日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)さりとて秩序を願えども

暑来たりて 思考の力 削ぎ落とす 朧な思い 灼ける日の先φ(・_・;)

今月も気付けば終盤になりました。夏の暑さも、時たま夕立で以って涼ある時もあっても、
やはりじりじり差し続ける日差しは如何ともし難いものがあります_(:3 」∠)_
何が厭かって、ろくに頭が回らないことなんですよねぇ。
尽きざるも向き合えない時の鈍った思考力、断片的に物語が浮かんでも中々形にならない、
日々の雑事に時間を取られること──運動能力ではなく思考で以って自分であるとの自認が
ある分、余計に日中それがままならなくなる瞬間瞬間、どうしても自身の無力感やら焦燥感
やらが募ってしまいます……。

暑いからと水分をたくさん取れば、腹を下しがち。
暑いからと夜に作業を持ってくれば、夜更かしになる。
故に余計に昼間がしんどくなり、活力がクるのがやはり夜になって……(ry
今年に始まったことではないですが、この時期のサイクルってどーにかならないものなんで
すかねぇ……。今はちょっとバテるくらいで済んでますが、云十年後にはそれこそニュース
であるような暑さが命取りになりそうな、気がしなくも_(:3 」∠)_

前回のユー録更新(四十章)から今日で十日が経ちます。
気付けば早いような、日数的にはあれ?もっとじゃないのか?と小首を傾げるような。
だけども例の如く、そうこうしている内にまたぼつぼつ続きを……という頃合になっている
のでしょうね。
書くこと自体は三題やこうした折につけの雑記等でやっているとはいえ、はてさてどれだけ
自分は「環境」にブレずにものを考え、整え、伝えられているのか……?(=_=)φ


既に散々報道されていることですが、案の定先の参院選、自民の大勝に終わりましたね。
僕も一応成人しているので、投票には行きました。相変わらず託すというよりは消去法でし
かない選択の連続でしたけども。
民主時代の辟易? 現実の隣国らの脅威論? 理由は複数あるだろうし(或いは少なからず
が流されて投じたろうし)一つに押し固めて語るべきものではなかろうでも、それでも個人
的には長らくの左巻きから右巻きへの流れが、ちと極端ではないか──もっと勢力図がバラ
けて欲しかったんだけどなぁというのが正直な感想ですね。

とはいっても、今回の雑記は特に自民大勝を批判する旨ではありません(予め)
そりゃあ右派の盛り返しが生む悪影響とか、自民も自民で(民主政権がそうだったように)
頼まれてもない要らぬことに精力的であるとか、諸手を挙げて喜べないのはありますが。
……一応、上記政情も絡めてお話しするつもりでいますが、今回僕が綴りたいのはそことは
少し外れた、もっとぼやっとしたものなのです。

それは即ち『自由』と『秩序』に関してのあれこれ。
今更僕が言及するまでもなく、皆さんも多かれ少なかれ経験して(痛い目に遭ったり歯痒く
思ったりして)いるでしょうが、今日びの「○○するのは自由」という人々の云いと行動は
流石に野放図の域ではないのか?(第三者の迷惑を省みなさ過ぎる。悪目立ちが過ぎる)と
思うのですよね。
僕も一時は自由は何としても守られるべきだと考えていて、今も基本的にそれは変わらない
のですが、こう各々の好き勝手が跋扈する──自由をあたかも免罪符にするような振る舞い
が在ることによって、最近は「けしからん」と“秩序”を振りかざす人々の、その心理も分
からなくないなぁと思うようになってきたという話で……。

今の人々は「自由」というものを履き違えていると思えてならないのです。
○○する・しないのは私の自由だから!とは言うけれど、じゃあ貴方のその選択と逆、ない
し違う選択をした人を責めるったぁどういう了見だい?と。要するに一方的である、先程も
言ったように自由をただの「免罪符」へと自ら貶めていることに等しいと考えるのです。
“Aな自由”があるなら“非Aな自由”もあるだろうし、他にも“Bな自由”や“Cな自由”
だってある筈……。
そうした多様である人々の内面を認める“責任”を果たしてこそ、その自由は悪目立ちする
ことを防げるし、それが出来ずに「けしからん」と秩序の拳を振り上げられることもない。
だから以前より僕は言う『寛容』とは決して博愛的な意味ではないのです。
適切な距離感、他人を放っておける心持ち。
それが長い目で見ればそれらが諍いの種を摘み取ることになるし、だからこそ僕らには必要
不可欠で賢明な──無難な態度であろうと僕は思うのです。

