日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)反骨の心、共鳴の術

\残暑/\執筆/\我欲/\(^q^)/

雑記の間が空いてしまいました。秋の目前に残暑が立ちはだかる今日この頃、如何お過ごし
でしょうか? こんにちは、長月です。

……とはいえ、ちゃんと理由はありまして。
ツイッタ(小日記)を見ている方なら例の如く分かっておられると思いますが、ここ一週間
ほど執筆モードでした(日曜は三題執筆に回したので実数では8日間になりますが)
先日、ユー録の四十二章をUPしました。
更になろうさんでの部数分けが250パートに到達したということで、何ともまぁ相変わらず
硬い・長い・臭いの三拍子が引き続いております。先月末には70000PV突破も記録しており、
遅ればせながらこの場においても御礼申し上げますm(_ _)m
(尚、当雑記の執筆現在では72500PV・71000ユニーク弱となっております。多謝)

ユー録も三題も、その他諸々も。
振り返ればたっぷりと書いてきました。だけど書いても描いても書き足りない……。
これはもうある種持病?のようなものですが、さてはて自分はどれだけ「成長」できている
のだろうか……? そんな不安や自問自答は、どれだけ書き連ねても尽きませんね。

──誰の為に? 自分?他人?
──何の為に? 自分の娯楽?他人の娯楽?

別に白黒を付ける必要はないし、安易な二分法はいけないのですけれど。でも……つい。
他益──(商業)価値を自分と拙作らに組み込んでいこうとすると、どうにもこの手の思案
が過ぎってしまいます。そして毎回、自分と他者の間で悶々としますorz

win-lose(或いはlose-win)ではなく、書き手と受け手、双方がwin-winの関係性で存在する
ことができれば……とても望ましいのですがφ(=_=)


僕の文章が指摘されている点の一つに、『キャラ達が皆、作者の分身にみえる』というもの
があります。今回はそのことに関して雑感をつらつら。

最初に断っておきますが、僕はこの指摘をくださった物書き仲間さん達を吊るし上げる意図
は一切持っていません。むしろ思索のぶっ込みが過ぎる自分という書き手を自戒するに丁度
よい言葉をくださったと考えています。
……推測が混じりますが、要するに“僕の思考”が作中で悪目立ちしているんでしょうね。
僕の文章は、自他共に認める思索ぶっ込みな毛色です(だからこそ件の三拍子でもあって)
勿論「作者」を登場させるといったメタ的なことをやっている訳ではないのですが、如何せん
そういう性質が強いと『○○ってキャラが生きてれば△△と考える・動くだろう』ではなく、
『僕が考えていることを、○○ってキャラが△△と考えている・動いている』ように映って
しまいがちなのではないか? そしてそこが論理的でない、受け手の共感が得られなかったり
すると、一気に違和感としてネガティブな評価へとなだれ込ませてしまう──。

尤も、一方で「分身にみえる」ことに殊更否定的ではない意見だったり、小首を傾げてくる
方もいらっしゃいます。曰く、自分をちゃんとトレースできてるってことじゃないの?とか、
大体小説(創作)ってものは自分の分身or理想像をキャラクタにすることだろ?とか。
……あまり深く考えることじゃない。自分が書きたいから書いてるんだろ? そう言ってし
まえば確かにそうです。ですが、仮にも他人様も読めるようにしている以上、自分の愉しみ
で創ったものが自分だけのものとなり、せっかく手を伸ばしてくれた誰かを置き去りにして
しまうというのは……あまり宜しいことではないように思うのですよね……。

即ち誰の為に書くか? 何の為に書くか? 思考の矛先はどうしてもそこに向かいます。
定型句──“普通”の解答なら既に世の中は示しています、跋扈しています。
「商業価値」としての小説です。基本的に他者の為の娯楽──エンターティナーの精神です。
書き手の思いはあるかもしれない。だけどそこをぐっと抑えて「作品」に落とし込む。
僕らの自己主張は一番の要求物ではない。紡いだものは他者(客)の娯楽と為り、その提供
を受ける対価、金銭に値するレベルであることが求められる──もっとざっくりと言うなら
『他人様を巻き込む(金が絡む)のだからお互い慮ろうぜ?』ということなのでしょう。
……ただ、それはやっぱりどうしたって一面的なのです。どんな視点にしたって。
創作人というのは、根本的に“自分勝手”な人間であり理由の持ち主だと僕は思うのです。
思うに、むしろそうした商業ベースとは真逆のものかもしれない。
だって自分勝手なのです。行く末として商業価値に自身を落とし込むことを選ぶにしても、
誰しも創り始めたその切欠は源泉は、他ならぬ「自分」であった筈なのですから。

