的
にこそ思えたが。
 それでも、この日参加した親子連れは期待に胸を膨らませているようだった。
 主に小学生かその下くらい。既にうとうとしている子もいれば、すぐ向こうに用意された
望遠鏡に早くも興味を示している子もいる。
「ふふ。では、早速観測開始といきましょうか」

「ほれ、ホットココア」
「あ。ありがと」
 こうなると、後は明雅ら大人の──プロの仕事である。
 明楽ら主に数合わせで付き合ってくれた面々は、確かに夜空こそ見上げてそれぞれに感慨
を抱いてこそいるが、基本的には夜に遊びに来た……そんな感じなのである。
 魔法瓶に入れたココアをぽむっと頬に当てられて、明楽はぼうっとしていた顔を上げた。
差し出してきた深弥からそれを受け取り、一口二口と。冷える身体に程よい熱が入り込んで
きて気持ちいい。
「……今回も結構賑わったな」
「うん。父さんも嬉しそう」
 草むらにそのまま腰を下ろし、二人は星空と、その下で真面目に楽しく天体観測に興じる
明雅や参加者らを眺める。
 穏やかな時間だった。例の如く興味のある人達は元よりこうした催しには耳を傾けやって
来てくれるし、子供達も思い出をまた一つ胸に抱く。また友人知人関係の面々も、やはり例
の如く大樹と夜空を背景にレジャーシートを敷いてちょっとした宴会みたいなことをやって
いたりする。
『……』
 そんな中で、やはりというべきか、二人は黙っていた。
 言わずもがな真琴と翔子だ。尤も学園のようにあからさまに火花を散らす訳でもなく、か
といって打ち解ける訳でもなく、微妙に(物理的な)距離を置いてちびちびと茶や菓子を飲
み食いしているのだ。
「……やっぱ駄目じゃね?」
「うーん……」
 それは程なくして明楽と深弥も気付くところとなった。友の言葉に彼は苦笑し、互いに顔
を見合わせてどうしたものかと唸る。
「明楽」
 するとどうだろう。こちらに気付いたのか、一度周りを見渡した真琴が眉間に皺を寄せた
表情(かお)でこちらに近付いて来たのだ。
「あ、真琴。その、どう?」
「空は綺麗だね。でも他に知り合いらしい知り合いはいないし、気まずいかも」
「ああ……」
「まぁ、そうだな。悪かったな。なんなら休むなり帰っちまうなり──」
「……さ、三人揃ってどうしたのかしら?」
 ちょうどそんな時だった。今度は翔子が立ち上がり、こちらに近付いて来たのである。
 明楽達を覗き込んだその表情は、珍しくぷくーっとむくれた様子にも思えた。まさか自分
だけ除け者にされたとでも思ったのだろうか……。
「あ、いえ……」
「何でもないよ。ただ真琴は初参加だから、どうかなって訊いてて……」
「ああ……。そうなのね」
「……」
 だから、自然と場は四人になった。観測会の本丸でもなければ似非宴会をしている場所で
もなく、ただ草むらが夜風に靡く、その場に明楽達は佇み、星空の下に立っていたのだ。
「……何だか、懐かしいね」
 ビクッ。やがて呟いた明楽の言葉に、何故か真琴と翔子が一瞬体を強張らせた気がした。
 それでも当の本人は気付いていないようだった。誰に言われたでもなく、自らその場に腰
を下ろし直し、そっと満天の星空に手を伸ばす。
「ちっちゃい頃もこうして父さんについていって星を観たんだっけ。今も暇があれば観てる
けど、やっぱりベランダの望遠鏡から観るのとは大違いだもの」
『……』
 どうやら、彼もまた父と同じようにこの星空に魅せられているようだ。向こうではその父
である明雅が、にこにこと楽しそうに子供達へと星のおとぎ話を聞かせている。
「今はまだ春だけど、夏になったらまたあの大三角が観れるなぁ」
「──あ、明楽」
「──あ、アキ君」
 すると真琴と翔子の発した声が綺麗に重なっていた。
 思わず驚き、互いを見遣る彼女達。それでも明楽はマイペースに二人に振り向くだけだ。
「どうしたかした?」
「あ、いや……」
「……その、アキ君は覚えてるのかなって」
 先程まで何となく言葉を交わすことすら躊躇っていた筈なのに。
 二人はちらと何やら目配せをすると、まるで意を決したように訊ねてきたのだ。
「昔、一緒にこうやって星を観ただろ? それでずっと一緒だよって──」
「昔、一緒にこうして星を観たでしょう? それでずっと一緒だよって──」
 だがまさか相手が先に喋るとは、何よりも全く同じ内容を喋り出すとは思っていなかった
らしい。彼女達は再び、しかし先ほどよりもずっと目を大きく開けて瞬いて驚き、互いの顔
をまじまじと見つめ合う。
「……ああ、そういえばそんな事も言ったっけ。今思えば安請け合いだったねぇ。いくら同
じ空の下にいるんだから僕らは一緒だよっていっても──」
『えっ──!?』
 そして、それが決定打だった。
 明楽にとってはかつての思い出を苦笑いと共に語るだけだったろう。
 だが少なくとも、彼女達にとっては違った。“ずっと一緒にだよ”その言葉は、長く自身
と彼を結ぶ付ける約束だと思っていたから──。
「? どうしたの? そんな化け物でもみたような顔して」
「……おい、明楽。それ、本当か?」
「何が? それってどれ?」
「同じ空の下にいるんだから、よ。今アキ君、同じ空の下にいるんだから僕らは一緒だよっ
て……」
 ふるふると彼女達が震えていた。明楽は尚もきょとんとしていた。ただ深弥だけが、この
事態に何か察するものを感じ、魔法瓶を片手にそ~っとこの場から距離を取り始める。
「そう言ったつもりだけど。あれ? 言わなかったっけ? まぁ随分昔の話だから──」
「じゃ、じゃあ、アキ君は本当に言葉通りに一緒だよって……」
「? 何言ってるか分かんないんだけど、そうだよ? 翔姉達が泣きそうな顔してたから、
そうやって慰めたんだと……思うんだけど……」
『達!?』
「まさか……。じゃああたしは……。あ、明楽。じゃああたしの事、忘れてたんじゃ──」
「? 忘れてないよ。そりゃあ年月が経ってパッと見すぐには分からなかったけど、自己紹
介したらお互いすぐに思い出したじゃない」
 無邪気に明楽は笑っていた。あの幼き日の夜、満天の星空に手を伸ばして目を輝かせてい
たように。
 翔子は震えていた。真琴も震えていた。
 寒さではない。彼の何気ない回答により、彼女達は長年の「勘違い」を知ってしまったか
らだ。しかも同じ内容を誤って記憶していたもう一人の相手が、すぐ隣にいる──。
「明楽ァ!」「アキ君!」
「え? 何? わっ、ちょっ、何す──痛でででっ!?」
 結果、彼女達が採った行動は……赤面の末の彼への殴打だった。
 ぽこぽこ、ボコボコ。二人の少女が己の記憶が勘違いが、恥ずかしくて恥ずかしくて。何
よりそのことをまるで解っていない彼に対する感情が抑え切れなくて。彼女達は何度も何度
も彼に食って掛かってはずっと抱え込んでいたエネルギーを爆発させる。
(嗚呼、なるほどねぇ……)
 そんな三者三様──厳密には二者一様のさまを、早々に避難した深弥は眺めていた。
 魔法瓶越しのホットココアが少し温くなり始めている。夜はこれからだ。
 ──要するに、彼女達は「都合よく忘れていた」のである。
 幼いながらに恋心を抱いていた少年の、ずっと一緒だよという言葉。
 当人は額面通りの慰めのつもりだったが、対する彼女達はある種の「プロポーズ」的な言
葉として受け取っていたのだろう。更に両方が両方とも「もう片方がその時傍にいた」こと
をころっと忘れてしまい、その内なる思慕は妄想の翼と共に今日まで育まれてきた……。
 何てことはない。やっぱり色沙汰だったのだ。半ば無自覚の対抗意識だったのだ。
 罪深き男なことよ……。
 深弥は、尚も恥ずかしさ紛れの彼女達のヒステリーに遭う親友(とも)を遠巻きに見物し
ながら、そう無言で胸の前で十字を切るポーズをする。
(……美化された記憶ってのは、怖ぇんだなあ)
 そしてくいっと、冷めぬ内にホットココアを呷る。
 明楽の間抜けな悲鳴が、星空の夜にこだましていた。
                                      (了)