しかし……残念ながら現実はそうではないんですよね。
先述の通り、お上・下々を問わず「口撃」の応酬は今や日常茶飯事の如く世界に溢れ返って
います。政治経済で言えば「○○でなければ大変なことになるよキミタチ」、日常で言えば
所謂「アンチ」と「信者」の諍いであるでしょうか。幾つか、僕の眼からすると問題とすべ
き構造がそこにはあります。

一つは、自分の価値・意見を曲げない意地(折れれば「負け」とでも脅迫されている感?)。
一つは、自分の価値・意見が聞かれないこと、気に入らない価値観があることが不快であり、
それを攻撃の「正当性」として持ち出す貧困さ。
そして何よりも……物事の、このセカイの価値観を一つ──イメージとしてはピラミッド的
な上下優劣として捉えているような向きが、今の世の中にあるということ。

一つ目。そもそも折れる=負けと考えてしまう時点で「議論」は成立しません。お互いが持
っていなかった眼に気付き、柔軟に己を組み替え、且つ対立関係にあるのならそれを解消し
うる回答に各々を持っていくのが対話すること(雑談はこの限りではありませんが)であろ
うに、その自身の“可変性”を始めから否定しているようでは、元より喧嘩にしかならない
のは火を見るより明らかな筈なのです。
二つ目。先述の通り、これは『寛容』がそもそも無い足りない状態と言わざるを得ません。
自分の語るAを認めない、気に入らない、距離を取るような誰かは当然何処かにいる筈です
(非Aの自由)。そんな相手の“自由”を認めない──対なる責任を放棄をしておいて相手
を「間違っている」と責めるのは、やはり一方的で、諍いを起こす以外の何物にもならない
じゃないか……と考えます。
そして三つ目。やはり先述の通り、世界にはAもあれば非Aもあるし、BやCも在るのです。
だけども、ある種『秩序』を好む人間というのは、そうした“自分が関心を持ちえないもの”
が喜ばれていることそれ自体が不可解だし、何より不愉快で仕方ないようなのです。だから
こそ“野放図な(悪目立ちする)自由”を攻撃材料に、価値観をピラミッド状に──最終的
には自分達の望むものだけに(どれだけ確信犯的であるかはともかくとしても)統一しよう
としたがる。その思いが「正しい」世界の在り方だと「信じて」しまう。
……その発露した姿が、サブカル界隈での「信者」なり「アンチ」なのでしょう。政治経済
に場を移せば、各種イデオロギー集団であり、利益追求の為に世界すら作り変えても構わな
いと考える専門人らなのでしょう。

僕は、正直言って薄ら寒く思っています。
「強い国」を作る、取り戻すと謳って(右派的な)一定の価値観が席巻していくさまを。
曰く侵略されないように軍を持つ──それはまぁ現実の脅威があるから仕方ない?
曰くこの国にあるべき教育をする──今までが左派的(アレ)な分の、揺り戻し……?
曰く経済を立て直し国を強くする──いわゆる三本の矢。でも、その邁進ははたして……?

勿論僕らの住むこの日本が「強い国」であるに越したことはないのです。実際、国同士──
“外交”というのは、嫌らしいくらいに如何すれば自分達の利をごり押せるか?を企む性質
であるからして、どうしても国としての地力が弱い(という表現もどうかと思うのですが)
と不利にならざるを得ない。理不尽だけど、喰われる奴が悪い……みたいな所はある。歴史
的に長らくそうだったのだから、ここ数十年の理性でそれが食い止められる、と言い切れる
ほど少なくとも僕個人は楽観的ではないし、信頼もできない。
安倍首相がかねてより語っている『戦後レジーム(体制)からの脱却』とものの意図も、お
そらくはそういう不利な・面倒な立ち回りを何とか抜け出そうというある種の掛け声なのか
もしれません。
……だけど、だからってTPPはなぁ。いち創作人としても病気持ちとしても憂慮が。
国際標準──もとい表現規制をお上にドヤ顔して正当化されることも厭だし、医療費が嵩む
構造になるのは勘弁願いたい。他にも社会の色んな部分が変わりうると聞きます。
一説にはレジームからの~を内心嫌う米国にTPP参加という“貢ぎ物”をすることでご機嫌を
取り、総合的な外交上のデメリットを相殺しようとしているのではないか?という見方もあ
ったりします。或いはクールジャパン(笑)の為に、自国の創作文化を国際標準(ry に持っ
てゆこうとする、その布石ではないか?とも。