『反骨心』というか、或いは『世相批判』というか……。
表現というのは、少なからず「アンチ」を含んでいるものではないのでしょうか?
考えてみれば当然ではあるのです。今に満たされた人間は、わざわざこんな「利益」に直結
する保証もない(むしろ求めるのが変?な)営みにエネルギーを傾ける必要性などない訳で。
表現している人間というのは、何かしら不満・不足=今に否や隙間を抱いているからこそ、
文字・絵・音楽──様々な手段でアウトプットを、創造をするのだと思うのです。

だからこそ、せめぎ合う。
僕自身も。或いは何処か別の場所にいる創作人さん達も。
二分法的に捉えるべきじゃなんだろうけど、でも「我欲」と「他益」はどうにもぶつかって
いるような気がしてなりません。
最初は「自分」さえよければそれでよかった。だけど他人の眼に触れるようになって、運が
良ければそれで食べていくこともできるようになって、次第に「自分」を擲ってでも「他人」
を楽しませないといけない──エンターティナーであれと言われる。求められる。そんな気
がする。
「共感」って何なんだろうなぁって、思うのですよ。そのフレーズに宿される違和感という
か、ふと感じる気味悪さというか。
どだい僕は僕で、貴方は貴方で。
抱く思いも違っていれば、これまで積み重ねた経験の質も量も間違いなく違っている筈。
なのに「同じ」思いにさせろというニーズが在る。
共通項と言えば聞こえはいいけれど、それを求め続けた先に僕らは何を見出すのだろうか?
結局心の“版図”を奪い合う、上塗りし合うだけではないのか……?
やはり、磨耗することを求められているような気がします。
彼らの感動を、はたと胸を打つものを先回りして用意する──そこに「自分」が抱いていた
思いは、在るのでしょうか?

勿論、不備があれば直せばいい。特に技巧ならばマニュアル(条文)化されて久しい。
だけども……自分の心に従っていればしたがっているほど、僕は貴方のニーズに必ずしも応
えられなくなるんだろうなと思う。ややもすれば、貴方に「共感」することすら、拒否して
いるかもしれない。徒に「そうだね」と頷き続けて、さて本当に僕は彼・彼女の救いの一片
に為れるのだろうか……?

“僕は書いているよ。君が手の伸ばすのを止めないよ。君が離れていくのを止めないよ”

必ずしも「真正面」から向き合うことは──ないんじゃないか?
僕らは書いているし、物語を求めている彼らはうろうろして、ひょいっと摘み上げてみれば
いいだけで。そりゃあ当たり外れは出てしまうけど、そこで「求めているものと違う!」と
怒鳴り散らすよりは、別の物語に向かっていけばいい。こんな時代だ。ごまんとある。

だから『拙作らが貴方の愉しみや糧になれば、これ幸いです』と、僕は言う。
こんな自分勝手な奴だけど、貴方が来るのなら拒まない。一緒に色々試していこうよと思う。

伝えたいと思う。だけど努力しても、報われるとは限らない。だけど鍛え続ける。
この思いはどれだけ“おかしい”のだろう? そう思いながら、それでも微笑んでくれる人
がいるなら、ひた隠しにせずにいようと思う。伸ばされた手を取って、自身を変革する。

一緒になって、或いは部分的に。もしかしたら否と言われ、頁を閉じられるかもしれない。
でも信じて書くしかないんだと思う。
元々、そのセカイ達は「自分勝手」の産物だ。
好感を見つければ御の字、むしろ大絶賛されるようでは“おかしい”ものではなくなってし
まう故、こっちがおもしろくないくらいで……。

win-lose。書き手が受け手を置き去りにして笑っている。
lose-win。受け手が書き手を消耗させながら笑っている。
何で二択なんだろう? どっちもなんて……贅沢なんだろうか?

win-win。書き手も受け手も笑っている物語。理想論。

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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
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