スポンサーサイト
  1. 2013/11/01(金) 18:00:00|
  2. 週刊三題
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<(企画)週刊三題「デッドライフ」 | ホーム | (雑記)僕は小説が描けない>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://higurasisouann.blog27.fc2.com/tb.php/376-78e3bc00
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

自己紹介

長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
します。

訪問者累計

最新記事

最新発言

検索窓

月別履歴

04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

分類/索引

【案内板】 (2)
【小説:短編】 (20)
本の蟲 (1)
硝子野不動産店 (1)
夏の日の幻影 (1)
四番線の彼女 (1)
夢視の宿 (1)
線を曳く町 (1)
炬燵の神様 (1)
三者三盗噺 (1)
色眼鏡 (1)
奴らは攻城戦師 (1)
詰め替える (1)
同じ籠の狢 (1)
二十年後の遺言 (1)
轍の先 (1)
水に流せば (1)
真夜中の御二柱 (1)
いつか見た夢 (1)
神様達の初詣 (1)
白い花束 (1)
丸の代償 (1)
【小説:長編】 (142)
Amethyst League (6)
アンティーク・ノート (3)
ユウキのヒカリ (5)
NIGHT GUNNERS (5)
レディ・ルーン-Bonds of RU'MEL- (6)
ユーヴァンス叙事詩録-Renovin's Chronicle- (83)
死に損いのデッドレス (5)
Dear SORCERY (4)
サハラ・セレクタブル (25)
【企画処】 (320)
週刊三題 (310)
その他参加物 (10)
【資料庫】 (15)
【落書帳】 (6)
【詩歌帳】 (6)
【雑記帳】 (306)
【読書棚】 (30)
【遊戯倉】 (23)
path. (4)
decide: (3)
ユー録FW (15)

記事録

交友関係

このブログをリンクに追加する

(RSSリンク)

(QRコード)

QR

@long_month からのツイート