日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)井の中よりぞ飛び越えむ

早いもので九月になりました。
学生の皆さんは新学期、自分にとってはもう一つ年を取る暦です(だから「長月」な訳で)
気付けば、随分と過ごし易くなりましたね。
ここ数日の台風接近の影響も大きいとはいえ、多くなった曇り空が、何よりも何度か降った
まとまった雨が暑さを持ち去ってくれたような気がします。
ただ、やはり極端ですよね。ゲリラ豪雨、なんて呼び方も降り方も趣が無いですし……。

──さて。今回は報告すべきお話が一つ。
先日よりなろうさんにて「第二回エリュシオンライトノベルコンテスト(通称なろうコン)」
が始まっています。専用のタグを投稿作品に設定するだけで参加する事ができ、大賞受賞作
は書籍化もされるようです。
それに今回、自分も参加することにしました。
以前より公募の類というものには引け腰で、皮算用以外の何物でもなく、今の気ままに創る
ことのできる環境が変わることを恐れ今まで手を出したことはありませんでした。
……ですが、先日とあるフォロワーさんからはたと励まし?を受けて、自分も以前より思う
ところがあって、今回えいやと参加してみた訳ですφ(・_・;)

『ユーヴァンス叙事詩録-Renovin's Chronicle-(連載中)』
『死に損いのデッドレス(完結済)』

以上、拙作二本を今回登録しました(要項では複数応募可とのこと)

……まぁ前回(第一回)でも1000超の応募があったようなので、拙作が埋もれることは確実
なのでしょうけれど。これもまた一つの経験値だと思って。
これを機に手に取ってくださる方が増えてくれたらいいなぁとか、どうもSNSにいながら交流
薄な自分を、寡黙投稿者な自分を変える一助になればいいなぁとか。
そんなぼんやりとした期待やら不安やらで以って臨んでいる次第で……。

既に目を通してくださっている方は今後とも。
今回流れ着いてくださった方は初めまして。
拙い物書きでありますが、宜しくお願いしますm(_ _)m


前回の雑記でも言及していたことですが、ここ暫く僕はスランプ?──のような感覚を経験
しています。尤もそれは日がなずっとという訳ではなく、中小の波と共に寄せては返すこと
を繰り返しているのですが。
ざっくり言うと、悪い意味で自分が「固く狭まってしまっている」と認識する瞬間瞬間が増
えた、その感覚(あながち間違っていない現状)に焦り……のような思いを抱き始めたから
なのでしょう。
以前より僕は思索をぶっ込んだ形の創作を多くしています。それが“示唆”というレベルで
収まっていればまだ許容範囲かもしれないけれど、往々にして物語がキャラクタ達が、僕の
「代弁者」のような格好──物書き仲間さんからの評を借りれば分身に為ってしまっている。
それは……あまり宜しくないな、と。
僕なりの美学というか何というか、少なくとも小説という媒体で以って込めた「思い」とは
あまり直球でぶつけるべきではない、というような認識が自分にはあって。勿論?それでも
尚、読者さんがいてくれる事実はあるし、全面的に思索と共に在る創作から撤退する訳では
ないけれど、あくまで紡ぐのは先ず物語であって人間であるべきだと思うのです。僕個人の
考えが全てではない。あくまでそれらは次点──そっと添える程度に留めるのがスマートで
はないかな、と。

何よりも怖いのだと思います。自分の思想、考えようとする対象(傾向)が狭まっていくと
いうのが。
少なくともそれは自身が「凝り固まる」前兆だと思うのです。
自分が認識している以外のセカイ──それらの存在を認識し、可能な限り許すこと。
ただでさえ僕ら人間が一生で得られる、出会える人や事象は限られているのに、自らその幅
を狭めるなんて何と愚かしいことか、勿体無いことか。僕自身が身体よりも頭脳を動かす、
そのことに己の存在意義(と形容するのは言い過ぎかもしれませんが)を見出しているから
というのもあるのでしょうが、僕という人間はそんな視界狭窄に陥ることを極力避けたい。
加えて連動──といいますか、ここ最近のネット界隈に目を向けてみると、そんな僕の思い
(が描く懸念)とリンクする事件が多く取り上げられてきています。
所謂「悪ふざけ投稿」の問題です。
バイト店員が食べ物で遊ぶ、清潔に保つべき設備の中に入ってみせる、或いは公共財に無断
で乗り込んでみる──こうした問題行動がネット上に晒され、批判され、いわゆる炎上騒ぎ
に発展するという顛末。中には企業や学校をクビになり、莫大な損害賠償を請求され、人生
をふいにしてしまうケースもあるようです。
まぁそれ自体に文句はありません。自業自得なのは否めませんから。
ただ……僕がそこに観るのは、個人の憂いだけでは済まなくなったらしい人々のその其々
が認識している「セカイ」の狭さであるのですよね……。

既に目を通した、耳にした方も少なくないかと思われます。
そもそも、何故彼らはネットという「公」の領域に自分達の「私」を軽々しく持ち込んでし
まうのか? 答えは簡単です。そして僕自身も初めて聞かされた時はびっくりしました。
彼らはそもそも“ネットが世界全体に繋がっていることを知らない”というのです。
彼らにとってLINEなりツイッターは「仲間達とのコミュニケーションの場」であって、普段
そこに第三者の目があるということを解っていないのだと。
だから仲間(ツレ)に自慢するノリで「悪ふざけ」を曝け出すし、外──ネット全体からの
批判に晒され炎上しても“何か変な奴に絡まれた(笑)”的な感覚しかない。彼らにとって
は(ツール上で)そういった第三者を締め出す──ブロックすればそれでお終いだと、中々
信じられないことですが、本気でそう認識している……らしいのですよね。
こうした世代を「ネットネイティブ」と呼ぶそうです。
生まれた時から既にネットが普及しており、分相応の知識・経験──僕らより以前の世代が
してきたようなネットとは如何なる仕組みであるのか?を殆ど吟味せず使っている世代──。
時代は進んだのだなぁと思う一方で、僕は老婆心にも背筋が薄ら寒くなったものです。

既に……世の人々が抱くセカイは狭く(排他的)に為っているのかもしれません。
それは結局個人主義が席巻してきた結果、功罪の一面だと言ってしまえばそうなのかもし
れません。何より、そうして自分のセカイを限定しなければ日々の営みに“雑念”が多過ぎ
るのかもしれません。
だけど、少なくとも僕にはこうした人々は「個人」の「自由」にかこつけて「考える」こと
から逃げているようにしか見えないのです。意図的か否かを問わず、自分からセカイを狭め
ている行為に見えて仕方ないのです。

されど、そうした選択肢は──やはり尊重されるべき「自由」なのだろうなとも思います。
僕という個人は彼らの選択を認識を憂いている、或いは苛立っているのかもしれない。
でもそうした“私見”で「説き伏せる」権利も義務も、やはり僕には無くて……。

だからこそ?僕は自分を狭くしたくない。
止められるのならば、意欲的に止めたいと思う。開き、飛び出していかなければと思う。

随分と遠回りな話に、悪ふざけ投稿の人々を見下しつつな格好になってしまいましたが、僕
が今回なろうコンに参加してみようと思ったのも、同じことをやるままではない、少しでも
何か「違う」ものに手を伸ばすことができればと……そう思ったが故なのです。

……。何にせよ、僕っていうのはどこまでも「自分勝手」なんだなぁ(嘆息)

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  1. 2013/09/01(日) 23:00:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
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