それって要するに“生贄”ではないかと、邪推かもしれないけど、僕は思うのです。
先ずもって「うちの創作物は売れる!」という思惑でそんな土台に持ち込んでいこうという
のが個人的にはかなり大きなお世話です。それをする予算があるなら、クリエイターの労働
環境を改善する方向に使っていって欲しいのに(創作業は食えないなんてよく言われます)。
加えて既存の「世界的ヒット」があるから、そこで甘い汁を吸おう──“上澄み”だけ貰って
いこうとする姿勢が、やはり僕は気に入らない。
それだけならともかく、彼らは一方でそうではない創作をもしかして「悪貨」の如く摘もうと
はしてはいまいか?とも僕は疑っているのです。
表現規制──所謂(極端な)エログロを忌み、排除せんとするPTA的?な発想。
余計なお世話どころか、何やってくれてんだと思いますね。僕から言わせて貰えば、むしろ
そういう極端から中間的なもの、無数のマイナーが自由に存在しているからこそ、時折彼ら
が甘い汁を吸えるような「上澄み」的名作だって生まれる下地があるのではないか? なの
にその(経済価値としてみた場合の)創作ピラミッドの頂点、それ以外を汚いもの、悪貨な
るものとして排することの、何と愚かで眼力の無いことか……。

……失礼。少々私怨が過ぎました。
軌道修正しつつ話をぼやっと、されど本筋に戻します。

即ち“生贄”的なんだよなということです。僕が言いたいのは。
確かに今の世界は(実際はもう大分「大人の事情」で制限があちこちにあるのに)自由奔放
に見えるかもしれません。それらを歯痒く思い、何とか“矯正”できぬものかと考えてしま
う心理は、それ自体だけは、僕も分からなくはない。
だけど……きっとその「純粋」な思いは、利用される。いや……既に利用され始めている。

願った『秩序』──でも蓋を開けてみれば、非Aを許さないような、統一された世界。
価値はただ一つしかなく(或いは一つに収斂し)折れてはいけない巌のようなものと考えて
いる。その是を批判する者は「荒くれ」的扱いを受けて然るべきと何処かで認識している。
これが善いのだと、在らざるものを切り捨ててでも『秩序』を作ることに拘っている──。

3.11の後、菅元首相は「最小不幸社会」を提言しました(当人はフェードアウトしましたが)
そして現在、数の利を得た次々代の首相は「最大化させた幸福を分け合う」社会を目指して
いるのかもしれません。
どちらがいい、悪い、というのではありません。
……だって僕には同じように見えるのです。
彼らの中には、きっと“弱きもの”が「前提」として存在している。今日の資本主義経済と
いう社会の枠組みそれ「だけ」の中で、他人の幸不幸・優劣を『秩序』付けている。
確かに金銭というのは大きな指標だけれど……そこには少なからず、彼らが是とする価値観
以外(非A、CやB)を積極的に生贄にしうる精神が根付いているのではないか……?

放っておいて欲しい。均さないで欲しい。
口煩く「配慮しろ!」とまでは言わないから……。

だからもっと、僕らはより良く「自治」をしなければならないんだと思う。

スポンサーサイト
  1. 2013/07/25(木) 18:00:00|
  2. 【雑記帳】
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<(企画)週刊三題「鉄槌団」 | ホーム | (企画)週刊三題「灯継廻し」>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://higurasisouann.blog27.fc2.com/tb.php/339-4e813c70
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

自己紹介

長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
します。

訪問者累計

最新記事

最新発言

検索窓

月別履歴

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

分類/索引

【案内板】 (2)
【小説:短編】 (20)
本の蟲 (1)
硝子野不動産店 (1)
夏の日の幻影 (1)
四番線の彼女 (1)
夢視の宿 (1)
線を曳く町 (1)
炬燵の神様 (1)
三者三盗噺 (1)
色眼鏡 (1)
奴らは攻城戦師 (1)
詰め替える (1)
同じ籠の狢 (1)
二十年後の遺言 (1)
轍の先 (1)
水に流せば (1)
真夜中の御二柱 (1)
いつか見た夢 (1)
神様達の初詣 (1)
白い花束 (1)
丸の代償 (1)
【小説:長編】 (150)
Amethyst League (6)
アンティーク・ノート (3)
ユウキのヒカリ (5)
NIGHT GUNNERS (5)
レディ・ルーン-Bonds of RU'MEL- (6)
ユーヴァンス叙事詩録-Renovin's Chronicle- (88)
死に損いのデッドレス (5)
Dear SORCERY (4)
サハラ・セレクタブル (28)
【企画処】 (343)
週刊三題 (333)
その他参加物 (10)
【資料庫】 (15)
【落書帳】 (6)
【詩歌帳】 (6)
【雑記帳】 (322)
【読書棚】 (30)
【遊戯倉】 (24)
path. (4)
decide: (3)
ユー録FW (16)

記事録

交友関係

このブログをリンクに追加する

(RSSリンク)

(QRコード)

QR

@long_month からのツイート